5 / 44
○1章 おいでませ! 美少女妖怪旅館
-5 『改めての自己紹介』
しおりを挟む
「なんか、とんでもない所に来ちゃったなあ」
きっかけはネットの書き込みを見ての興味本位だったが、本当に怪奇な事柄に出くわすことになるとは思わなかった。
どうせ誰かのイタズラ書きにすぎないだろう。
そんな誰も釣られなさそうな話しに釣られて馬鹿をやれば失恋の傷心も少しは忘れられるだろう。なんて考えていたのがまさかの事態だ。
一階のロビーに向かう途中にあった休憩所で皮椅子に腰掛ける。
自動販売機が置かれていて、振動するような低い冷蔵の音と眩しいくらいの白い明かりが、この旅館での唯一見慣れた現実感に思えた。
ぼうっと眺めていると、
「あ、いたいたー!」と、旅館中に響くかのような大声がした。
思わず声の方へ振り返る。
そこには先ほど女将さんに紹介された三人の仲居がいた。
大手を振って歩いてくるサチというオカッパ少女を先頭に、不貞腐れたようにそっぽを向いているクウという栗毛っ子と、顔を俯かせたままサチに引っ張られてくるナユキという白髪の子。
ここの仲居娘たちだ。
俺の前にやって来たサチは、やけに楽しそうに満面の笑みを浮かべて俺の顔を覗き込んできた。
皮椅子に腰掛けている俺とちょうど頭の位置が同じくらいで、彼女のつぶらな丸い瞳が目の前に迫る。
「えへへ、はっけーん」
「えっと、たしかサチちゃん……だよね」
「そうだよー。すごーい。もう覚えてくれてるんだー」
健康的な白い歯が綺麗に並んで見えるほど豪傑にサチが笑う。
先ほど自己紹介されたばかりなのだから覚えていて当然だ。
だが、まるでそれがノーベル賞物の凄い事だとでも言わんばかりの賞賛の目をサチに向けられてしまった。
喜ぶようなものでもないが、存外少しいい気分になる。
「どうしたんだ。もう夜も遅いのに」
「えっとねー。さっきはそのまま帰っちゃったから。そういえばお兄さんの名前も何も知らないなーって思って。ちゃんと挨拶もできなかったしー」
「それでわざわざ来てくれたのか」
急に押しかけてきて喚いたりしていたが、随分と律儀なところもあるいい子だなと素直に感心した。
「俺は冴島悠斗っていうんだ。よろしくな」
「さえじま、ゆーと? なんだかむずかしい名前ー」
「そうかな」
「おかーさんから新しいお客さんが来たって聞いたとき、どんな人なのかなーってみんな興味津々だったんだー。サチたちの練習相手になってもらうんだって言われてびっくりしちゃったー」
練習相手という言い方も気に掛かったが、それ以上に聞き過ごせないワードに気付いて思わず反応してしまう。
「おかーさん?」
え、まさか――とは思っていたが本当に女将さんの子どもだというのだろうか。
彼女がそんな子持ちほどの齢には到底見えないが、妖怪という異質なものの手前、あり得てしまうのかも知れない。
可愛らしい風貌で子持ち。
まさか旦那までここにいるなんて言い出しやしないかと考えてしまう。
と、そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、不機嫌そうな顔で傍にいたクウという子が割って入った。
「サチ。女将さんのこと、おかーさんなんて呼んでるとまた怒られるぞ。あの人、怒るとおっかねーんだから」
「な、なんだ。あだ名みたいなものか」
拍子抜けして答えた俺を、クウがちらりと一瞥だけしてくる。
「それにボクは別にアンタに興味なんてないし。女将さんが改めて挨拶して来いって言うから、今回は仕方なく来たんだ」
そう言ってクウは頭の後ろに手を組み、ぶうたれて唇を尖らせた。すかさずサチが彼女のぷっくらと膨らんだ頬を突く。
「もう、冷たいなークーちゃんは。こんなに若い男の人が来たのは久しぶりだよ。一年ぶりだよー。あれ、そんなにはいないか。じゃあ三ヶ月ぶりくらいかな。まあなんでもいいやー。もしかしたらババ抜きの四人目に入ってくれるかもだよー。三人だとすぐに終わっちゃうもんね。いっぱい遊べるよー。あ、そうだ。王様ゲームっていう遊びがあるんだって。この前おかーさんが一度だけ『いんたーねっと』っていうのを使わせてくれたときに、いろんな遊びを調べたんだ。みんなで集まったときにする鉄板の遊びって――」
一度喋りだすと止まらないのだろうか。
サチという少女はまるで会話のキャッチボールどころか全自動ピッチングマシーンばりに容赦なく一方的に投げ込んでくる。
クウはそれを受け止めることを最初から諦めている風に適当に聞き流しているし、後ろで縮こまっているナユキという子に関しては会話の輪からも外れて体ごと遠のいてしまっている始末だ。
このままでは埒が明かないと思った俺は自分から話題を切り出した。
「えっと、サチ……ちゃん。キミたちが妖怪っていうのは本当なの?」
「そうだよ」と躊躇いなくサチが頷く。
こうもあっさりと肯定されると拍子抜けしそうになる。
サチは後ろの陰に隠れていたナユキという寡黙な少女を手前に引っ張り出し、俺へと押し出してくる。
白くて長い髪に隠された彼女の表情はわからなかったが、慌てて顔を俯かせながら頬を紅潮させている辺り、恥ずかしがっているのだろうということはわかった。
もじもじと四肢を動かしてその場から逃げようとしているが、サチに押さえつけられて動けないでいる。途端、ほんのりと彼女からささやかな冷気が漂ってきた。
「どう。ユキちゃんは雪女だから冷たい空気を出せたりするの。夏に抱きつくとひんやりしてて気持ちいいんだー」
サチがナユキの横顔に頬を擦り付ける。
ナユキの前髪がめくれ、澄んだ水色の瞳が覗かせた。
慌てて前髪をただして目を隠したナユキは、また先ほどのように大急ぎで自分の鼻をつまむ。
「へう」と可愛らしい喘ぎがまた漏れる。
いったいそれに何の意味があるのだろうか。
それからナユキはサチを押し退けてまた二人の陰に隠れてしまった。驚くほどスムーズで見事な信地旋回からの退却である。
「もう、臆病なんだからー」
「そうみたいだね」
この様子だと接客には向いてなさそうだ。
仲居として大丈夫なのだろうかと心配になる。
サチの肩越しに「よろしく」と声をかけると、ナユキは頭の先だけを突き出してこくりと上下させた。
――まあこの子も人見知りが激しいだけで悪い子ではなさそうだな。
無視をしないだけまだ好意的なのかもしれない。
サチは続いて、クウを手前に引っ張り出した。
「さてさてお次は――クーちゃん」
イヤイヤそうな顔をしていたクウだが、促されるまま俺の前に来ると、片手を眼前へと伸ばしてくる。そしてもう片方の手で木の葉を握り、それを口許に当てた。
次の瞬間、差し出したクウの手が煙に包まれた。
かと思うと、いつの間にかその手が可愛らしいタヌキのパペットへと早変わりしていた。
手に被せているように見えるが、しかしパペットと腕の接している部分は皮膚で繋がっていて境目がない。まるでそれが体の一部みたいだ。
豆鉄砲を食らったように唖然としてしまっていた俺の前で、クウはそのタヌキになった手で口をぱくぱく動かし、
「ばーか」と一言呟いてそっぽを向いてしまった。
「クーちゃんはいろんなものに変化できる狸の子なんだー。まあ妖怪狸の血が濃く流れてるだけで、狸そのものってわけじゃないけど」
サチが注釈を入れてくれて、俺はようやく理解が追いついた。
雪女に化け狸。
なるほど、たしかに妖怪らしい肩書きだ。
ともなればサチという少女もなにかの妖怪なのだろう。
「それで、サチちゃんはどんな妖怪なんだい」
俺が尋ねる。
しかしサチはこれまでと打って変わって歯切れの悪い返事をした。
「わかんない」
「え、わかんないって」
「おかーさんに聞いても、サチがなんの妖怪かわからないって言われるんだー。サチも、ユキちゃんみたいに物を凍らせたりみたいな特別なことはできないし。でも人間を取って食ったりしないから、きっと良い物の妖怪だよね!」
いえい、と顎に右手を当ててサチがふんぞり返る。
わからないにしては随分と軽い考えのようだ。
自分がどんな妖怪だというかも気にしていないのだろう。
良い意味で今のことしか考えていないのはまさしく子ども然としていて羨ましい。深く考えられるほどの落ち着きがないと言ってしまえばそれまでだが。
しかし自分が何者かもわからずに不安ではないのだろうか。
「でもまあ、そんなことはどうでもいいの。どんな妖怪だろうとなかろうと、サチはサチなんだから。サチがもしこわーい鬼の妖怪でも、毎日楽しく暮らしたいって思ってることには変わらないもん。だからなんだっていいんだー」
「へえ、そんなもんなのか」
「うん」
妖怪とはいえ、結局は普通の女の子ということか。
俺は、何か彼女たちが末恐ろしい異形の化け物なのではないかと心の隅で思っていた。だがサチの屈託のない笑顔を見ると、そんなものが馬鹿馬鹿しく思え、自然と霧散していった。
にい、とサチが小気味よく笑む。
「だから、改めてよろしくね。せんせー」
「なんだ先生って。別に俺は指導するわけじゃないだろ」
頭を小突いて突っ込むと、にしし、とサチは可愛らしい笑い声を上げていた。
きっかけはネットの書き込みを見ての興味本位だったが、本当に怪奇な事柄に出くわすことになるとは思わなかった。
どうせ誰かのイタズラ書きにすぎないだろう。
そんな誰も釣られなさそうな話しに釣られて馬鹿をやれば失恋の傷心も少しは忘れられるだろう。なんて考えていたのがまさかの事態だ。
一階のロビーに向かう途中にあった休憩所で皮椅子に腰掛ける。
自動販売機が置かれていて、振動するような低い冷蔵の音と眩しいくらいの白い明かりが、この旅館での唯一見慣れた現実感に思えた。
ぼうっと眺めていると、
「あ、いたいたー!」と、旅館中に響くかのような大声がした。
思わず声の方へ振り返る。
そこには先ほど女将さんに紹介された三人の仲居がいた。
大手を振って歩いてくるサチというオカッパ少女を先頭に、不貞腐れたようにそっぽを向いているクウという栗毛っ子と、顔を俯かせたままサチに引っ張られてくるナユキという白髪の子。
ここの仲居娘たちだ。
俺の前にやって来たサチは、やけに楽しそうに満面の笑みを浮かべて俺の顔を覗き込んできた。
皮椅子に腰掛けている俺とちょうど頭の位置が同じくらいで、彼女のつぶらな丸い瞳が目の前に迫る。
「えへへ、はっけーん」
「えっと、たしかサチちゃん……だよね」
「そうだよー。すごーい。もう覚えてくれてるんだー」
健康的な白い歯が綺麗に並んで見えるほど豪傑にサチが笑う。
先ほど自己紹介されたばかりなのだから覚えていて当然だ。
だが、まるでそれがノーベル賞物の凄い事だとでも言わんばかりの賞賛の目をサチに向けられてしまった。
喜ぶようなものでもないが、存外少しいい気分になる。
「どうしたんだ。もう夜も遅いのに」
「えっとねー。さっきはそのまま帰っちゃったから。そういえばお兄さんの名前も何も知らないなーって思って。ちゃんと挨拶もできなかったしー」
「それでわざわざ来てくれたのか」
急に押しかけてきて喚いたりしていたが、随分と律儀なところもあるいい子だなと素直に感心した。
「俺は冴島悠斗っていうんだ。よろしくな」
「さえじま、ゆーと? なんだかむずかしい名前ー」
「そうかな」
「おかーさんから新しいお客さんが来たって聞いたとき、どんな人なのかなーってみんな興味津々だったんだー。サチたちの練習相手になってもらうんだって言われてびっくりしちゃったー」
