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第二部
@39 萩原 孔樹
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僕たちが通された部屋は驚くほど大きかった。天井は高く、壁は上に行くほどせり出していた。空間は上品かつ不気味に白色と黒色でまとめられていた。巨大な黒い机がありその反対側に二人、黒髪の男女が座っている。僕は遠くからでもすぐに彼らがユヅハの両親、萩原孔樹と萩原陶であるとわかった。
近づくに連れてユヅハの歩みは遅くなった。
「しばらくぶりだな。ユヅ、魏邏陽」
日本語だった。男の声は低く、昔ながらの背広は彼の厚い胸板に似合っていた。
「そして仁山コズくん、はじめまして」
「…はじめまして」
僕ははじめ挨拶を返すべきか迷った。ビデオレターで見たよりも彼は威圧的だった。
「かけたまえ」
机の反対側には既に三つの椅子が用意されていた。僕たちはそれに座らずに萩原夫妻と顔を合わせた。
「三人とも環華人民銀行(うち)の制服が似合っているね」
僕たちの誰もが表面的な雑談に興味を示さないのを見て彼は早々に本題に切り替えた。彼はユヅハを睨んだ。
「ユヅ、ついに狂ったのか? これは明確な犯罪だぞ」
ユヅハは答えなかった。
「僕たちを逮捕するならこんな話をする必要はないはずだ。何を要求するんだい」
萩原孔樹は僕の言葉に苛ついたようだった。彼は机を人差し指でとんとんと強く叩いた。
「言葉に気をつけろ少年、これはお前らにとってのチャンスだ。ユヅをこちらに引き渡せばお前と魏邏陽の二人だけは解放してやろう」
「同意できません。主犯は私です」
ウェイが言う。
「僕を逮捕してユヅハを解放するというのなら考えるさ」
僕は萩原孔樹を睨み返す。
「お前らがユヅを庇う理由はなんだ?」
僕は言葉を選ぼうとしたが、口から出たのはやはり強い言葉だった。
「君がくそったれな親だからだ」
僕は今度も萩原孔樹が苛立つのかと思ったが、彼は顔に自信のある笑みを浮かべた。僕はその笑みが意味することを想像できず、恐怖を感じた。
「なぜそう感じるんだい? 仁山コズくん」
「とぼけるのか? 彼女の身体の傷を見るんだな」
「大量の切り傷のことか?」
「いいや鞭の…ともかく君は───彼女に信じられないような虐待をした!」
「おっと…それは濡れ衣だ。私はそんなことをしていない」
彼は両手を上げて誤解を正すような仕草をした。彼は僕が声を荒げるほどに喜んでいるようだった。僕はそれを見て自分に冷静であるように言い聞かせる。
「直接ユヅに聞いてみろ。その傷は私がやったのかね」
「当たり前だ! なぁユヅハ、君も彼に言ってやるんだ」
「コズ…ごめんなさい…」
ユヅハは顔を下に向けていた。
「ユヅハ、君が謝る必要はない。君は被害者だ」
「ごめんなさい…私嘘を…」
「…彼を恐れる必要はない。僕が君を守る。真実を言ってくれ」
ユヅハは下を向いたまま首を振った。
「コズさん…」
ウェイが呟く。
「彼女の言っていることは本当です。彼女の傷は…自分で刻まれたものです…」
「…どういう意味だ?」
「自傷だよ。ユヅの昔からのシュミさ」
萩原孔樹が顔に笑みを浮かべたままそう言った。僕は、膝から崩れ落ちたいのを必死にこらえた。そんなはずはない。
「ウェイ、君はそれを知っていたのか?」
「…ええ」
「どうして…どうして僕に黙っていた?」
「彼女にそう言ってくれと…私に口裏を合わせるようにと…頼まれたんです」
ウェイは申し訳無さそうに言う。僕はユヅハを見る。彼女は僕に顔を見せまいと真下を向いていた。
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
「コズさん、しかし彼女の自傷の原因が彼らにあることは間違いありません」
ウェイは僕に行動を促すように萩原孔樹を顎で指した。
「その嘘つきの女を庇うのか? お前らは彼女に騙されたんだよ。だから親の私が責任を持って君たち二人を釈放してやるというのだ」
「コズさん、同意してはいけません」
「僕は、」
言葉が出ない。何を言うべきかわからない。僕は何のためにここまでやってきたんだろう? 何のために戦っていたんだろう? そして誰のために捕まるのだろう。僕は考えた。
