短編集

耽創

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追想

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きみのお下がりみたいな人生を生きることになるなんて

きみは随分僕のことが嫌いだったんだろうね

ぼくはだいすきだったんだけどな

これからどうすればいいかな

きみの部屋は狭くて

きみがいなくても部屋が大きくなることはないから

きみがいなくなったって実感できはしないよ

ああ、寂しいなあ
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