3 / 14
第三話:淫欲のオルギア
しおりを挟む
「司祭長に捧げものを! 我らがサタンに贄を!」
会衆たちが叫び、テレンスを祭壇に運ぼうと肩をつかんだ。
しかしそれよりも早く、アントンは会衆を突き飛ばしてテレンスの背中に組みつき、いきなりアナルに二本の指を突っ込んで入口を広げると、勃起したペニスを突き立てた。
「呪縛からの解放を! 永遠の絆と救済を!」
「あぁぁぁっ!!」
意味不明の叫びとともに、熱を持った硬いモノが侵入してきて、テレンスは礼拝堂に響き渡るような悲鳴を上げた。
「あぁぁっ! あぁぁっ!」
大きなモノが、テレンスのアナルをこじ開けて身体の中に入ってくる。
なんで、なんでアントンが。
しかもついさっきフェラしてやったはずなのに、もうガチガチに硬くなっている。大きい。アナルなんて無理だ。
何故自分がこのような目に合うのか、テレンスはまったく納得できないままなのに、アントンはお構いなしで、ズンズンとペニスを押し込んでくる。
「おいっ! お前何をしている! 贄の純潔は司祭長への捧げものだぞ!」
会衆がアントンに詰め寄ったが、アントンは構わずテレンスの背中に組み付いてペニスをねじ込む。
「秩序を破壊し、欲望を解放し、己の欲するがままに手に入れる……それがサタン信仰であり、サタンへの捧げもののはずですよ!」
言い切ったアントンが、テレンスの背中をぺろりと舐めて、思わずテレンスは「ひぁっ!」と悲鳴を上げて背中を反らせた。
さっきまでビビッていたのに、異常な状況と大麻の煙で、アントンの何かがぶっ壊れてしまったのか。
「あはははは! これは面白い!」
ロバの司祭長が面白そうに笑いながら、祭壇の椅子から下りてきた。
「ならば諸君、今宵は全員、自由に欲望を解放し、淫欲の儀式としようではないか!」
「サタン万歳!」
ロバの司祭長の言葉に、会衆たちは歓喜の雄たけびを上げてローブを脱ぎ捨てた。
さっそくロバの司祭長が、四つん這いになったテレンスの前に立ち、黒ずんだペニスを鼻先に突き付ける。
肉棒を持つ手は毛深く、指の背にも手の甲にも褐色の毛が生えていたが、爪は四角く整えられ、磨かれていた。
「奉仕せよ!」
「んぐっ」
すえた臭いの肉棒を突っ込まれ、頭を鼠径部に押し付けられて、激しく前後に揺さぶられる。
噛みついてやろうかとも思ったが、アントンが後ろからガンガン突いてくるのでそれどころではない。
「あぁっ! 兄さんの中、最高だ……!」
アントンは恍惚の声を漏らしながら、激しく腰を打ち付けてくる。
「んぐっ! ぐっ!」
口の中は、ガマン汁の塩気で勝手に唾液が湧いてくる。
後ろからペニスで突かれているうちに、痛みの中から快楽が立ち現れて、ピストンのたびにテレンスの身体を上書きしていった。
「ほら、口での奉仕がおろそかになっているぞ」
「んんっ!」
ロバのペニスが口の中を激しく往復し、「ううっ!」と呻いたかと思うと、テレンスの顔に精液をぶちまけた。
臭い精液がダラダラと顎を垂れ落ち、黒い敷物の上にボタボタと白く濁ったシミを作る。
「はぁ、はぁ……」
四つん這いにされているので、顔面を流れ落ちる精液をぬぐうこともできず、テレンスが息をついていると、精の臭いに交じって大麻と思しきお香の煙が鼻をくすぐった。ザーメンが臭いせいでまるでそっちがいい香りのように感じてしまう。
会衆たちはいつのまにか全裸になって、四つん這いになったテレンスの身体を取り囲んでいた。
太い指が身体を撫で回し、競ってテレンスの陰茎に手を伸ばしてくる。
「あっ……!」
何かヌルヌルしたものを竿に塗りたくられて、ぬこぬことしごかれる。
