神様の配達員 思いを 願いを 届けます

紅玲葉

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神様の恋事情1

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島根県松江市のとある河川敷にて

「今日から先生か…大丈夫かな…俺」

大きなため息を吐きながら、夕日の中の河川敷を歩く1人の男性、河川敷を歩きながら川を眺める。すると彼の目に何かが流されているのが映る。
目を凝らすとそこには子犬が流されていた。
彼はすぐさま上着を脱ぎ、ネクタイを外し手提げバックを置いて川へと飛び込んだ。
彼の身体を冷たい水が襲うが彼はそれでも子犬に向かって泳ぐ。

「助けるんだ!あの頃みたいな思いは絶対にしたくない!」

彼は心の中で強い思いを抱きながらひたすら泳ぎ
子犬との距離が近づいていく、彼は大きく子犬に手を伸ばし、背中を掴んだ。
優しく身体の中で抱きしめる

「もう大丈夫だよ。怖がらないで」

抱きしめながら川の流れを利用して、岸まで近づいていく
子犬を抱きながら岸へと上がり、置いていった上着で子犬を包み、荷物を手に取って家へと帰る1人の男性

「寒かったろ家に帰ったら温かいミルクでも飲むか」

子犬は小刻みに震えて、小さい声で
「クゥーン」と泣いた

びしょ濡れの彼もまた身体を震わせながら夕日が沈んだ河川敷を歩く
その彼の後ろ姿を川の中から見る1柱の神様がいた。

「素敵…」

月の日に照らされた水縹(みはなだ)の髪
彼女はゆっくりと光輝く月を見上げ
碧色の瞳をゆっくり隠し手を胸に当てる

「私は貴方に恋をしました。また会えますように」

と月に呟きながら、静かな川の中へと消えていった。
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