練習相手という言い方も気に掛かったが、それ以上に聞き過ごせないワードに気付いて思わず反応してしまう。
「おかーさん?」
え、まさか――とは思っていたが本当に女将さんの子どもだというのだろうか。
彼女がそんな子持ちほどの齢には到底見えないが、妖怪という異質なものの手前、あり得てしまうのかも知れない。
可愛らしい風貌で子持ち。
まさか旦那までここにいるなんて言い出しやしないかと考えてしまう。
と、そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、不機嫌そうな顔で傍にいたクウという子が割って入った。
「サチ。女将さんのこと、おかーさんなんて呼んでるとまた怒られるぞ。あの人、怒るとおっかねーんだから」
「な、なんだ。あだ名みたいなものか」
拍子抜けして答えた俺を、クウがちらりと一瞥だけしてくる。
「それにボクは別にアンタに興味なんてないし。女将さんが改めて挨拶して来いって言うから、今回は仕方なく来たんだ」
そう言ってクウは頭の後ろに手を組み、ぶうたれて唇を尖らせた。すかさずサチが彼女のぷっくらと膨らんだ頬を突く。
「もう、冷たいなークーちゃんは。こんなに若い男の人が来たのは久しぶりだよ。一年ぶりだよー。あれ、そんなにはいないか。じゃあ三ヶ月ぶりくらいかな。まあなんでもいいやー。もしかしたらババ抜きの四人目に入ってくれるかもだよー。三人だとすぐに終わっちゃうもんね。いっぱい遊べるよー。あ、そうだ。王様ゲームっていう遊びがあるんだって。この前おかーさんが一度だけ『いんたーねっと』っていうのを使わせてくれたときに、いろんな遊びを調べたんだ。みんなで集まったときにする鉄板の遊びって――」
一度喋りだすと止まらないのだろうか。
サチという少女はまるで会話のキャッチボールどころか全自動ピッチングマシーンばりに容赦なく一方的に投げ込んでくる。
クウはそれを受け止めることを最初から諦めている風に適当に聞き流しているし、後ろで縮こまっているナユキという子に関しては会話の輪からも外れて体ごと遠のいてしまっている始末だ。
このままでは埒が明かないと思った俺は自分から話題を切り出した。
「えっと、サチ……ちゃん。キミたちが妖怪っていうのは本当なの?」
「そうだよ」と躊躇いなくサチが頷く。
こうもあっさりと肯定されると拍子抜けしそうになる。
サチは後ろの陰に隠れていたナユキという寡黙な少女を手前に引っ張り出し、俺へと押し出してくる。
白くて長い髪に隠された彼女の表情はわからなかったが、慌てて顔を俯かせながら頬を紅潮させている辺り、恥ずかしがっているのだろうということはわかった。
もじもじと四肢を動かしてその場から逃げようとしているが、サチに押さえつけられて動けないでいる。途端、ほんのりと彼女からささやかな冷気が漂ってきた。
「どう。ユキちゃんは雪女だから冷たい空気を出せたりするの。夏に抱きつくとひんやりしてて気持ちいいんだー」
サチがナユキの横顔に頬を擦り付ける。
ナユキの前髪がめくれ、澄んだ水色の瞳が覗かせた。
慌てて前髪をただして目を隠したナユキは、また先ほどのように大急ぎで自分の鼻をつまむ。
「へう」と可愛らしい喘ぎがまた漏れる。
いったいそれに何の意味があるのだろうか。
それからナユキはサチを押し退けてまた二人の陰に隠れてしまった。驚くほどスムーズで見事な信地旋回からの退却である。
「もう、臆病なんだからー」
「そうみたいだね」
この様子だと接客には向いてなさそうだ。
仲居として大丈夫なのだろうかと心配になる。
サチの肩越しに「よろしく」と声をかけると、ナユキは頭の先だけを突き出してこくりと上下させた。
――まあこの子も人見知りが激しいだけで悪い子ではなさそうだな。
無視をしないだけまだ好意的なのかもしれない。
