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人は誰しも、出逢いと別れを経験する。
けれど、心から愛した人との別れは、簡単に乗り越えられるものではない。
愛する人を失ってから一年。
彼女は毎晩、町外れにある小さな湖を訪れていた。
月明かりに照らされた水面を眺めながら思い出すのは、彼と過ごした何気ない日々。
初めて出逢った夜も、交わした言葉も、優しく握ってくれた手の温もりも。
そのすべてが、今ではかけがえのない宝物だった。
そして、彼女の心には、今も忘れられないひとつの約束が残されている。
――あの歌を、忘れないでほしい。
愛する人が好きだった歌。
けれど、その旋律を口ずさもうとするたび、彼との思い出が溢れ、彼女は歌うことができずにいた。
そんな彼女が、ある月夜に決意する。
もう一度、あの歌を歌おうと。
これは、愛する人を想い続ける一人の女性の、切なくも優しい物語。
文字数 1,448
最終更新日 2026.10.23
登録日 2026.10.23
就職30連敗。
高校卒業後も職に就けず、将来に不安を抱えていた神林勇人のもとに、一通の奇妙な手紙が届く。
差出人不明、会社名もなし。
そこに書かれていたのは――
「神様への配達員、募集中」
怪しすぎる内容に呆れつつも、なぜか捨てられなかった勇人は、導かれるように伊勢神宮へ向かう。
そこで出会ったのは、人間に変身できるちょっぴり天然で臆病な“狛犬”の少女だった。
こうして勇人は、神様たちの「願い」や「想い」、そして時には“荷物”を届ける不思議な配達員として働くことに――。
神様から人へ。人から神様へ。
そして、神様同士を繋ぐ見えない絆。
特別な力はない。
それでも誰かのために動ける、少しお人好しな青年と、
もふもふで健気な神使が紡ぐ、
「繋がり」と「想い」を届ける、心温まる配達ファンタジー。
文字数 37,333
最終更新日 2025.11.18
登録日 2019.01.22
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