甘ったるい匂いとともに、垂れ下がっていたテレンスのペニスが持ち上がっていった。
「やあっ、やめっ! ああっ!」
駄目だ、こんな、集団で無理矢理やられているのに勃起してしまう。
屈辱に身を固くすればするほど、先端から伝わってくる快感がじんじんと下半身に響き、尻の中をこすり立てるアントンのモノが気持ちいいような気すらしてきた。
「ああっ、兄さんの中、締まってっ……!」
アントンの動きが激しくなり、パンッパンッと腰を打ち付けてくる。中で何か快感のツボのようなところをこすられて、電気のような快感が走った。
「あぁっ!」
ぐちゅ、ぐちゅ、と濡れた音を立ててアントンのペニスがテレンスの中を往復する。
こすられ続けているうちに、快感が下半身全体に広がっていって、頭がぼんやりしていく。
「あっ、あっ、あんっ……」
行き止まりを亀頭が突くたびに、きゅうっと勝手に中が締まって、アントンのペニスの形と肌触りを、ことさらに感じてしまう。
これじゃ、アントンに犯されて気持ちよくなってしまっているみたいじゃないか。
「はあっ……、あんっ!」
テレンスが裏返った声を出すと、アントンのモノが中で大きさと硬さを増した。
「くっ……中に出すよっ……!」
「あっ、や、ああっ!」
やめろ、と言う間もなく、どちゅんっ、とペニスが最奥に突き立てられ、どぷどぷっ――! と熱い精液が胎の中に流し込まれた。テレンスもびゅうっと射精してしまい、見知らぬ男の手がそれをぬぐった。
先端の残滓まで掻き出され、射精後の敏感な部分をこすられて、テレンスはぶるっと身を震わせた。
「ああ――っ!」
「さあ、今度は私が不浄の穴をいただく番だ」
射精後のけだるさと屈辱に身を委ねている間もなく、男たちに身体をつかまれて、くるりと仰向けにされる。
ロバの司祭長が脚の間に入ってきて、抵抗しようとしたが、スキンヘッドの屈強な男二人がテレンスの両脚を持ち上げて広げさせた。二人とも黒いチェストハーネスをつけて、そろいの入れ墨を入れている。
テレンスの尻が持ち上がり、アヌスが天井を向いてさらされた。
掴み上げられた両脚の間からは、射精したばかりのしおれたペニスが腹に向かって倒れているのが見える。
その周りでテレンスを取り囲む男たち。
こんな屈辱は、タックルでアオテンを食らった時にも感じたことがない。
頬のこけた小柄な男が、怪しい呪文を唱えながら、とろとろした緑の液体をロバの司祭長のペニスに垂らした。
目線の合わないロバの瞳の下には細い切れ込みが入り、その奥から黄色く濁った人間の瞳が、ギラギラとテレンスを見下ろしている。
緑のドロドロのかかったペニスを毛深い手でしごいて硬さを出すと、ロバの司祭長はテレンスの腰をつかんだ。
男たちの指が、仰向けになったアヌスの周りの皮膚を引っ張って、まるで捧げもののようにロバのペニスの前に道を開ける。
「サタンよ! 我が欲望を受け取れ!」
ずんっ! と司祭長のペニスがテレンスの中に突っ込まれた。
「あぁぁっ!」
ぬるぬるとしたペニスが、テレンスの中に入ってくる。
キモいしイヤでたまらないのに、アントンがさんざん突きまくったおかげで、中は柔らかくなっていて、ロバのペニスを飲み込んでいく。
ピストンするたびに、敷物の上で背中が揺さぶられ、硬い石の床が痛い。
するとアントンがテレンスの上半身を持ち上げて、膝枕のように寄り掛からせた。
背中は痛くなくなったが、自分がロバ男に貫かれているのがはっきりと見えてしまうし、頭の後ろにアントンの湿った股間が当たっている。
「兄さん、お口の中をキレイにしてあげるね」
