Archaic Almanac 群雄流星群

しゅーげつ

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第二部 擾乱のパニエンスラ

35.紡ぎ相補する壮若

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 露店証――ブースパーミッションは、主に街や要道沿いで露店を開く際に必要とされる物で、
発行場所は管区により異なる。


 基本は所属管区の街に窓口があり、ノワールゲートの橋上露店はクロスキャンプ管轄となる。
しかしガリバル隧道の受付はセビリスでは無く、遥か遠くクロスキャンプに存在した。

 これは元老長のイサークが、隧道までの全域を支配下に置く為に設定したというのが定説で、
橋と道で役割も規定も異なる中、解釈を曲げて強引に掌握した為と言われる。


 隧道内で揉め事を起こしていた、シニア戦人であるベアー・セドロアが、
騒動の相手であるニコ・リッツを連れてまで申請受付に赴いたのは、
ギルド嬢オフェリアの指摘を受けての事で
『シニアはノービスを導くべき』という説得に意外と素直に従ったからだった。


 理由の一端は彼が所属する《サンダーボルツ》が若手の育成を重視しているという点にあり、
パーティーが壮年メンバーで占められていた事にある。

 そんな歳の離れた二人が行動を共にし、打ち解けるまでそう時間はかからなかった。




 「かーっ! なるほどなぁ、坊主も坊主で苦労してんだな! なんか悪かったな!」
 「い、いえ。僕も先にギルドに確認すべきでした。特注品を渡すという依頼だったのですが、
露店を開かないと不自然かと……」
 「依頼内容はどんなんだったんだ? ビルに書いてあったろ?」

 日の高いクロスキャンプのオアシスは、昼から飲んだくれる戦人崩れ以外は閑散としており、
年若なニコにとっては若干の気まずさがあるが、

それよりも苦慮したのは問いの答えだった。

 「……あ、ベアーさん、グラス空いてますよ。お注ぎします」
 「お? 悪ぃな。っとっとっと」

 「まぁ……注文品を渡すだけの簡単な配送だったんです。えーっと……これですね」

 そう言ってニコがゴソゴソとポーチの奥底から出した物は《鍵》の束だった。


 「何だこりゃ? 変わった形の鍵だな。何に使うんだ?」
 「これは《黒鍵》と言って、ギルドで新たに開発してる複製しづらい特殊な錠前の鍵ですね。
丈夫なので大事な物を保管するにはもってこいですよ」

 「ほほー。随分溝が付いてるな……売ってるのを見た事が無いが、どっかで買えるのか?」
 大柄なベアーが大きな手で小さな鍵を、首をかしげて前後左右眺める。

 ニコはそんな大男から少し目をそらして、グラスを手に取って軽く口を付けた。

 「……えっと、まだ未完成なんで。出来たらお知らせしますよ」



  ***



 「っかー。良い天気じゃねぇか。こう陽気だと眠くなってくんなぁ」
 「あの……酔いが覚めてからの方が良かったのでは……巡邏に見つかると厄介ですよ」

 「だいじょうぶだっての! あんな辛気臭いとこでダラダラ時間喰ってられっかっての。
第一あの街はイベリスに近いからよ、長居はしない方が無難なんだ。特に俺等はな」

 「え……だったらわざわざ屋台に寄らなくても良かったんじゃ」
 「行きがけのポーションみてぇなもんだろ、備えあれば……あん?」


 一路マドールへ向かい並んで歩く二頭の、ひときわ大きな馬の上で背筋を伸ばしたベアーは、
手で日差しを遮って両側をガードウォールに挟まれた一本道の遥か遠くを眺める。

 
 「ありゃぁ……ルッチか? なんかゾロゾロ連れてやがんな……なんだありゃ」

 「ルッチ? お知り合いですか?」
 「ん? ああ、俺の弟子だ。つってもまだ小せぇガキの時分に叩き込んでやっただけだがな。
しばらく会って無かったが、こんなとこで何やってやがんだ? アイツは確か今は――」


 「えっと……あの、何か脇道に逸れて行きましたが」

 「あん!? あの野郎……逃げやがったんじゃねぇだろうな」
 「に、逃げられるようなことをしたんですか!?」
 「……心当たりはねぇ。まぁあっちはアラニス領に抜ける間道だから、そういうこったろ」

 「えっと……ベアーさんはアラニスの方なんですか? てっきりセビリスの方かと」
 「俺はアラニスのセローナ出身だ。ウチのパーティーの拠点もアラニス領なんだけどよ……
噴火の影響でルメールがダメになっちまったんでな。今は出稼ぎで方々に散ってんだよ」

