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1年目の秋~冬の件
9月の家族旅行が本格的に決定する件
しおりを挟む「みっちゃんは向こうで合流出来るって、怜央奈はチームで仕事が入ってて、今回は無理みたいだね。全員集合とはならなかったけど、まぁ研修から1ヶ月しか経ってないから同窓会には早いかな。
とにかく、これで旅行先は尾道と因島に決定だね!」
「そうか、みっちゃんにも会えるのか……ただ、因島にあるダンジョンは、どこも相当タフだって噂だぞ?
物見遊山に潜って、どうこう出来るレベルじゃなかった筈」
そうなんだと、姫香と陽菜の会話を聞きながら末妹の呑気な追従。今は自宅のキッチンで、植松のお婆を招いてのおはぎ作りの最中てある。
家にいる女子は全員集合で、姦しいなんてレベルでは無い。それでも手元はしっかり動いていて、料理には厳しいお婆も文句は無さげ。
来栖家のスケジュールだが、既に秋野菜の苗の植え付けは終わっている。玉ねぎの苗作りの種植えも先日終わって、少し早い慰労会を兼ねてのおはぎ作りである。
いや、おはぎ作りは単なる労働なのだが、その後は楽しい甘味の食事会が待っている。秋分の日にはまだ少し早いけど、シルバーウィークは家族旅行で家にいないのだ。
とにかく大忙しだった苗や種の植え付けが終わって、その後の家族旅行は確かに楽しみ。ただし帰って来たら、すぐに稲刈りと言う大仕事が待ち構えている。
なので9月の下旬も、スケジュール的には全く油断はならない。それでも子供たちは無頓着と言うか、元気いっぱい乗り切るぞとヤル気は充分。
そして作業も終わり、護人もようやくキッチンに合流する。
「みんなお疲れさま、それじゃあ俺も御呼ばれしようかな?」
「これ食べて、叔父さんっ! 私が作った奴だから、他のより美味しいよっ!」
その言葉に、姫香がムキになって自分が作ったおはぎも勧め始める。収集の付かない状況の中、妖精ちゃんだけが幸せそうに自分より大きなおはぎを頬張っている。
紗良が甲斐々々しく小さく切って、給仕をしているのが微笑ましい。遠慮の無い小さな淑女は、紗良が縫ったエプロンをして幸せそう。
陽菜はそんな来栖家の日常を眺めて、ほのぼのとした雰囲気を味わっていた。激動の“大変動”から5年経って、ここまで持ち直した人間の強かさに素直に賞賛の気持ち。
姫香が護人にラインでのやり取りを説明し、旅行の日程に因島が組み込めないかと頼み込んでいる。向こうの友達も尾道で合流するそうで、その辺の説明に忙しそう。
旅行案も煮詰まって来て、楽しみ一杯な様子の姫香。
「家畜と畑のお世話を、爺婆と辻堂さんの所に頼めたし良かったよね。お隣さんの神崎姉妹もやってくれるそうだし、3泊くらいなら不安は無いよね。
ハスキー達も連れて行くと、家の護衛は弱くなっちゃうかも」
「それがちょっと心配だな、まぁダンジョンの間引きもやってるし安全性は悪くないと思うけど。神崎姉妹には、その辺も頼んでおかないとな。
考えてみれば、家族で泊まり掛けの旅行は初めてだな」
そうだよっと、興奮した模様の香多奈が勢い付いて喋り出す。考えてみれば子供たちも、この田舎の暮らしに慣れようと5年間必死だったのかも。
“大変動”で両親を亡くし、巷にダンジョン&モンスターが溢れる世界になって。田舎に引っ越して命と食糧の危機からは脱せたけれど、昔は当然の様にあった自由は失われた。
ただし、5年経って社会の情勢も幾分か持ち直せたのも事実。この家族旅行が、来栖家にとっても良い転機になりそうな気配も漂っている。
そんな3日後の出発に向けて、旅行の準備は着々と整って行く。留守をする間の家の手配も整ったし、旅行で巡る先もだいたい固まった。
それから向こうでダンジョンに潜る事も、何故か決定してしまっている始末。子供たちが楽しいならそれでいいけど、護人的には複雑な心境ではある。
そう言えば、10月の末頃に決定した“弥栄ダムダンジョン”の間引きも、どうやら泊まり掛けになりそうな気配。
それに対する子供たちの反応は、それまでにもっと強くならなきゃねって感じ。物凄くあっさりしたモノで、参加に対して特別感も無いよう。
初の広域ダンジョンに対しても、全く普通の感情で家族で乗りこむつもりのよう。それはそれで助かるが、不安が無い訳でも無い。
「そう言えば、A級ランカーの甲斐谷さんも、12月以降はスケジュールが空くそうだってな。そしたら西広島のダンジョン間引きに、積極的に参加するそうだよ。
この前の青空市で、そんな事を突然話し掛けられてびっくりしたよ」
「ああっ、この間2人で話をしてたのってその事だったんだ!? そっかぁ、甲斐谷さんがこっちで活動してくれるなら、冬の間も安心かもね」
10月はお仕事で泊まりなんだと、香多奈は分かったようなモノ言いをしている。ギルド『羅漢』のマメな報告によると、ようやく参加6チームが決まった所らしい。
ちょっと想像の付かない、10チーム以上での大規模間引き案件に、戦力として期待されてるのは何とも言えない感情かも。
確かに子供たちの言うように、それまでにチーム強化も必要なのかも。地元の自治会も、チーム『日馬割』は月に1度の間引きに協力してくれれば文句はない様子。
協会依頼も受けるとなると、探索に潜る機会も増えるのは仕方が無い。農家的には、実は稲刈りさえ終わればぐっと仕事は楽になる。
なので冬の探索予定は、そこまでの負担では無い感じ。ただまぁ、回数が増せば命の危険も増す勘定なのがちょっとアレではある。
強くなりさえすれば、その負担も減る理屈は分かるけど。
「まぁ、今は家族旅行の支度で精一杯かな? 戻ったらすぐ稲刈りが待ってるし、まずは9月の行事を乗り切ってからだな」
「今年はルルンバちゃんも手伝ってくれるし、辻堂夫婦もいるから稲刈りは去年よりは楽なんじゃない? あっでも、植松の爺ちゃんところの作付面積も確か増えてるんだっけ?
ウチも増やせばよかったね、まだ空いてる田んぼあったのに」
休耕田は確かにあるが、4月の時点で来栖家がこんな事になるとはさすがに予測は不可能だった。しかしまぁ、来年は増やしても良いかもねと、護人は子供たちと来年の予定を話し合う。
ご近所に引っ越して来た神崎姉妹&旦那さんが、田んぼだか畑をやってみたいと言う話も聞いている。お隣さんのよしみで指導とか頼まれてるし、そこにも時間を取られるかも。
来年の計画も練らないといけないし、秋から冬にかけても考えるべき事は多い。来栖家は温室栽培こそしていないけど、もしダンジョン産の薬草が地上でも育ったなら、それを手掛けるのも一つの手ではある。
来年に向けて夢は広がるが、人手は有限だし1年間で出来る事も限られて来る。幸い紗良は頭が良いし、経営事にも向いてる気がする護人。
猪突猛進の姫香にも、もちろん良い所はたくさんある。とは言え、経営者には向いて無いよなと、残念な子を見る眼でおはぎを頬張る姫香を眺める護人であった。
それでも研修旅行の即席チームではリーダーを務めたそうだし、姫香にはリーダーシップ的な能力が備わってる気はする。
それを伸ばすには、やはり探索者の活動は必須なのかも。子供の能力は出来るだけ伸ばしてあげたい、学校に行ってないのが将来ハンデにならないようにする為にも。
――子供たちの幸せを願いつつ、同じくおはぎを頬張る護人だった。
そこから家族旅行の日までは、割とあっという間に過ぎて行った。3日では食べ切れない程に作ったおはぎは、お隣さんの神崎姉妹や林田兄妹にもお裾分けした。
ついでに協会の仁志支部長や能見さん、峰岸自治会長にもおはぎを渡すついでに伝言しておく。数日間家を空けるので、その留守中を宜しくと。
そこまでする必要も無いかもだが、まぁ言っておいて損は無いとの判断である。何しろ家族でのお泊まり旅行など、来栖家では初の試みなのだ。
あれこれ備えていても、恐らくは損は無い筈。
「それでね、幾らお願いしてMP注ぎ込んでも、精霊さんが全然召喚されてくれないのっ! 変だよね、妖精ちゃんに訊いても修行が足りないって怒られるだけだし。
泉の精に貰ったオーブ珠、ひょっとして壊れてたのかなっ?」
「スキルの中には、なかなか発動してくれないタイプも沢山ありますからね。頑張って修練していれば、その内精霊さん? も応じてくれると思うよ、香多奈ちゃん」
「あ~っ、確かにね……護人叔父さんの《奥の手》も、そう言えば最初はなかなか発動しなかったよねぇ?」
そう言えばそうだったねと、つい数か月前の出来事を懐かしく思い出しながら話に耽る一行。現在は、協会のいつもの換金用ブースで、能見さんにお茶を出して貰っての休憩中。
おはぎのお裾分けと家を空ける言伝だけのつもりが、気が付けばお茶をしながらのお喋り会に。今は末妹の愚痴を、能見さんが優しく聞いて慰めてくれている。
思い出したような姫香と護人の相槌だが、2人は何となく魔法の不発に心当たりがあったりして。何しろ香多奈は子供である、ステータスもまだまだ低いしスキルに対して能力が追い付いてない可能性が。
要するに、スキルとの相性は良くても身体が未熟で、発動に至らないのではとの推測である。そもそも少女は、未だに『応援』スキルを一度に4回以上使うとぶっ倒れるMP量なのだ。
それに関係して、前回余った鑑定の書(高級)が家に2枚ほどあったので。旅行前に使い切っていいよとの護人の言葉に、まだ使った事の無い紗良とミケが鑑定する事に。
それをわざわざ、家から持って来ていた末妹。以前の自分の鑑定結果と一緒に、特別に見せてあげると懐いてる能見さんに差し出している。
そんな訳で、このお喋り会の主役は8割がた香多奈だったり。
【Name】稲葉 紗良/Age 18/Lv 09
HP 18/18 MP 38/45 SP 10/10
体力 D 魔力 D+ 器用 D‐ 俊敏 E‐
攻撃 F 防御 F+ 魔攻 D 魔防 D
理力 E 適合 E 魔素 E+ 幸運 D
【Skill】『回復』『光紡』
【S.Skill】なし
【Title】なし
【Name】ミケランジェロ/Age 12/Lv 13
HP 15/15 MP 30/42 SP 25/29
体力 E 魔力 C+ 器用 C‐ 俊敏 C+
攻撃 D 防御 F+ 魔攻 C 魔防 C‐
理力 D 適合 D 魔素 E+ 幸運 B+
【Skill】『雷槌』
【S.Skill】《刹刃》
【Title】《準猫又》
「紗良お姉ちゃんより、私の方がレベルが高いんだよっ! でもステータスでは、ちょっと負けてるかなぁ?」
「アンタ、ミケにすらも随分とステータス負けてるじゃん? こんなんじゃ、4つ目のスキルも宝の持ち腐れだねっ」
「あ~っ、ステータスは……香多奈ちゃんはまだ子供だから、これから体の成長と一緒に上がって行くんだと思うなぁ」
姫香のからかいの言葉に敏感に反応する香多奈だが、能見さんにフォローされてしたり顔に。改めて見たミケのステータスは、まさに化け物染みた数値が並んでいた。
HPやMPの数値こそ低いが、ステータスはCやDが平均と言う。称号なんて《準猫又》とか出てるし、妖怪染みて来た感すらある来栖家の愛猫である。
紗良のステータスはその点安心と言うか、標準的な気もしてほっこり出来る。姫香と同じく称号も出てないし、本人も特にその辺は気にしてなかった。
そう言えば末妹の香多奈には、《溢れる奇才》なんて称号が付いてた。その言葉に違わず、今やこの歳でスキル4つを所有している少女である。
これも年齢を重ねて一体どんな変化をするのやら?
尾道~因島への家族旅行に向けて、最後にやっておくべき事柄が1つ。これは姫香の発案で、友達の陽菜に何かプレゼントを上げたいとの申し出だった。
居候と言うか弟子入りした尾道の少女だが、彼女的には満足の行く修行が出来たそうだ。何よりチームワークと、“変質”を恐れないスキル使用の踏ん切りがついたのが大きい模様。
迎え入れた立場の者としては、まぁ嬉しい限りではある。だからお別れの間際に贈り物をするのは、護人としても全く問題のない行為。
そんな訳で、ダンジョンで回収した魔法アイテムのどれかを、持って行って貰おうと話を振って。遠慮の無い性格の陽菜は、それなら魔法の武器が良いと口にする。
現在は日本刀を所持してるが、これがまた壊れ易いのだ。魔法アイテムで無い武器は使いどころが難しく、しかも手入れも大変だったり。
その点魔法の武器なら、滅多に壊れないし手入れも楽と言う特性が。そんなこんなで話し合った結果、前回ドロップした『双魔刀小剣』を陽菜は譲り受ける事に。
これは双剣で、左右の手で装備が可能な小剣である。しかも雷の属性を持っていて、魔力を剣に通せば雷魔法が刀身に付与される優れモノ。
これを貰った陽菜は、普段のポーカーフェイスが崩れて凄く嬉しそうな表情に。それを見て、良かったねと来栖家の面々。
――何にせよ、これで家族旅行の準備は全部整ったかも?
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