転生した俺は身バレしたくない〜ニ鬼を追うもの〜

海月ウミヅキ

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はじまり

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「ココハドコ、ワタシハダレ」


なーんちゃって。とりあえず精一杯の現実逃避と、自分を落ち着かせる為の寒いギャグ
いや実際、本当に寒い

肌寒さを感じて目を覚ませば、見覚えのある景色
左手には鬱蒼と茂る森
右手には青い湖
ただ、先程青かった空はオレンジに染まっていた
ブルッと身震いして身体を起こしてみると、少し動かし辛いが身体が動いた。
ゆっくりと立ち上がって辺りを見渡してみるが、眠る前に見た景色と何も変わらない


夢じゃ無かった…

いや、まだ夢の中という可能性も捨てきれない!とお馴染みの頬を摘むやつをやってみると、頬に痛みが走る。
そよぐ風と鳥の囀り、眠る前にも感じたマイナスイオン的な何か…も、とても夢とは思えないリアルさ

一度冷静になろうと、大きく深呼吸を1度、2度、3度

まず此処は何処なのか
さすがに日本だよな?まさか突然海外はないよな?大丈夫だよな?大丈夫だよな?!

ダメだ、全然冷静になれない

とりあえず人を探そう。と思ったが日が暮れ始めた今、森に入るのは少し憚られる…どんよりと薄暗い森の奥には、とてもじゃないけど入る勇気はない
そうなると目につくのはどこ迄も青い湖

湖へと足を向ければ、草地だった地面が砂利道へと変わった
まるで海の波のように打ち上げる水は、やはり見たこともない程、透明度が高い
恐る恐る湖を覗き込んでみると、よく見知った、それでいて違和感を思わせる顔が水面に映った。

黒い髪に、いつも通り眠たそうな目、チャームポイントと言われる長い下睫毛、美人だった母によく似ていると言われるが、生まれてこの方モテ期は来ていない。よく見知った自分の顔
しかし、揺れる水面を覗き込む瞳の色は見覚えのない緑色だった

光の反射?屈折?湖が青すぎて?日暮れだから?
頭の中に次々と疑問が湧くが、湖の他に確かめる術はない。
そう、スマホがない。財布もない
改めて自分自身を確認すると、黒い革靴にグレーのスラックス、白いワイシャツ。日本の成人男性がよく着るお馴染みの仕事着、サラリーマンの制服スーツ

全てのポケットを確認したが何も入っていなかった

いや、もう訳わからん。どうなってるんだ。どうするんだ。と頭を抱えていると、目の前の湖の水面の一部が不自然に膨らみ上がり、丸い球体になった…かと思うと
フヨフヨと浮き上がった球体はべちゃり、と地面の上に降り立った。

突然の事で呆然とする俺の前でその球体は、まるで意思を持つかのようにプヨプヨと動く。
次の瞬間、球体はその丸い身体?の一部から水鉄砲の様に勢いよく水を飛ばした、俺の足下へ向けて。

靴の少し前に被弾したその水は、小さな水飛沫をあげて少しばかり革靴へと降り注ぎ、その水飛沫を浴びた革靴の一部から煙が上がる。シュワァという嫌な効果音付きだ

え?と思った次の瞬間には球体からまた水鉄砲が発射されていて、反射的に避けようと後ろに下がったが足が絡まり尻餅をついた。
ジンジンと痛むお尻に、更に水を浴びたことによって煙をあげる革靴

えっ
やばいやばい!
何か見たことあるよ、こういうシーン!ドロドロになるやつ!俺知ってる!

急いで革靴を脱ぎ、煙が上がってない部分を握り込みそのまま青い球体目掛けて力一杯投げつけてみる
我ながらナイスコントロール!
投げつけた革靴が球体に直撃し、バチン、と音と共に球体は弾け飛び、周囲に水が散り煙が上がる
その光景を呆然と眺める他に俺に出来ることは無かった





◇◇◇




え?なにあれ?スライム?

煙が完全に消えて漸く心臓の鼓動が落ち着いたので、ゆっくりと立ち上がり服に付いた細かい砂を払い落とす。

煙となって消えた青い球体がスライムにしか見えなかった自分とそれを認めたくない自分
そしてスライムさんと一緒に煙となった俺の革靴。

ココハドコ、の可能性に3つ目が浮かび上がった
1、日本の山奥
2、まさかの海外
3、うそだろ異世界

うそうそ、無いよね異世界なんて
それか夢、すっごいリアルで長い夢

まあ、もし、本当もし仮に異世界だとして


「ステータス!!!」

…なーんちゃって……

異世界でお馴染みのあのセリフを口にしてみれば、目の前に浮かび上がる画面のようなもの
嘘だろおい、と全身の力がぬけるのが分かった


ここは…異世界だ。もしくは夢、壮大な夢

とりあえず目の前に出たステータス画面をチェックしてみようかな

種族、人間。うんうん、ちゃんと人だ良かった良かった
レベル1、うん?いやまあ、まだ始まったばかりだ仕方ない。
HP(体力)10、MP(魔力)3

「はぁぁああ?!!!」

あっ、やばい、つい大きな声が出てしまった
これは早々にレベルを上げないとヤバい、下手したら一撃で死ぬ
さっきのスライムにも余裕で殺されそうな気がする

適正魔法
火・水・風・土・光・闇・聖・暗黒
…これは所謂、全属性適正ってやつでは?!
それでは試しに…使えるなら
「ファイアボール」と、ちょっと照れながら小さく唱えてみると、ステータス画面にパソコンのポップアップのように"MP不足"と表示された

まじでか。ファイアボールって結構序盤で使われる魔法の認識だけど?俺の知識じゃそうだ
その魔法ですらMPが足りないとは…
これは本当に早くレベル上げないとまずい

魔法はとりあえず後で考えるとして、
この…
所持金、189,850G
なーんか見覚えがある
俺の預金残高もこれぐらいの額だった気がするんだよな……てなってくると、やっぱり俺の意識下の夢???リアルで壮大な夢?


とりあえずお金の事も後で考えるとして…
ステータス画面の1番下

ユニークスキル
・アイテムボックス
・ノギノ商店


アイテムボックスはなんとなく分かる。異世界あるあるだから分かる
しかしこのノギノ商店…いや、分からない事はない、家の近くにあって、お爺さんが1人で切り盛りしている小さな商店と同じ名前
2回ほど行った事はあるが、生活雑貨と常温で保管できる食品が少しあるだけで、使い勝手が良いとは言えない店
そんな小さな商店の名前が何故こんな所に…?
やっぱり俺の意識下での夢だからか??
夢にしろ、そうでないにしろ、このスキルの使い道が全く分からない

どうするんだ?と思いながら、何となく、ステータス画面のノギノ商店の部分をスマホのようにタッチしてみた

すると新しいウィンドウが開き、そこには良くネットショッピングで見るような画面が…
写真に商品名、そして値段。
ような、って言うか…そのままそれ。

まさか買えるのか…?

気になったのならば、試してみるしかない。
商品数はそんなに多くはなさそうで、ふと目に入った緑茶を購入することにしてみる。
お値段90G
緑茶の写真をタッチすると、

購入しますか?
はい/いいえ

と出てきたのでそのまま、はいを選択

お買い上げありがとうございました。

の文字が浮かび上がり、所持金が減ったが何も起こらない
どういう事だ?何だったんだ?
え?でもステータス画面を見ると所持金は確かに減ってる…

結局このスキルは何なんだ??
その時、何となく、まさか?という思いが芽生えてステータス画面のアイテムボックスをタッチしてみた
すると、また別のウィンドウが開いてそこには

緑茶×1

の表示、そのまま緑茶の文字をタッチしてみようと画面に触ると、俺の手はそのまま画面の中の暗黒世界へと吸い込まれていった
いや本当に真っ黒なんだって!
吸い込まれて見えなくなった右手に何だか覚えのある感触。それをしっかり握り手を引き抜いて見ると、画面から出てきた右手にはしっかりと緑茶のペットボトルが握られていた


そうきたか…
そうか、まじか…うん、そうか。全然わからん!!!!

ただ、緑茶を見ると急に喉が渇いてる気がしてきたのでキャップ開け、一気に渇いた喉へと流し込んだ。
…ぬるい。この緑茶めちゃくちゃ常温

ペットボトルの半分ほどを一気に飲み、1つ深呼吸

うん、何かもう、夢か現実か全く分からん!
なのでとりあえず、ザ・ベスト!の精神で最善を尽くそう!そうしよう。

とりあえずお腹が減った!何か味が濃い物を食べたい。食べなきゃ頭も回らない…
だがその前に、日もだいぶ沈んできたし、鬱蒼と茂る森の奥から何やら動物の鳴き声のようなものが聞こえる。
湖も安全とは言い難いし…

獣避けにはやっぱり火だよね!!!

テレビで少し見たくらいのサバイバル知識しかないが、確か獣は火を怖がるって言っていた…聞いた気がする。
そうと決まればまずは火をつけるもの
湖から少し離れ森の入り口で小さな枝や枯葉をいくつか拾い、もう一度湖の近くまで戻る
拾い集めた枯葉や枝を適当に置き、あとは火をつけるだけ…

よろしくお願いします!ノギノ商店さま!

ステータス画面からノギノ商店を開いて、商品一覧をスクロール
ある!あったよライター!
本当ありがとうございますノギノ商店様…

商品一覧画面を拝み倒しながら、購入したライターをアイテムボックスから取り出し枯葉に火をつけた。
あっという間に燃え上がった枯葉を急いで木の枝の上に落とし、少し風を起こしてみたが、木の枝が少し黒ずんだだけで終わった。
何のこれしき、と次は木の枝に直接ライターの火を当てるが全く燃え上がる気配がない
湿気ているのだろうか?

となれば、何か燃える物…
ともう一度ノギノ商店の画面と向き合いスクロール
何度がスクロールすると"割り箸(業務用)"の文字
これだ!と思い購入してアイテムボックスから取り出した。
大きなビニール袋の中に入った割り箸は特に個包装などもされていなかった為そのまま何本かを地面にばら撒き山のように盛り、一本を手に取りライターの火を近づける
すぐに火がついたその割り箸を割り箸山へと放り込めば次々と火がうつっていった。

これでどれくらい保つかは分からないけど、とりあえず火は起こせた…
次はご飯だ。

もう一度ノギノ商店の画面へと向き合い、ゆっくりとスクロールしていく
菓子パンに、乾き物…お、インスタントラーメン!
カップ麺は無さそう…
そのかわりに見つけてしまった文明の利器…
カセットコンロとボンベ
少し値段はするがこれは買うしかない

ということで、カセットコンロとボンベ、小さな片手鍋に味噌味のインスタントラーメン、そして水とスルメを購入

早速アイテムボックスから色々取り出して、焚き火から少し距離を開けてカセットコンロを置いた。
後は片手鍋に水を入れてボンベを装着、ツマミを捻れば簡単に出る火。最高…
鍋をコンロの上に置き、沸騰するまでの間スルメを焚き火で少し炙り噛み締める


あーー、塩分が体に染みる。最高…

スルメを口に咥えながら、ラーメンの袋を破り、沸騰した鍋の中に乾麺を入れた時だった。

ガサリ、と森の方向から音がして顔を上げるとそこに居たのは二足歩行の狼の様な大きな熊

いや、自分でも何言ってるか訳わかんないけど、狼のような熊…熊のような狼なのだ

尖った耳に、尖った牙、だがその生き物は二足歩行で立ち上がっている
黒い艶やかな体毛で身を包んでいて、その黒さと艶加減が金属を思わせる

これはヤバいやつだ。
だって俺HP10だからね

涎をだらだらと垂らしたソイツがギロリ、と目を光らせた
一縷の望みをかけて、口に咥えていたスルメをソイツの足元へと投げて見る
するとゆっくりと動いたソイツは鋭い爪でスルメを刺し口の中に入れゆっくりと咀嚼した
ゴクリ、と喉を鳴らし咀嚼した物を飲み込んだソレはまた目を光らせて、前に一歩足を踏み出した。するとガシャリ、と金属が擦れるような独特の音がした


まさか…本当に金属で出来た毛だなんて言わないよね?それって…そんなのって異世界だからって…それはないだろう!ズルすぎるだろう!!
そもそもレベル1で会っていい相手じゃないだろう!スタート地点に居ていい敵じゃないよ!


少しずつ近づいて来ていたソイツが突然スピードを上げて近づいて来る
もうダメだ
だって、レベル1だから俺

その瞬間、走馬灯の様に頭の中に映像が広がった

"また"死ぬのか、"また"殺されるのか、"今度は"出来るだけ痛くないと良いな

ああ、最後の晩餐がスルメとは
ラーメン…食べたかった

そう思い衝撃が来る前にゆっくりと目を閉じた
が、暫くしても想像していた衝撃はなく
変わりにガシャン…と何かが落ちる音がして恐る恐る目を開いた
眼前には地面に横たわる先程まで生きていた狼のような熊
ソイツの背中には大きな十字の切り傷があり、一部は内臓まで達したのか気持ち悪い色の臓物がはみ出ている
そんなグロテスクなソイツの後ろから黒い影がゆっくりと立ち上がるのが分かった


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