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第一章
20.マイスの噂話
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「まずは親方に挨拶してから、冒険者ギルドに行きましょうか」
「そうね! あと、少しでもナビの材料買えないかな。ロッドさんの店も行かない?」
「良いね! 私たちが使う分くらいはさっさと作りたいもんね」
「作るのはマイスさんですけどね」
「ホント良い人雇えたよね。最初は、男かよって思ったけど」
「レナは男嫌いだもんね」
「……ま、ほら色々あったしさ。マイスは大丈夫。なんでだろうね」
「あのお人好しオーラのせいじゃない?」
「確かに、マイスさんは良い人ですよね」
「最初会った時は、すいませんしか言わなかったわよ。オドオドしてるし、身の上話したら泣き出すし。だけど、ドア直し始めたら別人みたいになるのよね」
「それはあるよね。仕事してる時のマイスには話しかけられない感じする」
「本物の職人さんですよね」
「もうちょっと欲深くても良いと思うけどね」
「それよ! あれだけやってるのに給料が月銀貨8枚って安すぎない?」
「以前は2枚だったそうよ」
「……少なすぎません? ミクタの物価は分かりませんが、なんとか食事が出来るくらいしかないんじゃありませんか」
「マイス、自炊とかしてなかったって言ってたもんね。キツキツじゃない?」
「手取りだから、ホントはもっとあったのかもね。道具のレンタル料金取られてたらしいわよ。魔道具開発の道具は高いからレンタル料も高くて、最後の親方は給料多めにくれてたのに手取りは変わらなかったって。それも、ギルド長の差し金だったみたいだけどね。最後に雇ってくれた親方は賄いで食べさせてくれてたらしいわ。だけどその前は、お腹空いてキツかったって言ってたから食べるのでやっとだったんじゃないかな」
「……ひっどいね」
「2年の見習い期間だけならなんとか耐えられますが、マイスさんはあれだけの技能をお持ちなのにそのような扱いを長年するなんて……」
「だからね、ナビをしっかり売ってマイスにも儲けさせてあげよう。ナビの利益の4割はマイスに行くんだから」
「そっか、今更給料増やすって言ってもマイスは受け取らないもんね」
「そうなの、私も最初はいっぱいあげようと思ったんだけど、マイスの態度をみてるとあげすぎても引いちゃうかなって思って少なめにしたのよね」
「正解ですね。ロイヤリティなら契約通り渡せば受け取って頂けるでしょう」
「よし、まずは親方に挨拶して、ロッドさんのお店に行こう! カナが焼いたクッキーとかもあるし、しっかり挨拶しないとね。もう修行やめるって言ったら悲しませるかな?」
「どうでしょうね。でも挨拶もしないでいなくなるなんてあり得ませんから、誠心誠意お話しましょう」
「そうだね!」
「そうね! あと、少しでもナビの材料買えないかな。ロッドさんの店も行かない?」
「良いね! 私たちが使う分くらいはさっさと作りたいもんね」
「作るのはマイスさんですけどね」
「ホント良い人雇えたよね。最初は、男かよって思ったけど」
「レナは男嫌いだもんね」
「……ま、ほら色々あったしさ。マイスは大丈夫。なんでだろうね」
「あのお人好しオーラのせいじゃない?」
「確かに、マイスさんは良い人ですよね」
「最初会った時は、すいませんしか言わなかったわよ。オドオドしてるし、身の上話したら泣き出すし。だけど、ドア直し始めたら別人みたいになるのよね」
「それはあるよね。仕事してる時のマイスには話しかけられない感じする」
「本物の職人さんですよね」
「もうちょっと欲深くても良いと思うけどね」
「それよ! あれだけやってるのに給料が月銀貨8枚って安すぎない?」
「以前は2枚だったそうよ」
「……少なすぎません? ミクタの物価は分かりませんが、なんとか食事が出来るくらいしかないんじゃありませんか」
「マイス、自炊とかしてなかったって言ってたもんね。キツキツじゃない?」
「手取りだから、ホントはもっとあったのかもね。道具のレンタル料金取られてたらしいわよ。魔道具開発の道具は高いからレンタル料も高くて、最後の親方は給料多めにくれてたのに手取りは変わらなかったって。それも、ギルド長の差し金だったみたいだけどね。最後に雇ってくれた親方は賄いで食べさせてくれてたらしいわ。だけどその前は、お腹空いてキツかったって言ってたから食べるのでやっとだったんじゃないかな」
「……ひっどいね」
「2年の見習い期間だけならなんとか耐えられますが、マイスさんはあれだけの技能をお持ちなのにそのような扱いを長年するなんて……」
「だからね、ナビをしっかり売ってマイスにも儲けさせてあげよう。ナビの利益の4割はマイスに行くんだから」
「そっか、今更給料増やすって言ってもマイスは受け取らないもんね」
「そうなの、私も最初はいっぱいあげようと思ったんだけど、マイスの態度をみてるとあげすぎても引いちゃうかなって思って少なめにしたのよね」
「正解ですね。ロイヤリティなら契約通り渡せば受け取って頂けるでしょう」
「よし、まずは親方に挨拶して、ロッドさんのお店に行こう! カナが焼いたクッキーとかもあるし、しっかり挨拶しないとね。もう修行やめるって言ったら悲しませるかな?」
「どうでしょうね。でも挨拶もしないでいなくなるなんてあり得ませんから、誠心誠意お話しましょう」
「そうだね!」
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