79 / 201
魔法学校中等部編
43.お嬢様と夜空の花火
しおりを挟む
「まさか。映像クリスタルをあんなに小さなペンダントには出来ませんわ」
「そうかなぁ。でも、良いもの撮れたみたいなこと言ってたと思うんだけど……」
撮影や再生ができる映像クリスタルって。
大きさによって録画時間が違ってて。
どんなに小さくても、私の指の長さくらいの大きさはあるんだよね。
そのサイズだとあまり長い時間録画できないし。
でも。
うーん。
やっぱり、聞き間違いだったのかなぁ。
「ねぇ、キナコはどう思った?」
横でふくれてるキナコに声をかける。
「……ペンダントから魔力は感じたけど。影の言葉なんて、どうぜ全部ウソだから!」
そっぽをむいたまま答える。
キナコまだ怒ってるよ。
一緒にお茶したことと、逃げられたことが許せないみたい。
でも。
なにか情報が入ったかもしれないじゃん!
「ほら、クレナちゃん。あんな魔人のことはほっておいて。もうすぐ始まりますわよ」
すぐ横に、リリーちゃんのカワイイ笑顔があった。
嬉しそうに頬を寄せてくる。
「ですから、距離が近すぎませんか?! リリアナ書記」
「女同士だからいいんですー」
私たちは、学校の屋上に来ている。
これから始まる、文化祭のメインイベントを見るためだ。
「これより、花火の打ち上げがはじまりますー」
「星空と花火のコントラスト、是非ご覧くださいませ」
夕暮れの魔法学校の明かりが少しずつ消えていく。
すぐ横で校内アナウンスしているのは。
今年の生徒会広報法担当。
一年生の双子の女の子。
ユーリちゃんと。
サーラちゃん。
……あと。
「大切な人と、最後に素敵なひと時を過ごすのじゃ!」
何故かファニエ先輩。
背の高さも同じくらいで。
三人でいると、まるで三つ子みたい。
普通だったら、ファニエ先輩が副会長だとおもうんだけどなぁ。
生徒会の役職って。
前会長が次の会長を指名して。
指名された会長が、役職を決めるから……。
ふと。
グラウス会長と目が合う。
ちらっと、司会をしている三人を見た後、いたずらっぽく笑う。
どうせ、私の考えてること気づいたんでしょ。
……もう。
人の心を読んだりするかならなぁ、この人。
「……ねぇ、お姉ちゃん。聞いてる?」
ボーっと考えてたら。
隣にいたナナミちゃんが繋いでいた手をひっぱってきた。
少し怒った顔も可愛いな。
ゲーム画面で何度も妹とみてたんだけど。
ヒロインってホントにすごい。
攻略対象の四人も……きっと……。
もしカワイイ妹が恋をしたら、お姉ちゃんは絶対応援するからね。
「ごめんね、なんだっけ?」
「こっちの世界でも花火があるんだね、楽しみーって」
「うん、そうだねー。楽しみ!」
「ちょっと! いくら妹だからって、くっつきすぎじゃありませんの?」
逆側でぴたっと私にくっついてるリリーちゃんがナナミちゃんに問いかける。
あの、リリーさん?
今、頬を寄せた状態で話してますよね?
距離的には絶対近いと思うんですけど?
「アナタこそ、お姉ちゃんにくっつきすぎです! 何の権利があって……」
「私は親友だからいいんですわ!」
「ちょっと、離れてくださいー!」
ナナミちゃんが、リリーちゃんを引きはがそうとする。
この二人。
すごく似てるんだけど、会うたびに喧嘩してる気がする。
「せっかくだし、仲良く見よう。ね?」
うーん。
乙女ゲーム『ファルシアの星乙女』でライバル同士だったから。
予言通りといえば、予言通りなのかなぁ。
なんか、違う気もするんだけど……。
次の瞬間。
暗くなり始めた空に、パッと大きな光が広がった。
まるでお花畑のような色とりどりの光が、空一面に広がっていく。
「すごい。きれいですわ……」
「お姉ちゃんお姉ちゃん、これすごいですね!」
二人とも、喧嘩をやめて空を見上げている。
この世界の花火は前世と少しだけ違っていて。
魔力を込めた玉を作成して打ち上げる。
だから。
今打ち上げられているお花畑の間では、蝶や小鳥のような光がくるくる飛び回っている。
幻想的な風景に、思わず呼吸を忘れそうになる。
校庭の方からもたくさんの光が上がっているのが見える。
花火は、裏にある丘から打ち上げ用の筒から上げてるんだけど。
あらかじめ決められた花火以外でも。
自分たちで魔法を空に放って自由に参加出来るんだって。
すごい……。
こんな素敵な花火。
今まで、みたことないんですけど……。
ファンタジーなこの世界にきてから何度も思ってたんだけど。
あらためて。
やっぱり、魔法ってすごいなぁ。
「それじゃあ、わたくしも参加しますわね」
リリーちゃんはウィンクすると、呪文を唱え始めた。
ほのかに輝きだした両手から花びらが出現して、キラキラと舞い上がっていく。
うわぁ、すごく綺麗。
「私も負けませんよ!」
ナナミちゃんも詠唱を始めると、両手いっぱいにハートが出現した。
両手を広げて。そのまま空に飛ばしていく
うわー。カワイイ。
いつの間にこんな呪文を覚えたんだろう。
「ふーん。じゃあ僕も参加しようかな」
「司会も終わったことじゃし、妾達も参加するぞ」
「「はーい、先輩!」」
グラウス会長も。
ファニエ先輩も。
ユーリちゃんと、サーラちゃんも。
思い思いの魔法を空に打ち上げていく。
よーし、私も!
魔法の小鳥を呼び出すと、空に向かって飛ばしてみた。
小鳥は金色にキラキラと帯を引きながら、花火の間を自由に飛び回っていく。
夜空がまるで。
みんなで描くスケッチブックみたい!
中には魔法でメッセージを入れる器用な人もいて。
告白……みたいな内容のものもあった。
メッセージがあがると、大きなどよめきと歓声が沸き上がる。
これ。
ロマンチックだとは思うんだけど。
目立ちすぎじゃないかなぁ。
私なら……嬉しいけど、すごく困る!
そういえば。
結局、文化祭でシュトレ王子とは会えなかった。
せっかくのお祭りなのにな。
……会いたかったな。
……一緒にこの景色を見たかったな。
……魔法を打ち上げて楽しみたかったな。
少しぼーっとしてたら。
うわぁぁと大きな歓声があがった。
……え、なに?
ビックリして空をみあげたら。
『クレナ ずっといっしょにいよう やくそくのそのさきも ずっと』
キラキラと大きな金色の文字が浮かび上がっている。
え?
ええ?
えええええええ?!
うわぁぁぁ。
なにこれ。
はずかしすぎる。
はずかしいんだけど……だけど。
どうしよう……。
涙が流れ出して止まらない。
なんだろう、これ……。
「これ王子だわ……やりますわね……」
「金色毛虫ね! お姉ちゃんを泣かすとかゆるせません!」
二人が呪文を唱え始めた。
『はぁ? クレナちゃんはゆずりませんけど?』
『きんいろけむしは おとなしくねてろです!』
涙であんまり見えないけど。
なんだか夜空がすごいことになってるような……。
「そうかなぁ。でも、良いもの撮れたみたいなこと言ってたと思うんだけど……」
撮影や再生ができる映像クリスタルって。
大きさによって録画時間が違ってて。
どんなに小さくても、私の指の長さくらいの大きさはあるんだよね。
そのサイズだとあまり長い時間録画できないし。
でも。
うーん。
やっぱり、聞き間違いだったのかなぁ。
「ねぇ、キナコはどう思った?」
横でふくれてるキナコに声をかける。
「……ペンダントから魔力は感じたけど。影の言葉なんて、どうぜ全部ウソだから!」
そっぽをむいたまま答える。
キナコまだ怒ってるよ。
一緒にお茶したことと、逃げられたことが許せないみたい。
でも。
なにか情報が入ったかもしれないじゃん!
「ほら、クレナちゃん。あんな魔人のことはほっておいて。もうすぐ始まりますわよ」
すぐ横に、リリーちゃんのカワイイ笑顔があった。
嬉しそうに頬を寄せてくる。
「ですから、距離が近すぎませんか?! リリアナ書記」
「女同士だからいいんですー」
私たちは、学校の屋上に来ている。
これから始まる、文化祭のメインイベントを見るためだ。
「これより、花火の打ち上げがはじまりますー」
「星空と花火のコントラスト、是非ご覧くださいませ」
夕暮れの魔法学校の明かりが少しずつ消えていく。
すぐ横で校内アナウンスしているのは。
今年の生徒会広報法担当。
一年生の双子の女の子。
ユーリちゃんと。
サーラちゃん。
……あと。
「大切な人と、最後に素敵なひと時を過ごすのじゃ!」
何故かファニエ先輩。
背の高さも同じくらいで。
三人でいると、まるで三つ子みたい。
普通だったら、ファニエ先輩が副会長だとおもうんだけどなぁ。
生徒会の役職って。
前会長が次の会長を指名して。
指名された会長が、役職を決めるから……。
ふと。
グラウス会長と目が合う。
ちらっと、司会をしている三人を見た後、いたずらっぽく笑う。
どうせ、私の考えてること気づいたんでしょ。
……もう。
人の心を読んだりするかならなぁ、この人。
「……ねぇ、お姉ちゃん。聞いてる?」
ボーっと考えてたら。
隣にいたナナミちゃんが繋いでいた手をひっぱってきた。
少し怒った顔も可愛いな。
ゲーム画面で何度も妹とみてたんだけど。
ヒロインってホントにすごい。
攻略対象の四人も……きっと……。
もしカワイイ妹が恋をしたら、お姉ちゃんは絶対応援するからね。
「ごめんね、なんだっけ?」
「こっちの世界でも花火があるんだね、楽しみーって」
「うん、そうだねー。楽しみ!」
「ちょっと! いくら妹だからって、くっつきすぎじゃありませんの?」
逆側でぴたっと私にくっついてるリリーちゃんがナナミちゃんに問いかける。
あの、リリーさん?
今、頬を寄せた状態で話してますよね?
距離的には絶対近いと思うんですけど?
「アナタこそ、お姉ちゃんにくっつきすぎです! 何の権利があって……」
「私は親友だからいいんですわ!」
「ちょっと、離れてくださいー!」
ナナミちゃんが、リリーちゃんを引きはがそうとする。
この二人。
すごく似てるんだけど、会うたびに喧嘩してる気がする。
「せっかくだし、仲良く見よう。ね?」
うーん。
乙女ゲーム『ファルシアの星乙女』でライバル同士だったから。
予言通りといえば、予言通りなのかなぁ。
なんか、違う気もするんだけど……。
次の瞬間。
暗くなり始めた空に、パッと大きな光が広がった。
まるでお花畑のような色とりどりの光が、空一面に広がっていく。
「すごい。きれいですわ……」
「お姉ちゃんお姉ちゃん、これすごいですね!」
二人とも、喧嘩をやめて空を見上げている。
この世界の花火は前世と少しだけ違っていて。
魔力を込めた玉を作成して打ち上げる。
だから。
今打ち上げられているお花畑の間では、蝶や小鳥のような光がくるくる飛び回っている。
幻想的な風景に、思わず呼吸を忘れそうになる。
校庭の方からもたくさんの光が上がっているのが見える。
花火は、裏にある丘から打ち上げ用の筒から上げてるんだけど。
あらかじめ決められた花火以外でも。
自分たちで魔法を空に放って自由に参加出来るんだって。
すごい……。
こんな素敵な花火。
今まで、みたことないんですけど……。
ファンタジーなこの世界にきてから何度も思ってたんだけど。
あらためて。
やっぱり、魔法ってすごいなぁ。
「それじゃあ、わたくしも参加しますわね」
リリーちゃんはウィンクすると、呪文を唱え始めた。
ほのかに輝きだした両手から花びらが出現して、キラキラと舞い上がっていく。
うわぁ、すごく綺麗。
「私も負けませんよ!」
ナナミちゃんも詠唱を始めると、両手いっぱいにハートが出現した。
両手を広げて。そのまま空に飛ばしていく
うわー。カワイイ。
いつの間にこんな呪文を覚えたんだろう。
「ふーん。じゃあ僕も参加しようかな」
「司会も終わったことじゃし、妾達も参加するぞ」
「「はーい、先輩!」」
グラウス会長も。
ファニエ先輩も。
ユーリちゃんと、サーラちゃんも。
思い思いの魔法を空に打ち上げていく。
よーし、私も!
魔法の小鳥を呼び出すと、空に向かって飛ばしてみた。
小鳥は金色にキラキラと帯を引きながら、花火の間を自由に飛び回っていく。
夜空がまるで。
みんなで描くスケッチブックみたい!
中には魔法でメッセージを入れる器用な人もいて。
告白……みたいな内容のものもあった。
メッセージがあがると、大きなどよめきと歓声が沸き上がる。
これ。
ロマンチックだとは思うんだけど。
目立ちすぎじゃないかなぁ。
私なら……嬉しいけど、すごく困る!
そういえば。
結局、文化祭でシュトレ王子とは会えなかった。
せっかくのお祭りなのにな。
……会いたかったな。
……一緒にこの景色を見たかったな。
……魔法を打ち上げて楽しみたかったな。
少しぼーっとしてたら。
うわぁぁと大きな歓声があがった。
……え、なに?
ビックリして空をみあげたら。
『クレナ ずっといっしょにいよう やくそくのそのさきも ずっと』
キラキラと大きな金色の文字が浮かび上がっている。
え?
ええ?
えええええええ?!
うわぁぁぁ。
なにこれ。
はずかしすぎる。
はずかしいんだけど……だけど。
どうしよう……。
涙が流れ出して止まらない。
なんだろう、これ……。
「これ王子だわ……やりますわね……」
「金色毛虫ね! お姉ちゃんを泣かすとかゆるせません!」
二人が呪文を唱え始めた。
『はぁ? クレナちゃんはゆずりませんけど?』
『きんいろけむしは おとなしくねてろです!』
涙であんまり見えないけど。
なんだか夜空がすごいことになってるような……。
0
あなたにおすすめの小説
王女の中身は元自衛官だったので、継母に追放されたけど思い通りになりません
きぬがやあきら
恋愛
「妻はお妃様一人とお約束されたそうですが、今でもまだ同じことが言えますか?」
「正直なところ、不安を感じている」
久方ぶりに招かれた故郷、セレンティア城の月光満ちる庭園で、アシュレイは信じ難い光景を目撃するーー
激闘の末、王座に就いたアルダシールと結ばれた、元セレンティア王国の王女アシュレイ。
アラウァリア国では、新政権を勝ち取ったアシュレイを国母と崇めてくれる国民も多い。だが、結婚から2年、未だ後継ぎに恵まれないアルダシールに側室を推す声も上がり始める。そんな頃、弟シュナイゼルから結婚式の招待が舞い込んだ。
第2幕、連載開始しました!
お気に入り登録してくださった皆様、ありがとうございます! 心より御礼申し上げます。
以下、1章のあらすじです。
アシュレイは前世の記憶を持つ、セレンティア王国の皇女だった。後ろ盾もなく、継母である王妃に体よく追い出されてしまう。
表向きは外交の駒として、アラウァリア王国へ嫁ぐ形だが、国王は御年50歳で既に18人もの妃を持っている。
常に不遇の扱いを受けて、我慢の限界だったアシュレイは、大胆な計画を企てた。
それは輿入れの道中を、自ら雇った盗賊に襲撃させるもの。
サバイバルの知識もあるし、宝飾品を処分して生き抜けば、残りの人生を自由に謳歌できると踏んでいた。
しかし、輿入れ当日アシュレイを攫い出したのは、アラウァリアの第一王子・アルダシール。
盗賊団と共謀し、晴れて自由の身を望んでいたのに、アルダシールはアシュレイを手放してはくれず……。
アシュレイは自由と幸福を手に入れられるのか?
【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました
佐倉穂波
恋愛
転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。
確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。
(そんな……死にたくないっ!)
乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。
2023.9.3 投稿分の改稿終了。
2023.9.4 表紙を作ってみました。
2023.9.15 完結。
2023.9.23 後日談を投稿しました。
虚弱体質?の脇役令嬢に転生したので、食事療法を始めました
たくわん
恋愛
「跡継ぎを産めない貴女とは結婚できない」婚約者である公爵嫡男アレクシスから、冷酷に告げられた婚約破棄。その場で新しい婚約者まで紹介される屈辱。病弱な侯爵令嬢セラフィーナは、社交界の哀れみと嘲笑の的となった。
前世の記憶を取り戻した元クズ令嬢は毎日が楽しくてたまりません
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のソフィーナは、非常に我が儘で傲慢で、どしうようもないクズ令嬢だった。そんなソフィーナだったが、事故の影響で前世の記憶をとり戻す。
前世では体が弱く、やりたい事も何もできずに短い生涯を終えた彼女は、過去の自分の行いを恥、真面目に生きるとともに前世でできなかったと事を目いっぱい楽しもうと、新たな人生を歩み始めた。
外を出て美味しい空気を吸う、綺麗な花々を見る、些細な事でも幸せを感じるソフィーナは、険悪だった兄との関係もあっという間に改善させた。
もちろん、本人にはそんな自覚はない。ただ、今までの行いを詫びただけだ。そう、なぜか彼女には、人を魅了させる力を持っていたのだ。
そんな中、この国の王太子でもあるファラオ殿下の15歳のお誕生日パーティに参加する事になったソフィーナは…
どうしようもないクズだった令嬢が、前世の記憶を取り戻し、次々と周りを虜にしながら本当の幸せを掴むまでのお話しです。
カクヨムでも同時連載してます。
よろしくお願いします。
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
公爵家の秘密の愛娘
ゆきむらさり
恋愛
〔あらすじ〕📝グラント公爵家は王家に仕える名門の家柄。
過去の事情により、今だに独身の当主ダリウス。国王から懇願され、ようやく伯爵未亡人との婚姻を決める。
そんな時、グラント公爵ダリウスの元へと現れたのは1人の少女アンジェラ。
「パパ……私はあなたの娘です」
名乗り出るアンジェラ。
◇
アンジェラが現れたことにより、グラント公爵家は一変。伯爵未亡人との再婚もあやふや。しかも、アンジェラが道中に出逢った人物はまさかの王族。
この時からアンジェラの世界も一変。華やかに色付き出す。
初めはよそよそしいグラント公爵ダリウス(パパ)だが、次第に娘アンジェラを気に掛けるように……。
母娘2代のハッピーライフ&淑女達と貴公子達の恋模様💞
🔶設定などは独自の世界観でご都合主義となります。ハピエン💞
🔶稚拙ながらもHOTランキング(最高20位)に入れて頂き(2025.5.9)、ありがとうございます🙇♀️
【本編完結】伯爵令嬢に転生して命拾いしたけどお嬢様に興味ありません!
ななのん
恋愛
早川梅乃、享年25才。お祭りの日に通り魔に刺されて死亡…したはずだった。死後の世界と思いしや目が覚めたらシルキア伯爵の一人娘、クリスティナに転生!きらきら~もふわふわ~もまったく興味がなく本ばかり読んでいるクリスティナだが幼い頃のお茶会での暴走で王子に気に入られ婚約者候補にされてしまう。つまらない生活ということ以外は伯爵令嬢として不自由ない毎日を送っていたが、シルキア家に養女が来た時からクリスティナの知らぬところで運命が動き出す。気がついた時には退学処分、伯爵家追放、婚約者候補からの除外…―― それでもクリスティナはやっと人生が楽しくなってきた!と前を向いて生きていく。
※本編完結してます。たまに番外編などを更新してます。
追放された悪役令嬢はシングルマザー
ララ
恋愛
神様の手違いで死んでしまった主人公。第二の人生を幸せに生きてほしいと言われ転生するも何と転生先は悪役令嬢。
断罪回避に奮闘するも失敗。
国外追放先で国王の子を孕んでいることに気がつく。
この子は私の子よ!守ってみせるわ。
1人、子を育てる決心をする。
そんな彼女を暖かく見守る人たち。彼女を愛するもの。
さまざまな思惑が蠢く中彼女の掴み取る未来はいかに‥‥
ーーーー
完結確約 9話完結です。
短編のくくりですが10000字ちょっとで少し短いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる