田舎の町興しにダンジョン民宿を提案された件

マルルン

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1年目の春~夏の件

初めてダンジョン突破に成功する件

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 ようやく地下5階層に降り立って、前の層との違いに驚く来栖家チーム。何しろ今までにない、大量の蟻モンスターのお出迎えが酷い。
 手前でしっかり休憩を取った一行は、慌てずこの群れに対処する。特に新たにスキルを得た、レイジーの活躍が凄いと言うか際立っていた。

 炎のブレスを口から放って、一気に数匹にダメージを与える始末。向こうも炎は弱点みたいで、喰らった連中は明らかにひるんでいた。
 逃げまどっている奴もいる程で、それを本能のまま追撃するツグミとコロ助。護人と姫香は壁を作って、後衛の安全の確保に余念が無い。

 追加スキルたった1つで、チームの戦い方がガラリと変わってしまった。まぁ、安全度は格段にアップしているので、護人としては有難い限り。
 とは言え最前線での盾役は、気を抜くと大変な事になるのも事実。とにかく慌てず、絶対後ろに敵を通さないのを優先すべし。

 ところが、パニックにおちいった敵の群れは余りにも無秩序だった。 それに癇癪かんしゃくを起こした姫香が、再び『身体強化』のスキルを使用する。
 そして雪崩れ込んで来る蟻モンスターの群れを、力任せにくわを振り回して吹っ飛ばす。そのお陰で当面の危機は去ったが、護人からすれば姫香のヤンチャは常に肝の冷える思い。

 取り敢えずは周囲に注意を向けながら、転がっている蟻モンスターに止めを刺して行く。それに姫香も追従して、この場の危機はほぼ去ってくれた。
 ハスキー達も、警戒は解かないが家族の元に戻ってひと息ついている。

「ふうっ、いきなり数が多くてちょっと慌てちゃった……やっぱり深い層に潜る程、モンスターも数が増えたり強くなって行くんだね、護人叔父さん」
「そうだな、充分に気を付けないと……手に負えない程になったら、無理せず戻る事も考えなくっちゃな」
「そうだね、ルルンバちゃんのお陰で宝箱も回収出来たし……レイジーも凄いスキル覚えたから、今回のダンジョン探検は大成功だよっ♪
 幾ら稼げたかな、叔父さんが今日の買い物で使った分は取り戻せたかな?」

 家族思いの言葉だが、護人にとってはダンジョン収入など二の次である。当然だが、一番は家族の生活範囲の安全確保だ。裏庭にダンジョンなど、本当にたまったモノでは無い。
 それでも5層の魔石収入は、結構な数に上った様子。ルルンバちゃんが縦横無尽に駆け回って、その小さな石を回収してくれている。

 ハスキー軍団も落ち着きを取り戻し、突然のスキル取得に軽く舞い上がっていたレイジーも同じく。まぁそれは仕方が無いよなと、護人は多少うらやましく感じながら思う。
 スキルを得るってどんな感じなんだろうと考えつつ、護人は近付いて来たレイジーの頭を優しく撫でる。彼女とのパートナーシップも、既に5年近くになる。
 最初は若くてヤンチャな性格のハスキー犬だったが、母親になって落ち着きをかもし出し。今では立派なリーダー犬で、頼もしい相棒でもある。


 そして改めて確認したこの第5層だが、他の層よりメイン通路が倍以上に広く造られていた。持って来ているあかりでは、頼りなくて遠くまで照らし切れない有り様。
 それでもハスキー達は特に反応もしておらず、敵の待ち伏せなどは無さそう。撮影担当を自認する香多奈が、コロ助の随伴で周囲を見回して感想をしゃべっている。
 そんな少女も、雰囲気の変化は敏感に感じ取っている様子。

「この層は何か他と違うね……通路の幅が広いし、ずっと暗い感じがするよ」
「そうだな、ここから先は一層用心して進もうか……ひょっとしたら、ここが最終層なのかも知れないし」
「出来立てのダンジョンは大抵が浅いって言うから、護人叔父さんの言う通りかもだね。ボスとかもいるのかな、動画では戦ってるシーンを何度か見たけど」

 姫香が前日に観たE‐TUBEでは、ボスの間の戦闘風景も結構上がっていた。手強そうなボス級との戦いは、観賞するには確かに良コンテンツである。
 ただし自分達がとなると、やや心許ないのは仕方がない。

 バリバリの初心探索者の来栖家チームは、予期せぬ事態や思いもかけない強敵との遭遇は避けたいのも事実。ただし、ここまで来たらもう先に進むしかない。
 目的は一応、最下層に到達してダンジョンコアを破壊する事だ。妖精ちゃんの話では、そうする事で魔素の濃度がぐっと下がるらしい。

 多少無理をしても、このミッションはクリアしたい所。そんな訳で、隊列は乱さず少ない灯りとハスキー達の嗅覚を頼りに、真っ直ぐな広い地下道を進んで行く。
 ところがそこから先のルートには、モンスターの姿は全く窺えず。上の層にはあれだけあった、脇道の類いも全く存在していない。そんな感じで数分間、暫く進んだ先の広い空間には待ち伏せていた。
 それはギチギチと威嚇いかく音を発する、蟻モンスターの群れと巨大ボスだった。

「わっ、わっ……物凄いでっかい奴がいる、アレがボスかな? 普通の大きさの蟻もいっぱいいるよっ、まとめて来られたらヤバいかもっ……!?」
「こっちから突っ込まず、まずは敵の数を減らして行こう……部屋も通路も割と広いから、回り込まれて後ろの紗良と香多奈を狙われないようにな、姫香!
 ハスキー軍団は俺が指示を出す、皆で乗り越えるぞ!!」
「「「はいっ!」」」

 驚いた感じの香多奈の報告に、すかさず護人が全員への指示出しで落ち着きを取り戻させる。こちらが敵を発見したと同時に、向こうも護人達を認識した模様。
 それと同時に、1ダース以上の蟻モンスターの群れが塊となって動き始める。

 ラッキーな事に、一番奥に居座っているボス大蟻は全く動く気配が無い。配送トラック程の自重のせいかもだが、積極的な動きは無さそうな雰囲気。
 それを見越した訳では無いが、護人の作戦は上手く機能していた。犬達への指示出しもしかり、聡明な彼女たちは待ち構え作戦を理解してくれている。

 昨日から、散々に相手をした蟻型モンスターという事もあるのだろう。数減らしの戦闘は、ここに至るまでの経験値を踏まえてかなり順調に運んで行った。
 特に姫香の動きと、新しくスキルを得たレイジーが凄い。護人が防御役に徹しているのとは逆に、完全に削り役と言うか殲滅に傾いた動き方をしてくれる。

 敵の割合だが、蟻酸ぎさんを吐く奴と通常より大型タイプの割合が、この層ばかりはとても高かった。こちらも姫香とレイジーの、スキル全開で討伐に掛かっての大立ち回り。
 1ダース以上いた敵も、前衛陣の活躍で次第に姿を魔石に変えて行く。結果、護人の防御ラインを超えた敵は、1匹も存在せずのパーフェクトゲームを達成。
 ただし、その代償として前衛陣は多少の傷を負ってしまっていた。

 特に酷いのが、蟻酸を浴びてしまったツグミだった。大慌てで治療に当たる紗良と、それを心配そうに見守る姫香と香多奈。護人だけは、奥の大ボスの動向に注意を注いでいる。
 姫香もどうやら、戦闘で軽度の打撲を負ってしまった様子。一度派手に転んだのは、スキルでの身体強化の具合いに慣れていないせいかも。

 それらの傷も、呆気あっけ無く紗良の回復魔法で治ってしまった。ハッキリ言って、物凄い効果である……その当人は、役に立てた事を喜んでのほほんとした表情。
 そんな空気を打ち砕く、護衛を全て倒された大ボス蟻のアクションが発動した。耳障りなギチギチとの威嚇いかく音は、あるいはそのトリガーだったのかも。
 周囲から湧き出る兵隊蟻が、何と約1ダースほど新たに戦場に追加された。

「わわっ、また敵が湧いちゃった……あれっ、良く見たら壁の周りに卵みたいなのがいっぱいあるよっ。アレが自然に孵化ふかしたのかな、それともボスの能力かなっ!?
 どっちにしても、さっさとボスを倒さないと厳しいかも、護人叔父さんっ!」
「そうだな……俺とレイジーで、雑魚と卵を何とか減らしてみる。姫香とツグミは、何とか大ボスにダメージを与えられるか試してみてくれ。
 確かにこの戦い、長引かせると不味いかも知れない」
「ルルンバちゃんも、卵割るの一緒に手伝って! 壁に沿って凄くたくさんあるよっ、あれが全部孵化ふかしたら大変だよっ!!」

 確かに香多奈の言う通り、バランスボール程の大きさの卵が壁に沿って無数に並んでいる。それが一斉に孵化したら、ここにいるメンバーはただでは済まないだろう。
 護人の勘では、ソレらの孵化は親玉の女王蟻の特殊技の気がする。つまりは、チマチマと再出現の雑魚を狩っても、事態は全く好転しないって事。

 危険ではあるが、ここはスキル持ちの姫香に頼るのが最良だろう。護人に特別ミッションを言い渡された姫香は、逆に大張り切りで笑顔で了解と返答する。
 元の様に動ける事を確認して、それから何か思い付いた様に、紗良の持っていたシャベルを借り受ける。そしてスキルの力を利用して、大ボスに向けて全力で投擲!

 レイジーと一緒に雑魚の殲滅せんめつに励んでいた護人は、大ボス蟻の絶叫にビックリ仰天。見るとシャベルに片目を潰された巨大アリが、その場でもだえ苦しんでいる。
 何と言うか、凄い戦闘センスではある……そして女王蟻のピンチに、雑魚の兵隊蟻も途端に挙動不審に。護人とレイジーは、奴らが姫香の元に行かないよう必死にブロック。

 ルルンバちゃんも参戦して、どこかエイリアン染みている壁際の卵を、ネイルガンを使って潰してくれている。今更だが、香多奈の指示をしっかり理解しているのは何気に凄い。
 護人も負けじと、動いている兵隊蟻の首をシャベルを使って飛ばして行く。そして敵の数が減って余裕が出来た合間に、姫香の戦い振りを盗み見る。

 向こうはシャベル投擲以降は、敵の巨体に苦しんで追撃を与えられていない様子。さもありなん、下手に取り付くとボスにペシャンコに潰されてしまう。痛みなのか怒りなのか、片目を潰された女王蟻は凄い暴れよう。
 巨体と長い脚を、やたらと振り回して姫香を威嚇している。そして自分を護る兵隊が減ったのに気付くと、再度の召喚の雄叫びを放つ仕草。

「姫香、もう1回これを使えっ……!!」
「はいっ、護人叔父さんっ!!」

 イチかバチか、護人は自分の持っていたシャベルを姫香に向かって放り渡す。近くの敵の姿はひと段落して、それより追加で敵を召喚されるといよいよ不味い。
 姫香はそんな叔父の狙いを、しっかりと理解出来たみたい。しっかりとキャッチしたシャベルを、先程と同じようにスキル『身体強化』を使って槍の様に投擲する。
 狙い違わず、それはもう1つの複眼を見事に粉砕!

 絶叫は、ある意味では断末魔に近かった。いや、その攻撃で倒れた巨体は、十秒後には完全に動かなくなった。姫香の渾身の一撃は、見事に女王蟻を仕留めたようだ。
 後は、指揮官のいなくなって混乱している雑魚の蟻を、皆で一掃して回るのみ。あれだけあった卵は、見た限りでは段々と萎れて行っている模様。


 数分後には、見える範囲に動く敵影は皆無となった。ようやく安心した護人は、休息後に周囲の探索を子供たちに持ちかける。その前に、姫香の投げた武器のシャベルはしっかり回収しておくのを忘れない。
 女王蟻が倒された場所には、ちょっと大きめの魔石と抱えるほど大きな黒い甲殻が落ちていた。それから目敏めざとい香多奈が、離れた場所で赤い甲殻と銀色のチェーン、それから待望のスキル書を1つ発見。

 早速スキル書を試そうと大盛り上がりの姉妹をたしなめて、先にこのエリアの探索を提案する護人。その結果、程無く再び盛り上がりを見せる子供たち。
 部屋の突き当たりに、青い石板と中サイズの宝箱を発見出来たのだ。つまりはこの新造ダンジョン、5層で完全制覇となった事を意味する。

 妖精ちゃんに訊ねたところ、あの石板はダンジョンコアで間違い無さそう。それを聞いて、それじゃあ壊すねと元気良く宣言する姫香であった。
 その隣では、妖精ちゃんの指導の元に宝箱の中身を回収する香多奈。紗良を招き寄せて、手にしたアイテム類をチェックしながら収納して貰っている。

 喜びの声のその隣で、姫香がコアを派手に粉砕する音が響く。その瞬間、ダンジョン内に振動が走った。それもすぐに止み、緊張していた一同はホッと一息つく。
 それに頓着しない、香多奈の宝物回収報告……鑑定の書が4枚と、ポーションが古い牛乳瓶に1本分。黄色の織物が一反と変な木の実が3個。
 そしてむしの紋様の入った、大振りのナイフが1本。

 後は良く分からない赤っぽい石が2つと、何故か古い小判や古銭、それから瀬戸物が数点。最後の方は良く分からない並びだが、余り価値は無さそう。
 小判に関しても、ほんの10枚程度なので何とも……換金すれば、小銭稼ぎ程度にはなるのだろうか。ともかく、最初の目的はクリアする事が出来た。
 これで少なくとも、数か月の安全は確保された計算だ。




 ――そんな訳で、ひとまず家族の安全確保に安堵する護人だった。





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