俺のチートが凄すぎて、異世界の経済が破綻するかもしれません。

埼玉ポテチ

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047 水増し?

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 さて、1週間が経ち、レイチェルお嬢様の依頼も完了して、ギルドで報酬を貰った。貰った報酬はルルイに全部渡す。半分は依頼費、半分は俺の護衛費だと言ったらなんとか納めてくれた。

 まあ、依頼が終わっても毎日お嬢様は家に来るんだけどね。

 ギルドを出たその足で新店舗の改装の進捗具合を見に行った。かなりの部分が完成していて、俺の設計した物に近い物が既に出来上がっている。まだ内装等の細かい作業が残ってはいるが、店舗をイメージする事は可能だ。

 あと2週間程で完成すると親方は言っていた。こうなると色々と想像が広がるよね。楽しみだ。

 本来なら、冒険者ギルドで新しい依頼を受ける予定だったのだが、どうもお嬢様に触発された様で、少し自分を鍛えて置きたいと思う様になった。

 引き続きルルイに付き合って貰い。魔法の稽古をしようと思っている。

 今回挑戦するのは転移魔法だ。賢者の爺さんでさえ幻の魔法と言って居る位の物なので、正直マスター出来るかどうかは未知だ。でも、何となく俺なら出来るんじゃ無いかと言う予感もある。

 ちなみに理論は爺さんに教えて貰っているが、この理論が間違っている可能性もあるとの事。後は発動させる時に色々と調整が必要になるだろう。

 あ、そう言えば幾つかの魔法は魔改造してある。まあ、この世界の魔法は自分でカスタマイズして使うのが当たり前の様なので、魔改造した魔法が目立つと言う事は無さそうだ。

 残りの2週間は転移の魔法の訓練と錬金魔法でのポーション作りに充てたいと考えて居る。

 正直、すぐに金になる訳では無いので、先にルルイに報酬を渡して置いたと言う訳だ。

 今日はとりあえず、冒険者ギルドから帰って来てから、庭で転移の魔法の理論通りに魔法を発動しようと頑張ったのだが、発動する様子は無かった。やはり理論そのものに欠陥があるのだろう。明日は、それを意識しながら転移魔法の改造を始めたいと思っている。

 魔法の理論と言うのは結構複雑だ。何がどう作用して現象が起きるのかを方程式にした様な物が理論だ。だが実際に魔法を使う場合は理論を理解している上でイメージが重要になる。でも、中には理論を無視してイメージだけで魔法を使う者も居る。

 理論を持たない魔法は威力が弱い。だが、実際に発動すると言う事は理論はもしかしたら不必要なのかもしれない。逆に考えたらどうだろう。魔法を発動するにはイメージが必須で、理論は威力を高める為の補助に過ぎないと。

 魔法学会に発表したら異端児扱いされそうだが、実際に実証が出来れば、学会をひっくり返す事が出来るかもしれない。やらないけどね。

 さて、今日は感触を掴むだけで満足して、ローナの迎えに行く。食堂ではカレーライスが大ヒットしていて、1日に大きな寸胴2個分を予定していたのだが、毎日寸胴4個が空になる。

 噂を聞きつけてわざわざ食べに来る者も居て、店の前に行列が出来るのが当たり前になって居るらしい。

 どうやら、この世界の住人はスパイスに相当飢えて居たのかもしれない。まあ、貴族にしか食べられないスパイス料理が銅貨6枚で食べられるなら安いと考える者も多いのかもしれないが。俺の目論見通り米の普及はだいぶ進んでいる様だ。

 さて、家に帰るとローナが風呂に入って行くと言うのでついでに夕食も食べて行くか?と聞いたら、カレーが食いたいと言う。どうやら賄いでもカレーは食べられない程売れているらしい。

 爺さんにも食べるかい?と聞いたらローナが一緒に食べるなら食べるそうだ。目的がカレーじゃ無くてローナになってないか?犯罪は起こすなよ。

 と言う事で、ローナとルルイが風呂に入って居る間に、俺風のカレーを作り、カツカレーにしてみた。

 まあ、お子様が居るので辛さは若干抑えてある。

 ローナとルルイの髪の毛を温風の魔法で乾かしてやり。夕飯にする。4人で食卓を囲うのは久しぶりだ。爺さんが凄く嬉しそうなのは見なかった事にしておこう。

「これは、カレーライスにとんかつが乗って居るんですね。」

「ああ、カツカレーと言ってな。俺の故郷では凄い人気料理なんだ。」

 多分食堂でもメニューに載せれば売れる可能性は高いが、コスト面で現在頓挫中である。

「ほ、ほう。これが巷で話題のカレーライスとか言う奴か。」

 ん?爺さんが何気に気になる事を言ったぞ。巷で噂って、そんなに話題になっているのか?

