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竜王国の魔王
二組の温度差
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アシュリーの嘆きなど眼中に無く二人の魔王候補は睨み合う。
「フードを取ったらどうなのかな?それとも取れない理由でも?」
「ふん、お前に見せるのは勿体無いくらいのべっぴんってだけさ」
「言うじゃないか、して、君の名前と序列は?」
「序列?そんなことが気になるなんてどんだけ優越感に浸りたいんだか」
フードの女は小馬鹿にするように両手を挙げる。
それを見て少しばかり顔をしかめるギラン、先ほどまでの王子らしさから一変して視線に殺気が宿る。
「ちなみにだが私は序列五十三位の魔会星だ」
「ふーん、まあ一応教えてあげるわ。ミオーナ・テイチェル。序列は三十二位の魔牢星、これで満足?ごめんねあんたより上で」
「ああ、十分だッ!!」
言うよりも早くミオーナはその場を跳躍した。
先程まで居た建物の屋根には代わりにギランが剣を突き立てていた。
「こいつ!」
「なにを驚いているんだ。まさか戦わないとでも?」
ミオーナはとなりの屋根に着地するなりギランを睨みつける。
その手にはナイフが握られている。
「そんなわけあるかよ、予想済みさ!」
「そうこなくてはな!」
両者が同時に跳んで剣を振るう。
ナイフと通常のロングソードではリーチが違いすぎる。
質量から見ても圧倒的でミオーナは直ぐに押されてしまう。
が、小回りが効くのかミオーナ自信が俊敏なのか直ぐに追撃が入る。
その結果屋根の上ではミオーナが優勢に見えた。
「自慢の兵士は使わなくて大丈夫なのか王子様!」
「言っただろう、その為の兵士ではない。それに俺の配下って訳でもなくてね。君の見たところいないようだが?」
「はっ、いらねぇよそんなもん!」
と、上の方で戦っているなか下の路地裏ではアシュリーが泣き崩れていた。
「うおーんうおーん!」
「どうどう、アシュリーどうどう」
アラックは落ち着かせようと懸命に額を地面に付けて右拳を叩きつけているアシュリーを宥めていた。
「落ち着けってアシュリー、見てみろよ」
「ん?」
やっと反応したアシュリーに上を見るように促す。
そこにはやや見づらさはあるものの時折横切る二人の姿があった。
「あの黒いの他の兵士と違ってドラゴニュートってやつだろ?それってめっちゃ強いじゃん。種族的に見ても俺らじゃ勝ち目無いって!それに対抗してるあのミオーナってやつも大概だろ?ここは幸運だったって思うのが吉じゃないかな?」
「な、なんでよ…」
うるんだ声に少々活気が出てきたことを見てアラックはもうひと踏ん張りだと判断する。
「はっきり言ってアレらは俺たち風情のぽっと出に倒せる相手じゃない。これは幸運なんだよアシュリー!お前だって魔王になりたいんだろ?」
「うん、なりたい」
「だったらこんなところで死んでる場合じゃない。少なくとも今以上に強くならないと戦っちゃダメなんだ、あのゴブリンとは理由が違う、最初はコツコツとレベルアップを頑張ろうじゃないか!」
「そ、そうよね!わかったはアラック!じゃ、じゃあ私はこれからどうしたら良い?」
「え、そ、そうだなぁ、とりあえず…」
「とりあえず!?」
アシュリーの期待に満ちた空虚な眼差しがこちらを見つめる。
「とりあえず出国しますか」
アラックとアシュリーは早々にこの国から出ることにした。
「フードを取ったらどうなのかな?それとも取れない理由でも?」
「ふん、お前に見せるのは勿体無いくらいのべっぴんってだけさ」
「言うじゃないか、して、君の名前と序列は?」
「序列?そんなことが気になるなんてどんだけ優越感に浸りたいんだか」
フードの女は小馬鹿にするように両手を挙げる。
それを見て少しばかり顔をしかめるギラン、先ほどまでの王子らしさから一変して視線に殺気が宿る。
「ちなみにだが私は序列五十三位の魔会星だ」
「ふーん、まあ一応教えてあげるわ。ミオーナ・テイチェル。序列は三十二位の魔牢星、これで満足?ごめんねあんたより上で」
「ああ、十分だッ!!」
言うよりも早くミオーナはその場を跳躍した。
先程まで居た建物の屋根には代わりにギランが剣を突き立てていた。
「こいつ!」
「なにを驚いているんだ。まさか戦わないとでも?」
ミオーナはとなりの屋根に着地するなりギランを睨みつける。
その手にはナイフが握られている。
「そんなわけあるかよ、予想済みさ!」
「そうこなくてはな!」
両者が同時に跳んで剣を振るう。
ナイフと通常のロングソードではリーチが違いすぎる。
質量から見ても圧倒的でミオーナは直ぐに押されてしまう。
が、小回りが効くのかミオーナ自信が俊敏なのか直ぐに追撃が入る。
その結果屋根の上ではミオーナが優勢に見えた。
「自慢の兵士は使わなくて大丈夫なのか王子様!」
「言っただろう、その為の兵士ではない。それに俺の配下って訳でもなくてね。君の見たところいないようだが?」
「はっ、いらねぇよそんなもん!」
と、上の方で戦っているなか下の路地裏ではアシュリーが泣き崩れていた。
「うおーんうおーん!」
「どうどう、アシュリーどうどう」
アラックは落ち着かせようと懸命に額を地面に付けて右拳を叩きつけているアシュリーを宥めていた。
「落ち着けってアシュリー、見てみろよ」
「ん?」
やっと反応したアシュリーに上を見るように促す。
そこにはやや見づらさはあるものの時折横切る二人の姿があった。
「あの黒いの他の兵士と違ってドラゴニュートってやつだろ?それってめっちゃ強いじゃん。種族的に見ても俺らじゃ勝ち目無いって!それに対抗してるあのミオーナってやつも大概だろ?ここは幸運だったって思うのが吉じゃないかな?」
「な、なんでよ…」
うるんだ声に少々活気が出てきたことを見てアラックはもうひと踏ん張りだと判断する。
「はっきり言ってアレらは俺たち風情のぽっと出に倒せる相手じゃない。これは幸運なんだよアシュリー!お前だって魔王になりたいんだろ?」
「うん、なりたい」
「だったらこんなところで死んでる場合じゃない。少なくとも今以上に強くならないと戦っちゃダメなんだ、あのゴブリンとは理由が違う、最初はコツコツとレベルアップを頑張ろうじゃないか!」
「そ、そうよね!わかったはアラック!じゃ、じゃあ私はこれからどうしたら良い?」
「え、そ、そうだなぁ、とりあえず…」
「とりあえず!?」
アシュリーの期待に満ちた空虚な眼差しがこちらを見つめる。
「とりあえず出国しますか」
アラックとアシュリーは早々にこの国から出ることにした。
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