 「そ、それで露店を……大変ですね」
 「いや? 元々ウチは飯屋だからなぁ。今は嫁さんが切り盛りしてんだが、俺が外で稼いで、
せっせと仕送りする方が色々と楽なんだわ……尻に敷かれてる訳じゃねぇぞ?」


 「ははは……な、なるほど。えっと、それでこのままガリバルまで直行するんですか?」

 「舗道はどうしてもスピードが出せないからなぁ…マドールで一泊した方が無難だろ」
 「そうですね……それでなくとも王道は襲歩禁止ですし。ただ、露店を閉めている期間中の、
店の売り上げが無くなっちゃうのが申し訳無くて……すみません、僕のせいで」

 「がっはっは。まぁ気にすんな。結局んとこ、ありゃぁ時間つぶしの副業でしか無いからな。
妙な依頼が終わったら稼業に復帰する予定だったから構やしねぇよ」

 「妙な依頼? 何ですか?」
 「なんかよ? エスパニの戦人で手が空いてる奴は、イベリスに半ば強制召集されてんだよ。
面倒でキナ臭せぇから露店やるっつーことで要請断って様子見てるって訳なんだわ」



  ***



 「おいニコ坊、一杯やってこうぜ。マドールにゃ良い店が多いんだよ」
 「ま、またですか!? これじゃいつまで経っても……あれ? ベアーさん、あそこ」

 ニコが指差した先には――何やら山積みにした馬車から荷下ろししている戦人一行が見えた。
特に珍しくもない光景だが、どうも仲間内で揉めており周囲からは若干浮いていた。


 「ありゃぁ……オフェリア嬢じゃねぇか。てーっとアレだな? ガリバルで会った連中だろ。
なにやら荷台に一杯積んでんな……護送車じゃねぇのか、あれ」

 「甲殻系ですね……ハサミが見えますけど。聞いてみますか?」
 「いや、やめとこうぜ。面倒だ、って……護衛が一人こっちきやがった」

 「えっと……多分馬屋ですね。移送手続か何かでしょうか? 行先はイベリスですね」
 「つーことは犯罪者の護送か。自業自得だが気の毒なこった。くわばらくわばら」


 「え? っと……どうしますか? 結局……また飲むんですか?」
 「……いや、ちょっと待ってろ」

 ベアーは巨体を揺らして馬屋で何かしらの書面にサインする衛兵に向かって歩き出した。


 「よぉ兄ちゃん、この前は悪かったな」
 「は、はい!? あ、あの……どちら様でしょう?」

 「おいおい、もう忘れたのかよ。ほれ、ガリバルでよ、俺等が揉めてた時に――」
 ベアーは後ろに隠れていたニコを引っ張り出して衛兵の前に突き出す。

 「あ……思い出しました。オフェリアさんと話してた方ですね……すみません」
 「構やしねぇよ。そっちは今からイベリスか? 馬車の荷は……アレか?」

 「え? アレ? えっと……僕は荷物に関しては良く分かりません、ただの護衛ですので」
 「は? 何も知らされずに護衛してるってのか? 王子ってのは随分横柄な奴なんだな」

 「い、いえ。僕は商……い、いや。ギルドの指示で付けられただけなんです」
 「はーっ。そりゃ豪勢なこった。王族ってだけでギルドまで忖度するたぁな」

 「ははは……」
 居心地悪そうに作り笑いする衛兵に助け舟を出すようにニコがベアーを見上げる。


 「あの、ベアーさん。恐らく任務中だと思いますので、これ以上は……」
 「おう、そうか。すまねぇな呼び止めて。こっからは危険は無いだろうが気をつけろよ」

 「は、はい。あ、あの……お二人はこれからどちらへ……」
 「あん? 俺等は許可証を取って来たからよ、ガリバルへ戻るところだ」
 「そ、そうですか。それは良かった……それでは失礼します」


 何度も頭を下げて馬屋へと戻る若い衛兵の後ろ姿を、ベアーは目を細め怪訝そうに眺めた。



   ***



 「はぁ……」

 往来が減った隧道内に大きな溜息が木霊する。

 ベアーの屋台横で大きく溜息を吐いたニコは、一瞥されるだけで一つも売れない商品を眺め、
薄く浮かび上がる洞内の天井を眺める。

 綺麗に歪曲する天井と壁を見て、考えてもよく分からない昔の建築技術に思いを馳せながら、
屋台の軒先に立てかけられた巨大な看板に目をやる。その裏から更に巨大な男が顔を覗かせた。