じゅぷっとアントンの指が口の中に入り込んで、テレンスの舌や頬の内側を撫でまわし、口の端からロバ男の精液が混じった唾液が垂れた。
「んっ、んっ……」
アナルを貫かれる衝撃に、思わずちゅうちゅう吸ってしまうと、アントンはぶるりと身震いした。
「ああ……兄さん、赤ちゃんみたいで可愛いよ……」
アントンはテレンスの口を指でくちゅくちゅといじくりまわし、屈みこんで耳たぶをぺろぺろと舐める。頭の後ろに押し付けられているペニスが、またどんどん硬さを増していく。
「あっ、あっ」
黒い敷物の上に手を突いて、ロバの男のペニスに突かれていると、テレンスの脚を掴んでいる男たちが、片手で激しく自らの陰茎をシコって、ビュッビュッと白濁をテレンスの腹に飛ばす。
燭台の明かりがお香の煙に乱反射する暗い空間で、誰もが全裸で絡み合い、性の狂乱に身を任せている。
ロバ男以外は全員顔をあらわにしているが、暗くてどこの誰だかもわからない。誰もがここでは、欲望を解放した雄になっていた。
常識を説こうという気力が暗闇の中にまぎれていき、中で行き来するペニスの感触だけがリアルになっていく。
「あっ、あぁっ……」
「フフフ……、この者、感じ始めているぞ……」
「あ、ちがっ……、んっ……はぁ……っ、はぁ……っ」
ロバの男が腰の動きを速め、テレンスの腰を掴んでグッと引き寄せると、中に精を放った。
「あぁあっ!」
司祭長が中出しした後は、会衆の男たちが順繰りにテレンスにのしかかり、尻穴を犯していく。
「サタン万歳!」
「あうっ、あっ、ああっ……!」
突かれる度にテレンスは声を出して悶えた。アントンは敷物の上に座って膝枕の上にテレンスの頭を乗せ、涙をこぼして髪を振り乱すテレンスの肩を支え、時々勝手に額や首筋にキスしてくる。
両脇に立つ屈強な男たちが、精液でベトベトになったテレンスの腹の上で、互いに肩を抱き寄せながらねっとりとキスを交わし、陰茎をこすり合わせている。
誰かがその下にゴブレットを掲げると、二つの陰茎から、ミルクのような精液が縒り合わされながら注ぎ込まれた。
「ほら、聖体拝領だ」
アントンに後ろから頭を固定されて、生臭い精液を流し込まれる。
「んぐっ……」
もうそれが汚いのか汚くないのか、飲むものなのか飲まないものなのかもわからない。テレンスはごくごくと飲み干した。
もう何度男たちに犯され、中に出されたか、考える意味もないような気がしてきた。
テレンスのアナルからは常に精液が流れ落ち、体中が白濁にまみれている。アナルの中はぐちょぐちょにぬめり、何度でもペニスを飲み込んだ。
男たちにも、アントンにも何度も何度も犯され、最後には、ロバの司祭長の膝の上に座らされて下から貫かれる。その周りを男たちがグルグルと周り、ベルを鳴らしながら叫ぶ。
「サタン万歳! サタン万歳!」
熱狂と興奮と、怪しげなお香のもたらす陶酔の中で、テレンスは意識を失った。
会衆たちが叫び、テレンスを祭壇に運ぼうと肩をつかんだ。
しかしそれよりも早く、アントンは会衆を突き飛ばしてテレンスの背中に組みつき、いきなりアナルに二本の指を突っ込んで入口を広げると、勃起したペニスを突き立てた。
「呪縛からの解放を! 永遠の絆と救済を!」
「あぁぁぁっ!!」
意味不明の叫びとともに、熱を持った硬いモノが侵入してきて、テレンスは礼拝堂に響き渡るような悲鳴を上げた。
「あぁぁっ! あぁぁっ!」
大きなモノが、テレンスのアナルをこじ開けて身体の中に入ってくる。
なんで、なんでアントンが。
しかもついさっきフェラしてやったはずなのに、もうガチガチに硬くなっている。大きい。アナルなんて無理だ。
何故自分がこのような目に合うのか、テレンスはまったく納得できないままなのに、アントンはお構いなしで、ズンズンとペニスを押し込んでくる。
「おいっ! お前何をしている! 贄の純潔は司祭長への捧げものだぞ!」
会衆がアントンに詰め寄ったが、アントンは構わずテレンスの背中に組み付いてペニスをねじ込む。
「秩序を破壊し、欲望を解放し、己の欲するがままに手に入れる……それがサタン信仰であり、サタンへの捧げもののはずですよ!」
言い切ったアントンが、テレンスの背中をぺろりと舐めて、思わずテレンスは「ひぁっ!」と悲鳴を上げて背中を反らせた。
さっきまでビビッていたのに、異常な状況と大麻の煙で、アントンの何かがぶっ壊れてしまったのか。
「あはははは! これは面白い!」
ロバの司祭長が面白そうに笑いながら、祭壇の椅子から下りてきた。
「ならば諸君、今宵は全員、自由に欲望を解放し、淫欲の儀式としようではないか!」
「サタン万歳!」
ロバの司祭長の言葉に、会衆たちは歓喜の雄たけびを上げてローブを脱ぎ捨てた。
さっそくロバの司祭長が、四つん這いになったテレンスの前に立ち、黒ずんだペニスを鼻先に突き付ける。
肉棒を持つ手は毛深く、指の背にも手の甲にも褐色の毛が生えていたが、爪は四角く整えられ、磨かれていた。
「奉仕せよ!」
「んぐっ」
すえた臭いの肉棒を突っ込まれ、頭を鼠径部に押し付けられて、激しく前後に揺さぶられる。
噛みついてやろうかとも思ったが、アントンが後ろからガンガン突いてくるのでそれどころではない。
「あぁっ! 兄さんの中、最高だ……!」
アントンは恍惚の声を漏らしながら、激しく腰を打ち付けてくる。
「んぐっ! ぐっ!」
口の中は、ガマン汁の塩気で勝手に唾液が湧いてくる。
後ろからペニスで突かれているうちに、痛みの中から快楽が立ち現れて、ピストンのたびにテレンスの身体を上書きしていった。
「ほら、口での奉仕がおろそかになっているぞ」
「んんっ!」
ロバのペニスが口の中を激しく往復し、「ううっ!」と呻いたかと思うと、テレンスの顔に精液をぶちまけた。
臭い精液がダラダラと顎を垂れ落ち、黒い敷物の上にボタボタと白く濁ったシミを作る。
「はぁ、はぁ……」
四つん這いにされているので、顔面を流れ落ちる精液をぬぐうこともできず、テレンスが息をついていると、精の臭いに交じって大麻と思しきお香の煙が鼻をくすぐった。ザーメンが臭いせいでまるでそっちがいい香りのように感じてしまう。
会衆たちはいつのまにか全裸になって、四つん這いになったテレンスの身体を取り囲んでいた。
太い指が身体を撫で回し、競ってテレンスの陰茎に手を伸ばしてくる。
「あっ……!」
何かヌルヌルしたものを竿に塗りたくられて、ぬこぬことしごかれる。
甘ったるい匂いとともに、垂れ下がっていたテレンスのペニスが持ち上がっていった。
「やあっ、やめっ! ああっ!」
駄目だ、こんな、集団で無理矢理やられているのに勃起してしまう。
屈辱に身を固くすればするほど、先端から伝わってくる快感がじんじんと下半身に響き、尻の中をこすり立てるアントンのモノが気持ちいいような気すらしてきた。
「ああっ、兄さんの中、締まってっ……!」
アントンの動きが激しくなり、パンッパンッと腰を打ち付けてくる。中で何か快感のツボのようなところをこすられて、電気のような快感が走った。
「あぁっ!」
ぐちゅ、ぐちゅ、と濡れた音を立ててアントンのペニスがテレンスの中を往復する。
こすられ続けているうちに、快感が下半身全体に広がっていって、頭がぼんやりしていく。
「あっ、あっ、あんっ……」
行き止まりを亀頭が突くたびに、きゅうっと勝手に中が締まって、アントンのペニスの形と肌触りを、ことさらに感じてしまう。
これじゃ、アントンに犯されて気持ちよくなってしまっているみたいじゃないか。
「はあっ……、あんっ!」
テレンスが裏返った声を出すと、アントンのモノが中で大きさと硬さを増した。
「くっ……中に出すよっ……!」
「あっ、や、ああっ!」
やめろ、と言う間もなく、どちゅんっ、とペニスが最奥に突き立てられ、どぷどぷっ――! と熱い精液が胎の中に流し込まれた。テレンスもびゅうっと射精してしまい、見知らぬ男の手がそれをぬぐった。
先端の残滓まで掻き出され、射精後の敏感な部分をこすられて、テレンスはぶるっと身を震わせた。
「ああ――っ!」
「さあ、今度は私が不浄の穴をいただく番だ」
射精後のけだるさと屈辱に身を委ねている間もなく、男たちに身体をつかまれて、くるりと仰向けにされる。
ロバの司祭長が脚の間に入ってきて、抵抗しようとしたが、スキンヘッドの屈強な男二人がテレンスの両脚を持ち上げて広げさせた。二人とも黒いチェストハーネスをつけて、そろいの入れ墨を入れている。
テレンスの尻が持ち上がり、アヌスが天井を向いてさらされた。
掴み上げられた両脚の間からは、射精したばかりのしおれたペニスが腹に向かって倒れているのが見える。
その周りでテレンスを取り囲む男たち。
こんな屈辱は、タックルでアオテンを食らった時にも感じたことがない。
頬のこけた小柄な男が、怪しい呪文を唱えながら、とろとろした緑の液体をロバの司祭長のペニスに垂らした。
目線の合わないロバの瞳の下には細い切れ込みが入り、その奥から黄色く濁った人間の瞳が、ギラギラとテレンスを見下ろしている。
緑のドロドロのかかったペニスを毛深い手でしごいて硬さを出すと、ロバの司祭長はテレンスの腰をつかんだ。
男たちの指が、仰向けになったアヌスの周りの皮膚を引っ張って、まるで捧げもののようにロバのペニスの前に道を開ける。
「サタンよ! 我が欲望を受け取れ!」
ずんっ! と司祭長のペニスがテレンスの中に突っ込まれた。
「あぁぁっ!」
ぬるぬるとしたペニスが、テレンスの中に入ってくる。
キモいしイヤでたまらないのに、アントンがさんざん突きまくったおかげで、中は柔らかくなっていて、ロバのペニスを飲み込んでいく。
ピストンするたびに、敷物の上で背中が揺さぶられ、硬い石の床が痛い。
するとアントンがテレンスの上半身を持ち上げて、膝枕のように寄り掛からせた。
背中は痛くなくなったが、自分がロバ男に貫かれているのがはっきりと見えてしまうし、頭の後ろにアントンの湿った股間が当たっている。
「兄さん、お口の中をキレイにしてあげるね」
じゅぷっとアントンの指が口の中に入り込んで、テレンスの舌や頬の内側を撫でまわし、口の端からロバ男の精液が混じった唾液が垂れた。
「んっ、んっ……」
アナルを貫かれる衝撃に、思わずちゅうちゅう吸ってしまうと、アントンはぶるりと身震いした。
「ああ……兄さん、赤ちゃんみたいで可愛いよ……」
アントンはテレンスの口を指でくちゅくちゅといじくりまわし、屈みこんで耳たぶをぺろぺろと舐める。頭の後ろに押し付けられているペニスが、またどんどん硬さを増していく。
「あっ、あっ」
黒い敷物の上に手を突いて、ロバの男のペニスに突かれていると、テレンスの脚を掴んでいる男たちが、片手で激しく自らの陰茎をシコって、ビュッビュッと白濁をテレンスの腹に飛ばす。
燭台の明かりがお香の煙に乱反射する暗い空間で、誰もが全裸で絡み合い、性の狂乱に身を任せている。
ロバ男以外は全員顔をあらわにしているが、暗くてどこの誰だかもわからない。誰もがここでは、欲望を解放した雄になっていた。
常識を説こうという気力が暗闇の中にまぎれていき、中で行き来するペニスの感触だけがリアルになっていく。
「あっ、あぁっ……」
「フフフ……、この者、感じ始めているぞ……」
「あ、ちがっ……、んっ……はぁ……っ、はぁ……っ」
ロバの男が腰の動きを速め、テレンスの腰を掴んでグッと引き寄せると、中に精を放った。
「あぁあっ!」
司祭長が中出しした後は、会衆の男たちが順繰りにテレンスにのしかかり、尻穴を犯していく。
「サタン万歳!」
「あうっ、あっ、ああっ……!」
突かれる度にテレンスは声を出して悶えた。アントンは敷物の上に座って膝枕の上にテレンスの頭を乗せ、涙をこぼして髪を振り乱すテレンスの肩を支え、時々勝手に額や首筋にキスしてくる。
両脇に立つ屈強な男たちが、精液でベトベトになったテレンスの腹の上で、互いに肩を抱き寄せながらねっとりとキスを交わし、陰茎をこすり合わせている。
誰かがその下にゴブレットを掲げると、二つの陰茎から、ミルクのような精液が縒り合わされながら注ぎ込まれた。
「ほら、聖体拝領だ」
アントンに後ろから頭を固定されて、生臭い精液を流し込まれる。
「んぐっ……」
もうそれが汚いのか汚くないのか、飲むものなのか飲まないものなのかもわからない。テレンスはごくごくと飲み干した。
もう何度男たちに犯され、中に出されたか、考える意味もないような気がしてきた。
テレンスのアナルからは常に精液が流れ落ち、体中が白濁にまみれている。アナルの中はぐちょぐちょにぬめり、何度でもペニスを飲み込んだ。
男たちにも、アントンにも何度も何度も犯され、最後には、ロバの司祭長の膝の上に座らされて下から貫かれる。その周りを男たちがグルグルと周り、ベルを鳴らしながら叫ぶ。
「サタン万歳! サタン万歳!」
熱狂と興奮と、怪しげなお香のもたらす陶酔の中で、テレンスは意識を失った。
10
あなたにおすすめの小説
愛する者の腕に抱かれ、獣は甘い声を上げる
すいかちゃん
BL
獣の血を受け継ぐ一族。人間のままでいるためには・・・。
第一章 「優しい兄達の腕に抱かれ、弟は初めての発情期を迎える」
一族の中でも獣の血が濃く残ってしまった颯真。一族から疎まれる存在でしかなかった弟を、兄の亜蘭と玖蘭は密かに連れ出し育てる。3人だけで暮らすなか、颯真は初めての発情期を迎える。亜蘭と玖蘭は、颯真が獣にならないようにその身体を抱き締め支配する。
2人のイケメン兄達が、とにかく弟を可愛がるという話です。
第二章「孤独に育った獣は、愛する男の腕に抱かれ甘く啼く」
獣の血が濃い護は、幼い頃から家族から離されて暮らしていた。世話係りをしていた柳沢が引退する事となり、代わりに彼の孫である誠司がやってくる。真面目で優しい誠司に、護は次第に心を開いていく。やがて、2人は恋人同士となったが・・・。
第三章「獣と化した幼馴染みに、青年は変わらぬ愛を注ぎ続ける」
幼馴染み同士の凛と夏陽。成長しても、ずっと一緒だった。凛に片思いしている事に気が付き、夏陽は思い切って告白。凛も同じ気持ちだと言ってくれた。
だが、成人式の数日前。夏陽は、凛から別れを告げられる。そして、凛の兄である靖から彼の中に獣の血が流れている事を知らされる。発情期を迎えた凛の元に向かえば、靖がいきなり夏陽を羽交い締めにする。
獣が攻めとなる話です。また、時代もかなり現代に近くなっています。
兄のやり方には思うところがある!
野犬 猫兄
BL
完結しました。お読みくださりありがとうございます!
少しでも楽しんでいただけたら嬉しいです!
第10回BL小説大賞では、ポイントを入れてくださった皆様、そしてお読みくださった皆様、どうもありがとうございました!m(__)m
■■■
特訓と称して理不尽な行いをする兄に翻弄されながらも兄と向き合い仲良くなっていく話。
無関心ロボからの執着溺愛兄×無自覚人たらしな弟
コメディーです。
弟が兄離れしようとしないのですがどうすればいいですか?~本編~
荷居人(にいと)
BL
俺の家族は至って普通だと思う。ただ普通じゃないのは弟というべきか。正しくは普通じゃなくなっていったというべきか。小さい頃はそれはそれは可愛くて俺も可愛がった。実際俺は自覚あるブラコンなわけだが、それがいけなかったのだろう。弟までブラコンになってしまった。
これでは弟の将来が暗く閉ざされてしまう!と危機を感じた俺は覚悟を持って……
「龍、そろそろ兄離れの時だ」
「………は?」
その日初めて弟が怖いと思いました。
隠れヤンデレストーカーのクール系執事が傷心金持ち生意気DKを騙して番にしちゃう話
Nes(ネス)
BL
クール系執事×傷心生意気DK意地の張り合いからの甘々番契約♡
深川緑郎 30代後半(見た目) 190cm
黒川家の執事。滅多なことでは動じないクール系。黒髪で紺碧の瞳という珍しい容姿。だいぶ長く黒川家に仕えているらしいが…。
黒川光生 DK 179cm
黒川家の跡継ぎ。獅子雄の幼なじみ。外では優しく振舞っているが、本当は意地っ張りで寂しがり屋。
今どきの長めの黒髪でイケメン。女性にモテるが、何故か交際までは至らない。
https://www.alphapolis.co.jp/novel/236578036/314939827
上記とシリーズ物となります!
執着男に勤務先を特定された上に、なんなら後輩として入社して来られちゃった
パイ生地製作委員会
BL
【登場人物】
陰原 月夜(カゲハラ ツキヤ):受け
社会人として気丈に頑張っているが、恋愛面に関しては後ろ暗い過去を持つ。晴陽とは過去に高校で出会い、恋に落ちて付き合っていた。しかし、晴陽からの度重なる縛り付けが苦しくなり、大学入学を機に逃げ、遠距離を理由に自然消滅で晴陽と別れた。
太陽 晴陽(タイヨウ ハルヒ):攻め
明るく元気な性格で、周囲からの人気が高い。しかしその実、月夜との関係を大切にするあまり、執着してしまう面もある。大学卒業後、月夜と同じ会社に入社した。
【あらすじ】
晴陽と月夜は、高校時代に出会い、互いに深い愛情を育んだ。しかし、海が大学進学のため遠くに引っ越すことになり、二人の間には別れが訪れた。遠距離恋愛は困難を伴い、やがて二人は別れることを決断した。
それから数年後、月夜は大学を卒業し、有名企業に就職した。ある日、偶然の再会があった。晴陽が新入社員として月夜の勤務先を訪れ、再び二人の心は交わる。時間が経ち、お互いが成長し変わったことを認識しながらも、彼らの愛は再燃する。しかし、遠距離恋愛の過去の痛みが未だに彼らの心に影を落としていた。
更新報告用のX(Twitter)をフォローすると作品更新に早く気づけて便利です
X(旧Twitter): https://twitter.com/piedough_bl
制作秘話ブログ: https://piedough.fanbox.cc/
メッセージもらえると泣いて喜びます:https://marshmallow-qa.com/8wk9xo87onpix02?t=dlOeZc&utm_medium=url_text&utm_source=promotion
【完結】弟を幸せにする唯一のルートを探すため、兄は何度も『やり直す』
バナナ男さん
BL
優秀な騎士の家系である伯爵家の【クレパス家】に生まれた<グレイ>は、容姿、実力、共に恵まれず、常に平均以上が取れない事から両親に冷たく扱われて育った。 そんなある日、父が気まぐれに手を出した娼婦が生んだ子供、腹違いの弟<ルーカス>が家にやってくる。 その生まれから弟は自分以上に両親にも使用人達にも冷たく扱われ、グレイは初めて『褒められる』という行為を知る。 それに恐怖を感じつつ、グレイはルーカスに接触を試みるも「金に困った事がないお坊ちゃんが!」と手酷く拒絶されてしまい……。 最初ツンツン、のちヤンデレ執着に変化する美形の弟✕平凡な兄です。兄弟、ヤンデレなので、地雷の方はご注意下さいm(__)m
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる