悪女と呼ばれた私は静かに微笑む

時雨 琉樹

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異様な存在

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義妹アニーは私にとって異様な存在だった。


まるでなってない礼儀もそうだが
何より余りにも悪意が出過ぎてる笑顔だ。

社交界でも人を侮辱するような
笑みを見ることはあるが

ここまで分かりやすい悪意は
みたことなかった。


私が何も喋らずにすると
義妹らしき女は言った。

「なんで無視するの?お姉様。
アニーに意地悪なんて酷いよ…。」


…昨日の女の子どもということか


それにその時アニーという名前だと
私は知った。


てか…先に名乗れや。


何も分かってないアニーに
イラッとしたのは今でも覚えている。


私は公女だったからこんな風に
扱われたのは初めてだったからだ。


はぁ…つくづくお父様に軽蔑したわ


ため息をつき眼を鋭く向け
ぽわぽわしているアニーに言った。


「貴方。私のことを貶す前に
貴族らしからぬその礼儀をどうにか
した方がいいではなくて?」


「まずノックもせずに扉を開けて入ってくるなんて信じられないわ。
育ちの善し悪しではないわ。
常識だと思わない?それに
初対面の私に対してどうして 
お姉様など言えるのかしら。
私、貴方の名前すら知らないのに
挨拶も礼儀もないのですの?」


アニーを睨みつけ

「本当朝から迷惑よ!」

そういうと

「うあああーん」

アニーは泣き出した。
…正確には泣き出したフリをした。

するとまたノックもせずに
バアアアンと扉が開いた。


入ってきたのは父と…恐らく昨日の女

入ってきていきなりそうそう
父は
「アニーに何をしたんだぁ!!?」
と私を怒鳴りつけた。


私はアニーが笑っているのを
知っていた。


そんなことよりノックもせずに
入ってくる奴らに囲まれて
居る私って信じられないくらい
不幸だと幼いながらに思っていた

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