創造魔法で想像以上に騒々しい異世界ライフ

埼玉ポテチ

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第三十九話

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 何故か最近ユーリの周りが騒がしい。極力目立たない様にして来たのに何故だろう?今日も貴族の派閥に誘われた。最近になって、こう言った勧誘がやたら多い。

「貴族と言っても3男なので将来は平民ですよ。僕なんか誘っても意味ないですよ。」

 何度も使ってるいい訳なのですらすらと出る。
 また、女子からの声掛けも増えた。許嫁は居るのか?現在特定の人は居るのかと言った質問をされる。これは答えに困る変に誤解されても困るからだ。なので、将来は商人希望とだけ言って、貴族の女性との結婚は考えてないと思わせている。

「なんで、急にモテ出したんだ?」

「ユーリ君目立ってるからねぇ~」

「え?マジで?」

「私らに魔法を教えてるの結構有名みたいだよ。将来魔法師団に入れば準男爵位が貰えるし、活躍して出世すれば男爵位、王宮魔導士にまで上り詰めれば子爵だよ。ここに来るのは貴族の子供でも次女3女が多いでしょ?貴族に嫁げるのは数える程、ユーリ君みたいな将来有望な人に気に入られれば貴族で居られるって計算なんじゃないかな?」

「不味いじゃん?王宮魔導士なんてなりたくないし~」

 どうやら目立たないと思っていたのはユーリだけで、ユーリの存在はクラスだけでなく学年全体に広まってる様だ。

「そうだ!イルミ、僕の彼女役やってくれない?」

「彼女役?」

「そう、彼女が居ればそう言うの断りやすいでしょ?」

「それはどうかな?私平民だし。圧力掛けられて潰されるかも。」

「え?そこまでするの?」

「それが貴族のやり方よ。」

「ん~、困ったな。貴族と敵対したい訳じゃないし。かと言って・・・」

「まあ、まったく方法が無い訳じゃないんだけどね。彼女役じゃなくて本当の彼女にしてくれたら教えてあげるわ。」

 12歳にして女性の怖さを知るユーリであった。イルミ、お前もか!

「あと、ユーカにはそう言う話しないでね。彼女は免疫無いから本当に貴族に潰されちゃうわよ。」

「解ったよ。」

 一方で、魔法の勉強の方は着々と進むのであった。学院生なら図書室の本が読み放題なので、ユーリは休み時間は大抵図書室で本を読んでいた。貸出禁止の本も多いが図書室で読むのは問題ない。時間が無い時は本を丸ごと『賢者の叡智』で頭の中にコピーする。これによって上級はおろかその上の帝級魔法まで覚えてしまった。まあ、使う事は無いだろうが知識として知っているだけでも役に立つ。

 こうして、12歳、学院1年目にしてユーリは魔法を極めてしまったのである。これ以上学院に居る意味は無いのだが、ユーリは学院が気に入っている。何より同世代の友達は学院に来なければ得られなかったであろう。

(となるとだ、次は学院を舞台に文明上げ開始かな?)

 そう、ユーリは神様から言われた文明を上げると言う命題を学院でやろうと言うのだ。つくづく真面目な正確なユーリでった。

 食は広めた、次は娯楽かな?それとも参考書でも作ってみるか?ここは平民3人組の意見でも聞いてみるか。

 放課後になると自然と4人は練習場へ集まる。これは別に強制した訳では無いのだが、皆、自主的にここで魔法を打つ。手加減の方法も覚えたので来なくても良いのだが、何故か、ここで魔法を打たないと落ち着かないと言うのが皆の意見だ。

 ユーリは、皆に意見を求める。昼間考えていた事だが、学生として何か不便な事が無いかを聞いてみる。

「私は参考書があったら買うかな。特にユーリ君が作った物なら興味があるし。」

「僕も参考書は欲しいね。あと娯楽と言うのも気になるね。」

「私は、美容に関する物が欲しいです。貴族の人って高い物使ってるみたいだけど、あんまり綺麗だって思えない。もっと安くて、効果の高い物って出来ないでしょうか?」

「へぇ。ユーカさんってそう言う事に興味があるんだね。ああ、婿探しに来たんだったっけ?」

 美容に関してはユーリが思いつかないアイデアだったので正直ありがたい。ここは参考書と美容の2本柱で行ってみる事にしよう。

「じゃあ、皆の意見を参考に、参考書と美容製品を作るよ。安く売るからあまり儲けは無いけど、手伝ってくれる?」

「手伝ったら、商品モニターとかあるのかな?あるのかな?」

「なんで2回言うの?当然参考書とか美容製品のモニターはやって貰うよ。」

 こうして、参考書と美容製品の普及計画がスタートするのだった。

「まずは参考書からだね。どんな物を希望する?あと1年から5年まで1冊ずつ必要かな?」

「そうだねぇ。学年より、科目別が良いんじゃないかな?魔力操作なら魔力操作だけで1冊5年間分をまとめて。初級魔法編とか中級魔法編とかね。」

「なるほどね、確かに学院では学年ごとにカリキュラムを組んでいるけど、先に知って置いた方が役に立つ情報ってのもあるよね。」

「あと、座学だけじゃなくて実技の参考書も欲しいな。」

「ああ、確かに実技も参考書が必要な場面ってあるよね。」

 こうなると、冊数が増えるから全部買う人の事を考えて1冊の値段は抑えないとな。教科書が確か全部で金貨1枚だった、庶民用もあるって言ってたから庶民はその金額でもキツイって事だ。となると、1冊銅貨5枚位が適正価格かな?

「1冊銅貨5枚位なら、庶民でも買えるかな?」

「そうだね、ここに入れる位の人達ならもう少し高くても大丈夫だと思うよ。それに全部買う人は少ないと思うよ。やはり苦手な部分だけ買うって人が多いと思う。」

「なるほどね、得意な部門の参考書は要らないか。」

 こうして、方向性は決まった。後は『賢者の叡智』を使ってユーリが参考書を作成するだけだ。
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