興味はないが、皇帝になってやるよ

編端みどり

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番外編 誰が兄上壊したの?

第五話

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「はい……はい……はい……」

フォスの水責めで、フランツはすっかり怯えている。だが、フォスは感情が動く事はなく冷たくフランツを見るだけだ。

「兄上、このままでは騎士が捕縛しにくいので乾かしてよろしいですか?」

「ああ、構わないよ。なんなら少し熱くしてやればいい」

「ひぃ……ひぃっ……」

冷たいフォスの言葉を聞き、フランツは怯えて失禁したまま気を失った。フォスは、ゴミを見る目で呟く。

「汚いなぁ、イオスが汚れるだろう」

そう言って、フランツを水で洗う。その後、イオスがフランツをほどよい熱風で乾かした。気を失ったままのフランツを騎士が捕縛し、連行する。

「これで、母上は大丈夫でしょうか?」

「恐らくね、父上がしょっちゅう健康診断してるし、母上の使用人は全員厳しく調査されたら半分が入れ替わったよ」

「その半分は、どうなったんですか?」

「罪がはっきりした者は捕縛されてるよ。怪しい者は泳がせてるけど、何かやらかした瞬間に捕縛するみたいだよ。罪が確定した者は公開処刑だろうね。僕だったら、恩を着せて忠誠を誓わせるけど、父上は母上に危害を加えた者を許す訳ないからね」

イオスは、過去に母が死んでから母の使用人を何人もフォスが雇っていた事を思い出した。

あの頃から兄貴はオレに暗殺者を仕向けてきた。母上の使用人に何人も暗殺者が居たんだな。今回は全員処刑なら、兄上の配下になる事はないな。それに、母上が生きていれは父上も無気力にならないし、兄上も多少危うさはあるが問題なさそうだ。イオスは、そう思っていた。

だが……。

「ねぇ、イオス。大事な話があるんだ。今夜、僕の部屋でゆっくり話せないかい?」

フォスは、歪んだ目をしながらイオスに問いかけた。

まずい、これは、以前のおかしくなった後の兄貴の目だ。オレはどこで間違えた?!

イオスは、内心恐怖を覚えながらも今のフォスならば自分に危害が来る事はないと考え、フォスの招待に応じる事にした。それに、断ったらどうなるか分からない恐怖もあった。

「分かりました、兄上のお部屋に伺いますね」

「うん、待ってるよ」

そう言ってフォスは、優しく笑った。だが、イオスは過去の兄と重なり、ぎこちない笑みを返す事しか出来なかった。
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