俺のチートが凄すぎて、異世界の経済が破綻するかもしれません。

埼玉ポテチ

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025 新店舗?

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 翌朝、何時もより早めに市場に行くと既にソリオさんとキリクが来ていた。

「まだ、ライムさんが来てませんが、皆さん店舗の事が気になる様なので、お話しましょう。結論から言いますと、店舗は確保出来ました。移転した食堂の後なので、椅子やテーブル、キッチン周りはそのまま残って居ます。掃除さえすればそのまま開店可能な店舗です。正直条件は悪く無いと思います。ただ、その分家賃が若干高くなります。月に銀貨9枚ですが、十分回収できる金額だと思ったので即決しました。」

 なるほど、すぐに開店可能な店舗を抑えたか、流石はソリオさんだな。店舗なら1日金貨3枚は稼がないとイケないな。

 まあ、キッチン周りがそのままと言う事は魔道コンロがあると言う事だよね?カセットコンロは地味にコストが高いからな。

「じゃあ、今日はその店舗を見に行きましょう。出来るなら掃除もしてしまって、明日には開店出来る様にしたいのですが?」

「そうなると、今日の店はどうします?他はともかくパンの販売はしないと困る人も出るのでは?」

 そこへライムがやって来た。皆で難しい顔をしてたので不審に思った様だ。

「どうしたんですか?」

「いや、新しい店舗が決まったんだが、見に行くと店が留守になるだろう?」

「店舗が決まったんですか?私も早く見たいです。」

 だよな、当然皆早く見たいに決まっている。

 幸い新店舗は市場内にあるので、それ程遠くは無い。ならばここは、交代で見に行くしか無いよね。

「悪いがキリクとローナそしてルルイは店番を頼む。今日はロールパンとチューハイのみの販売にするので、対処は難しく無いだろう。午後になったら交代要員を送るので、午前中だけ我慢してくれ。」

 俺は、その場で厚紙に簡単な地図を書き、キリクに渡す。明日から、ここで店を開くと宣伝して貰う為だ。

 大きめのバッグ5つに150袋のパンを入れて、キリクに渡し、チューハイは氷水の入った桶に入るだけ入れた後、レモンとグレープフルーツを5ケースずつ地面に置いて、ローナに時々補充する様にと伝えて置く。

 不満が出るかなと思ったが、意外に2人共素直に受け入れている。まあ、稼がないと給料出ないしね。

 俺とソリオさんとライムの3人で新店舗へ向かう。ソリオさんが所々ショートカットするので、思った以上に早く着いた。直線距離だとかなり近いのかもしれない。

 店の外観は悪く無い。まあ、少し前まで営業して居たので、古さは感じるが、廃墟感は無い。

 引き戸を開けて中に入ると埃臭い臭いと、食堂独特の匂いが混じり合った匂いがする。

 一通り見て回りながら生活魔法のクリーンで掃除をして行く。何故か、俺のクリーンは他の人より範囲が広いと言われた。魔力の大きさの問題か?

 入ってすぐにテーブルと椅子がずらりと並んでいる。頑丈なのは良いが汚い。クリーンを掛けても染み込んだ汚れは取れなかった。

 まあ、テーブルにはテーブルクロスでも掛ければ少しは見栄えが良くなるだろう。奥にはカウンターがあり、10人程座れる。テーブル席と合わせて30人も入れば満員だ。右奥にレジ?があり、そこから厨房に入れる。

 厨房は思ったより広い。2口の魔道コンロの他に、薪の竈や水がめ等も設置してある。調理台は広めにとってあり、3人並んで調理が可能だ。恐らくここで5人位なら働けるだろう。更に奥にはバックヤードと言うか、倉庫の様な部屋があり、更に仮眠室も付いている。

 トイレは店に1つバックヤードに1つ計2つ付いている。

 当然だが風呂は無い。厨房に外へ出るドアが付いていて、外に出ると小さな庭と井戸がある。庭には香草っぽい物が植わっている。キッチリと柵で分けてあるので雑草では無いだろう。

 正直良い物件だと思う。若干汚いのはアレだが、この配置は長年の経営の末のレイアウトだろう。恐らく、明日から開店しても問題は出ないはずだ。

 厨房が広いので簡易の冷蔵庫を作って置こうと考えて居る。まあ、基本食材は半日持てば良い。更に売れるなら追加で購入すれば良いのだから。

 少し大きめのクーラーボックスを購入して保冷剤を入れて置けば簡易冷蔵庫になるだろう。

「良いですね。これなら明日からでも開店出来そうです。」

「でしょう?ここが空いた時に目を付けていたんです。ただ、その分家賃が高めですけどね。」

 ここで家賃が9万円なら安い方だ。と言うか、家賃をケチって他の店にしたらどんな物件が来たか考えるだけで怖い。多分、開店に1か月とか掛かりそうだ。

「上手くすれば明日には開店出来そうですね。俺が手を入れて置きますので、2人は戻ってキリクとローナをこっちに呼んでやって下さい。」

「解りました。確かに露店をそのまま持って来れば明日にでも開店は可能ですね。明日はここに集合と言う事で皆に伝えて置きます。」

 お願いしますと返事をして、俺は、店に少しだけ手を入れる。基本はこのままで問題無い。簡易冷蔵庫の設置と、テーブルクロスを引く位だ。

 あれ?そう言えば店の名前を考えて居なかったな。今、この店には『黄金の麦亭』と言う看板が掛かっている。

 作業をしながら店の名前を考えるが、そもそもこの世界の店の名前の付け方が良く解らない。

 暫く作業をしていると、キリクとローナがやって来た。

「わぁ。大きなお店ですね。広いですし、ここなら沢山売れそうですね。」

 ローナが無邪気に喜んでいる。キリクの方は色々と眺めながら何やら考えている様だ。

「どうした?キリクは何か不満があるのか?」

「いや、そうじゃなくて。ほら、俺は一時雇いだろう?正規の店員が入ったらお払い箱なのかなと思って。」

 なるほど、そんな事を考えて居たのか。

「心配するな。正規の店員を雇うつもりは無い。雇うのは料理人位だな。」

 日本の飲食店だって、殆どがアルバイトで店を回して人件費を減らしてるからね、この世界で商売するにしても人件費は少ない方が良い。

「料理人を雇うなら、俺にも料理を教えて貰えませんか?」

「ん?キリクは料理人志望なのか?」

「いえ、最初は商人志望だったのですが、タツヤさん達の店で働いて気持ちが変わりました。あの店で出す料理は革新的です。是非自分で覚えて独立したいと思いました。」

 んー、それは難しいかもしれないぞ、何しろ俺が居ないと仕入れが出来ないんだからね。

 でも、まあ、この世界の素材でも調理次第では面白い物が出来る可能性はあるな。

「解った。じゃあ、この店舗が開店したら調理人見習いとして正式に雇用しよう。賃金はソリオさんと相談して決めるから、少し待ってね。」

 キリク少年がガッツポーズを取っている。

 ローナはその様子を微笑ましい光景を見る様な眼差しで見ている。まあ、ローナと俺とソリオさんはオーナー扱いだからな。何もしなくても給料が出るんだよね。

 ローナはそう言う子じゃないと解ってるから良いが、狡い奴なら店舗に移転するついでに追い出す所だ。

「ソリオさんに聞いたと思うが、明日から朝はこの店に集合だ。出来れば明日の朝にはこの店を開店させたい。明日は試験的に色々な商品を出すので何か意見があったらどんどん言って欲しい。」

「「解りました!」」

 さて、エールの置き場所もちゃんとあるし、他に必要な物は無いだろうか?

 そう言えば食堂は、夜には酒場になると言うが、うちはどうしよう?現在は16時で閉店しているが、閉店時間を17時に伸ばして、酒類の売り上げも確保した方が良いだろうか?

「なあ、食堂ってエールとワイン、蜂蜜酒位あれば十分だよな?うちは未成年が多いから夜に酒場をやるつもりは当分の間無いんだけど。」

「そうですね、食堂だけと言うのであれば、お酒はあまり種類は要らないと思いますよ。」

 すぐさまローナが意見を言う。キリクは先程の余韻からまだ覚めて無い様だ。

 なるほど、アルコール類は最低限で、食事のバリエーションを増やすのが良さそうだ。

 日本のファミレス辺りを参考にすれば良いかな?
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