110 / 162
1年目の秋~冬の件
残暑も厳しい中で秋の気配を感じ始める件
しおりを挟む今日も厩舎裏の特訓を頑張った、そして速攻で女子全員での入浴タイム。きゃぴきゃぴした雰囲気は、4人も年頃の女性がいれば当然かも。
話題は特訓の成果とか、シルバーウイークをどう過ごすかとか様々。長女に髪を洗って貰っていた末妹が、どっかに旅行に行きたいねぇと提案するも。
家畜の世話をどうするのよと、湯船に浸かっていた姫香に一蹴される。確かにそれがネックで、夏休みも日帰りの旅行しか出来なかった来栖家。
但し最近はお隣さんも出来たし、何より植松の爺婆が子供たちを不憫がってくれている。1日程度のお世話なら、何とか頼める感じも?
このご時世だけに、自由に外出が出来ないのは仕方が無いとしても。護人も同伴なら、何泊かの家族旅行くらいはサポートするよと言ってくれている。
これも全て、香多奈が頑張って根回しに動いた結果ではある。恐るべし少女の執念、遊びたい盛りの小学生の意地とでも言おうか。
とは言え、姫香も家族旅行の話は内心で乗り気である。陽菜のウチの地元に遊びに来ればとの誘いに、尾道ってどんな所と湯舟での女子トークは止まる気配は無い。
そこに髪を洗って貰った末妹の乱入、騒がしさは更に増す事に。
「尾道は坂の町と言われる程坂が多い、お寺も多い……あと、瀬戸内海に面しているし、映画の町でもある。しまなみ海道も、“大変動”以降も何とか健在だから、四国に行くのも近いな。
もっとも今は、自転車でうろつくモノ好きは皆無だが」
「護人叔父さんも好きそうだなぁ、行きたいね尾道……後で相談してみようか、香多奈も植松の爺ちゃんに家の留守を頼む根回ししてるみたいだし。
陽菜が案内してくれるなら、旅行計画も楽しそうじゃん!」
いいねぇと、香多奈も楽しそうにその話に乗っかってプッシュする。紗良も自分の髪を洗いながら、妹たちの話に耳を傾けている。
肝心の陽菜だが、相変わらず女子同士の裸付き合いには慣れていない様子。胸のサイズを気にしているようで、自分より大きな姫香のモノをチラ見している。
紗良もサイズはそんなに無いので、確かにまぁ羨ましくはあるけれど。香多奈に抜かれるまでは、気にしない事にしている長女であった。
尾道の話は尚も続いて、香多奈も家族旅行に超前のめりである。夏休みの家族サービスが少な過ぎたと、その一点で叔父さんを崩すよと勇ましい限り。
基本は子供に弱い護人なので、末妹の計略はまかり通りそうな感じは強い。陽菜もそうなったら、そこが弟子入りの区切りになるなと発言する。
その発言に、もう帰っちゃうのとショックを隠せない姫香であった。
「まぁ、最初からそんなに長居するつもりは無かったからな。今の私の探索者としての苦悩の解決法と、強くなるきっかけが欲しくてここを訊ねて来たんだ。
後は変質系の《獣化》スキルへの恐怖、この相談がしたかった」
「あぁ、護人叔父さんは《奥の手》の使用、あんまり気にしてないけどなぁ……最初は協会の人に言われてたけど、最近は家族を守る為って割り切って使ってるみたい。
護人叔父さんは盾役だし、私達のリーダーだもんねっ!」
そこに強烈な信頼関係を見出して、陽菜は1人納得模様。チーム間の絆さえあれば、“変質”に偏るスキルを使ってもきっと大丈夫なのだろう。
そう思うと、不思議と陽菜の中にあった恐怖心は消えていた。恐らくは、それがこの家に居候して一番の収穫だろう。唐突な弟子入りにも普通に対応してくれた来栖家の温かさに感謝しつつ。
別れの気配に、一人惜別の想いの陽菜だった。
香多奈がオーブ珠の特殊スキルを覚えた件で、来栖家は不思議な雰囲気に包まれていた。当人も困惑して妖精ちゃんに相談しているが、どうも発動は困難な模様。
《精霊召喚》スキルで、召喚された聖霊は未だにゼロである。せっかく沼の精にプレゼントして貰ったのに、今の所は何とも詮無い結果だったり。
それから2枚出現したスキル書の1枚は、見事に護人との相性チェックで反応してくれた。結果、『射撃』と言うスキルを得たそうで、目下訓練場で慣らし中である。
幸いにも、今までの探索で得た『聖枝の長弓』や矢束は結構ストックがあった。そこで自分で的を作って、試行錯誤しながら新たなスキルを見定める護人である。
自分の腕で弓を引いたり、或いは《奥の手》と薔薇のマントで試してみたり。スキルの威力は甚大で、どちらの動作でもほぼ的の中央を射止める始末。
練習いらずとはこの事である……それでも動きながらとか、障害物越しとか難易度が上がると途端に命中率は下がって行く。
当たり前の事象ではあるが、護人はある意味ホッとしていた。スキルは決して万能では無いし、もちろん練習に意味はあるのだと。
