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断罪の剣
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ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ ──────── 。
天が割れ、雲の隙間から現れた巨大な剣。
なんだ・・・アレは。
その場にいた全員がそう思った。
いや、その場にいた者たちだけではない。
各戦闘地で戦っていた者たちもガルディア軍・獣王国軍関係なく、その異様な光景に目を奪われていた。
「な…なんだピョン!?」
「ガウェイン様!アレをご覧ください」
「ああ…見えてるよ。何だ?あのふざけたもんは」
「アレは~いったい~何なのかしら~」
「アルバート様」
「・・・・・」
「ガルルルル。ゼリックの野郎は大丈夫なんだろうな」
「トリスタン様、確かあの方角は獣王国の闘技場があったはずです」
「恐らくアーサー様が獣王と戦っておられるのだろう。 ───── 皆の者、心配は無用だ!我々は目の前の敵に集中していくぞ」
何が起こっているかなど誰にも分かりはしない。
なにせ戦っているのは獣王ゼリックと聖騎士長アーサーであるのだから、自分たちの常識を超える戦いとなっていても不思議ではない。
彼らは皆そう考えていた。
まさか二人の戦いに魔王が参戦しているなどとは露ほども知らずに ─────── 。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
一方の闘技場内はというと。
まさにこの戦争の勝敗を決める戦いが終盤に差し掛かろうとしていた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ ──────── 。
「アレは・・・魔法なのか・・・?」
魔法と呼ぶにはあまりにも巨大かつ広範囲なものであり、一個人が扱えるような代物には到底思えず、さすがのアーサーもその目に映る現実を理解出来ずにいた。
「スズネさん、アレはいったい」
「私にも何がなんだか・・・」
それを見た誰しもが驚愕し、半ば強制的に思考を停止させられていた中、恥辱と屈辱に塗れた獣の王だけが魔王を睨み続けていた。
魔法の鎖に繋がれ、身体の自由は完全に奪われている。
それでもなお、獣王として、獣人族の代表として引き下がるわけにはいかない。
彼の目がそう訴え続ける。
「フンッ。それだけ覇気のこもった目が出来るなら、最初からくだらない小細工などしなければいいものを」
「うるせぇーーー!テメェーに何が分かるってんだ!!俺たち獣人族の ─────── 」
「知らねぇーよ、そんなもん。聞きたくもなければ興味もない。お前は少しはしゃぎ過ぎた。それだけの話だ」
積もり積もった積年の想い。
それはゼリック個人のものだけではなく、獣人族が受けてきた様々な出来事からくるものであった。
十種族協定が結ばれたことによって訪れた安寧の時も永遠に続くことはなく、特に近年のヒト族による他種族の捕獲や売買といった悪行は周知の事実。
その中でも獣人族・エルフ族・妖精族はその貴重さと希少さから特に目を付けられていた。
「おい、魔王。俺を止めたきゃ殺すしかねーぞ。中途半端に生かしでもしたら、再び力を付けて必ず世界に戦いを仕掛けるからな」
「何度も同じことを言わせるな。そんなことはどうでもいい。俺はあそこにいる獣人族の女との約束を果たしているだけだ。それ以上でもそれ以下でもない」
「はぁ?どうして魔族であるお前がユニの協力をする。そんなことをしてお前に何のメリットがあるっていうんだ」
「たまたまだ。己の力量を勘違いした愚か者どもを粛清したい俺と、この戦争を、お前を止めたいというあの女の思惑が一致しただけの話だ」
「たまたま…だと…。そんな理由でお前は俺たちの邪魔をしてんのか!!」
「フンッ。俺は俺のやりたいようにやる。これまでも、そしてこれからもな。お前たちが戦う理由も俺からすれば取るにも足らぬ小事」
「なんだと・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ ──────── 。
クロノの言葉に反応し、これまで以上の殺意と憎悪に満ちた視線と気を放つゼリック。
そんな中、天より現れし巨大な剣が主人の待つ地上へ向けてゆっくりと前進を続ける。
もちろんその標的は磔にされている獣王ゼリックである。
そして、ゆっくりと進むその歩みはもちろんクロノによってあえてそのようにされていた。
「クソが!やるならさっさとやれ!!」
「悔い改めよ。この国の王として。国を混乱させ、国に住まう民の心身を深く傷付けたことを。そのための時間だ」
「黙れ!この国は俺の国だ!!血に飢えた本能こそが獣人の本質。俺の考えが、俺の行動が、民の総意だ!!!」
