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第五十二話
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放課後の会議の後ユーリは商業ギルドへと足を運んだ。店舗用の物件を買うか借りるつもりだ。条件を言って、合う物件を何件か紹介して貰う。その中でユーリが特に気に入ったのが、元薬屋だったと言う物件だ。店舗部分が若干狭いが、居住スペースや調薬スペース、バックヤードなど。他の部分がかなり多く。改造すればユーリの理想の店舗になりそうだ。早速をその物件を仮契約する。賃貸だと月に金貨2枚、販売だと金貨80枚だと言うので購入する事にした。後は実際に見てから本契約になる。
商業ギルドを出て一旦アトマス商会に寄り、商会長のアトマスに新しい商売をするので店員が2名欲しい事を伝え、商業ギルドで雇っておいて欲しい事を伝える。こう言う話は成人で、ある程度の実績が無いと碌な人材が集まらないので使えるコネは使って置こうと言う考えだ。
その後、店舗候補地を下見する。場所は学院よりやや商店街寄りで、人通りも多く悪く無い立地だ。薬屋だった時の入り口がドア1枚だったので透明なガラスを使った両開きの引き戸に替えるつもりだ。中に入ると割と広いカウンタースペースがある。更に待合室が付いているので、本棚と展示棚を置いても十分な広さだ。カウンターは透明なガラスでショウウインドウも兼ねた物に取り換えれば小物も売り易いだろう。調薬室をバックヤードに使えば、元のバックヤード部分をお風呂に使える。シャンプーや石鹸を扱う店舗にお風呂が無いのはまずいだろう。キッチンやトイレは掃除すれば使える状態だ。居住スペースも3人は暮らせるスペースがある。店員2名は住み込みで働いて貰おう。
だいたい構想が固まるとユーリはクリーンとリペアの魔法を掛け、店舗を綺麗にする。その後魔法でイメージ通りの店舗へと改装して行くのであった。これで、店舗の準備はOKだ。
翌朝早めに起きたユーリはアトマス商会や『大地の恵亭』『銀の猫亭』を回って一通りの補充や打ち合わせを行った後、商業ギルドへ向かい、昨日の物件を正式に購入する手続きをする。
商業ギルドから学院までは歩いて30分はかかる。ユーリは久しぶりに定時に登校した。何時もはホームルームが始まるギリギリまで会議をしているのだが、今日は早めに教室へ入る。教室ではなんと本を読んでいる生徒をちらほらと見かける。かなり本が普及している様だ。中にはユーリに新作を期待していると声を掛ける者も居る。
学院販売部の皆はちゃんと活動しているようで、ホームルームが始まるギリギリに教室へ駈け込んで来た。
ホームルームが終わると10分の休憩があり。午前の授業が90分ある。午前は座学である。昼休みは長めで90分あり。午後の授業は実技で90分ある。
10時からホームルーム、10時20分から10分休憩、10時30分から午前の授業で12時から昼休み、13時30分から午後の授業で15時には放課後である。
魔法学院はその名の通り魔法専門の学校で一般常識や国語数学などの基礎学問は教えない。基礎学問は受験前までに各自家庭で自主的に勉強し、入学試験で一定レベルにあれば問題無く。あとは、魔力量の測定で基準を満たしていれば誰でも受かる。問題は入学後の費用で、年金貨10枚程かかるので、庶民でもある程度お金を持っている家庭で無いと学院に通わせられない。
ユーリたち6人は既に座学も実技も卒業レベルまで習得済みである。なので、授業中はほぼ自由に自分の時間に充てている。そして、授業以外の時間は学院販売部の活動だ。かなり好き勝手やっているのだが、試験の成績が良いので学院側からは黙認されている状態だ。
お昼になると部室へメンバーが集まって来る。今日のメニューはパニーニとホワイトシチューにしてみた。
「とりあえず朝の段階で新作の下着と本の口コミを掛けて置いたので、昼休みが勝負ね。」
「うんうん、既に授業前に50冊くらいは出ているので昼は期待できるかな。」
「じゃあ、食べたら即販売に出るの?じゃあ、業務連絡を1つだけ。店舗が決まったので放課後見に行きます。着いて来る人は放課後に部室に集合!」
「ふぇ?もう店舗が見つかったの?」
「あ、そうだ、店の名前考えて置いてね。」
「おお~、ついに外部へ進出かぁ~」
学院販売部のメンバーは食事を終えた順に期待を胸に販売へと向かった。ユーリは全員を見送った後、後かたずけをしてから部室を出る。基本販売はメンバー任せだ、頼まれた時だけ助っ人に入る様にしている。ユーリはこの時間に図書室で資料を集めたり、新作を考えたりしている。
午後の実技が終わり放課後に入ると、まず部室にユーリが入る。他のメンバーは販売をしてから来るので30分位はユーリ1人の時間がある。待機しているのは品切れなどで急遽対応しなければならない場合があるからだ。また下着のオーダーメイドなどもこの時間で対応する。
35分程まっていると男性陣がやって来た。
「今日は売れたよー。特に新作のミステリーが出たね。あと王道英雄譚は安定した人気だね。」
「具体的にはどの位の数が出たの?」
「ミステリーが150、英雄譚が120って所かな。恋愛物は40位出たよ。」
「多分明日には口コミで更に数が増えると踏んでいるんだけど、初日でこの数字は凄いよ。」
会話をしていると女性陣が戻って来る。
「ただいま~!今日も売れたよ~」
「ユーリさんお疲れ様です。ただ今戻りました。」
「ユーカ、どの位売れたか報告頼むよ。」
「えっと、下着が900枚。恋愛物の本が140部、ミステリーが100部、英雄譚が80部って所です。」
「ほう?かなり頑張ったね。」
「そうですね、初日だったので不安でしたが、新作を待ってた人がかなり多かったみたいです。」
「そうそう、本の方も着実にファンが増えてるしね。」
「ところで皆、店の名前は考えてくれた?本から下着、美容や石鹸など売る商品がバラバラなんだけど、何か良い名前無いかな?」
商業ギルドを出て一旦アトマス商会に寄り、商会長のアトマスに新しい商売をするので店員が2名欲しい事を伝え、商業ギルドで雇っておいて欲しい事を伝える。こう言う話は成人で、ある程度の実績が無いと碌な人材が集まらないので使えるコネは使って置こうと言う考えだ。
その後、店舗候補地を下見する。場所は学院よりやや商店街寄りで、人通りも多く悪く無い立地だ。薬屋だった時の入り口がドア1枚だったので透明なガラスを使った両開きの引き戸に替えるつもりだ。中に入ると割と広いカウンタースペースがある。更に待合室が付いているので、本棚と展示棚を置いても十分な広さだ。カウンターは透明なガラスでショウウインドウも兼ねた物に取り換えれば小物も売り易いだろう。調薬室をバックヤードに使えば、元のバックヤード部分をお風呂に使える。シャンプーや石鹸を扱う店舗にお風呂が無いのはまずいだろう。キッチンやトイレは掃除すれば使える状態だ。居住スペースも3人は暮らせるスペースがある。店員2名は住み込みで働いて貰おう。
だいたい構想が固まるとユーリはクリーンとリペアの魔法を掛け、店舗を綺麗にする。その後魔法でイメージ通りの店舗へと改装して行くのであった。これで、店舗の準備はOKだ。
翌朝早めに起きたユーリはアトマス商会や『大地の恵亭』『銀の猫亭』を回って一通りの補充や打ち合わせを行った後、商業ギルドへ向かい、昨日の物件を正式に購入する手続きをする。
商業ギルドから学院までは歩いて30分はかかる。ユーリは久しぶりに定時に登校した。何時もはホームルームが始まるギリギリまで会議をしているのだが、今日は早めに教室へ入る。教室ではなんと本を読んでいる生徒をちらほらと見かける。かなり本が普及している様だ。中にはユーリに新作を期待していると声を掛ける者も居る。
学院販売部の皆はちゃんと活動しているようで、ホームルームが始まるギリギリに教室へ駈け込んで来た。
ホームルームが終わると10分の休憩があり。午前の授業が90分ある。午前は座学である。昼休みは長めで90分あり。午後の授業は実技で90分ある。
10時からホームルーム、10時20分から10分休憩、10時30分から午前の授業で12時から昼休み、13時30分から午後の授業で15時には放課後である。
魔法学院はその名の通り魔法専門の学校で一般常識や国語数学などの基礎学問は教えない。基礎学問は受験前までに各自家庭で自主的に勉強し、入学試験で一定レベルにあれば問題無く。あとは、魔力量の測定で基準を満たしていれば誰でも受かる。問題は入学後の費用で、年金貨10枚程かかるので、庶民でもある程度お金を持っている家庭で無いと学院に通わせられない。
ユーリたち6人は既に座学も実技も卒業レベルまで習得済みである。なので、授業中はほぼ自由に自分の時間に充てている。そして、授業以外の時間は学院販売部の活動だ。かなり好き勝手やっているのだが、試験の成績が良いので学院側からは黙認されている状態だ。
お昼になると部室へメンバーが集まって来る。今日のメニューはパニーニとホワイトシチューにしてみた。
「とりあえず朝の段階で新作の下着と本の口コミを掛けて置いたので、昼休みが勝負ね。」
「うんうん、既に授業前に50冊くらいは出ているので昼は期待できるかな。」
「じゃあ、食べたら即販売に出るの?じゃあ、業務連絡を1つだけ。店舗が決まったので放課後見に行きます。着いて来る人は放課後に部室に集合!」
「ふぇ?もう店舗が見つかったの?」
「あ、そうだ、店の名前考えて置いてね。」
「おお~、ついに外部へ進出かぁ~」
学院販売部のメンバーは食事を終えた順に期待を胸に販売へと向かった。ユーリは全員を見送った後、後かたずけをしてから部室を出る。基本販売はメンバー任せだ、頼まれた時だけ助っ人に入る様にしている。ユーリはこの時間に図書室で資料を集めたり、新作を考えたりしている。
午後の実技が終わり放課後に入ると、まず部室にユーリが入る。他のメンバーは販売をしてから来るので30分位はユーリ1人の時間がある。待機しているのは品切れなどで急遽対応しなければならない場合があるからだ。また下着のオーダーメイドなどもこの時間で対応する。
35分程まっていると男性陣がやって来た。
「今日は売れたよー。特に新作のミステリーが出たね。あと王道英雄譚は安定した人気だね。」
「具体的にはどの位の数が出たの?」
「ミステリーが150、英雄譚が120って所かな。恋愛物は40位出たよ。」
「多分明日には口コミで更に数が増えると踏んでいるんだけど、初日でこの数字は凄いよ。」
会話をしていると女性陣が戻って来る。
「ただいま~!今日も売れたよ~」
「ユーリさんお疲れ様です。ただ今戻りました。」
「ユーカ、どの位売れたか報告頼むよ。」
「えっと、下着が900枚。恋愛物の本が140部、ミステリーが100部、英雄譚が80部って所です。」
「ほう?かなり頑張ったね。」
「そうですね、初日だったので不安でしたが、新作を待ってた人がかなり多かったみたいです。」
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