とにかくこれで、めでたく護人のスキル所有数も特殊スキル1つと普通のスキル2つとなった。子供たちに心配を掛ける事も無くなったし、チームお得意の中ボス速攻にも参加出来る。
何しろチーム的には、未だにレイジーがエース的な存在なのだ。歪と言うか、この差が開いて行くのは心情的にもあまり宜しくは無い。
飼い主云々と言うより、チームバランス的な意味合いで。
香多奈が4つもスキルを持つ破目に陥ったのは、これもまぁ仕方がない。ある意味少女にも相性チェックを認めている、自分の甘やかしが原因だと護人は思っている。
その点は反省しつつも、今更どう仕様も無いと言う。それはともかく、香多奈を迎えに行った放課後に、護人はついでに協会へと報告に向かった。
そこで魔石とポーションを販売して、今回も40万以上の儲けを出す事に成功。依頼報酬を加えると、50万円以上とまぁまぁのお値段に。
それでもチームで報酬を割ると、儲けはかなり微妙な気が。例えば5人チームでは、月に4回以上潜らないと生活は厳しいかも?
装備や備品の負担は自分持ちの探索者にとって、出て行くお金もバカにならない。紗良のような回復スキル持ちがチームにいないと、薬品系を全て売る訳には行かない。
初心探索チームの事故率や、探索の教え手もいない現状を鑑みるに。陽菜のように行き詰まる者も、実は少なくないのかも知れない。
来栖家チームは、探索は飽くまで副業なのでそこまで根を詰めずに向き合えている。ただし、生活を懸けるとなると、安全マージンをもっと取るように努力するだろう。
とても今のようにお気楽に、栗をお裾分けしたり旅行に行くよと自慢したりは出来ない筈。主に香多奈だが、まぁ末妹の行動は変わらない気もする。
今夜はキジ肉のお料理だよと、良く分からない自慢も含めて。
「来栖家チームは、本当に相変わらずのドロップ率ですね……他のチームも、動画コメントを見る限り相当驚いている様ですよ」
「う~ん、今回はそれ程でも……まぁ、オーブ珠を獲得出来たから悪くは無かったけど。前回みたいに、スキル書と宝箱がたくさんって感じとは行かなかったね」
「それが普通です、取り敢えず10層の到達おめでとうございます。それから前回は、自宅にお招き有り難うございました。
お土産まで頂いて、本当に恐縮です」
お土産と言っても野菜や卵や牛乳なのだが、それは一般人には凄く嬉しい差し入れ。来栖家にとっては毎日収穫出来て、あって困らないモノでしか無い。
今回もダンジョン産とは言え栗を1袋貰って、恐縮し切りの仁志支部長である。その後に毎度の動画作製依頼をして、取り敢えず今回の報告はお終い。
それから一応は、今回チームで取得したスキルとかも申告しておく。それからついでに、妖精ちゃんに選りすぐって貰った魔法の品の鑑定会も開催。
それを見ると、確かに今回のドロップは不作だった感がある。その数たったの4つで、いつもに較べればずっと少ない。
【山嵐の首輪】装備効果:物理防御&反射反撃効果up・中
【紺色の着物帯】装備効果:知力&魔力up・小
【双魔刀小剣】装備効果:不折&敏捷&雷属性up・中
【白銀の額当て】装備効果:知力&魔法耐性up・小
鑑定の結果、『山嵐の首輪』と『双魔刀小剣』がまずまずの性能である事が判明した。『山嵐の首輪』は、敵の攻撃を反射する能力があるらしい。
恐らくは一定の確率で作動するのだろうが、この装備を自在に操る事が出来たら最強である。誰が装備するか、よく考えて選考したいと思う護人である。
『双魔刀小剣』は、中ボスコボルト将軍が使っていた双剣で、どうやら雷属性が付随しているみたい。チームに両手装備を好む者はいないが、魔法剣は普通に良装備に違いない。
何しろ、かつての魔人ちゃんみたいに、魔法でしか傷付かない敵もいるのだ。それに対する手段は、幾つか持っておきたいのも事実。
それから『白銀の額当て』は、魔法抵抗が少しだけ上がる頭装備だった。ハスキー犬には装備は無理みたい、完全に人間用だ。
それから『紺色の着物帯』は、魔力の上がる腰装備のようだった。ただし紗良の考えでは、新たなハスキー軍団の装備に流用出来ないかなって感じらしい。
まぁ、この布が切り貼りして元の性能が残っているかが不安ではある。護人からは好きにして良いとの了承は貰っているので、時間が空いたら手掛ける予定。
そんな事を話し合いながら、話題は護人と香多奈が新たに取得したスキルの話に。特に香多奈は、何だかんだで4つ目である。
「それにしても、この若さでスキル4つ目の取得ですか……とんでもない才能ですね、先行きが恐ろしい程ですよ。A級ランカーの甲斐谷さんを、ひょっとしたら超える器かも知れませんね」
「本当ですね……新しく取得した《精霊召喚》って、極めれば強力な切り札になりそうですしね」
協会の職員ズに褒められて有頂天の末妹だが、姉の姫香は不満そう。家長の護人にしても、あまり子供を図に乗せてくれるなと仁志に視線を飛ばしている。
それを感じた能見さんが、来栖家の動画案件に話題を変えて来た。《精霊召喚》では無いが、手軽に召喚が可能な“魔人ちゃん”が不遇な件に対する質問である。
確かに探索中には召喚しないし、不遇と言われても仕方が無いかも。魔人ちゃんの召喚には、透明な魔石とランプが必要でハードルはちょっとだけ高い。
大き目の透明の魔石はストックが少ないし、だから実体化も滅多にしてあげられない。活躍出来て無いのも、まさにその通り……今は理力の使い方の、指導員と言うかそんな事を、極小の魔石での召喚でやって貰っている感じ。
「戦ったら本当は強いんだけどね、魔人ちゃん。でも多分、HPは低めみたいだから前衛には向いていないのかなぁ?
炎の魔法とかで、後方支援が最適かもね」
「確かに不遇なのかなぁ、でも透明の魔石もそんなに数が無いもんねぇ?」
そんな訳で、今後も彼の召喚は限定的になりそうな予感。勿体無い話だが、コスト的な問題もあるので仕方が無いとも。
チーム的には、火力はハスキー軍団の存在で充分に足りている。今後の探索でも、後衛の紗良の鞄の中に潜ませて、いざと言う時に活用する感じだろうか。
現状でその切り札を使って無いって事は、そこまで追い込まれる事態に陥って無いって事だ。それはそれで幸いだが、今後はどうなる事やら?
それから話は、10月に行われる“弥栄ダムダンジョン”の間引きとなった。そこはあまりに巨大なダンジョンなので、10チーム程度で同時に潜る予定になっている。
それに参加してくれないかと、西日本で最大のギルド『羅漢』からのお誘いが協会を通じてあったのだ。青空市では当ギルド長からも直接誘われたし、これを断るのは大変そう。
なので護人は、これに参加の方向で10月の予定を組む事に。
向こうはどうも西広島全体の事を考えて、探索者ギルドと言う大所帯を動かしているらしい。大変そうだなと護人は思うが、積極的に手伝おうなどとは思わない。
何しろこちらも、生きて行くだけで割と精一杯なのだ。朝から晩まで家畜の世話や畑や田んぼに携わり、子供たちの成長を見守って空いた時間に探索して。
更には地域の自治会活動に参加して、これ以上を望まれてもちょっと無理。今回はだから、特例と言うか一度は大規模レイドを経験してみようって好奇心だろうか。
一度試してみて、自分達のチームに合わないと思ったら次から断れば良い。何しろこちらは、主力が犬猫AIロボな上に小学生がチームにいるのだ。
ついでに半数以上が女子だし、本当の事を言えば自分だって荒事に向く性格ではない。そんなチームが、集団チーム戦で果たして役に立つかどうか。
不安ばかりが先に立って、本当は断れたら良かったのにと思う。
――人生って、断ち切れないしがらみばかりだなぁと思う護人だった。
1
あなたにおすすめの小説
俺だけLVアップするスキルガチャで、まったりダンジョン探索者生活も余裕です ~ガチャ引き楽しくてやめられねぇ~
シンギョウ ガク
ファンタジー
仕事中、寝落ちした明日見碧(あすみ あおい)は、目覚めたら暗い洞窟にいた。
目の前には蛍光ピンクのガチャマシーン(足つき)。
『初心者優遇10連ガチャ開催中』とか『SSRレアスキル確定』の誘惑に負け、金色のコインを投入してしまう。
カプセルを開けると『鑑定』、『ファイア』、『剣術向上』といったスキルが得られ、次々にステータスが向上していく。
ガチャスキルの力に魅了された俺は魔物を倒して『金色コイン』を手に入れて、ガチャ引きまくってたらいつのまにか強くなっていた。
ボスを討伐し、初めてのダンジョンの外に出た俺は、相棒のガチャと途中で助けた異世界人アスターシアとともに、異世界人ヴェルデ・アヴニールとして、生き延びるための自由気ままな異世界の旅がここからはじまった。
親友と婚約者に裏切られ仕事も家も失い自暴自棄になって放置されたダンジョンで暮らしてみたら可愛らしいモンスターと快適な暮らしが待ってました
空地大乃
ファンタジー
ダンジョンが日常に溶け込んだ世界――。
平凡な会社員の風間は、身に覚えのない情報流出の責任を押しつけられ、会社をクビにされてしまう。さらに、親友だと思っていた男に婚約者を奪われ、婚約も破棄。すべてが嫌になった風間は自暴自棄のまま山へ向かい、そこで人々に見捨てられた“放置ダンジョン”を見つける。
どこか自分と重なるものを感じた風間は、そのダンジョンに住み着くことを決意。ところが奥には、愛らしいモンスターたちがひっそり暮らしていた――。思いがけず彼らに懐かれた風間は、さまざまなモンスターと共にダンジョンでのスローライフを満喫していくことになる。
オッサン齢50過ぎにしてダンジョンデビューする【なろう100万PV、カクヨム20万PV突破】
山親爺大将
ファンタジー
剣崎鉄也、4年前にダンジョンが現れた現代日本で暮らす53歳のおっさんだ。
失われた20年世代で職を転々とし今は介護職に就いている。
そんな彼が交通事故にあった。
ファンタジーの世界ならここで転生出来るのだろうが、現実はそんなに甘く無い。
「どうしたものかな」
入院先の個室のベッドの上で、俺は途方に暮れていた。
今回の事故で腕に怪我をしてしまい、元の仕事には戻れなかった。
たまたま保険で個室代も出るというので個室にしてもらったけど、たいして蓄えもなく、退院したらすぐにでも働かないとならない。
そんな俺は交通事故で死を覚悟した時にひとつ強烈に後悔をした事があった。
『こんな事ならダンジョンに潜っておけばよかった』
である。
50過ぎのオッサンが何を言ってると思うかもしれないが、その年代はちょうど中学生くらいにファンタジーが流行り、高校生くらいにRPGやライトノベルが流行った世代である。
ファンタジー系ヲタクの先駆者のような年代だ。
俺もそちら側の人間だった。
年齢で完全に諦めていたが、今回のことで自分がどれくらい未練があったか理解した。
「冒険者、いや、探索者っていうんだっけ、やってみるか」
これは体力も衰え、知力も怪しくなってきて、ついでに運にも見放されたオッサンが無い知恵絞ってなんとか探索者としてやっていく物語である。
注意事項
50過ぎのオッサンが子供ほどに歳の離れた女の子に惚れたり、悶々としたりするシーンが出てきます。
あらかじめご了承の上読み進めてください。
注意事項2 作者はメンタル豆腐なので、耐えられないと思った感想の場合はブロック、削除等をして見ないという行動を起こします。お気を悪くする方もおるかと思います。予め謝罪しておきます。
注意事項3 お話と表紙はなんの関係もありません。
最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~
ある中管理職
ファンタジー
勤続10年目10度目のレベルアップ。
人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。
すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。
なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。
チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。
探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。
万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。
収奪の探索者(エクスプローラー)~魔物から奪ったスキルは優秀でした~
エルリア
ファンタジー
HOTランキング1位ありがとうございます!
2000年代初頭。
突如として出現したダンジョンと魔物によって人類は未曾有の危機へと陥った。
しかし、新たに獲得したスキルによって人類はその危機を乗り越え、なんならダンジョンや魔物を新たな素材、エネルギー資源として使うようになる。
人類とダンジョンが共存して数十年。
元ブラック企業勤務の主人公が一発逆転を賭け夢のタワマン生活を目指して挑んだ探索者研修。
なんとか手に入れたものの最初は外れスキルだと思われていた収奪スキルが実はものすごく優秀だと気付いたその瞬間から、彼の華々しくも生々しい日常が始まった。
これは魔物のスキルを駆使して夢と欲望を満たしつつ、そのついでに前人未到のダンジョンを攻略するある男の物語である。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
異世界帰りの最強勇者、久しぶりに会ったいじめっ子を泣かせる
枯井戸
ファンタジー
学校でイジメを受けて死んだ〝高橋誠〟は異世界〝カイゼルフィール〟にて転生を果たした。
艱難辛苦、七転八倒、鬼哭啾啾の日々を経てカイゼルフィールの危機を救った誠であったが、事件の元凶であった〝サターン〟が誠の元いた世界へと逃げ果せる。
誠はそれを追って元いた世界へと戻るのだが、そこで待っていたのは自身のトラウマと言うべき存在いじめっ子たちであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる