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サーチを掛け続けているが、魔物が近づく気配は今の所ない。時間もまだ早いので眠くも無い。
「ところで、気絶している4人を転移で運んだのよね?」
「はい、そうですけど?」
「一度転移ってのを経験してみたかったんだけど、気絶している最中とは不覚だったな。」
「うんうん。そうだよね。今度時間があったら転移を体験させてね。」
「解りました。お2人なら何時でも歓迎しますよ。」
「そうか?そう言えば、私たちが気絶している間に変な事はしてないだろうな?」
「しませんって。」
「真面目なんだね。おっぱい位なら触っても良かったのに。」
おいおい、なんで2人共残念そうな顔してるんだ?
「妻が3人居ますので間に合ってます。」
「そうなんだって、3人?もしかして貴族?」
「あー、この格好をしている時は冒険者です。」
「ねぇ、年上には興味ないの?って言うか私たちって魅力ない?」
「いや、2人共綺麗なお姉さんだと思いますよ。」
「お?もしかしてチャンスあり?」
どんだけ男に飢えてるんですか?まあ、この世界20歳を超えると行き遅れって言われるらしいからな。20代でSランクだと男も近づき辛いのかもな。
「これ以上妻を増やす予定は無いですよ。」
「愛人枠は空いてないの?」
「クレイトスさんやジェレミーさんは既婚なんですか?」
「あの2人が貴族だったら、飛びついてたかもね。」
「Sランク冒険者なら稼ぎも良いでしょ?」
「今はね。でも将来を考えると、冒険者はあり得ないかな。」
そう言えば、冒険者は40歳位で引退するって言ってたな。
「最強君は強い上に若い。あと20年は稼げるでしょ?更に貴族なら冒険者引退後も安泰、目の前にこれだけの優良物件がいると、あの2人が霞んじゃうんだよね。」
「お金を持ってるって言う条件なら商人でも良いのでは?」
「悪くは無いけどね。ただ、自分より弱いってのは魅力に欠けるんだよね。」
「女性冒険者って普通はどう言う人と結婚するんですか?」
「一番多いのは同じパーティーの男性かな。一般人は冒険者って言うだけで怖いって言うイメージを持ってる様なので、冒険者同士のカップルは多いわね。」
「ふむ、後はギルドの職員とくっつくケースも多いな。ギルドの職員は元冒険者が多い上に、収入が安定しているからな。」
「お2人はずっと2人でパーティーを組んでいるんですか?」
「ああ、同じ村出身の幼馴染でな。ずっと女2人ってのが不味かったかな。時折今回みたいに臨時パーティーに参加はしているんだが、目ぼしい男は大抵女が居るんだよな。」
「そうそう。やっぱり条件の良い男性は早いもん勝ちって所があるね。」
ああ、なんだろう。この2人の将来が心配だ。
「お2人共Sランクですよね?その2人より強くて、お金を持っている男性ってかなり限られんじゃありませんか?」
「その通り!そしてその限られた男性が、今目の前に居る。これは落とすっきゃないよね?」
ミレニアさんまでうんうんと頷いている。
いやいや、だから僕は女性は間に合ってますって。
「お2人共もっと現実を見た方が良いと思いますよ。」
「まあ、分かっては居るんだけどね。まだ夢を見たい年頃なのさ。」
「いやいや、そんな事言ってたらマジで寂しい老後が待ってますよ。」
「現実を突きつけないでくれたまえ、最強君。私たちだって焦ってるのさ。」
ホリーさんが芝居の様な口調で言う。
「実際クレイトスはミレニアに気がある様だ。彼は女性に免疫が無さそうだから、ミレニアが迫れば落ちるだろう。彼は真面目だから引退後も堅実な仕事に着くだろう。後はミレニアの覚悟次第と言った所だ。」
