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ダンジョン都市

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「なるほど…だいたい分かった…?」



1人部屋で冒険者カードの裏を見ながら頷き首を傾げる。
冒険者カードの裏には、注意事項や諸々の説明が記載されており、スクロールする事によって次から次へと新しい情報が出てくる様になっていた。
とりあえずわかった事は、冒険者として依頼中に死んでも怪我しても、ギルドは責任持ちませんよ。犯罪はおかさないでね!喧嘩したら自分で解決してね!自分の事は全部自分でしてね!
って感じの注意事項という事

それと、冒険者ランクについて
基本的にはF~Aのランクがある様で、依頼を達成する事によってランクアップが可能
ランクが上がれば、より報酬の多い依頼を受ける事が出来る
依頼にもランクがあり、原則自分のランクの一つ上までの依頼しか受ける事は出来ない

…と、その様な事が分かりにくい言い回しで書き連ねられていた。
わからない事があればその都度、冒険者の先輩でもあるアルドに聞こう


「…?」


コンコンと扉が叩かれる音がして、ゆっくりと扉へと向い恐る恐る開けてみた


「…ロワン」
「先程はすみません。湯冷めしてないですか?」
「…俺の方こそごめんなさい」
「いえ、悪いのはアルドですから。
…もし良ければ一緒に飲みに行きませんか?以前約束したテオ酒でも…どうでしょう?」


優しく笑ったロワンが、右手を俺へと差し出した
以前言っていた、紅茶味のお酒…テオ酒
若干気まずい空気だし、ここはお酒の力を借りて良い空気を呼び込もう。そうしよう

喜んで、と差し出されたロワンの手に自分の手を重ね部屋を後にする。

俺が浴場を飛び出した後どうなったかは気になるが、聞いて後悔したく無いので聞かないでおこう


ロワンに案内されて連れてこられたのは、宿屋から徒歩5分程の酒場だった。
大衆居酒屋、という雰囲気で日が沈みきった現在とても賑わっている
その中で、壁際にあるテーブルに見えた見知った赤

酒の席にアルドが居ないわけが無いとは思ってはいたが、やはり気まずい
なんで俺は平手ではなく拳で殴ったんだろうか…今更後悔しても遅い

ロワンと共にアルドが居るテーブルへと向かい、静かに席に着いた。


「いいパンチだったぜ?」


ニヤリとアルドが笑う


「ご、ごめん…つい、」
「悪いと思ってんなら俺の横に座れ」


いや、それは…と隣のロワンを見ると、静かに頷いた後ニコリと微笑まれたので、渋々アルドの隣へと移動した。
とりあえず、セクハラしたら、また殴ってやるからな!とアルドに視線で訴えておく。効果があるかは分からない


「トウヤはテオ酒でよろしいですか?」
「うん!」
「俺もそれで」


ロワンが近くの店員を呼び止めいくつか注文をすると、ものの数分でお酒といくつかの食べ物が届いた。
見た感じ多分フルーツと木の実だ。

食事が美味しくないのは分かっているが、こんな所でコンビニおつまみを出す訳にもいかないので、今日はこれで我慢しよう。


「では、パーティー結成に」


ロワンの声と共に3人でグラスを掲げた

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