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Second Chapter
一切、君の所為ではない
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「どうもー、私が帝国十三神将が一人『睡虎』のハルハ・ユトゥトゥゼティマルトリクスですー。『睡虎』、ハルハ、どちらでもお好きな方で呼んで下さーい。いやー、この度は『逆雷』の将軍閣下がオモシローイ案件を持ち込んだとレーシャナ皇后陛下から伺いましてー、それは一体何だろうなーとワクワクして来たんですけれどもー!」
『……』
エルフ族の血を引く者は生まれつき風神ゼフェーオンの祝福と加護を授かっていて、『治風』と言う特殊な力が使える。死後に月の光を浴びた所為で安らぐ事が出来ぬヘルリアンをただの屍に戻す唯一の正当な力でもある。
彼らは基本的に聖地リシャデルリシャに住み、神職を生業としている。仮に聖地に住まぬエルフ族であろうと、神殿仕えの騎士や浄化官等の、何らかの神殿に関わる仕事に携わっている。そのエルフ族の支配層たるハイエルフ族ともなれば、聖地から出てくる方が珍しい。世界の一切に対して潔癖性で、エルフ族にとっての異端者であるダークエルフについては、『存在が穢らわしい』と忌み嫌っているからだ。
元々はハルハも聖地リシャデルリシャで暮らしていたハイエルフの女だった。
超☆変わり者のハイエルフとして有名で、大神官の一族の由緒正しい血を引いているのに、人間観察が趣味だと公言してはばからなかった。挙げ句、遠路はるばる、趣味の人間観察のために聖地から帝都までやって来たのだ。
しかし……赤斧帝が暴政を振るっている真っ最中の帝都に来たは良いものの、連日続く凄惨な処刑の後始末だけに浄化官として駆り出され、流石に嫌気が差していた。そこに皇子ヴァンドリックの誘いがあって、『面白そうですねー!』と二つ返事で引き受ける。
それ以来、帝国浄化局の局長をやりつつ、趣味で帝国城の人間観察をじーっくりたーっぷり楽しーくやっていると言う訳だ。
勿論、ただ者じゃない。糸目で飄々としている態度の上に、どうにも食えない性格をしているが、『睡虎』と恐れられている百戦錬磨の武芸者でもある。
虎は大人しく睡らせるに限る、決してその眼を開けさせてはならない。特に雌は。
「いやー、アナタが皇統の血を引いておいでの御方ですかー。お名前はセージュ様でしたっけー?これはお目にかかれて恐悦至極に存じますー!それで?それでそれで?どうして皇統の血をお持ちなのにこんな所に虐げられて追いやられていたのでー?」
「ブン兄……!」
すっかりセージュはこの変人エルフを怖がって、ゲイブンの背後に隠れている。
ゲイブンはセージュを庇うように、彼もまたブルブルと怯えつつも、その前に立った。
「あ、あのですぜ!舌なめずりは止めて欲しいんです、ぜ……」
すかさずバズムがハルハにデコピンをかました。
「痛!あ、イタ!イタタ!」
大げさに痛がるが、バズムは合計3発もデコピンをかました。
「馬鹿モン、趣味は後にせい、後に!……事情は勘づいておるじゃろう、恐らくこの子はトウルドリックになるはずじゃった子よ」
『睡虎』は嘆息した。
「まさかあの忌々しい噂が事実だったなんて嫌ですねー。トウルドリックは密かに入れ替えられた子である、なんて……。
セージュ様、アナタの前でこんな事を言うなんて失礼千万を承知ですが、コトコカとトウルドリックがひたすらに可哀想ですよー」
「あ、あの、第八皇女様がた……でしたっけ?」
セージュがおずおずと口にすると、
「そうー。アナタが気に病む必要も可哀想に思う必要も無いけれども、二人ともあの悪辣なピシュトーナの一族の血を本当に引いているのかも分からない、まともな人間ですからねー」
どうにも胡散臭いハイエルフ相手に、セージュはまだ怯えているようだ。
「あの、ええと、でも僕、あの本当に、精霊獣を従えているなんて、まだ分からないですし……」
ゲイブンも、半信半疑の顔で何度も『そうですぜ』と呟く。
あれは赤ん坊の幽霊の仕業とかじゃ……?と言いたげに。
「いやーそれがですねー、遊郭で調べてきたんですけれど、ほぼ間違いなさそうでしてねー。何せ、眠っている娼婦達がおよそ『固有魔法』じゃ説明も納得も出来ない未知の状態にあるのですからねー」
「未知の状態じゃと?何じゃあ、そりゃ」
バズムが問い詰めると、ハルハは軽く頷いて、
「娼婦達が眠ってからもう三週間は経つでしょうー?人間が飲まず食わずで三週間眠ると、普通は体が衰弱して死ぬんですよねー。ところがすっとこどっこい、全員、体は健康そのもの。まるで眠っている間の体の時が止まっているかのようなんですよねー。
将軍もご存じでしょうけれど……効果範囲の広さも無論なんですけれど、子供一人の固有魔法でコレを数週間も持続させるのは、人体の魔力保有量の限度とか色々あって、ちょっと無理なんですよねー」
「しかも、噂を媒体に出現するんじゃったな……」
「ええ、『神々の血雫』事件でもそうでしたけれどねー、ここまでの広範囲に長期間において仕掛けると言うのは、ほぼ精霊獣か神々の領域なんですー」
そんな、とセージュがゲイブンの背中にしがみついた。
何てこったですぜ、とゲイブンはロウの背中にしがみついた。
そのロウとお喋りなパーシーバーは、先ほどからあえて黙っている。
ハイエルフは、人間よりも固有魔法や人でない存在に対して敏感だ。神職に携わる事が多いからかは分からないが、パーシーバーの存在が悟られないためには、黙っているに限るのだ。
「で、でも僕、『トドラー』を従えられていないし……」
「なるほどなるほど、『よちよち歩きの赤ん坊』なんですねー……。
いえいえー、焦る必要は無いですんよー。だってアナタは誰も害しちゃいませんものー。寝ている娼婦達だって起きたら少しは混乱するでしょうけれどー、それだけですからねー」
「ぶ、ブン兄も、そう思う?」
少しだけ安堵したような顔のセージュに、ゲイブンは無邪気に笑いかける。
「そりゃーセージュ、『はい!』ですぜ!」
「ところでー、そこのアナタ。ロウさんでしたっけー?どうしてアナタはエルフでも無いのに精霊獣だと思い至ったんですかー?」
『……』パーシーバーは息を殺している。
「俺だって、最初はよくある幽霊騒動か何かの流行病だと思ったんだ。だが、その幽霊がひょいと出てきた上に俺の腕の中で喃語で話したものだから仰天してな。じゃあ何だ、隠れて娼婦が産んだ本物かと思って触って確認したら、どうもただの赤ん坊の形をしていない。
人の話に聞く精霊獣も皆、人ならざるお姿をされているそうだし、これはまさかと思ったんだ。
どの道依頼を引き受けたからには娼婦達を助けなきゃいかん、薬でも固有魔法でどうにもならない以上は、お上に泣きつくしか無かった」
「ふーん……かのクノハルの兄なだけはありますねー。しかしアナタは今回だけは盲目で助かりましたですねー、目視していたら今頃は……」
『……』
「そうだな、親父には感謝しかない」
ごくごく薄くハルハの目が開いた。
「……まあ良いでしょうー。アナタは嘘を言っていない、真実を言っているとも限りませんがねー。
ただ、少なくともピシュトーナ家のように陰謀を巡らせてはいないようですー」
バズム将軍が険しい顔で、
「ピシュトーナ家は何を考えておるんじゃ。まさか……」
何でも無い事のようにハルハは口にした。
「ああ、『幻闇』によればよくある帝位簒奪&皇統詐称の疑いだそうですよー?」
巫山戯るな、とバズムが呆れる。
「そんな大逆がよくあってたまるか馬鹿モン!
つまりトウルドリックは、いずれ傀儡として担ぎ上げられると……?」
「それがそれが、今は陛下もご健在でいらっしゃいますしキアラーニャ皇女殿下もお生まれになりましたからねー。殿下に何かあったら大事ですから、『闘剛』も今は皇女殿下の警備に回されています。ただし……まだ重大な問題がありましてー」
将軍は暗い顔をして言う。
「まだ、『皇太子』がおらぬ事か」
「……それもありますー。しかも、『運悪く』第九皇子殿下はホーロロで武功を挙げて帰ってきましたでしょうー?」
傀儡は箔が付いていて、かつ操りやすければそれに勝る点は無い。
「アイツは大勢の人の上に立って政を行うのは無理じゃ、アイツ自身がそれを良う分かっておる。素直すぎるし人が好すぎる、馬鹿な事ばかり言う。そこそこの地位の軍人として生きるのが何よりじゃよ……」
「ピシュトーナ家がもう少しだけ野心家でなかったら、その望みも平穏に叶ったんでしょうけれどねー……」
『……』
エルフ族の血を引く者は生まれつき風神ゼフェーオンの祝福と加護を授かっていて、『治風』と言う特殊な力が使える。死後に月の光を浴びた所為で安らぐ事が出来ぬヘルリアンをただの屍に戻す唯一の正当な力でもある。
彼らは基本的に聖地リシャデルリシャに住み、神職を生業としている。仮に聖地に住まぬエルフ族であろうと、神殿仕えの騎士や浄化官等の、何らかの神殿に関わる仕事に携わっている。そのエルフ族の支配層たるハイエルフ族ともなれば、聖地から出てくる方が珍しい。世界の一切に対して潔癖性で、エルフ族にとっての異端者であるダークエルフについては、『存在が穢らわしい』と忌み嫌っているからだ。
元々はハルハも聖地リシャデルリシャで暮らしていたハイエルフの女だった。
超☆変わり者のハイエルフとして有名で、大神官の一族の由緒正しい血を引いているのに、人間観察が趣味だと公言してはばからなかった。挙げ句、遠路はるばる、趣味の人間観察のために聖地から帝都までやって来たのだ。
しかし……赤斧帝が暴政を振るっている真っ最中の帝都に来たは良いものの、連日続く凄惨な処刑の後始末だけに浄化官として駆り出され、流石に嫌気が差していた。そこに皇子ヴァンドリックの誘いがあって、『面白そうですねー!』と二つ返事で引き受ける。
それ以来、帝国浄化局の局長をやりつつ、趣味で帝国城の人間観察をじーっくりたーっぷり楽しーくやっていると言う訳だ。
勿論、ただ者じゃない。糸目で飄々としている態度の上に、どうにも食えない性格をしているが、『睡虎』と恐れられている百戦錬磨の武芸者でもある。
虎は大人しく睡らせるに限る、決してその眼を開けさせてはならない。特に雌は。
「いやー、アナタが皇統の血を引いておいでの御方ですかー。お名前はセージュ様でしたっけー?これはお目にかかれて恐悦至極に存じますー!それで?それでそれで?どうして皇統の血をお持ちなのにこんな所に虐げられて追いやられていたのでー?」
「ブン兄……!」
すっかりセージュはこの変人エルフを怖がって、ゲイブンの背後に隠れている。
ゲイブンはセージュを庇うように、彼もまたブルブルと怯えつつも、その前に立った。
「あ、あのですぜ!舌なめずりは止めて欲しいんです、ぜ……」
すかさずバズムがハルハにデコピンをかました。
「痛!あ、イタ!イタタ!」
大げさに痛がるが、バズムは合計3発もデコピンをかました。
「馬鹿モン、趣味は後にせい、後に!……事情は勘づいておるじゃろう、恐らくこの子はトウルドリックになるはずじゃった子よ」
『睡虎』は嘆息した。
「まさかあの忌々しい噂が事実だったなんて嫌ですねー。トウルドリックは密かに入れ替えられた子である、なんて……。
セージュ様、アナタの前でこんな事を言うなんて失礼千万を承知ですが、コトコカとトウルドリックがひたすらに可哀想ですよー」
「あ、あの、第八皇女様がた……でしたっけ?」
セージュがおずおずと口にすると、
「そうー。アナタが気に病む必要も可哀想に思う必要も無いけれども、二人ともあの悪辣なピシュトーナの一族の血を本当に引いているのかも分からない、まともな人間ですからねー」
どうにも胡散臭いハイエルフ相手に、セージュはまだ怯えているようだ。
「あの、ええと、でも僕、あの本当に、精霊獣を従えているなんて、まだ分からないですし……」
ゲイブンも、半信半疑の顔で何度も『そうですぜ』と呟く。
あれは赤ん坊の幽霊の仕業とかじゃ……?と言いたげに。
「いやーそれがですねー、遊郭で調べてきたんですけれど、ほぼ間違いなさそうでしてねー。何せ、眠っている娼婦達がおよそ『固有魔法』じゃ説明も納得も出来ない未知の状態にあるのですからねー」
「未知の状態じゃと?何じゃあ、そりゃ」
バズムが問い詰めると、ハルハは軽く頷いて、
「娼婦達が眠ってからもう三週間は経つでしょうー?人間が飲まず食わずで三週間眠ると、普通は体が衰弱して死ぬんですよねー。ところがすっとこどっこい、全員、体は健康そのもの。まるで眠っている間の体の時が止まっているかのようなんですよねー。
将軍もご存じでしょうけれど……効果範囲の広さも無論なんですけれど、子供一人の固有魔法でコレを数週間も持続させるのは、人体の魔力保有量の限度とか色々あって、ちょっと無理なんですよねー」
「しかも、噂を媒体に出現するんじゃったな……」
「ええ、『神々の血雫』事件でもそうでしたけれどねー、ここまでの広範囲に長期間において仕掛けると言うのは、ほぼ精霊獣か神々の領域なんですー」
そんな、とセージュがゲイブンの背中にしがみついた。
何てこったですぜ、とゲイブンはロウの背中にしがみついた。
そのロウとお喋りなパーシーバーは、先ほどからあえて黙っている。
ハイエルフは、人間よりも固有魔法や人でない存在に対して敏感だ。神職に携わる事が多いからかは分からないが、パーシーバーの存在が悟られないためには、黙っているに限るのだ。
「で、でも僕、『トドラー』を従えられていないし……」
「なるほどなるほど、『よちよち歩きの赤ん坊』なんですねー……。
いえいえー、焦る必要は無いですんよー。だってアナタは誰も害しちゃいませんものー。寝ている娼婦達だって起きたら少しは混乱するでしょうけれどー、それだけですからねー」
「ぶ、ブン兄も、そう思う?」
少しだけ安堵したような顔のセージュに、ゲイブンは無邪気に笑いかける。
「そりゃーセージュ、『はい!』ですぜ!」
「ところでー、そこのアナタ。ロウさんでしたっけー?どうしてアナタはエルフでも無いのに精霊獣だと思い至ったんですかー?」
『……』パーシーバーは息を殺している。
「俺だって、最初はよくある幽霊騒動か何かの流行病だと思ったんだ。だが、その幽霊がひょいと出てきた上に俺の腕の中で喃語で話したものだから仰天してな。じゃあ何だ、隠れて娼婦が産んだ本物かと思って触って確認したら、どうもただの赤ん坊の形をしていない。
人の話に聞く精霊獣も皆、人ならざるお姿をされているそうだし、これはまさかと思ったんだ。
どの道依頼を引き受けたからには娼婦達を助けなきゃいかん、薬でも固有魔法でどうにもならない以上は、お上に泣きつくしか無かった」
「ふーん……かのクノハルの兄なだけはありますねー。しかしアナタは今回だけは盲目で助かりましたですねー、目視していたら今頃は……」
『……』
「そうだな、親父には感謝しかない」
ごくごく薄くハルハの目が開いた。
「……まあ良いでしょうー。アナタは嘘を言っていない、真実を言っているとも限りませんがねー。
ただ、少なくともピシュトーナ家のように陰謀を巡らせてはいないようですー」
バズム将軍が険しい顔で、
「ピシュトーナ家は何を考えておるんじゃ。まさか……」
何でも無い事のようにハルハは口にした。
「ああ、『幻闇』によればよくある帝位簒奪&皇統詐称の疑いだそうですよー?」
巫山戯るな、とバズムが呆れる。
「そんな大逆がよくあってたまるか馬鹿モン!
つまりトウルドリックは、いずれ傀儡として担ぎ上げられると……?」
「それがそれが、今は陛下もご健在でいらっしゃいますしキアラーニャ皇女殿下もお生まれになりましたからねー。殿下に何かあったら大事ですから、『闘剛』も今は皇女殿下の警備に回されています。ただし……まだ重大な問題がありましてー」
将軍は暗い顔をして言う。
「まだ、『皇太子』がおらぬ事か」
「……それもありますー。しかも、『運悪く』第九皇子殿下はホーロロで武功を挙げて帰ってきましたでしょうー?」
傀儡は箔が付いていて、かつ操りやすければそれに勝る点は無い。
「アイツは大勢の人の上に立って政を行うのは無理じゃ、アイツ自身がそれを良う分かっておる。素直すぎるし人が好すぎる、馬鹿な事ばかり言う。そこそこの地位の軍人として生きるのが何よりじゃよ……」
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