おお、ホリーさんが真面目に語っている。ちゃんと見るべき所は見てる様だ。
「だが、ミレニアは自分が結婚したら、私が一人になってしまう事を心配している。そうやってチャンスを逃すのは愚かな事だと分かっているのに、友を見捨てられない。それがミレニアなのさ。」
「な、何故急に私の話になってるのだ?」
ミレニアさんが赤くなっている、どうやらまんざらクレイトスに気が無い訳でも無さそうだ。
「ホリーさんっていい女ですね。」
「惚れたかい最強君?」
「ミレニアさんがその気ならホリーさんの面倒は僕が見ても良いですよ。どうします?ミレニアさん。」
「ん?それは愛人にしてくれると言う事で良いのかい?」
「いやいや、責任を持って、ホリーさんの結婚相手を探しますと言う事ですよ。」
「つれないなぁ、最強君。」
実際ホリーさん位美人でコミュニケーション能力があれば、結婚相手位すぐに見つかりそうだ。たぶん、ミレニアさんが結婚するのを待っていたんだろうな。
「ミレニアはこう見えて、意外に初心なんだよ。だから、周りが動かないと自分では何もできないんだ。出来ればクレイトスから告白する形にしたい。出来るかい?最強君。」
「難しくは無いと思いますよ。ホリーさんがそれで良いのなら。」
「ははは、最強君は意外に女性の心を解ってるね。ますます愛人になりたくなったよ。」
ミレニアさんは真っ赤になり俯いたっきり黙っている。これはOKサインだよね?
「さて、そろそろ交代の時間だ。作戦は帰り道で決行しよう。」
ホリーさんがそう言って男性2人を起こしに行った。
軽い引継ぎをして、熱々のカフェオレ2杯をテーブルに置き。僕はクレイトスさんの寝ていた場所にクリーンを掛けてから横になる。女性陣2人は別のテントだ。
寝る前にサーチを掛けるが、今の所異変は無い。
クレイトスさんとミレニアさんをくっつける方法を考えていたら何時の間にか寝ていた様だ。
朝4時に起こされた。外はまだ暗い。照り焼きサンドとクリームスープで朝食を取り出発の準備をする。テント類は置いて行くらしい。樽の水や食料も殆ど捨てて行く。身軽な状態で、なるべく今日中に王都の近くまで行こうと言う考えらしい。
5時前には出発した。30分ほどすると周りが明るくなってくる。依頼を失敗と考えているのか、男性陣の口は重い。女性陣は割と元気だ。
「ねぇ、クレイトスさん。冒険者って結婚は遅いんですか?」
「ん?ああ、そうだな。活躍している冒険者程結婚が遅くなる傾向はあるみたいだな。Cランク辺りで生活が出来れば良いと考えている冒険者の方が結婚は早い。」
「それは冒険者が危険な職業だからですか?」
「それもあるが、冒険者は基本パーティー単位で活動するだろう?だから女性との出会いが無いんだ。実際、ギルドの受付嬢と酒場のウエイトレス位しか女性との接点が無いと言う冒険者は多い。」
「クレイトスさんやジェレミーさんもその口ですか?」
「あはは、その通りだよ。」
ジェレミーは探索に力を入れているのでこちらの会話の内容までは理解していない様だ。
「女性冒険者は結婚の対象にはならないんですか?」
「いや、そんな事は無いな。冒険者同士の結婚は珍しくない。ただ、女性冒険者の中には、自分は男として扱ってくれと言う者も結構な数居るのも事実だ。」
「ちなみに後ろの女性2人は対象になりますか?」
「2人共美人だからな。こっちが好意を持っても向こうが対象外なんじゃ無いかな?」
「ほう?と言う事はクレイトスさんとしては女性としてみてる訳ですね?ちなみにどっちがタイプですか?」
そう言ったら急に慌て出した。僕の誘導にまんまと引っ掛かったのに気づいたかな?
「た、タイプとかは分からんが、相性的にはミレニアの方が接しやすいかな。同じ戦士職だしね。」
「昨日の見張りの順番覚えてますか?暇だったので女性陣の話を延々と聞かされたんですよ。」
「それは災難だったな。」
「その中で結婚観の話が出ましてね。クレイトスさんの名前も出たんですよ。」
「俺の?」
「ええ、クレイトスさんは真面目だから有りだそうです。ジェレミーさんはおっさんなので無しと言う事でした。」
「冗談だろ?」
「いや、真面目な話ですよ。何故ミレニアさんがあんな口調で喋るのか解りますか?」
「いや、見当もつかないな。」
「ミレニアさんは男性に免疫が無いので男性とどう喋ったらよいか解らないんですよ。だから男性と同じ口調になってしまう。逆にホリーさんはコミュニケーション能力が高いので誰とでも普通に喋りますよね?」
「お前、若いのに女性に詳しいな。」
「こう見えても妻が3人居ますので。」
「え?マジか?って3人って事は貴族なのか?いや、ですか?」
「今は冒険者ですので普通に喋って良いですよ。」
良い具合に混乱して来たぞ。
「簡潔に言うと、ミレニアさんはああ見えて初心なんです。でもって男性から声を掛けてくれるのを待っています。更に言えばクレイトスさんに好意を持っています。どうすれば良いか解りますよね?」
「それって・・・」
「ミレニアさんをこのまま行き遅れにしちゃって良いんですか?」
「いや、でもな。」
「じゃあ駄目押し。クレイトスさんがミレニアさんに好意を持っている事は全員にバレてますよ。もちろんミレニアさん本人にも。その上でミレニアさんはクレイトスさんは有りだと言って居るんです。」
「俺は不器用だから気の利いた言葉とか知らないぞ。」
「良いんですよ。自分の言葉で普通に話せば。」
僕はホリーに合図を送って前に呼び出す。代わりにクレイトスを後ろに追いやる。後は2人次第だね。
その後3時間程歩き危険な地帯を抜けた辺りで休憩を取った。その時には2人はすっかり仲良くなっていた。
ジェレミーが邪魔しそうになるのをホリーが止めているのがおかしかった。
「おい、なんであの2人がくっ付いているんだよ。お前ら何かしたろう?」
「まあ、おっさんには関係ない事だよ。」
「いやいや、俺とクレイトスはパーティなんだから関係あるだろう?」
駄目だな空気の読めないおっさんに結婚は無理だ。
「ところで、気絶している4人を転移で運んだのよね?」
「はい、そうですけど?」
「一度転移ってのを経験してみたかったんだけど、気絶している最中とは不覚だったな。」
「うんうん。そうだよね。今度時間があったら転移を体験させてね。」
「解りました。お2人なら何時でも歓迎しますよ。」
「そうか?そう言えば、私たちが気絶している間に変な事はしてないだろうな?」
「しませんって。」
「真面目なんだね。おっぱい位なら触っても良かったのに。」
おいおい、なんで2人共残念そうな顔してるんだ?
「妻が3人居ますので間に合ってます。」
「そうなんだって、3人?もしかして貴族?」
「あー、この格好をしている時は冒険者です。」
「ねぇ、年上には興味ないの?って言うか私たちって魅力ない?」
「いや、2人共綺麗なお姉さんだと思いますよ。」
「お?もしかしてチャンスあり?」
どんだけ男に飢えてるんですか?まあ、この世界20歳を超えると行き遅れって言われるらしいからな。20代でSランクだと男も近づき辛いのかもな。
「これ以上妻を増やす予定は無いですよ。」
「愛人枠は空いてないの?」
「クレイトスさんやジェレミーさんは既婚なんですか?」
「あの2人が貴族だったら、飛びついてたかもね。」
「Sランク冒険者なら稼ぎも良いでしょ?」
「今はね。でも将来を考えると、冒険者はあり得ないかな。」
そう言えば、冒険者は40歳位で引退するって言ってたな。
「最強君は強い上に若い。あと20年は稼げるでしょ?更に貴族なら冒険者引退後も安泰、目の前にこれだけの優良物件がいると、あの2人が霞んじゃうんだよね。」
「お金を持ってるって言う条件なら商人でも良いのでは?」
「悪くは無いけどね。ただ、自分より弱いってのは魅力に欠けるんだよね。」
「女性冒険者って普通はどう言う人と結婚するんですか?」
「一番多いのは同じパーティーの男性かな。一般人は冒険者って言うだけで怖いって言うイメージを持ってる様なので、冒険者同士のカップルは多いわね。」
「ふむ、後はギルドの職員とくっつくケースも多いな。ギルドの職員は元冒険者が多い上に、収入が安定しているからな。」
「お2人はずっと2人でパーティーを組んでいるんですか?」
「ああ、同じ村出身の幼馴染でな。ずっと女2人ってのが不味かったかな。時折今回みたいに臨時パーティーに参加はしているんだが、目ぼしい男は大抵女が居るんだよな。」
「そうそう。やっぱり条件の良い男性は早いもん勝ちって所があるね。」
ああ、なんだろう。この2人の将来が心配だ。
「お2人共Sランクですよね?その2人より強くて、お金を持っている男性ってかなり限られんじゃありませんか?」
「その通り!そしてその限られた男性が、今目の前に居る。これは落とすっきゃないよね?」
ミレニアさんまでうんうんと頷いている。
いやいや、だから僕は女性は間に合ってますって。
「お2人共もっと現実を見た方が良いと思いますよ。」
「まあ、分かっては居るんだけどね。まだ夢を見たい年頃なのさ。」
「いやいや、そんな事言ってたらマジで寂しい老後が待ってますよ。」
「現実を突きつけないでくれたまえ、最強君。私たちだって焦ってるのさ。」
ホリーさんが芝居の様な口調で言う。
「実際クレイトスはミレニアに気がある様だ。彼は女性に免疫が無さそうだから、ミレニアが迫れば落ちるだろう。彼は真面目だから引退後も堅実な仕事に着くだろう。後はミレニアの覚悟次第と言った所だ。」
おお、ホリーさんが真面目に語っている。ちゃんと見るべき所は見てる様だ。
「だが、ミレニアは自分が結婚したら、私が一人になってしまう事を心配している。そうやってチャンスを逃すのは愚かな事だと分かっているのに、友を見捨てられない。それがミレニアなのさ。」
「な、何故急に私の話になってるのだ?」
ミレニアさんが赤くなっている、どうやらまんざらクレイトスに気が無い訳でも無さそうだ。
「ホリーさんっていい女ですね。」
「惚れたかい最強君?」
「ミレニアさんがその気ならホリーさんの面倒は僕が見ても良いですよ。どうします?ミレニアさん。」
「ん?それは愛人にしてくれると言う事で良いのかい?」
「いやいや、責任を持って、ホリーさんの結婚相手を探しますと言う事ですよ。」
「つれないなぁ、最強君。」
実際ホリーさん位美人でコミュニケーション能力があれば、結婚相手位すぐに見つかりそうだ。たぶん、ミレニアさんが結婚するのを待っていたんだろうな。
「ミレニアはこう見えて、意外に初心なんだよ。だから、周りが動かないと自分では何もできないんだ。出来ればクレイトスから告白する形にしたい。出来るかい?最強君。」
「難しくは無いと思いますよ。ホリーさんがそれで良いのなら。」
「ははは、最強君は意外に女性の心を解ってるね。ますます愛人になりたくなったよ。」
ミレニアさんは真っ赤になり俯いたっきり黙っている。これはOKサインだよね?
「さて、そろそろ交代の時間だ。作戦は帰り道で決行しよう。」
ホリーさんがそう言って男性2人を起こしに行った。
軽い引継ぎをして、熱々のカフェオレ2杯をテーブルに置き。僕はクレイトスさんの寝ていた場所にクリーンを掛けてから横になる。女性陣2人は別のテントだ。
寝る前にサーチを掛けるが、今の所異変は無い。
クレイトスさんとミレニアさんをくっつける方法を考えていたら何時の間にか寝ていた様だ。
朝4時に起こされた。外はまだ暗い。照り焼きサンドとクリームスープで朝食を取り出発の準備をする。テント類は置いて行くらしい。樽の水や食料も殆ど捨てて行く。身軽な状態で、なるべく今日中に王都の近くまで行こうと言う考えらしい。
5時前には出発した。30分ほどすると周りが明るくなってくる。依頼を失敗と考えているのか、男性陣の口は重い。女性陣は割と元気だ。
「ねぇ、クレイトスさん。冒険者って結婚は遅いんですか?」
「ん?ああ、そうだな。活躍している冒険者程結婚が遅くなる傾向はあるみたいだな。Cランク辺りで生活が出来れば良いと考えている冒険者の方が結婚は早い。」
「それは冒険者が危険な職業だからですか?」
「それもあるが、冒険者は基本パーティー単位で活動するだろう?だから女性との出会いが無いんだ。実際、ギルドの受付嬢と酒場のウエイトレス位しか女性との接点が無いと言う冒険者は多い。」
「クレイトスさんやジェレミーさんもその口ですか?」
「あはは、その通りだよ。」
ジェレミーは探索に力を入れているのでこちらの会話の内容までは理解していない様だ。
「女性冒険者は結婚の対象にはならないんですか?」
「いや、そんな事は無いな。冒険者同士の結婚は珍しくない。ただ、女性冒険者の中には、自分は男として扱ってくれと言う者も結構な数居るのも事実だ。」
「ちなみに後ろの女性2人は対象になりますか?」
「2人共美人だからな。こっちが好意を持っても向こうが対象外なんじゃ無いかな?」
「ほう?と言う事はクレイトスさんとしては女性としてみてる訳ですね?ちなみにどっちがタイプですか?」
そう言ったら急に慌て出した。僕の誘導にまんまと引っ掛かったのに気づいたかな?
「た、タイプとかは分からんが、相性的にはミレニアの方が接しやすいかな。同じ戦士職だしね。」
「昨日の見張りの順番覚えてますか?暇だったので女性陣の話を延々と聞かされたんですよ。」
「それは災難だったな。」
「その中で結婚観の話が出ましてね。クレイトスさんの名前も出たんですよ。」
「俺の?」
「ええ、クレイトスさんは真面目だから有りだそうです。ジェレミーさんはおっさんなので無しと言う事でした。」
「冗談だろ?」
「いや、真面目な話ですよ。何故ミレニアさんがあんな口調で喋るのか解りますか?」
「いや、見当もつかないな。」
「ミレニアさんは男性に免疫が無いので男性とどう喋ったらよいか解らないんですよ。だから男性と同じ口調になってしまう。逆にホリーさんはコミュニケーション能力が高いので誰とでも普通に喋りますよね?」
「お前、若いのに女性に詳しいな。」
「こう見えても妻が3人居ますので。」
「え?マジか?って3人って事は貴族なのか?いや、ですか?」
「今は冒険者ですので普通に喋って良いですよ。」
良い具合に混乱して来たぞ。
「簡潔に言うと、ミレニアさんはああ見えて初心なんです。でもって男性から声を掛けてくれるのを待っています。更に言えばクレイトスさんに好意を持っています。どうすれば良いか解りますよね?」
「それって・・・」
「ミレニアさんをこのまま行き遅れにしちゃって良いんですか?」
「いや、でもな。」
「じゃあ駄目押し。クレイトスさんがミレニアさんに好意を持っている事は全員にバレてますよ。もちろんミレニアさん本人にも。その上でミレニアさんはクレイトスさんは有りだと言って居るんです。」
「俺は不器用だから気の利いた言葉とか知らないぞ。」
「良いんですよ。自分の言葉で普通に話せば。」
僕はホリーに合図を送って前に呼び出す。代わりにクレイトスを後ろに追いやる。後は2人次第だね。
その後3時間程歩き危険な地帯を抜けた辺りで休憩を取った。その時には2人はすっかり仲良くなっていた。
ジェレミーが邪魔しそうになるのをホリーが止めているのがおかしかった。
「おい、なんであの2人がくっ付いているんだよ。お前ら何かしたろう?」
「まあ、おっさんには関係ない事だよ。」
「いやいや、俺とクレイトスはパーティなんだから関係あるだろう?」
駄目だな空気の読めないおっさんに結婚は無理だ。
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