サチは続いて、クウを手前に引っ張り出した。
「さてさてお次は――クーちゃん」
イヤイヤそうな顔をしていたクウだが、促されるまま俺の前に来ると、片手を眼前へと伸ばしてくる。そしてもう片方の手で木の葉を握り、それを口許に当てた。
次の瞬間、差し出したクウの手が煙に包まれた。
かと思うと、いつの間にかその手が可愛らしいタヌキのパペットへと早変わりしていた。
手に被せているように見えるが、しかしパペットと腕の接している部分は皮膚で繋がっていて境目がない。まるでそれが体の一部みたいだ。
豆鉄砲を食らったように唖然としてしまっていた俺の前で、クウはそのタヌキになった手で口をぱくぱく動かし、
「ばーか」と一言呟いてそっぽを向いてしまった。
「クーちゃんはいろんなものに変化できる狸の子なんだー。まあ妖怪狸の血が濃く流れてるだけで、狸そのものってわけじゃないけど」
サチが注釈を入れてくれて、俺はようやく理解が追いついた。
雪女に化け狸。
なるほど、たしかに妖怪らしい肩書きだ。
ともなればサチという少女もなにかの妖怪なのだろう。
「それで、サチちゃんはどんな妖怪なんだい」
俺が尋ねる。
しかしサチはこれまでと打って変わって歯切れの悪い返事をした。
「わかんない」
「え、わかんないって」
「おかーさんに聞いても、サチがなんの妖怪かわからないって言われるんだー。サチも、ユキちゃんみたいに物を凍らせたりみたいな特別なことはできないし。でも人間を取って食ったりしないから、きっと良い物の妖怪だよね!」
いえい、と顎に右手を当ててサチがふんぞり返る。
わからないにしては随分と軽い考えのようだ。
自分がどんな妖怪だというかも気にしていないのだろう。
良い意味で今のことしか考えていないのはまさしく子ども然としていて羨ましい。深く考えられるほどの落ち着きがないと言ってしまえばそれまでだが。
しかし自分が何者かもわからずに不安ではないのだろうか。
「でもまあ、そんなことはどうでもいいの。どんな妖怪だろうとなかろうと、サチはサチなんだから。サチがもしこわーい鬼の妖怪でも、毎日楽しく暮らしたいって思ってることには変わらないもん。だからなんだっていいんだー」
「へえ、そんなもんなのか」
「うん」
妖怪とはいえ、結局は普通の女の子ということか。
俺は、何か彼女たちが末恐ろしい異形の化け物なのではないかと心の隅で思っていた。だがサチの屈託のない笑顔を見ると、そんなものが馬鹿馬鹿しく思え、自然と霧散していった。
にい、とサチが小気味よく笑む。
「だから、改めてよろしくね。せんせー」
「なんだ先生って。別に俺は指導するわけじゃないだろ」
頭を小突いて突っ込むと、にしし、とサチは可愛らしい笑い声を上げていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
宍戸亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
雑魚で貧乏な俺にゲームの悪役貴族が憑依した結果、ゲームヒロインのモデルとパーティーを組むことになった
ぐうのすけ
ファンタジー
無才・貧乏・底辺高校生の稲生アキラ(イナセアキラ)にゲームの悪役貴族が憑依した。
悪役貴族がアキラに話しかける。
「そうか、お前、魂の片割れだな? はははははは!喜べ!魂が1つになれば強さも、女も、名声も思うがままだ!」
アキラは悪役貴族を警戒するがあらゆる事件を通してお互いの境遇を知り、魂が融合し力を手に入れていく。
ある時はモンスターを無双し、ある時は配信で人気を得て、ヒロインとパーティーを組み、アキラの人生は好転し、自分の人生を切り開いていく。
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる