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美味しい宝石
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「美味しそうじゃない?」
私の前にいる彼女はそう言って、机に載っけてある皿をこちらへ滑らせた。
人参の浮かぶスープ。透明の肉汁が溢れるステーキ。粒一つ一つがキラキラ輝くほかほかの白米。
「うん。なんか、豪勢だね」
肯定を示すと、彼女はニコリと首を少し傾けて笑った。
「今日は先輩と作ったの?」
彼女には、大好きだと言ってやまない高校時代からの先輩がいる。僕にとっても憧れの先輩だ。色々先輩を連れましたり、連れ回されたりしているけど、最近は2人で料理を作ることにハマっているらしい。
「うん、途中までね」
幸せそうに手を合わせ、ステーキに手を付ける彼女。
「うん、先輩美味しい♡」
先輩と一緒に作った料理をもくもくと一口一口美味しそうに食べる。なんだかそれだと先輩を食べてるみたいだ。
なんだか、それだと、先輩を……。
ふと、スープに茶色い毛がものが入っていた。
「マジか?」
彼女はニコニコ笑っていた。
私の前にいる彼女はそう言って、机に載っけてある皿をこちらへ滑らせた。
人参の浮かぶスープ。透明の肉汁が溢れるステーキ。粒一つ一つがキラキラ輝くほかほかの白米。
「うん。なんか、豪勢だね」
肯定を示すと、彼女はニコリと首を少し傾けて笑った。
「今日は先輩と作ったの?」
彼女には、大好きだと言ってやまない高校時代からの先輩がいる。僕にとっても憧れの先輩だ。色々先輩を連れましたり、連れ回されたりしているけど、最近は2人で料理を作ることにハマっているらしい。
「うん、途中までね」
幸せそうに手を合わせ、ステーキに手を付ける彼女。
「うん、先輩美味しい♡」
先輩と一緒に作った料理をもくもくと一口一口美味しそうに食べる。なんだかそれだと先輩を食べてるみたいだ。
なんだか、それだと、先輩を……。
ふと、スープに茶色い毛がものが入っていた。
「マジか?」
彼女はニコニコ笑っていた。
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