「なんでも、カレーライスを食べた事が無いのは人生を損しているとまで言われておるぞ。」

 マジか?たかが料理だぞ?娯楽の少ないこの世界では食が一番の娯楽なのかもしれない。

「店員でも列に並ばないと食べれませんからね。解る気がします。」

 んー、それは問題だな。せめて店員は賄いで食べられる様にしてあげたい。後でキリクと相談して置こう。

「そう言えば、レイチェルはどうですか?賢者になれそうですかね?」

「ああ、あの子には才能がある。このまま伸ばせばあと5年もすれば賢者としての知識は十分だろうて。しかしな、如何せん歳が若すぎる。実際に賢者になれるのは10年後と言った所じゃろう。」

 10年か。それだけの時間があれば、お嬢様はSランク冒険者になってしまうかもしれないな。

「むしろ、お主の方が先に賢者になれるかもしれんぞ。正直、お主はワシでも驚く様な魔法を使う事があるからのう。」

「俺が賢者になったとして、俺とお爺さんの2人が推薦したら、レイチェルは若くても賢者になれる可能性はありますか?」

「ふむ、今までそう言った前例は無いが、可能性は十分ありそうじゃな。最年少賢者誕生と言うのも面白そうだし。」

 いや、面白そうで賢者を増やさないで下さい。

「正直、賢者の世界と言うのは高齢化が進んでおってのぉ。なかなか若い賢者が育っていないのが現状だ。そこにお主とレイチェルが現れた。世代交代の時期なのかもしれんのう。」

 食事の後は、爺さんと俺が風呂を使う。先に爺さんに使わせて、最後に俺が入って、掃除とメンテナンスをして置く。

 もう少し大きなバスタブが売っていれば2人で入れるんだがな。ゾンアマで売ってるのってキャンプ用の折り畳み式が多いんだよね。

 いや、待てよ。風呂場を大きくしてバスタブを2つ置けば問題が無いのか?そうすれば1人でも2人でも入れるな。盲点だった。

 早速、風呂場拡張計画を練ってみるか。

 夕食後はポーションを作る。新店舗で販売用のポーションだが、なるべく安く作って売値も安くしたい。そこで、色々と研究しているのだが、なかなか上手く行かないでいる。

 今日は、俺が作れる最上級ポーションを作って、それを魔力水で水増ししたらどうなるかの実験だ。

 ちなみに、初級ポーションは薄い水色をしている。ポーションは色が濃い程効果があると言い。上級ポーションは濃いブルーをしている。

 ポーションの作り方には2種類あって、薬草を調合して作る方法と、錬金魔法で回復魔法を付与する方法がある。俺が作るのは後者だ。

 ポーション用の小瓶に魔力水を入れる。魔力水とは魔法で出した水の事だ。普通に飲み水としても使える。これを錬金魔法で使う魔法陣の中央に乗せ、両手で包み込む様に握り、回復魔法を付与する。

 俺が現在使える回復魔法はヒールとその上級のハイヒールまでだ。その上にエクストラヒールと言うのがあり。上級ポーションはこのエクストラヒールと同等の効果があると言う。

 ちなみに欠損等を治す薬は上級魔法薬と言われ、ポーションとは付与される魔法が違う。ポーションはあくまでも体力の回復薬だ。魔法薬は病気や怪我を治すので、初級魔法薬は初級ポーションと同じ位メジャーな薬となっている。

 この上級魔法薬と上級ポーションを合わせた効果を持つ薬をエリクサーと呼ぶらしいが、今の時代には現存しないそうだ。

 さて、俺が全力を込めて作ったポーションは何故か、青を通り越して紺色に近い。鑑定魔法を発動したら、『最上級ポーション』と表示された。上級の上があるとは知らなかった。って言うか、エクストラヒールが使えないのに何で出来たんだ?

 まあ、細かい事は後で爺さんに聞こう。今は、これが水増し可能かどうかだ。
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