「…ユヅハはいずれにせよ、君たちと絶縁するさ」
僕は萩原夫妻に言い放つ。僕は明確に目標を下げた。ユヅハの言っていた親への恐怖の克服や、あるいは復讐はもはや不可能となった。
「ユヅ、どうしてだ。我々はこんなにもお前を気にかけている」
僕はビデオレターを思い出し、そして列車でのユヅハの寝顔を思い出した。あのとき僕はひとつの結論に至った。
「それは愛じゃない…それは、執着だ」
僕の言葉にウェイが大きく頷いた。
「ええ、あなたたちはユヅハを単なる象徴としてしか見ていない…だから彼女はそれから逃れるために左腕を切り落とした!」
ウェイの兄がユヅハの左腕を義手へと換えた。ユヅハの自傷もそれから逃れるためだったのだろうか。…そうだとしても彼女は僕を騙したのだ。
「二つに一つだユヅ。お前が私達の元から離れるというのならこの二人の安全は保証できない。選ぶんだ」
僕は萩原孔樹がユヅハを逮捕する気は絶対にないということに気がついた。彼はユヅハを自分の功績の一部のように考えている。それを逮捕させようとは思わないはずだ。
数言前の僕ならそれに同意しただろう。しかし今や僕はある大きな恐怖を感じていた。もしもユヅハが嘘をついたのは単に僕を計画に参加させるためだったとしたら? 彼女の愛は全て嘘だったとしたら? 僕は、人生をも真実をも喪うことになる。
「コズさん、無事に日本に帰りたいですか?」
ウェイは他の人間には聞こえないように僕の耳元で囁いた。この行動は萩原孔樹を不快にさせたようだったが、彼らが力づくでやめさせるようなことはなかった。
「ああ、でも…ユヅハも大事だ。僕は…一体どうすればいい?」
ウェイは僕の返事を聞いて満足そうに、しかし悲しそうに僕の耳元から口を話した。
「萩原孔樹さん、あなたの仕事は我々恐怖分子の摘発ですね?」
萩原孔樹は頷いた。
「ああ、共産主義と監視主義という二つの正義に敵対する貴様たちは世界の敵だ」
「あなたは中華人民共和国国内における藍色戦線のネットワークを完全に破壊しました。おめでとうございます」
萩原孔樹は顎を撫でた。ウェイを探るような目線で眺める。僕もウェイの目的がわかりかねた。
「次の目標は何です? 萩原孔樹さん」
「藍色戦線の大部分は依然としてFRCに巣食っている。彼らは直接的間接的を問わず我々に楯突いている。彼らを特定し、我々は防御策を講じる」
「私はそれに関する情報、つまりFRC国内の藍色戦線の最新情勢を提供することができます」
萩原孔樹は顎を撫でていた手を止める。明らかに彼は食いついた。
「…対価は?」
「私と萩原ユヅハと仁山コズ、そして今回逮捕された藍色戦線ゴビ砂漠基地のメンバー全員の釈放です」
「それはできない。私の権限を超えている。釈放できるのは君たち三人だけだ。…そういえば名簿を見て驚いたよ。構成員のほとんどが十代や二十代の若者じゃないか」
「どうせご存知だったのでしょう? 藍色戦線自体が新しい組織ですから」
「若者が集うとロクなことがないな。若者へ技術や自己決定権を与えた結果がこれだ…まるで愚連隊だ。自分たちが正しいと信じ込んでいるぶん余計たちが悪い」
ウェイは挑発に動じることはなかった。
「ウェイ、李閲慕だけでも釈放できないか?」
僕はウェイの耳元で囁く。
「基地のメンバーのうち、一人だけ追加で解放することはできますか?」
「ふむ…そいつの重要度によるだろう。例えば基地司令はいけない。彼は我々の最重要参考人だ」
僕は若き基地司令の顔を思い出した。彼は有能な指揮官だった。抵抗せずに投降するというのも彼の判断だろう。
「名前は李閲慕です」
萩原孔樹は若い警備員を呼びつけ、逮捕者の名簿を寄越すように言った。
「李閲慕、ただの下っ端だな。それならいいだろう」
「ありがとうございます」
「この男を別室に。他の二人は適当に解放しておけ」
警備員が僕たちの横についた。僕は少なくともウェイがユヅハの両親から悪友呼ばわりされていたことは真実だと確認した。彼はウェイを”男”と呼んだからだ。彼らは初対面ではないのだ。
萩原孔樹はウェイが連れていかれた後を追った。萩原陶、ユヅハの母親も立ち上がり、去っていった。彼女は交渉の最中、一言も発しなかった。
「君たちはユヅハなんかより手柄にしか興味がないんだ」
僕が叫ぶと、一瞬だけ萩原孔樹が僕を見たが、それっきりだった。ユヅハは送迎の車に乗り込むまで一度も親たちに振り向かなかった。僕は彼女と目を合わせることはしなかった。彼女は何か言いたげだったけど、僕は強情に無視を決め込んだ。
近づくに連れてユヅハの歩みは遅くなった。
「しばらくぶりだな。ユヅ、魏邏陽」
日本語だった。男の声は低く、昔ながらの背広は彼の厚い胸板に似合っていた。
「そして仁山コズくん、はじめまして」
「…はじめまして」
僕ははじめ挨拶を返すべきか迷った。ビデオレターで見たよりも彼は威圧的だった。
「かけたまえ」
机の反対側には既に三つの椅子が用意されていた。僕たちはそれに座らずに萩原夫妻と顔を合わせた。
「三人とも環華人民銀行(うち)の制服が似合っているね」
僕たちの誰もが表面的な雑談に興味を示さないのを見て彼は早々に本題に切り替えた。彼はユヅハを睨んだ。
「ユヅ、ついに狂ったのか? これは明確な犯罪だぞ」
ユヅハは答えなかった。
「僕たちを逮捕するならこんな話をする必要はないはずだ。何を要求するんだい」
萩原孔樹は僕の言葉に苛ついたようだった。彼は机を人差し指でとんとんと強く叩いた。
「言葉に気をつけろ少年、これはお前らにとってのチャンスだ。ユヅをこちらに引き渡せばお前と魏邏陽の二人だけは解放してやろう」
「同意できません。主犯は私です」
ウェイが言う。
「僕を逮捕してユヅハを解放するというのなら考えるさ」
僕は萩原孔樹を睨み返す。
「お前らがユヅを庇う理由はなんだ?」
僕は言葉を選ぼうとしたが、口から出たのはやはり強い言葉だった。
「君がくそったれな親だからだ」
僕は今度も萩原孔樹が苛立つのかと思ったが、彼は顔に自信のある笑みを浮かべた。僕はその笑みが意味することを想像できず、恐怖を感じた。
「なぜそう感じるんだい? 仁山コズくん」
「とぼけるのか? 彼女の身体の傷を見るんだな」
「大量の切り傷のことか?」
「いいや鞭の…ともかく君は───彼女に信じられないような虐待をした!」
「おっと…それは濡れ衣だ。私はそんなことをしていない」
彼は両手を上げて誤解を正すような仕草をした。彼は僕が声を荒げるほどに喜んでいるようだった。僕はそれを見て自分に冷静であるように言い聞かせる。
「直接ユヅに聞いてみろ。その傷は私がやったのかね」
「当たり前だ! なぁユヅハ、君も彼に言ってやるんだ」
「コズ…ごめんなさい…」
ユヅハは顔を下に向けていた。
「ユヅハ、君が謝る必要はない。君は被害者だ」
「ごめんなさい…私嘘を…」
「…彼を恐れる必要はない。僕が君を守る。真実を言ってくれ」
ユヅハは下を向いたまま首を振った。
「コズさん…」
ウェイが呟く。
「彼女の言っていることは本当です。彼女の傷は…自分で刻まれたものです…」
「…どういう意味だ?」
「自傷だよ。ユヅの昔からのシュミさ」
萩原孔樹が顔に笑みを浮かべたままそう言った。僕は、膝から崩れ落ちたいのを必死にこらえた。そんなはずはない。
「ウェイ、君はそれを知っていたのか?」
「…ええ」
「どうして…どうして僕に黙っていた?」
「彼女にそう言ってくれと…私に口裏を合わせるようにと…頼まれたんです」
ウェイは申し訳無さそうに言う。僕はユヅハを見る。彼女は僕に顔を見せまいと真下を向いていた。
「ごめんなさい…ごめんなさい…」
「コズさん、しかし彼女の自傷の原因が彼らにあることは間違いありません」
ウェイは僕に行動を促すように萩原孔樹を顎で指した。
「その嘘つきの女を庇うのか? お前らは彼女に騙されたんだよ。だから親の私が責任を持って君たち二人を釈放してやるというのだ」
「コズさん、同意してはいけません」
「僕は、」
言葉が出ない。何を言うべきかわからない。僕は何のためにここまでやってきたんだろう? 何のために戦っていたんだろう? そして誰のために捕まるのだろう。僕は考えた。
「…ユヅハはいずれにせよ、君たちと絶縁するさ」
僕は萩原夫妻に言い放つ。僕は明確に目標を下げた。ユヅハの言っていた親への恐怖の克服や、あるいは復讐はもはや不可能となった。
「ユヅ、どうしてだ。我々はこんなにもお前を気にかけている」
僕はビデオレターを思い出し、そして列車でのユヅハの寝顔を思い出した。あのとき僕はひとつの結論に至った。
「それは愛じゃない…それは、執着だ」
僕の言葉にウェイが大きく頷いた。
「ええ、あなたたちはユヅハを単なる象徴としてしか見ていない…だから彼女はそれから逃れるために左腕を切り落とした!」
ウェイの兄がユヅハの左腕を義手へと換えた。ユヅハの自傷もそれから逃れるためだったのだろうか。…そうだとしても彼女は僕を騙したのだ。
「二つに一つだユヅ。お前が私達の元から離れるというのならこの二人の安全は保証できない。選ぶんだ」
僕は萩原孔樹がユヅハを逮捕する気は絶対にないということに気がついた。彼はユヅハを自分の功績の一部のように考えている。それを逮捕させようとは思わないはずだ。
数言前の僕ならそれに同意しただろう。しかし今や僕はある大きな恐怖を感じていた。もしもユヅハが嘘をついたのは単に僕を計画に参加させるためだったとしたら? 彼女の愛は全て嘘だったとしたら? 僕は、人生をも真実をも喪うことになる。
「コズさん、無事に日本に帰りたいですか?」
ウェイは他の人間には聞こえないように僕の耳元で囁いた。この行動は萩原孔樹を不快にさせたようだったが、彼らが力づくでやめさせるようなことはなかった。
「ああ、でも…ユヅハも大事だ。僕は…一体どうすればいい?」
ウェイは僕の返事を聞いて満足そうに、しかし悲しそうに僕の耳元から口を話した。
「萩原孔樹さん、あなたの仕事は我々恐怖分子の摘発ですね?」
萩原孔樹は頷いた。
「ああ、共産主義と監視主義という二つの正義に敵対する貴様たちは世界の敵だ」
「あなたは中華人民共和国国内における藍色戦線のネットワークを完全に破壊しました。おめでとうございます」
萩原孔樹は顎を撫でた。ウェイを探るような目線で眺める。僕もウェイの目的がわかりかねた。
「次の目標は何です? 萩原孔樹さん」
「藍色戦線の大部分は依然としてFRCに巣食っている。彼らは直接的間接的を問わず我々に楯突いている。彼らを特定し、我々は防御策を講じる」
「私はそれに関する情報、つまりFRC国内の藍色戦線の最新情勢を提供することができます」
萩原孔樹は顎を撫でていた手を止める。明らかに彼は食いついた。
「…対価は?」
「私と萩原ユヅハと仁山コズ、そして今回逮捕された藍色戦線ゴビ砂漠基地のメンバー全員の釈放です」
「それはできない。私の権限を超えている。釈放できるのは君たち三人だけだ。…そういえば名簿を見て驚いたよ。構成員のほとんどが十代や二十代の若者じゃないか」
「どうせご存知だったのでしょう? 藍色戦線自体が新しい組織ですから」
「若者が集うとロクなことがないな。若者へ技術や自己決定権を与えた結果がこれだ…まるで愚連隊だ。自分たちが正しいと信じ込んでいるぶん余計たちが悪い」
ウェイは挑発に動じることはなかった。
「ウェイ、李閲慕だけでも釈放できないか?」
僕はウェイの耳元で囁く。
「基地のメンバーのうち、一人だけ追加で解放することはできますか?」
「ふむ…そいつの重要度によるだろう。例えば基地司令はいけない。彼は我々の最重要参考人だ」
僕は若き基地司令の顔を思い出した。彼は有能な指揮官だった。抵抗せずに投降するというのも彼の判断だろう。
「名前は李閲慕です」
萩原孔樹は若い警備員を呼びつけ、逮捕者の名簿を寄越すように言った。
「李閲慕、ただの下っ端だな。それならいいだろう」
「ありがとうございます」
「この男を別室に。他の二人は適当に解放しておけ」
警備員が僕たちの横についた。僕は少なくともウェイがユヅハの両親から悪友呼ばわりされていたことは真実だと確認した。彼はウェイを”男”と呼んだからだ。彼らは初対面ではないのだ。
萩原孔樹はウェイが連れていかれた後を追った。萩原陶、ユヅハの母親も立ち上がり、去っていった。彼女は交渉の最中、一言も発しなかった。
「君たちはユヅハなんかより手柄にしか興味がないんだ」
僕が叫ぶと、一瞬だけ萩原孔樹が僕を見たが、それっきりだった。ユヅハは送迎の車に乗り込むまで一度も親たちに振り向かなかった。僕は彼女と目を合わせることはしなかった。彼女は何か言いたげだったけど、僕は強情に無視を決め込んだ。
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