ミッドナイト・サバト~義弟との黒ミサ~

ぽんぽこまだむ

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第三話:淫欲のオルギア

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「司祭長に捧げものを! 我らがサタンに贄を!」

 会衆たちが叫び、テレンスを祭壇に運ぼうと肩をつかんだ。
 しかしそれよりも早く、アントンは会衆を突き飛ばしてテレンスの背中に組みつき、いきなりアナルに二本の指を突っ込んで入口を広げると、勃起したペニスを突き立てた。

「呪縛からの解放を! 永遠の絆と救済を!」
「あぁぁぁっ!!」

 意味不明の叫びとともに、熱を持った硬いモノが侵入してきて、テレンスは礼拝堂に響き渡るような悲鳴を上げた。

「あぁぁっ! あぁぁっ!」

 大きなモノが、テレンスのアナルをこじ開けて身体の中に入ってくる。
 なんで、なんでアントンが。
 しかもついさっきフェラしてやったはずなのに、もうガチガチに硬くなっている。大きい。アナルなんて無理だ。
 何故自分がこのような目に合うのか、テレンスはまったく納得できないままなのに、アントンはお構いなしで、ズンズンとペニスを押し込んでくる。

「おいっ! お前何をしている! にえの純潔は司祭長への捧げものだぞ!」

 会衆がアントンに詰め寄ったが、アントンは構わずテレンスの背中に組み付いてペニスをねじ込む。

「秩序を破壊し、欲望を解放し、己の欲するがままに手に入れる……それがサタン信仰であり、サタンへの捧げもののはずですよ!」

 言い切ったアントンが、テレンスの背中をぺろりと舐めて、思わずテレンスは「ひぁっ!」と悲鳴を上げて背中を反らせた。
 さっきまでビビッていたのに、異常な状況と大麻の煙で、アントンの何かがぶっ壊れてしまったのか。

「あはははは! これは面白い!」

 ロバの司祭長が面白そうに笑いながら、祭壇の椅子から下りてきた。

「ならば諸君、今宵は全員、自由に欲望を解放し、淫欲の儀式オルギアとしようではないか!」
「サタン万歳!」

 ロバの司祭長の言葉に、会衆たちは歓喜の雄たけびを上げてローブを脱ぎ捨てた。
 さっそくロバの司祭長が、四つん這いになったテレンスの前に立ち、黒ずんだペニスを鼻先に突き付ける。
 肉棒を持つ手は毛深く、指の背にも手の甲にも褐色の毛が生えていたが、爪は四角く整えられ、磨かれていた。

「奉仕せよ!」
「んぐっ」

 すえた臭いの肉棒を突っ込まれ、頭を鼠径部に押し付けられて、激しく前後に揺さぶられる。
 噛みついてやろうかとも思ったが、アントンが後ろからガンガン突いてくるのでそれどころではない。

「あぁっ! 兄さんの中、最高だ……!」

 アントンは恍惚の声を漏らしながら、激しく腰を打ち付けてくる。

「んぐっ! ぐっ!」

 口の中は、ガマン汁の塩気で勝手に唾液が湧いてくる。
 後ろからペニスで突かれているうちに、痛みの中から快楽が立ち現れて、ピストンのたびにテレンスの身体を上書きしていった。

「ほら、口での奉仕がおろそかになっているぞ」
「んんっ!」

 ロバのペニスが口の中を激しく往復し、「ううっ!」と呻いたかと思うと、テレンスの顔に精液をぶちまけた。
 臭い精液がダラダラと顎を垂れ落ち、黒い敷物の上にボタボタと白く濁ったシミを作る。

「はぁ、はぁ……」

 四つん這いにされているので、顔面を流れ落ちる精液をぬぐうこともできず、テレンスが息をついていると、精の臭いに交じって大麻と思しきお香の煙が鼻をくすぐった。ザーメンが臭いせいでまるでそっちがいい香りのように感じてしまう。
 会衆たちはいつのまにか全裸になって、四つん這いになったテレンスの身体を取り囲んでいた。
 太い指が身体を撫で回し、競ってテレンスの陰茎に手を伸ばしてくる。

「あっ……!」

 何かヌルヌルしたものを竿に塗りたくられて、ぬこぬことしごかれる。
 甘ったるい匂いとともに、垂れ下がっていたテレンスのペニスが持ち上がっていった。

「やあっ、やめっ! ああっ!」

 駄目だ、こんな、集団で無理矢理やられているのに勃起してしまう。
 屈辱に身を固くすればするほど、先端から伝わってくる快感がじんじんと下半身に響き、尻の中をこすり立てるアントンのモノが気持ちいいような気すらしてきた。

「ああっ、兄さんの中、締まってっ……!」

 アントンの動きが激しくなり、パンッパンッと腰を打ち付けてくる。中で何か快感のツボのようなところをこすられて、電気のような快感が走った。

「あぁっ!」

 ぐちゅ、ぐちゅ、と濡れた音を立ててアントンのペニスがテレンスの中を往復する。
 こすられ続けているうちに、快感が下半身全体に広がっていって、頭がぼんやりしていく。
「あっ、あっ、あんっ……」
 行き止まりを亀頭が突くたびに、きゅうっと勝手に中が締まって、アントンのペニスの形と肌触りを、ことさらに感じてしまう。
 これじゃ、アントンに犯されて気持ちよくなってしまっているみたいじゃないか。
「はあっ……、あんっ!」
 テレンスが裏返った声を出すと、アントンのモノが中で大きさと硬さを増した。

「くっ……中に出すよっ……!」
「あっ、や、ああっ!」

 やめろ、と言う間もなく、どちゅんっ、とペニスが最奥に突き立てられ、どぷどぷっ――! と熱い精液が胎の中に流し込まれた。テレンスもびゅうっと射精してしまい、見知らぬ男の手がそれをぬぐった。
 先端の残滓まで掻き出され、射精後の敏感な部分をこすられて、テレンスはぶるっと身を震わせた。

