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第一部
@14 星空
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開放的で自由気まま、それが僕たちのこの一週間だった。朝はすこしばかり読書をし、昼はジムやスポーツで汗を流す、そして夜はユヅハと特大スクリーンで映画やゲームを楽しみ、ベッドの上で雪と語らい床につく。
この豪邸の立地は外界と隔離されているという点で学園に似ていた。近くに他の民家はなく、外との繋がりは食べ物や消耗品を運んできてくれる小型の無人機(ドローン)だけだった。
似ているといってもここでの生活は学園のよりもずっと充実していた。孤独かどうかは周りに他人がいるかどうかで決定するわけではないということを僕は知った。
そして今夜零時、寝ようかと思ったものの眠れなかったので僕はすることもなく猫と戯れていた。
「マオ、おいで」
僕は猫にそう呼びかけた。ユヅハがつけた名前だ。ペットにしては珍しい名前だなと言ったら中国語で猫はそう読むのだと教えてくれた。
「猫は好きか?」
雪はコクコクと頷いて興味深そうに猫を見つめていた。
「犬も嫌いじゃないけど…猫の方が僕は好きだな」
本物の動物に触れる機会はそう多くない。野良猫、野良犬という単語も死語になって久しい。管理にコストがかかるペットという存在はもはや富裕層の象徴になりつつあった。最後に動物園に行ったのはいつだろうか。あそこで撫でた犬に手を噛まれたのを今でも覚えている。泣いている僕を見て父親が笑っていたかな。
猫は僕の手の中でゴロゴロといいながら身を捩った。
「そうか、お前はロボットだったな」
僕は気づいたらこの猫を好きになっていた。
「コズ、まだ起きてる?」
ドアの外からユヅハの声がした。
「ああ、どうしたんだい」
僕はドアを開けて彼女を部屋に入れた。
「眠れなくて」
煙草の匂いをまとったユヅハはすこし疲れているように見えた。
「そうか、僕もだ」
彼女は部屋の中にいた猫を見て目を細めながら椅子に座った。彼女は無言で壁にいくつかの情報を呼び出した。よく見るとそれは天気予報だった。
「今夜は天気が良い」
彼女が言う。僕は彼女が無理やり話題を探しているものだと思ったが、彼女が今度はオンラインの星図を見ていることに気づいた僕は彼女の目的を悟った。
「星か」
「そう、この家での毎年の楽しみの一つ」
学園の夜は明るい。街灯や非常灯が所狭しと並んでいるからだ。寮内はある程度消灯されているが、窓の透明度を上げれば眠れないくらいには明るいのだ。そんなところで星はあまり綺麗には見えないだろう。
「屋上に行く」
僕たちはちょっとした準備のためにユヅハの部屋に寄った。準備といっても大層なものではなく、寝そべるためのマットや毛布、ランタンといったものだ。
彼女は部屋に入って僕から隠すようにタブレット端末の画面を閉じた。すこししか見えなかったが、終了したビデオ通話の画面に見えた。
屋上に出ると僕は真っ暗じゃないことに失望した。屋上の安全柵ですら淡く光っており、建物からの光も気になった。
ユヅハは案ずる様子もなくランタンを置いてマットを敷き始めた。僕もそれに倣って隣に自分のマットを敷いた。
「よし」
ユヅハはそう言うと腕環の画面を何度か叩いた。学校で支給される型のものではなく、もっと洗練された設計の市販のものだ。
しばらくすると安全柵の光が途絶え、建物の電灯も次から次へと消え、更には家の入り口へと続く街灯も消えた。僕たちの光源は手元のランタンだけになった。さっきの消灯とは対照的にランタンのスイッチは昔ながらの物理スイッチだった。彼女はそれに手を伸ばし、パチンと切った。
暗闇。
「真っ暗だ」
僕は満足に呟いた。何回か瞬きをすると目が慣れてきて段々と星空の容貌が浮かび上がった。ユヅハが貸してくれたコンパスを見ながら空を見上げる。夜光塗料がぼうっと光り、僕に方角を教えてくれた。南西の方を向くとひときわ明るい星がいくつも見える。
「そっちは射手座」
ユヅハが僕に身を寄せて指をさした。彼女が天の川の左ぐらいを指しているだろうことはわかったが、星座の名前を言われても僕にはちんぷんかんぷんだった。
「すごいな、僕にはただの光点にしか見えないよ」
僕にはわざわざ夜に空を見上げようなんて思いついたことはなかった。星座は多少の図柄だけは知っているけど、彼女のように実際に夜空を見てすぐに見つけられるほどには詳しくない。彼女は本当に星が好きなんだろうなと僕は思った。
「知識を得ると見える世界も変わってくる」
ユヅハが言う。僕は彼女の方を向いたが、暗闇のなかでは彼女の表情は読み取れなかった。
「昔からこうやって星を眺めるのが好きだった」
「ロマンチストなんだな」
僕にとってそれは意外だった。彼女はこういった情緒的なものにはもっと無関心だと思っていたのだ。
「こうやって星空の壮大さに浸れば自分の存在を矮小化できる」
ユヅハが言う。
「わかるよ。深刻な悩みだって小さく見える」
しばらく僕たちは無言でただ星を見上げた。数光年、数十光年、それにもっと先の恒星が発する光が、長い長い旅路を経て僕たちのもとに辿りつく。気が遠くなるような世界だ。僕たちの一生ですら星々にとっては砂粒一粒にも満たない。そう考えると確かに落ち着くような気もしたが、自分の存在が確かでなくなるような不安も感じた。
「寂しさも、自己嫌悪も、痛みも、焦燥も、星を見ればすこしは癒える」
沈黙に耐えかねたようにユヅハが口走った。
「そうだな、宇宙は偉大だ」
ユヅハはガサゴソと屋上に持ってきた荷物を漁り、何かを取り出した。そうするとオイルライターの火が灯り、一瞬だけユヅハの顔が浮かび上がらせた。残ったのは赤い光点。そしてそこから漂ってくる煙草独特の匂いだった。
「…でも無力感を思い知らされる。どうせ自分には何も為せないって」
彼女の声は震えていた。
「どうしたんだ、大丈夫か?」
星明かりに照らされたユヅハの影、顔は見えなかったが嗚咽を聞いて僕は彼女が泣いているということにようやく気がついた。
「泣いているのか?」
ユヅハは無言で首を横に振る。しかし抑えられていた嗚咽は段々と大きくなるばかりだった。どうすればいいのか僕にはまったくわからなかった。彼女が何に泣いているのかすら僕にはわからない。
「…」
ユヅハはもはや泣いていることを隠そうともせずに僕によりかかった。彼女を抱きしめるのには罪悪感があった。僕に彼女を慰める権利があるのだろうか。もっと彼女の傍にふさわしい人間がいるんじゃないか。僕には何もわからなかった。
「きっと大丈夫だよ…」
嘘だ。僕は多くの物事が上手くいかないことを知っている。彼女の言った通りだ、僕たちはとても無力なのだ。
「私から離れないで、私を拒絶しないで」
ユヅハは涙で僕の服を濡らしながらそう言った。
「約束するよ」
彼女は僕の背に回した手の力を強めた。僕は彼女に助けられた。僕も友人として彼女を支えるべきだ。
ユヅハは声にならない声でこう言った。
「コズ、君が必要」
星々が見つめる中、僕とユヅハはただただお互いを抱き締めた。
「ユヅハ、僕にも君が必要だ」
この豪邸の立地は外界と隔離されているという点で学園に似ていた。近くに他の民家はなく、外との繋がりは食べ物や消耗品を運んできてくれる小型の無人機(ドローン)だけだった。
似ているといってもここでの生活は学園のよりもずっと充実していた。孤独かどうかは周りに他人がいるかどうかで決定するわけではないということを僕は知った。
そして今夜零時、寝ようかと思ったものの眠れなかったので僕はすることもなく猫と戯れていた。
「マオ、おいで」
僕は猫にそう呼びかけた。ユヅハがつけた名前だ。ペットにしては珍しい名前だなと言ったら中国語で猫はそう読むのだと教えてくれた。
「猫は好きか?」
雪はコクコクと頷いて興味深そうに猫を見つめていた。
「犬も嫌いじゃないけど…猫の方が僕は好きだな」
本物の動物に触れる機会はそう多くない。野良猫、野良犬という単語も死語になって久しい。管理にコストがかかるペットという存在はもはや富裕層の象徴になりつつあった。最後に動物園に行ったのはいつだろうか。あそこで撫でた犬に手を噛まれたのを今でも覚えている。泣いている僕を見て父親が笑っていたかな。
猫は僕の手の中でゴロゴロといいながら身を捩った。
「そうか、お前はロボットだったな」
僕は気づいたらこの猫を好きになっていた。
「コズ、まだ起きてる?」
ドアの外からユヅハの声がした。
「ああ、どうしたんだい」
僕はドアを開けて彼女を部屋に入れた。
「眠れなくて」
煙草の匂いをまとったユヅハはすこし疲れているように見えた。
「そうか、僕もだ」
彼女は部屋の中にいた猫を見て目を細めながら椅子に座った。彼女は無言で壁にいくつかの情報を呼び出した。よく見るとそれは天気予報だった。
「今夜は天気が良い」
彼女が言う。僕は彼女が無理やり話題を探しているものだと思ったが、彼女が今度はオンラインの星図を見ていることに気づいた僕は彼女の目的を悟った。
「星か」
「そう、この家での毎年の楽しみの一つ」
学園の夜は明るい。街灯や非常灯が所狭しと並んでいるからだ。寮内はある程度消灯されているが、窓の透明度を上げれば眠れないくらいには明るいのだ。そんなところで星はあまり綺麗には見えないだろう。
「屋上に行く」
僕たちはちょっとした準備のためにユヅハの部屋に寄った。準備といっても大層なものではなく、寝そべるためのマットや毛布、ランタンといったものだ。
彼女は部屋に入って僕から隠すようにタブレット端末の画面を閉じた。すこししか見えなかったが、終了したビデオ通話の画面に見えた。
屋上に出ると僕は真っ暗じゃないことに失望した。屋上の安全柵ですら淡く光っており、建物からの光も気になった。
ユヅハは案ずる様子もなくランタンを置いてマットを敷き始めた。僕もそれに倣って隣に自分のマットを敷いた。
「よし」
ユヅハはそう言うと腕環の画面を何度か叩いた。学校で支給される型のものではなく、もっと洗練された設計の市販のものだ。
しばらくすると安全柵の光が途絶え、建物の電灯も次から次へと消え、更には家の入り口へと続く街灯も消えた。僕たちの光源は手元のランタンだけになった。さっきの消灯とは対照的にランタンのスイッチは昔ながらの物理スイッチだった。彼女はそれに手を伸ばし、パチンと切った。
暗闇。
「真っ暗だ」
僕は満足に呟いた。何回か瞬きをすると目が慣れてきて段々と星空の容貌が浮かび上がった。ユヅハが貸してくれたコンパスを見ながら空を見上げる。夜光塗料がぼうっと光り、僕に方角を教えてくれた。南西の方を向くとひときわ明るい星がいくつも見える。
「そっちは射手座」
ユヅハが僕に身を寄せて指をさした。彼女が天の川の左ぐらいを指しているだろうことはわかったが、星座の名前を言われても僕にはちんぷんかんぷんだった。
「すごいな、僕にはただの光点にしか見えないよ」
僕にはわざわざ夜に空を見上げようなんて思いついたことはなかった。星座は多少の図柄だけは知っているけど、彼女のように実際に夜空を見てすぐに見つけられるほどには詳しくない。彼女は本当に星が好きなんだろうなと僕は思った。
「知識を得ると見える世界も変わってくる」
ユヅハが言う。僕は彼女の方を向いたが、暗闇のなかでは彼女の表情は読み取れなかった。
「昔からこうやって星を眺めるのが好きだった」
「ロマンチストなんだな」
僕にとってそれは意外だった。彼女はこういった情緒的なものにはもっと無関心だと思っていたのだ。
「こうやって星空の壮大さに浸れば自分の存在を矮小化できる」
ユヅハが言う。
「わかるよ。深刻な悩みだって小さく見える」
しばらく僕たちは無言でただ星を見上げた。数光年、数十光年、それにもっと先の恒星が発する光が、長い長い旅路を経て僕たちのもとに辿りつく。気が遠くなるような世界だ。僕たちの一生ですら星々にとっては砂粒一粒にも満たない。そう考えると確かに落ち着くような気もしたが、自分の存在が確かでなくなるような不安も感じた。
「寂しさも、自己嫌悪も、痛みも、焦燥も、星を見ればすこしは癒える」
沈黙に耐えかねたようにユヅハが口走った。
「そうだな、宇宙は偉大だ」
ユヅハはガサゴソと屋上に持ってきた荷物を漁り、何かを取り出した。そうするとオイルライターの火が灯り、一瞬だけユヅハの顔が浮かび上がらせた。残ったのは赤い光点。そしてそこから漂ってくる煙草独特の匂いだった。
「…でも無力感を思い知らされる。どうせ自分には何も為せないって」
彼女の声は震えていた。
「どうしたんだ、大丈夫か?」
星明かりに照らされたユヅハの影、顔は見えなかったが嗚咽を聞いて僕は彼女が泣いているということにようやく気がついた。
「泣いているのか?」
ユヅハは無言で首を横に振る。しかし抑えられていた嗚咽は段々と大きくなるばかりだった。どうすればいいのか僕にはまったくわからなかった。彼女が何に泣いているのかすら僕にはわからない。
「…」
ユヅハはもはや泣いていることを隠そうともせずに僕によりかかった。彼女を抱きしめるのには罪悪感があった。僕に彼女を慰める権利があるのだろうか。もっと彼女の傍にふさわしい人間がいるんじゃないか。僕には何もわからなかった。
「きっと大丈夫だよ…」
嘘だ。僕は多くの物事が上手くいかないことを知っている。彼女の言った通りだ、僕たちはとても無力なのだ。
「私から離れないで、私を拒絶しないで」
ユヅハは涙で僕の服を濡らしながらそう言った。
「約束するよ」
彼女は僕の背に回した手の力を強めた。僕は彼女に助けられた。僕も友人として彼女を支えるべきだ。
ユヅハは声にならない声でこう言った。
「コズ、君が必要」
星々が見つめる中、僕とユヅハはただただお互いを抱き締めた。
「ユヅハ、僕にも君が必要だ」
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