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天使の恋
一目惚れ
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出会いは美しかった。
いつも通りボクは仕事を終わらせて、空中を飛び、天界へ帰ろうとしていた。
彼は一人の怪我した女性を助けていた。
その女性は申し訳なさそうに、彼に手当をされている。
ボクは彼の手当てをする手から目が離せなかった。
人を助ける手に魅力を感じたのは初めてだ。
だからもっと近づきたくて、空中から降りたボクは彼らに近づいた。
「もうすぐで終わりますからね。」
彼は優しい声の持ち主であった。
気になりもっと近づく。
手当てをしている光景に胸が温かくなった。
天使は死者の魂を消滅させる事が出来ても、助けられるわけでは無い。
むしろその逆だ。
この世から完璧に消し、あの世にも送る事が出来ない。
殺しているという表現が一番合うだろう。
だからこそ、今目の前で行われている「助ける」という光景に心を奪われている。
しばらくすると、手当てをしていた手が止まった。
「はい、終わりましたよ。」
「ありがとうございます。」
優しい声の彼、照れた様子の女性。
「貴方は運がいい、この程度の傷で済みましたから。」
彼の声が出ている口元に目線を向け、ゆっくりと顔を見た。
「気を付けてくださいね!」
その顔は口元から出る声と同じく、優しい表情をしていた。
その日からボクは、彼から目線を逸らす事が出来なくなっていた。
いつも通りボクは仕事を終わらせて、空中を飛び、天界へ帰ろうとしていた。
彼は一人の怪我した女性を助けていた。
その女性は申し訳なさそうに、彼に手当をされている。
ボクは彼の手当てをする手から目が離せなかった。
人を助ける手に魅力を感じたのは初めてだ。
だからもっと近づきたくて、空中から降りたボクは彼らに近づいた。
「もうすぐで終わりますからね。」
彼は優しい声の持ち主であった。
気になりもっと近づく。
手当てをしている光景に胸が温かくなった。
天使は死者の魂を消滅させる事が出来ても、助けられるわけでは無い。
むしろその逆だ。
この世から完璧に消し、あの世にも送る事が出来ない。
殺しているという表現が一番合うだろう。
だからこそ、今目の前で行われている「助ける」という光景に心を奪われている。
しばらくすると、手当てをしていた手が止まった。
「はい、終わりましたよ。」
「ありがとうございます。」
優しい声の彼、照れた様子の女性。
「貴方は運がいい、この程度の傷で済みましたから。」
彼の声が出ている口元に目線を向け、ゆっくりと顔を見た。
「気を付けてくださいね!」
その顔は口元から出る声と同じく、優しい表情をしていた。
その日からボクは、彼から目線を逸らす事が出来なくなっていた。
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