「ああ――っ!」
「さあ、今度は私が不浄の穴をいただく番だ」

 射精後のけだるさと屈辱に身を委ねている間もなく、男たちに身体をつかまれて、くるりと仰向けにされる。
 ロバの司祭長が脚の間に入ってきて、抵抗しようとしたが、スキンヘッドの屈強な男二人がテレンスの両脚を持ち上げて広げさせた。二人とも黒いチェストハーネスをつけて、そろいの入れ墨タトゥーを入れている。
 テレンスの尻が持ち上がり、アヌスが天井を向いてさらされた。
 掴み上げられた両脚の間からは、射精したばかりのしおれたペニスが腹に向かって倒れているのが見える。
 その周りでテレンスを取り囲む男たち。
 こんな屈辱は、タックルでアオテンを食らった時にも感じたことがない。
 頬のこけた小柄な男が、怪しい呪文を唱えながら、とろとろした緑の液体をロバの司祭長のペニスに垂らした。
 目線の合わないロバの瞳の下には細い切れ込みが入り、その奥から黄色く濁った人間の瞳が、ギラギラとテレンスを見下ろしている。
 緑のドロドロのかかったペニスを毛深い手でしごいて硬さを出すと、ロバの司祭長はテレンスの腰をつかんだ。
 男たちの指が、仰向けになったアヌスの周りの皮膚を引っ張って、まるで捧げもののようにロバのペニスの前に道を開ける。

「サタンよ! 我が欲望を受け取れ!」

 ずんっ! と司祭長のペニスがテレンスの中に突っ込まれた。

「あぁぁっ!」

 ぬるぬるとしたペニスが、テレンスの中に入ってくる。
 キモいしイヤでたまらないのに、アントンがさんざん突きまくったおかげで、中は柔らかくなっていて、ロバのペニスを飲み込んでいく。
 ピストンするたびに、敷物の上で背中が揺さぶられ、硬い石の床が痛い。
 するとアントンがテレンスの上半身を持ち上げて、膝枕のように寄り掛からせた。
 背中は痛くなくなったが、自分がロバ男に貫かれているのがはっきりと見えてしまうし、頭の後ろにアントンの湿った股間が当たっている。

「兄さん、お口の中をキレイにしてあげるね」

 じゅぷっとアントンの指が口の中に入り込んで、テレンスの舌や頬の内側を撫でまわし、口の端からロバ男の精液が混じった唾液が垂れた。

「んっ、んっ……」

 アナルを貫かれる衝撃に、思わずちゅうちゅう吸ってしまうと、アントンはぶるりと身震いした。

「ああ……兄さん、赤ちゃんみたいで可愛いよ……」

 アントンはテレンスの口を指でくちゅくちゅといじくりまわし、屈みこんで耳たぶをぺろぺろと舐める。頭の後ろに押し付けられているペニスが、またどんどん硬さを増していく。

「あっ、あっ」

 黒い敷物の上に手を突いて、ロバの男のペニスに突かれていると、テレンスの脚を掴んでいる男たちが、片手で激しく自らの陰茎をシコって、ビュッビュッと白濁をテレンスの腹に飛ばす。
 燭台の明かりがお香の煙に乱反射する暗い空間で、誰もが全裸で絡み合い、性の狂乱に身を任せている。
 ロバ男以外は全員顔をあらわにしているが、暗くてどこの誰だかもわからない。誰もがここでは、欲望を解放した雄になっていた。
 常識を説こうという気力が暗闇の中にまぎれていき、中で行き来するペニスの感触だけがリアルになっていく。

「あっ、あぁっ……」
「フフフ……、この者、感じ始めているぞ……」
「あ、ちがっ……、んっ……はぁ……っ、はぁ……っ」

 ロバの男が腰の動きを速め、テレンスの腰を掴んでグッと引き寄せると、中に精を放った。

「あぁあっ!」

 司祭長が中出しした後は、会衆の男たちが順繰りにテレンスにのしかかり、尻穴を犯していく。

「サタン万歳!」
「あうっ、あっ、ああっ……!」

 突かれる度にテレンスは声を出して悶えた。アントンは敷物の上に座って膝枕の上にテレンスの頭を乗せ、涙をこぼして髪を振り乱すテレンスの肩を支え、時々勝手に額や首筋にキスしてくる。
 両脇に立つ屈強な男たちが、精液でベトベトになったテレンスの腹の上で、互いに肩を抱き寄せながらねっとりとキスを交わし、陰茎をこすり合わせている。
 誰かがその下にゴブレットを掲げると、二つの陰茎から、ミルクのような精液が縒り合わされながら注ぎ込まれた。

「ほら、聖体拝領だ」

 アントンに後ろから頭を固定されて、生臭い精液を流し込まれる。

「んぐっ……」

 もうそれが汚いのか汚くないのか、飲むものなのか飲まないものなのかもわからない。テレンスはごくごくと飲み干した。
 もう何度男たちに犯され、中に出されたか、考える意味もないような気がしてきた。
 テレンスのアナルからは常に精液が流れ落ち、体中が白濁にまみれている。アナルの中はぐちょぐちょにぬめり、何度でもペニスを飲み込んだ。
 男たちにも、アントンにも何度も何度も犯され、最後には、ロバの司祭長の膝の上に座らされて下から貫かれる。その周りを男たちがグルグルと周り、ベルを鳴らしながら叫ぶ。

「サタン万歳! サタン万歳!」

 熱狂と興奮と、怪しげなお香のもたらす陶酔の中で、テレンスは意識を失った。
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