「そのお前の言う“民”の中に非戦闘員は含まれているのか?力無き者たちの存在は無視するのか?」
「はぁ?力の無い奴らも俺たちのおかげで平和に暮らせてんだろうが」
「平和か・・・。まさか戦争を企てた奴からその言葉を聞くとはな。 ───── それでは最後に問おう。あそこでこの戦いを、この戦争を止めようと必死に駆け回り、真に平和を望み祈り続けている者の想いはお前たちには届かぬのか」
再びユニへと視線を送るゼリック。
もはや戦いを見ることすらも出来ず、ただただ両手を強く握りしめて祈り続けている。
『弱肉強食』
それはこの世の摂理である。
強い者が奪い、弱い者は搾取される。
そんなことはないと信じた時もあったが、世界を旅する中で残酷な現実を何度もその目に映してきた。
貧困に苦しむ者。
口減らしにあう者。
売り飛ばされる者。
奴隷としてこき使われる者。
この世界は腐っている。
それが旅を続けたゼリックが至った答えだった。
世界がそれを認めるのなら、自分が世界の王となって否定してやる。
そんな思いを胸に奮い立ったのは遥か遠い昔。
いつどこで間違えたのか。
世の理を覆すための戦いが、いつしか暴掠の戦いとなっていた。
祈り続けるユニの姿に遥か昔に目にした者たちの姿を重ね、あの頃に抱いた志を思い出す。
「弱い奴は奪われ続ける運命なんだよ。だから、俺は ─────── 」
「愚か者が!それを正すのが王だ!それを変えるのが王だ!そのふざけた世界をぶっ壊すのが王だ!!」
クロノの叫びが戦場に響き渡る。
いつの間にかゼリックから殺意や憎悪といった感情は消えて無くなっていた。
そして、それに呼応するかのようにアーサーも剣を下ろしている。
戦いは終わった。
ユニもスズネも笑顔を向け合い安堵の表情を浮かべている。
これにて一件落着、めでたしめでたし ───── とはいかない。
「悔い改める時間は終わったようだな」
「ああ、もうどうこうする気は無ぇーよ」
「では、最後の躾だ。この一撃をもって己の愚かさをその身に刻め」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ ──────── 。
巨大な剣の落ちる速度が上がる。
その凄まじい速度によって剣先が赤く燃え盛る。
「クロノ!!」
「お前は黙っていろ。これだけの事をしでかしておいてお咎めなしとはいかないんだよ。これも王としての責務だ。それはコイツも理解している」
スズネがゼリックへ目をやると、そこには全てを受け入れる覚悟を決めた穏やかな表情の獣王の姿があった。
ゴゴォォォォォ ──────── 。
「それでは最後の躾だ! ────── 断罪の剣!!」
────────── ザンッ。
天が割れ、雲の隙間から現れた巨大な剣。
なんだ・・・アレは。
その場にいた全員がそう思った。
いや、その場にいた者たちだけではない。
各戦闘地で戦っていた者たちもガルディア軍・獣王国軍関係なく、その異様な光景に目を奪われていた。
「な…なんだピョン!?」
「ガウェイン様!アレをご覧ください」
「ああ…見えてるよ。何だ?あのふざけたもんは」
「アレは~いったい~何なのかしら~」
「アルバート様」
「・・・・・」
「ガルルルル。ゼリックの野郎は大丈夫なんだろうな」
「トリスタン様、確かあの方角は獣王国の闘技場があったはずです」
「恐らくアーサー様が獣王と戦っておられるのだろう。 ───── 皆の者、心配は無用だ!我々は目の前の敵に集中していくぞ」
何が起こっているかなど誰にも分かりはしない。
なにせ戦っているのは獣王ゼリックと聖騎士長アーサーであるのだから、自分たちの常識を超える戦いとなっていても不思議ではない。
彼らは皆そう考えていた。
まさか二人の戦いに魔王が参戦しているなどとは露ほども知らずに ─────── 。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇
一方の闘技場内はというと。
まさにこの戦争の勝敗を決める戦いが終盤に差し掛かろうとしていた。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ ──────── 。
「アレは・・・魔法なのか・・・?」
魔法と呼ぶにはあまりにも巨大かつ広範囲なものであり、一個人が扱えるような代物には到底思えず、さすがのアーサーもその目に映る現実を理解出来ずにいた。
「スズネさん、アレはいったい」
「私にも何がなんだか・・・」
それを見た誰しもが驚愕し、半ば強制的に思考を停止させられていた中、恥辱と屈辱に塗れた獣の王だけが魔王を睨み続けていた。
魔法の鎖に繋がれ、身体の自由は完全に奪われている。
それでもなお、獣王として、獣人族の代表として引き下がるわけにはいかない。
彼の目がそう訴え続ける。
「フンッ。それだけ覇気のこもった目が出来るなら、最初からくだらない小細工などしなければいいものを」
「うるせぇーーー!テメェーに何が分かるってんだ!!俺たち獣人族の ─────── 」
「知らねぇーよ、そんなもん。聞きたくもなければ興味もない。お前は少しはしゃぎ過ぎた。それだけの話だ」
積もり積もった積年の想い。
それはゼリック個人のものだけではなく、獣人族が受けてきた様々な出来事からくるものであった。
十種族協定が結ばれたことによって訪れた安寧の時も永遠に続くことはなく、特に近年のヒト族による他種族の捕獲や売買といった悪行は周知の事実。
その中でも獣人族・エルフ族・妖精族はその貴重さと希少さから特に目を付けられていた。
「おい、魔王。俺を止めたきゃ殺すしかねーぞ。中途半端に生かしでもしたら、再び力を付けて必ず世界に戦いを仕掛けるからな」
「何度も同じことを言わせるな。そんなことはどうでもいい。俺はあそこにいる獣人族の女との約束を果たしているだけだ。それ以上でもそれ以下でもない」
「はぁ?どうして魔族であるお前がユニの協力をする。そんなことをしてお前に何のメリットがあるっていうんだ」
「たまたまだ。己の力量を勘違いした愚か者どもを粛清したい俺と、この戦争を、お前を止めたいというあの女の思惑が一致しただけの話だ」
「たまたま…だと…。そんな理由でお前は俺たちの邪魔をしてんのか!!」
「フンッ。俺は俺のやりたいようにやる。これまでも、そしてこれからもな。お前たちが戦う理由も俺からすれば取るにも足らぬ小事」
「なんだと・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ ──────── 。
クロノの言葉に反応し、これまで以上の殺意と憎悪に満ちた視線と気を放つゼリック。
そんな中、天より現れし巨大な剣が主人の待つ地上へ向けてゆっくりと前進を続ける。
もちろんその標的は磔にされている獣王ゼリックである。
そして、ゆっくりと進むその歩みはもちろんクロノによってあえてそのようにされていた。
「クソが!やるならさっさとやれ!!」
「悔い改めよ。この国の王として。国を混乱させ、国に住まう民の心身を深く傷付けたことを。そのための時間だ」
「黙れ!この国は俺の国だ!!血に飢えた本能こそが獣人の本質。俺の考えが、俺の行動が、民の総意だ!!!」
「そのお前の言う“民”の中に非戦闘員は含まれているのか?力無き者たちの存在は無視するのか?」
「はぁ?力の無い奴らも俺たちのおかげで平和に暮らせてんだろうが」
「平和か・・・。まさか戦争を企てた奴からその言葉を聞くとはな。 ───── それでは最後に問おう。あそこでこの戦いを、この戦争を止めようと必死に駆け回り、真に平和を望み祈り続けている者の想いはお前たちには届かぬのか」
再びユニへと視線を送るゼリック。
もはや戦いを見ることすらも出来ず、ただただ両手を強く握りしめて祈り続けている。
『弱肉強食』
それはこの世の摂理である。
強い者が奪い、弱い者は搾取される。
そんなことはないと信じた時もあったが、世界を旅する中で残酷な現実を何度もその目に映してきた。
貧困に苦しむ者。
口減らしにあう者。
売り飛ばされる者。
奴隷としてこき使われる者。
この世界は腐っている。
それが旅を続けたゼリックが至った答えだった。
世界がそれを認めるのなら、自分が世界の王となって否定してやる。
そんな思いを胸に奮い立ったのは遥か遠い昔。
いつどこで間違えたのか。
世の理を覆すための戦いが、いつしか暴掠の戦いとなっていた。
祈り続けるユニの姿に遥か昔に目にした者たちの姿を重ね、あの頃に抱いた志を思い出す。
「弱い奴は奪われ続ける運命なんだよ。だから、俺は ─────── 」
「愚か者が!それを正すのが王だ!それを変えるのが王だ!そのふざけた世界をぶっ壊すのが王だ!!」
クロノの叫びが戦場に響き渡る。
いつの間にかゼリックから殺意や憎悪といった感情は消えて無くなっていた。
そして、それに呼応するかのようにアーサーも剣を下ろしている。
戦いは終わった。
ユニもスズネも笑顔を向け合い安堵の表情を浮かべている。
これにて一件落着、めでたしめでたし ───── とはいかない。
「悔い改める時間は終わったようだな」
「ああ、もうどうこうする気は無ぇーよ」
「では、最後の躾だ。この一撃をもって己の愚かさをその身に刻め」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ ──────── 。
巨大な剣の落ちる速度が上がる。
その凄まじい速度によって剣先が赤く燃え盛る。
「クロノ!!」
「お前は黙っていろ。これだけの事をしでかしておいてお咎めなしとはいかないんだよ。これも王としての責務だ。それはコイツも理解している」
スズネがゼリックへ目をやると、そこには全てを受け入れる覚悟を決めた穏やかな表情の獣王の姿があった。
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