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生まれたての弱者
プロローグ
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世界はとても簡単に出来ていた。
弱きものは強きものに喰われ、弄ばれる。
それは自然の中では至極当然な事で覆ることがなかった。
仮に弱者が強者を倒すといったことがあるのならそれは単に弱者が強者になっていただけの話で結局のところ強者が弱者を倒しただけの話しだ。
つまり何も変わっていないのだ。逆転しただけで。
今までも、これからも。
ね?
簡単でしょ?
まぁ、そんなわけで、悲観しないでこの世界での生を楽しんで欲しいものだよ。
弱者諸君。
―
――
―――。
気が付くと俺は森に倒れていた。
起き上がろうとして手が地面に沈んだことに驚いた。
不意だったこともあり体がビクッとなり肩が上がった。
そこで俺は異変に気がついた。
手の輪郭が曖昧なのだ。
楕円形、卵の様な形をしているのだ。
第一、透けていた。いや、ほとんど透明なのだ。
俺は嫌な予感がして何処かに池か川がないか探し回った。
俺は森の中だというのに何にも当たらずぶつからずに池を発見した。
絶句、開いた口が塞がらなかった。
そんなのは比喩だ。
実際にそこに口など無く、ぼんやりとした人型の何かがあるだけだ。
「俺は、死んでしまったのか?」
記憶がはっきりしなかった。
虫食い状態なのか所々穴が空いている感覚がどうにも気持ち悪かった。
状況確認と思って覚えてる事を口にしてみる。
「俺の名前は…」
そう口にして自分が名前を覚えていないことに気がついた。
そして悲しく、不安がこみ上げてきた。
それを紛らわすかのように今一度覚えているであろう事を一つ一つ自分に言い聞かせるように喋った。
「俺の出身地は…リーテス王国…にあるノーモ村…だ。それと…歳は20…いや…20いくつだ?…ほ、他にはえっと確か…そうだ、俺は兵士で村の巡回に門番をしていたんだ。戦争があれば出兵して戦ったりする兵士だった!」
名前はともかく自身の事を少しでも覚えていたことに安堵を覚える。
「それに幼馴染の女の子がいて…えっと確か魔術師になったんだっけ?騎士?いや騎士になったのは村長の息子の方だったか?って、そもそも村長さんの息子は戦争で亡くなったんじゃ…いや違うって、死んだのは……………………」
無いであろう心臓が急速に脈打つ感覚が全身に響き渡る。
そもそも、無いと感覚でわかっているのに心が、己の意志が認識したくないのだ。
ああ、腕が、足が、腹が、頭が痛く感じて来た。
笑っちゃうよな、そんなものは無いのに。
「す、ステータスオープン」
震える声で俺はそう呟いた。
実際問題呟けているのか不明だが俺はそうした。
すると目の前に見慣れた筈の見慣れないステータスウィンドウが現れた。
名前「ptei3cf@;dmk」
種族「v(ーjy」レベル「33/100」
職業「^ed」レベル「14/30」
状態「ed@)4」
体力「0/80」
魔力「5/5」
筋力「25」
耐久「30」
敏捷「25」
幸運「25」
階位「w@E」
スキル「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」……。
「…なんだよ…これ」
無い頬が引きつる。
よろよろとふらつきながら足を滑らせるように池の中に落ちた。
水飛沫も立たなかったが今はそんなことに構っている程余裕がなかった。
ステータスを見て今まで目を逸らしてきた現実が押し寄せてきたのだ。
異常、明らかなる異常。
もう、眠ってしまいたい。
そう思って俺はたゆたうままに池の底へと落ちていった。
次に目が覚めるときはこの悪夢も覚めているに違いないと思いながら。
弱きものは強きものに喰われ、弄ばれる。
それは自然の中では至極当然な事で覆ることがなかった。
仮に弱者が強者を倒すといったことがあるのならそれは単に弱者が強者になっていただけの話で結局のところ強者が弱者を倒しただけの話しだ。
つまり何も変わっていないのだ。逆転しただけで。
今までも、これからも。
ね?
簡単でしょ?
まぁ、そんなわけで、悲観しないでこの世界での生を楽しんで欲しいものだよ。
弱者諸君。
―
――
―――。
気が付くと俺は森に倒れていた。
起き上がろうとして手が地面に沈んだことに驚いた。
不意だったこともあり体がビクッとなり肩が上がった。
そこで俺は異変に気がついた。
手の輪郭が曖昧なのだ。
楕円形、卵の様な形をしているのだ。
第一、透けていた。いや、ほとんど透明なのだ。
俺は嫌な予感がして何処かに池か川がないか探し回った。
俺は森の中だというのに何にも当たらずぶつからずに池を発見した。
絶句、開いた口が塞がらなかった。
そんなのは比喩だ。
実際にそこに口など無く、ぼんやりとした人型の何かがあるだけだ。
「俺は、死んでしまったのか?」
記憶がはっきりしなかった。
虫食い状態なのか所々穴が空いている感覚がどうにも気持ち悪かった。
状況確認と思って覚えてる事を口にしてみる。
「俺の名前は…」
そう口にして自分が名前を覚えていないことに気がついた。
そして悲しく、不安がこみ上げてきた。
それを紛らわすかのように今一度覚えているであろう事を一つ一つ自分に言い聞かせるように喋った。
「俺の出身地は…リーテス王国…にあるノーモ村…だ。それと…歳は20…いや…20いくつだ?…ほ、他にはえっと確か…そうだ、俺は兵士で村の巡回に門番をしていたんだ。戦争があれば出兵して戦ったりする兵士だった!」
名前はともかく自身の事を少しでも覚えていたことに安堵を覚える。
「それに幼馴染の女の子がいて…えっと確か魔術師になったんだっけ?騎士?いや騎士になったのは村長の息子の方だったか?って、そもそも村長さんの息子は戦争で亡くなったんじゃ…いや違うって、死んだのは……………………」
無いであろう心臓が急速に脈打つ感覚が全身に響き渡る。
そもそも、無いと感覚でわかっているのに心が、己の意志が認識したくないのだ。
ああ、腕が、足が、腹が、頭が痛く感じて来た。
笑っちゃうよな、そんなものは無いのに。
「す、ステータスオープン」
震える声で俺はそう呟いた。
実際問題呟けているのか不明だが俺はそうした。
すると目の前に見慣れた筈の見慣れないステータスウィンドウが現れた。
名前「ptei3cf@;dmk」
種族「v(ーjy」レベル「33/100」
職業「^ed」レベル「14/30」
状態「ed@)4」
体力「0/80」
魔力「5/5」
筋力「25」
耐久「30」
敏捷「25」
幸運「25」
階位「w@E」
スキル「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」「4du0;jdq」……。
「…なんだよ…これ」
無い頬が引きつる。
よろよろとふらつきながら足を滑らせるように池の中に落ちた。
水飛沫も立たなかったが今はそんなことに構っている程余裕がなかった。
ステータスを見て今まで目を逸らしてきた現実が押し寄せてきたのだ。
異常、明らかなる異常。
もう、眠ってしまいたい。
そう思って俺はたゆたうままに池の底へと落ちていった。
次に目が覚めるときはこの悪夢も覚めているに違いないと思いながら。
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