 「なんだ、辛気臭ぇ溜息しやがって。ほれ、残りもんだ。喰えよ」
 ニコが手に取った高さのある器には、カベージョらしき細い麺が濁ったスープに沈んでいる。  

 「え、あ、すみません! こ……これはなんですか?」
 「あ? 知らねぇのか。こりゃダルシアの郷土料理でラメールってもんだ。うめぇぞ」

 「は、はぁ……で、では頂きます……」
 小さなフォークで掬いズルズルと啜る。細目の麺に絡まる何やら魚介系のスープの香りが、
ニコの脳髄に新たな刺激を走らせる。


 「お、美味しいです! な、なんですかこれ!?」

 「さっきも言ったろ。俺等の地方じゃ汁まで飲んで器も舐めるって代物だ」
 両腰に手を当てて盛大にドヤるベアーは、喉を鳴らしながら掻きこむニコを見下ろした。


 「で、何落ち込んでんだ? 露店も開けたし問題無いだろ」
 「いえ、あの……元々露店を開く事が目的ではないので……受取人が来てくれないことには、
依頼が完了しないんです。予定日も過ぎてますし……」

 「あー……なるほどな。そりゃ心配にもなるか……もう一杯食うか?」
 道中、度々酒屋台で時間を費やしたベアーはバツが悪そうに手を差し出す。

 「あ、いえ、大丈夫です。ご馳走様でした。美味しかったです」

 「おう、そりゃよかったな。まぁアレだ……フェイルでアセスが下がっても挽回出来っから、
そう深刻になんなくても良いんじゃねぇか?」

 「評価ですか? えっと……あ、ああ、そうですね。まぁそれは良いんですが」

 「なんだ? なら何をそんなに心配してんだ。領主依頼でもねぇんだろ?」
 「ええ……領主ではないんですが、一応ギルド依頼ですので……」

 「ギルド? 弱小ギルドって言って無かったか? 発注権を持ってるようなとこか?」
 「えっと……し、下請けですね。た、大した依頼でも無いので」

 歯切れ悪そうに答えるニコを見つめ、ベアーはその奥底を覗くように顔を近づけた。


 「……まぁ、色々あるわな、お互いによ。深く詮索はしないでおいてやる」
 「は、はぁ……あ、あの、そういえばずっと気になってたんですが……」

 「あん? なんだ?」
 「ベアーさんって道中ずっと素手でしたよね。レスラーか何かですか?」

 「は? まぁ《拳術》は補助で習得してっけど、得物なら目の前にあんだろ」
 ベアーがサムズアップした先には――店の名前《ベアラメール》と書かれた、看板があった。
金属製で重そうな葉型の板を真横から眺めていたニコは、空の器を床に置き後ろに回り込む。

 板の裏には腕を固定する為のベルトと取っ手がついていた。


 「あ……これって《カイトシールド》ですか??」
 「なんだ、気づいてなかったのか。どう見てもそうだろ」

 「い、いえ……随分大きいですし、珍しい看板だなって……店名が」
 「ははっ、宣伝も兼ねてんだ! 言うほど重くもないが、邪魔になるから置いてっただけだ。
看板なら盗む奴も居ねぇからな!」

 「そ、そういうものでしょうか? インゴット用に売り払われませんか?」
 「鋳鉄製の消耗品だからな。最悪盗まれたら盗まれたで鍛冶屋に名前が売れるだろ」

 「ざ、斬新ですね……けど、使い捨てる方が利便性は高くそうですね」
 「そういうこった。だから買う時に何枚か取り置きで、セット発注すんだよ」

 「なるほど……勉強になります。あの……ベアーさん」
 「何だ? 欲しいならお前にもやるぞ? お抱え鍛冶屋が近くに居るからな」
 「い、いえ! そんなの持ったら動けませんよ。ちょっとその盾、持ってて下さい」




 ニコはポーチから出した小さな鉱石を掌に乗せ、小声で唱える。

 暗がりをポッと照らす術の灯火の明滅に合わせ、鉱石がうねる。
 次第に細く長くなっていく鋼線を外周に沿わせ、葉盾に添える。
 淡光の集束、キンッと音がした錯覚と共に、シールドの外周に補強枠が固着する。


 「お……ニコ坊、お前付与術師だったのか。やるじゃねぇか」

 「耐久が上がっただけですが、色々お世話になりましたので」
 「気にすんなってんのに、律儀な奴だな……なんだ、どっか行くのか?」

 「ええ、一度ギルドに戻って報告しようと思います。怒られそうですが……」
 「除名になったらうちのパーティーに来い! 盾が持てるくらいには鍛えてやるぜ」


 見つめ合って、思わずプッと噴き出した二人は笑顔で別れた。

 ベアーはリッツの後姿を、複雑そうな思いで見送るのだった。 
 
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