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第1章 爆弾
隠し持っていた爆弾
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僕はいつも通り雅と下校していた。
すると、彼女の口からとんでもない言葉が飛び出してきた。
「樹ってさ、私の事好きでしょ。」
「えっ…。」
今まで隠していたモノが、1番知られたくない相手にバレたのだ。
「何で…?」
「だってそういう目をしてるもん。友達としての好意じゃなくて、女性としての好意。」
僕は全てを見透かされ、怖くて後退りをした。
「何言ってるの?違うよ。」
「本当かなぁ?隠さなくていいよ、別に。」
「そんな…、私女の子だよ?」
「そうだよ、樹は女の子。でも同性を好きになる人だっているでしょ?」
「違うよ!!!」
僕の声がオレンジ色の街に響いた。
少しの沈黙。
風が吹き、雅の綺麗な髪が揺れた。
「残念、分かったよ。樹がそう言うならそれが正しい。」
それだけ言うと雅は歩き出した。
放心状態の僕と、すれ違う雅。
残念…?
それはどういう意味なのか僕には理解出来なかった。
怖いが確かめたいとも思った。
「待って!!」
僕は大きな声で雅を呼び止める。
彼女は立ち止まり振り向いた。
「残念ってどういう事?」
僕はゆっくりと雅に顔を向けると、彼女は無表情で答えた。
「残念っていうのは隠されちゃったなって事。友達なんだから言えばいいのにって、そういう事だよ。」
「隠すも何も違うって言ってるでしょ。」
「私は知ってるよ、樹の爆弾。」
「爆弾」、この言葉を別の誰かから聞くことになるとは。
「爆弾って…?」
「隠し事だよ。私も持ってる。」
雅も持っている…?
もしかして雅も同じ気持ちなのか?
あるはずも無い期待を抱いてしまい、僕は彼女に聞いてみた。
「雅の爆弾って?」
「その前に樹の爆弾が本物か聞かせて。私の事好きなの?」
「……。」
「答えられないんだ、分かった。じゃーもういいよ。次は樹が探してみて!私の爆弾。」
彼女は寂しい笑顔を僕に見せてくる。
その時も生ぬるい風が吹き、彼女の髪を揺らす。
雅はその日の夜、自殺した。
すると、彼女の口からとんでもない言葉が飛び出してきた。
「樹ってさ、私の事好きでしょ。」
「えっ…。」
今まで隠していたモノが、1番知られたくない相手にバレたのだ。
「何で…?」
「だってそういう目をしてるもん。友達としての好意じゃなくて、女性としての好意。」
僕は全てを見透かされ、怖くて後退りをした。
「何言ってるの?違うよ。」
「本当かなぁ?隠さなくていいよ、別に。」
「そんな…、私女の子だよ?」
「そうだよ、樹は女の子。でも同性を好きになる人だっているでしょ?」
「違うよ!!!」
僕の声がオレンジ色の街に響いた。
少しの沈黙。
風が吹き、雅の綺麗な髪が揺れた。
「残念、分かったよ。樹がそう言うならそれが正しい。」
それだけ言うと雅は歩き出した。
放心状態の僕と、すれ違う雅。
残念…?
それはどういう意味なのか僕には理解出来なかった。
怖いが確かめたいとも思った。
「待って!!」
僕は大きな声で雅を呼び止める。
彼女は立ち止まり振り向いた。
「残念ってどういう事?」
僕はゆっくりと雅に顔を向けると、彼女は無表情で答えた。
「残念っていうのは隠されちゃったなって事。友達なんだから言えばいいのにって、そういう事だよ。」
「隠すも何も違うって言ってるでしょ。」
「私は知ってるよ、樹の爆弾。」
「爆弾」、この言葉を別の誰かから聞くことになるとは。
「爆弾って…?」
「隠し事だよ。私も持ってる。」
雅も持っている…?
もしかして雅も同じ気持ちなのか?
あるはずも無い期待を抱いてしまい、僕は彼女に聞いてみた。
「雅の爆弾って?」
「その前に樹の爆弾が本物か聞かせて。私の事好きなの?」
「……。」
「答えられないんだ、分かった。じゃーもういいよ。次は樹が探してみて!私の爆弾。」
彼女は寂しい笑顔を僕に見せてくる。
その時も生ぬるい風が吹き、彼女の髪を揺らす。
雅はその日の夜、自殺した。
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