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これまでの人生
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※彼と私は同一人物
これを書こうと思ったのは私が生きてきたうえで違和感を覚えたからだ。
明らかに抜けている記憶とたまに聞こえる幻聴に悩まされる日々が続いた。
直感的に嫌な予感がしてはやく原因を見つけなければならないと思った。
しかし、それは小さなことの積み重ねであった。
幼稚園の頃に彼は少し複雑な理由で母と母方の祖父母と一緒に暮らしていた。
そして、ある日突然男の人が一緒に暮らしたいと言ったので一緒に暮らし始めた。これが実の父である。
それからはとても窮屈な生活だった。母方の祖父母は彼に好きなことをさせてくれて質問をしてもちゃんと答えてくれた。
しかし、父は違った。頭がいいからか少しわからないところがあると怒られるし、父はいつも忙しそうで質問をしても多分返してくれないだろうしわがままを聞いてくれるような人でもなかった。彼には姉もいたが男だからという理由でとても厳しくされた。父の前ではいい子を演じるしかなかった。そんな彼の心のよりどころは母方の祖父だった。祖父母はわがままを言える唯一の大人であり、質問をしてもきちんとした答えを教えてくれて、祖母はいつも優しくて美味しいご飯を食べさせてくれた。今でも母方の祖父母には頭が上がらない。
そして小学生くらいから父方の祖父母と食事とか頻繁にいくようになったが、そのたびに祖母からいい子にしてるから欲しがっているものを買ってもらえるんだよ的なことを言われた。それを言われる彼の頭の中は「つまり、いい子にしていれば物がもらえるし怒られることもない」という解釈になった。
彼はそのくらいから徐々に自分の感情があまり表に出なくなった。
そして、時は過ぎて小学校6年生のときに地元の中学校はヤンキーが多いという噂を聞いてそこに行きたくないと思い中学受験をする。
この中学受験の後が彼にとって激動となる人生の始まりだった。
受験して合格した中学校に通うことになったのだがちょっとした(何だったかは思い出せない)ことでクラスのほぼ全員からいじめを受けた。いじめはとても陰湿だったが最後に首にノコギリを突き付けられて初めて人に言った。親を頼ればよかったという人もいたがそのころくらいから成績も落ち始めていて親が厳しかったのもあってとても追い詰められて死にたくてたまらなかった。
しかし、ある出来事が起きて生きなければならないと思った。
時が経って、高校に入学してからは特に人間関係のトラブルはなく友達にも恵まれた。
高校三年になり生徒会の副会長になって文化祭の準備をしていたある日、友達に「お前ってそんな喋り方だっけ?」って言われてから自分の感情に残酷な部分があることに気づき始めた。
大学に入学後に突然の違和感に襲われた。急にまわりの人たちが全部同じに見えて、彼の日常から色が消え幻聴が聞こえるようになって、一定期間の記憶が全く思い出せないことに気づいた。
これは明らかに危ないと思い必死に記憶を取り戻そうとした。記憶を取り戻したのはいいが彼が生きなければならないと思ったきっかけとなった仲良かった人が自殺したという事実も忘れていた自分にとても腹が立った。彼は生きなければという思いで感情を分け、私には精神的なダメージと人への憎悪、殺意がたまるようにして彼は陽気なキャラクターということで確立した。しかし、互いに大きくなりすぎて感情が干渉し始めた。お互いに認め合えないから消しかけあってとても疲れる。いずれ自分に殺されるのでないかと不安な毎日だ。
これを書こうと思ったのは私が生きてきたうえで違和感を覚えたからだ。
明らかに抜けている記憶とたまに聞こえる幻聴に悩まされる日々が続いた。
直感的に嫌な予感がしてはやく原因を見つけなければならないと思った。
しかし、それは小さなことの積み重ねであった。
幼稚園の頃に彼は少し複雑な理由で母と母方の祖父母と一緒に暮らしていた。
そして、ある日突然男の人が一緒に暮らしたいと言ったので一緒に暮らし始めた。これが実の父である。
それからはとても窮屈な生活だった。母方の祖父母は彼に好きなことをさせてくれて質問をしてもちゃんと答えてくれた。
しかし、父は違った。頭がいいからか少しわからないところがあると怒られるし、父はいつも忙しそうで質問をしても多分返してくれないだろうしわがままを聞いてくれるような人でもなかった。彼には姉もいたが男だからという理由でとても厳しくされた。父の前ではいい子を演じるしかなかった。そんな彼の心のよりどころは母方の祖父だった。祖父母はわがままを言える唯一の大人であり、質問をしてもきちんとした答えを教えてくれて、祖母はいつも優しくて美味しいご飯を食べさせてくれた。今でも母方の祖父母には頭が上がらない。
そして小学生くらいから父方の祖父母と食事とか頻繁にいくようになったが、そのたびに祖母からいい子にしてるから欲しがっているものを買ってもらえるんだよ的なことを言われた。それを言われる彼の頭の中は「つまり、いい子にしていれば物がもらえるし怒られることもない」という解釈になった。
彼はそのくらいから徐々に自分の感情があまり表に出なくなった。
そして、時は過ぎて小学校6年生のときに地元の中学校はヤンキーが多いという噂を聞いてそこに行きたくないと思い中学受験をする。
この中学受験の後が彼にとって激動となる人生の始まりだった。
受験して合格した中学校に通うことになったのだがちょっとした(何だったかは思い出せない)ことでクラスのほぼ全員からいじめを受けた。いじめはとても陰湿だったが最後に首にノコギリを突き付けられて初めて人に言った。親を頼ればよかったという人もいたがそのころくらいから成績も落ち始めていて親が厳しかったのもあってとても追い詰められて死にたくてたまらなかった。
しかし、ある出来事が起きて生きなければならないと思った。
時が経って、高校に入学してからは特に人間関係のトラブルはなく友達にも恵まれた。
高校三年になり生徒会の副会長になって文化祭の準備をしていたある日、友達に「お前ってそんな喋り方だっけ?」って言われてから自分の感情に残酷な部分があることに気づき始めた。
大学に入学後に突然の違和感に襲われた。急にまわりの人たちが全部同じに見えて、彼の日常から色が消え幻聴が聞こえるようになって、一定期間の記憶が全く思い出せないことに気づいた。
これは明らかに危ないと思い必死に記憶を取り戻そうとした。記憶を取り戻したのはいいが彼が生きなければならないと思ったきっかけとなった仲良かった人が自殺したという事実も忘れていた自分にとても腹が立った。彼は生きなければという思いで感情を分け、私には精神的なダメージと人への憎悪、殺意がたまるようにして彼は陽気なキャラクターということで確立した。しかし、互いに大きくなりすぎて感情が干渉し始めた。お互いに認め合えないから消しかけあってとても疲れる。いずれ自分に殺されるのでないかと不安な毎日だ。
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