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第4章 友情と愛情
光太と勇気のコンビニ雑談
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どれだけ走っただろうか。
さっきまでは夕方だったのに、すっかり夜になっていた。
とりあえず走って遠くまで逃げようと思っていたら、夢中になりすぎて夜になっていたようだ。
自分の腕時計で時間を確認すると、1時間も走って隠れて、走って隠れてを繰り返していたようだ。
追いかけてくる雰囲気はない。
俺は安心したのか疲れが出始めた。
走っている時は自分が疲れているなんて気が付かなかったのだろう。
とりあえず自分がこれから何をするべきか考える。
まずは俺のやり残したことを心残りのないようにしようと思う。
まぁ、やり残したことと言っても一つだけなのだが。
そのやりたい事と言うのは好きな子に告白する事だ。
その子の名前は宮島莉央。
俺と同じ高校に通う子で、隣の席になった事がきっかけで好きになった。
顔は可愛いし、性格も優しいし、声も綺麗だし、悪い所がひとつも無いくらい素敵な子だ。
あ!ちなみに俺の名前は西宮光太。
俺はサッカー部に所属してて、クラスではムードメーカーだった。
そんな俺でも好きな子には奥手で、生きてる時は失敗することが怖くて、告白なんか出来なかった。
だから、最後に告白をして心置き無くあの世に行きたいと思っている。
さっきの女の子には悪いけど、俺にもやりたい事が残ってるから許して欲しい。
と言っても何から始めればいいか分からない。
俺の姿は生きている人間から見えるのか・・・?
声は聞こえるのだろうか・・・?
もし見えたり聞こえたりする場合、俺は幽霊って事でいいのか?
でも、もし幽霊だったら宮島さんを怖がらせるかもしれない。
「うーん、どうしたものか。」
そんなふうに頭を悩ませていると俺の前を横切ったと思ったら立ち止まった奴がいた。
そいつを見ると俺のよく知ってる奴と目が合い驚嘆した。
「勇気!?!?!?」
「光太・・・!?」
そいつは俺を見るなり驚いた表情をし、安心した顔をした。
「っておい!勇気俺が見えるのか!?」
「・・・っあ、うん。見えるよ。」
俺の姿が見えているであろうこいつは田中勇気。
俺の親友であり、恋の相談相手だ。
「よかった、光太が見つかって。」
「どういうことだ?」
「・・・あ、いや。一緒に帰ろうと思って追いかけたんだけど見当たらなくてさ、探してたんだよ。」
「そういうことな。ってかさ本当に俺の事見えるの?」
「当たり前だろ、何言ってるのさ。」
勇気は眉毛を提げてえへへと笑いながらそう答えた。
勇気は俺が見えている。
もしかしたら幽霊の俺を見ているのかもしれない。
っていうか絶対そうだ。
それならば俺が死んでいるということにも気づいていないのかもしれない。
だとしたらここは言うべきではない。
もし言ったら勇気は驚いて怖がるかもしれない。
「そうだよな!!ごめんな!」
「・・・光太変なやつだな。それよりも今から帰り?」
「あ!いや、ちょっとやりたい事あって今外に出た感じ。」
「もう夜だよ?」
「いや分かってるけどさ!その、急用ってやつだよ!」
俺は1人で焦っている。
確かにおかしな話かもしれない。
1度帰宅をし、制服のまま夜にどこへ出かけるというのだろうか。
「コンビニに行くんだよ!今から!」
俺はありがちな嘘をついた。
「そっか、じゃー僕も行くよ。」
「えっ!?」
勇気はいつもの優しい笑顔で俺にそう言ってきた。
でも俺からしたら都合が悪い。
本当にコンビニに行くわけではないから。
「いいよいいよ!!!ほら夜だしさ、お前顔可愛いから危ないよ!」
「・・・何言ってんだよ。僕だって光太と同じ高校生だよ。一緒にコンビニ行こう。」
勇気は歩き出した。
俺は苦し紛れな嘘をついたことを後悔し、そのまま勇気について行くことにした。
「いらっしゃいませぇ~」
店員のやる気のなさそうな声とともに俺たちはコンビニへと入る。
とりあえず漫画の所にでも行くか。
俺は漫画コーナーの場所へと行き、立ち読みをすることにした。
勇気もそれに付いてくる。
「こ、これが読みたかったんだよな!」
てきとうに漫画を手に取り、誤魔化す。
「漫画読むために急いで来たの?光太も変わってるね。」
勇気はてきとうに誤魔化している俺とは違って、全て優しく言葉を返してくれる。
ごめんな、勇気。騙すようなことして。
「そういえばさ、勇気ってこんな暗くなるまで俺の事探してたのか?」
「ん?そうだよ。家に帰ってるかもって思って1回光太の家にも行った。」
「え!?そうなのか!?」
「うん、でも光太のお母さんが帰ってきてないって言ってたから、もう一度探しに行ったんだ。そしたらいた。」
「あ・・・そうなんだ。」
やべぇ、こりゃ俺が死んだってバレるのも時間の問題だな。
俺の帰りが遅いと思ってる母ちゃん、勇気も俺の居場所を知らず探してるとなると、母ちゃんも探すはずだ。
そしたら俺が死んでいることがバレる。
「なぁ、勇気。今日家泊まっていいか?」
「え!?な、なんで!?」
勇気は凄い驚いて俺の顔を見た。
「家に帰りたくないんだよ。頼む!!!」
「・・・・・・、分かったよ。でも僕の家もダメだ。お小遣いある?」
「え?あるけど。」
「その辺の安いホテルに今日は泊まろう。僕が電話で予約しておくからお金だけ回収する。僕がまとめて払うよ。」
「分かった!」
俺は勇気の言われた通りにお金を預けた。
確かにお金は1人がサッと払ってサッと入れた方が効率いいもんな。
「じゃー僕ホテルに電話して予約するよ。あと光太のお母さんにも言っておく。」
「さんきゅー!!」
勇気は俺の隣を離れコンビニを出た。
その時コンビニの店員が出ていく時の勇気を見ていた。
あいつ顔可愛いからな、男でも気になるのは何となく分かるわ。
俺はもう一度漫画に目を移した。
さっきまでは夕方だったのに、すっかり夜になっていた。
とりあえず走って遠くまで逃げようと思っていたら、夢中になりすぎて夜になっていたようだ。
自分の腕時計で時間を確認すると、1時間も走って隠れて、走って隠れてを繰り返していたようだ。
追いかけてくる雰囲気はない。
俺は安心したのか疲れが出始めた。
走っている時は自分が疲れているなんて気が付かなかったのだろう。
とりあえず自分がこれから何をするべきか考える。
まずは俺のやり残したことを心残りのないようにしようと思う。
まぁ、やり残したことと言っても一つだけなのだが。
そのやりたい事と言うのは好きな子に告白する事だ。
その子の名前は宮島莉央。
俺と同じ高校に通う子で、隣の席になった事がきっかけで好きになった。
顔は可愛いし、性格も優しいし、声も綺麗だし、悪い所がひとつも無いくらい素敵な子だ。
あ!ちなみに俺の名前は西宮光太。
俺はサッカー部に所属してて、クラスではムードメーカーだった。
そんな俺でも好きな子には奥手で、生きてる時は失敗することが怖くて、告白なんか出来なかった。
だから、最後に告白をして心置き無くあの世に行きたいと思っている。
さっきの女の子には悪いけど、俺にもやりたい事が残ってるから許して欲しい。
と言っても何から始めればいいか分からない。
俺の姿は生きている人間から見えるのか・・・?
声は聞こえるのだろうか・・・?
もし見えたり聞こえたりする場合、俺は幽霊って事でいいのか?
でも、もし幽霊だったら宮島さんを怖がらせるかもしれない。
「うーん、どうしたものか。」
そんなふうに頭を悩ませていると俺の前を横切ったと思ったら立ち止まった奴がいた。
そいつを見ると俺のよく知ってる奴と目が合い驚嘆した。
「勇気!?!?!?」
「光太・・・!?」
そいつは俺を見るなり驚いた表情をし、安心した顔をした。
「っておい!勇気俺が見えるのか!?」
「・・・っあ、うん。見えるよ。」
俺の姿が見えているであろうこいつは田中勇気。
俺の親友であり、恋の相談相手だ。
「よかった、光太が見つかって。」
「どういうことだ?」
「・・・あ、いや。一緒に帰ろうと思って追いかけたんだけど見当たらなくてさ、探してたんだよ。」
「そういうことな。ってかさ本当に俺の事見えるの?」
「当たり前だろ、何言ってるのさ。」
勇気は眉毛を提げてえへへと笑いながらそう答えた。
勇気は俺が見えている。
もしかしたら幽霊の俺を見ているのかもしれない。
っていうか絶対そうだ。
それならば俺が死んでいるということにも気づいていないのかもしれない。
だとしたらここは言うべきではない。
もし言ったら勇気は驚いて怖がるかもしれない。
「そうだよな!!ごめんな!」
「・・・光太変なやつだな。それよりも今から帰り?」
「あ!いや、ちょっとやりたい事あって今外に出た感じ。」
「もう夜だよ?」
「いや分かってるけどさ!その、急用ってやつだよ!」
俺は1人で焦っている。
確かにおかしな話かもしれない。
1度帰宅をし、制服のまま夜にどこへ出かけるというのだろうか。
「コンビニに行くんだよ!今から!」
俺はありがちな嘘をついた。
「そっか、じゃー僕も行くよ。」
「えっ!?」
勇気はいつもの優しい笑顔で俺にそう言ってきた。
でも俺からしたら都合が悪い。
本当にコンビニに行くわけではないから。
「いいよいいよ!!!ほら夜だしさ、お前顔可愛いから危ないよ!」
「・・・何言ってんだよ。僕だって光太と同じ高校生だよ。一緒にコンビニ行こう。」
勇気は歩き出した。
俺は苦し紛れな嘘をついたことを後悔し、そのまま勇気について行くことにした。
「いらっしゃいませぇ~」
店員のやる気のなさそうな声とともに俺たちはコンビニへと入る。
とりあえず漫画の所にでも行くか。
俺は漫画コーナーの場所へと行き、立ち読みをすることにした。
勇気もそれに付いてくる。
「こ、これが読みたかったんだよな!」
てきとうに漫画を手に取り、誤魔化す。
「漫画読むために急いで来たの?光太も変わってるね。」
勇気はてきとうに誤魔化している俺とは違って、全て優しく言葉を返してくれる。
ごめんな、勇気。騙すようなことして。
「そういえばさ、勇気ってこんな暗くなるまで俺の事探してたのか?」
「ん?そうだよ。家に帰ってるかもって思って1回光太の家にも行った。」
「え!?そうなのか!?」
「うん、でも光太のお母さんが帰ってきてないって言ってたから、もう一度探しに行ったんだ。そしたらいた。」
「あ・・・そうなんだ。」
やべぇ、こりゃ俺が死んだってバレるのも時間の問題だな。
俺の帰りが遅いと思ってる母ちゃん、勇気も俺の居場所を知らず探してるとなると、母ちゃんも探すはずだ。
そしたら俺が死んでいることがバレる。
「なぁ、勇気。今日家泊まっていいか?」
「え!?な、なんで!?」
勇気は凄い驚いて俺の顔を見た。
「家に帰りたくないんだよ。頼む!!!」
「・・・・・・、分かったよ。でも僕の家もダメだ。お小遣いある?」
「え?あるけど。」
「その辺の安いホテルに今日は泊まろう。僕が電話で予約しておくからお金だけ回収する。僕がまとめて払うよ。」
「分かった!」
俺は勇気の言われた通りにお金を預けた。
確かにお金は1人がサッと払ってサッと入れた方が効率いいもんな。
「じゃー僕ホテルに電話して予約するよ。あと光太のお母さんにも言っておく。」
「さんきゅー!!」
勇気は俺の隣を離れコンビニを出た。
その時コンビニの店員が出ていく時の勇気を見ていた。
あいつ顔可愛いからな、男でも気になるのは何となく分かるわ。
俺はもう一度漫画に目を移した。
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