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第二幕 ストーン・コールド・クレイジー
014 サウスAsでの一件
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「なるほど。それでクールさんは、当時7歳だったリオに英才教育を施したと」
「そのとおり。組織はヒトがいなければ成立しねぇ。当時7~8歳だったガキに立派な金庫番になってもらわないとならねぇくらい、ウチは痛てぇ目にあったんだよ」
クール・ファミリーが手酷い目にあったのを知っている辺り、運転手もその事件の生き残りなのだろう。それは、バックミラー越しに彼がハンドルを、一瞬ギュッと力強く握ったことからも分かる。
「苦渋の決断だったと」
「そうだな……。でも、リオは賢い。おれらは脳筋でカネの稼ぎ方なんて知らねぇけど、コイツはうまくウチのカネを運用できる。だからまぁ、すべてが大誤算だったわけじゃないのさ」
*
裏道を通り続け、車は3時間もの間をかけて、ついにサウスAs市の看板が見えてきた。
「さて、少し休憩するか。リオを起こしてくれ」
「はい」
サーシャはリオを揺さぶる。が、起きる気配がない。よほど眠たいのだろう。10歳の子どもだから、夜出歩いていれば当然眠たくもなる。仕方ないので、サーシャは彼の耳に息をフッとかけてみる。
「……ッ!?」
寝ぼけ眼だが、リオは目を覚ました。彼の目に映るのは、いたずらっぽい笑みを浮かべる2歳下の幼女である。
「サウスAsに着いたぞ。これからどうするか教えてくれよ。リオ」
「……ヒトの耳に息吹きかけないでよ」
「なんだ? キスでもしてほしいか?」
「……そういうわけじゃない。あぁ、もう。オマエといるとペースが乱れる」
「可愛いヤツだな。クール・ファミリーのナンバー3ともあろう者が」
「……とりあえず、マルガレーテさんに会いに行こう。ここで降りて、タクシー拾って行く」
「なんだ、この車じゃ不満かい?」
「……違う。イーストAsナンバーの車が通っていたら、怪しまれるに決まっている。今僕らは逃げていることを忘れるな」
「ビビリだな。私とオマエで倒せない敵がいるのかい」
「……オマエだってオヤジの強さは知っているはず。そのオヤジが、僕とオマエを逃がしたことには相応の意味がある」
「あぁ、そうかい。なら降りるか」
車から降り、サーシャは南国みたいな、あるいはアメリカのマイアミのような雰囲気を感じる。
ヤシの木が並んでいて、海の匂いもする。気温もどことなく暖かい。むしろ暑いとすらいえるかもしれない。ただ、カラッっと乾燥しているため汗はすぐ蒸発するだろう。
「んじゃ、オマエら。頑張って生き残れよ」
「……あぁ」
「頑張ります」
車はUターンして去っていった。リオはワイシャツをめくり、サーシャは上着を脱ぐ。
「良い街だな。マイアミみたいだ」
「……サウスは暖かい。アンゲルス随一の観光地で、年中暑いくらい暖かいように魔術で調整している」
「なるほど。今11月なのに、日差し強すぎて目が痛いのはそれが原因か」
「……ほら」リオはサングラスを渡してきた。「……マルガレーテさんの部下が迎えに来るまで、そこに座っていよう」
「優しいところあるじゃねぇか。ありがとう」
「……オマエ、なんとなく妹に似ている。あの野郎に強姦されて、未だに入院している妹に」
「だけど、別人だぞ」
「……そんなことは分かっている。でも、放っておけない。今回だって、僕がオヤジに直訴したんだ。『サーシャも逃してやってくれないか』と」
「良いヤツだな、オマエ。やはり自分を愛してくれる家族は大事だよ」
「……そうだな」
サーシャはリオに促され、近くのベンチに座る。後ろには海が広がり、海岸のビーチにはヒトが大量に集まっていた。楽しそうな声が聴こえる。
そんな風景を背後に、サーシャとリオは束の間ボーッとする。普段からやたらと忙しいため、こういう時間は案外貴重だ。
「あーあ。海水浴したいなぁ」
「……そのうち行こう」
「お、珍しく乗り気じゃないか。良いね━━」
サーシャが言いかけた瞬間、黒塗りのセダンがこちらに向かって突撃してきた。
キィイイイ!! という車が急停止する音に合わせ、サーシャはマグナム拳銃をパーカーの裏から取り出す。
そして、照準を運転席……でなくタイヤに合わせた。距離を計算し、サーシャは正確にこちらに向かってくる暴走車両の前方のタイヤふたつを撃ち抜く。
パコンッ、という小気味良い音。そうすれば、
「きゃあぁあああ!!」
観光客か地元民の悲鳴が響く。サーシャは、あさっての方向に跳ねてヤシの木にぶつかった車へ、銃を持ちながら近づいていく。
「……僕も行く」
傍らにはリオもいる。彼もまた、いつの間にかハンドガンを持っていた。ふたりは銃を構えながら、高級車に乗る連中の顔を拝んだ。
「……誰も乗っていない?」
「だな。自動運転?」
「……だとしたら」
「離れなきゃまずいよな」
サーシャとリオは即座に判断した。この車、爆弾を積んでいると。まだ爆発していないだけで、そう遠くないうちにバラバラ死体が出来上がると。
だからふたりは、車に背を向けて走る。
そして、サーシャとリオの耳に爆音が響き渡った。風が唸り、ブォンと破片が飛んでくる。
「危ねぇな、おい!!」
サーシャとリオはかろうじて、爆発に巻き込まれずに済んだ。一体誰がなんの目的で、こんな嫌がらせをしてきたのだろうか。サーシャは近くを見渡す。主に上を。
「リオ、スナイパーだ!!」
サーシャの胴部に、レーザーサイトが当てられていた。あと1秒もしないうちに銃弾が飛んでくるはずだ。だが、ルールを捻じ曲げる時間がない。そのため、サーシャは伏せて一発目をかわそうとした。
パシュッ。
その銃弾は、サーシャが咄嗟に放り投げた拳銃を撃ち抜いた。内部の弾が飛び散り、44マグナムは粉々になる。
「2発目、撃たせると思っているのか!?」
アドレナリン全開になったサーシャは、そう声を張り上げてルールを弄くる。
狙撃手のルールだけを変える、なんて器用な真似はできないが、辺り一面のルールなら変えられる。
彼女は近くの車に触れ、それをサイコキネシスでも使ったかのように、狙撃手の立つビルの上に放り投げた。
が、
「おいおいおい!? 対戦車ライフルでも使っているのか!?」
サーシャは目を見開く。
空中に跳ねた車が、跳ねる前に爆散した。こんな攻撃、モロにくらえば確実に死ぬ。サーシャは舌打ちし、地面を蹴った。
「リオ! 後始末は任せたぞ!!」
「……あぁ」
カタギを極力殺したくないのなら、これしか方法はない。サーシャは自分自身にかかっているルールを変更し、拳を強く握る。
『……魔力を身体の外側にまとわせるのを悪魔の片鱗っていう』
リオの言葉を思い出し、サーシャは応用編に取り掛かる。自分自身にルールをかけている以上、そして可動領域が未知数である以上、さらなる法則変換はしないほうが良い。
しかし、ただ空に飛び跳ねたところで良い的になってしまう。
ならば〝身体の外側〟にまとっている魔力を、銃弾のように放ってしまえば良いのでは? サーシャはそう考えたわけだ。
サーシャは片手を狙撃手にかざす。ここで魔力を放たなければ、確実にヒットされて終わる。もはや理論もなにもない。心ごとぶつかって、砕け散る覚悟を決めるしかないのだ。
「━━うぉおおおおお!!」
手に電流のような現象が走る。あとはこれを放つだけ。ただスナイパーも、すでにサーシャの頭にレーザーを当てている。勝負を決めるのは一瞬。サーシャは、腕を思い切り振った。
「……ッ!!」
サーシャが落下してきた。リオは彼女に駆け寄り、その小さな身体を手に持つ。彼は腕力そのものを強化できるから、後始末を頼んだのだろう。
「……たいしたものだよ、サーシャ。良くもまぁ、教えられてもいないだろうに、悪魔の片鱗の応用を思いついた」
狙撃手の首から上のパーツが吹き飛んでいる。それはすなわち、サーシャの勝利の証だった。
「そのとおり。組織はヒトがいなければ成立しねぇ。当時7~8歳だったガキに立派な金庫番になってもらわないとならねぇくらい、ウチは痛てぇ目にあったんだよ」
クール・ファミリーが手酷い目にあったのを知っている辺り、運転手もその事件の生き残りなのだろう。それは、バックミラー越しに彼がハンドルを、一瞬ギュッと力強く握ったことからも分かる。
「苦渋の決断だったと」
「そうだな……。でも、リオは賢い。おれらは脳筋でカネの稼ぎ方なんて知らねぇけど、コイツはうまくウチのカネを運用できる。だからまぁ、すべてが大誤算だったわけじゃないのさ」
*
裏道を通り続け、車は3時間もの間をかけて、ついにサウスAs市の看板が見えてきた。
「さて、少し休憩するか。リオを起こしてくれ」
「はい」
サーシャはリオを揺さぶる。が、起きる気配がない。よほど眠たいのだろう。10歳の子どもだから、夜出歩いていれば当然眠たくもなる。仕方ないので、サーシャは彼の耳に息をフッとかけてみる。
「……ッ!?」
寝ぼけ眼だが、リオは目を覚ました。彼の目に映るのは、いたずらっぽい笑みを浮かべる2歳下の幼女である。
「サウスAsに着いたぞ。これからどうするか教えてくれよ。リオ」
「……ヒトの耳に息吹きかけないでよ」
「なんだ? キスでもしてほしいか?」
「……そういうわけじゃない。あぁ、もう。オマエといるとペースが乱れる」
「可愛いヤツだな。クール・ファミリーのナンバー3ともあろう者が」
「……とりあえず、マルガレーテさんに会いに行こう。ここで降りて、タクシー拾って行く」
「なんだ、この車じゃ不満かい?」
「……違う。イーストAsナンバーの車が通っていたら、怪しまれるに決まっている。今僕らは逃げていることを忘れるな」
「ビビリだな。私とオマエで倒せない敵がいるのかい」
「……オマエだってオヤジの強さは知っているはず。そのオヤジが、僕とオマエを逃がしたことには相応の意味がある」
「あぁ、そうかい。なら降りるか」
車から降り、サーシャは南国みたいな、あるいはアメリカのマイアミのような雰囲気を感じる。
ヤシの木が並んでいて、海の匂いもする。気温もどことなく暖かい。むしろ暑いとすらいえるかもしれない。ただ、カラッっと乾燥しているため汗はすぐ蒸発するだろう。
「んじゃ、オマエら。頑張って生き残れよ」
「……あぁ」
「頑張ります」
車はUターンして去っていった。リオはワイシャツをめくり、サーシャは上着を脱ぐ。
「良い街だな。マイアミみたいだ」
「……サウスは暖かい。アンゲルス随一の観光地で、年中暑いくらい暖かいように魔術で調整している」
「なるほど。今11月なのに、日差し強すぎて目が痛いのはそれが原因か」
「……ほら」リオはサングラスを渡してきた。「……マルガレーテさんの部下が迎えに来るまで、そこに座っていよう」
「優しいところあるじゃねぇか。ありがとう」
「……オマエ、なんとなく妹に似ている。あの野郎に強姦されて、未だに入院している妹に」
「だけど、別人だぞ」
「……そんなことは分かっている。でも、放っておけない。今回だって、僕がオヤジに直訴したんだ。『サーシャも逃してやってくれないか』と」
「良いヤツだな、オマエ。やはり自分を愛してくれる家族は大事だよ」
「……そうだな」
サーシャはリオに促され、近くのベンチに座る。後ろには海が広がり、海岸のビーチにはヒトが大量に集まっていた。楽しそうな声が聴こえる。
そんな風景を背後に、サーシャとリオは束の間ボーッとする。普段からやたらと忙しいため、こういう時間は案外貴重だ。
「あーあ。海水浴したいなぁ」
「……そのうち行こう」
「お、珍しく乗り気じゃないか。良いね━━」
サーシャが言いかけた瞬間、黒塗りのセダンがこちらに向かって突撃してきた。
キィイイイ!! という車が急停止する音に合わせ、サーシャはマグナム拳銃をパーカーの裏から取り出す。
そして、照準を運転席……でなくタイヤに合わせた。距離を計算し、サーシャは正確にこちらに向かってくる暴走車両の前方のタイヤふたつを撃ち抜く。
パコンッ、という小気味良い音。そうすれば、
「きゃあぁあああ!!」
観光客か地元民の悲鳴が響く。サーシャは、あさっての方向に跳ねてヤシの木にぶつかった車へ、銃を持ちながら近づいていく。
「……僕も行く」
傍らにはリオもいる。彼もまた、いつの間にかハンドガンを持っていた。ふたりは銃を構えながら、高級車に乗る連中の顔を拝んだ。
「……誰も乗っていない?」
「だな。自動運転?」
「……だとしたら」
「離れなきゃまずいよな」
サーシャとリオは即座に判断した。この車、爆弾を積んでいると。まだ爆発していないだけで、そう遠くないうちにバラバラ死体が出来上がると。
だからふたりは、車に背を向けて走る。
そして、サーシャとリオの耳に爆音が響き渡った。風が唸り、ブォンと破片が飛んでくる。
「危ねぇな、おい!!」
サーシャとリオはかろうじて、爆発に巻き込まれずに済んだ。一体誰がなんの目的で、こんな嫌がらせをしてきたのだろうか。サーシャは近くを見渡す。主に上を。
「リオ、スナイパーだ!!」
サーシャの胴部に、レーザーサイトが当てられていた。あと1秒もしないうちに銃弾が飛んでくるはずだ。だが、ルールを捻じ曲げる時間がない。そのため、サーシャは伏せて一発目をかわそうとした。
パシュッ。
その銃弾は、サーシャが咄嗟に放り投げた拳銃を撃ち抜いた。内部の弾が飛び散り、44マグナムは粉々になる。
「2発目、撃たせると思っているのか!?」
アドレナリン全開になったサーシャは、そう声を張り上げてルールを弄くる。
狙撃手のルールだけを変える、なんて器用な真似はできないが、辺り一面のルールなら変えられる。
彼女は近くの車に触れ、それをサイコキネシスでも使ったかのように、狙撃手の立つビルの上に放り投げた。
が、
「おいおいおい!? 対戦車ライフルでも使っているのか!?」
サーシャは目を見開く。
空中に跳ねた車が、跳ねる前に爆散した。こんな攻撃、モロにくらえば確実に死ぬ。サーシャは舌打ちし、地面を蹴った。
「リオ! 後始末は任せたぞ!!」
「……あぁ」
カタギを極力殺したくないのなら、これしか方法はない。サーシャは自分自身にかかっているルールを変更し、拳を強く握る。
『……魔力を身体の外側にまとわせるのを悪魔の片鱗っていう』
リオの言葉を思い出し、サーシャは応用編に取り掛かる。自分自身にルールをかけている以上、そして可動領域が未知数である以上、さらなる法則変換はしないほうが良い。
しかし、ただ空に飛び跳ねたところで良い的になってしまう。
ならば〝身体の外側〟にまとっている魔力を、銃弾のように放ってしまえば良いのでは? サーシャはそう考えたわけだ。
サーシャは片手を狙撃手にかざす。ここで魔力を放たなければ、確実にヒットされて終わる。もはや理論もなにもない。心ごとぶつかって、砕け散る覚悟を決めるしかないのだ。
「━━うぉおおおおお!!」
手に電流のような現象が走る。あとはこれを放つだけ。ただスナイパーも、すでにサーシャの頭にレーザーを当てている。勝負を決めるのは一瞬。サーシャは、腕を思い切り振った。
「……ッ!!」
サーシャが落下してきた。リオは彼女に駆け寄り、その小さな身体を手に持つ。彼は腕力そのものを強化できるから、後始末を頼んだのだろう。
「……たいしたものだよ、サーシャ。良くもまぁ、教えられてもいないだろうに、悪魔の片鱗の応用を思いついた」
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