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ダンジョン都市

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夜風に当たったせいか、少しアルコールが抜けた気がする。
とてもフワフワして気分が良かっただけにすごく残念だ
それにしてもテオ酒は美味しかった…いくらでも飲めてしまう。ロワンの言う通り、正しく紅茶のお酒。ほぼ紅茶。だが普段飲む無糖のストレートティーより遥かに芳醇で味わい深く、後を引かない甘さがあった。
樽で買ってアイテムボックスに入れておきたいくらいだ



「…飲みやすいのに、意外と酒精が強いのですね」


ワインの容器を傾けたロワンが苦笑いを溢す

宿屋の俺の部屋へと戻ってきてすぐ、酒場で言った通り2人で飲み直す為、コンビニで色々と購入した。
まずは今ロワンが飲んでいる白ワイン、あとは赤ワインにつまめる物を、と生ハム、チーズ、お腹が減ったと言っていたので、シーザーサラダにペペロンチーノ

椅子やテーブルが無いので2人してベッドへと腰掛け、ベッドサイドにあった小さな机の上にギチギチに食べ物が並んでいる


「大丈夫?もうやめとく?」


赤くなったロワンの顔を見て、少し心配に思い頬を撫でた
俺はと言うと、フワフワとした気持ち良い感覚に浸りながら、宿屋のキッチンで借りたグラスを傾ける。生ハムの塩気で赤ワインがよく進む


「大丈夫です。もう少し飲みたい」


ニコリと微笑むロワンが美しく、自然とその髪を掬い上げ、赤く染まった耳へとかける。
そういえば、お酒はあまり強く無いって言っていたな…なんて思いながら、その美しい金髪を撫でつけた。


「ふふ、くすぐったいです」


そう言いながらグラスを傾けたロワンの喉が小さく動く
グラスから離れた唇は果実のよう瑞々しく赤い
まるで吸い寄せられる様に、ゆっくりと、気づいたらロワンの唇へと触れていた



「ん、ん」


一瞬、目を見開いたロワンが、真紅の瞳を細め、長い睫毛で瞳を隠す
軽く口付けた俺の唇を、ヌルリと温かい舌が這い唇をこじ開けた

気持ちいい、何してるんだろう
…ロワンがあまりにも綺麗だったから
自分の行動に言い訳を探すが見つからない

それよりも、ここ数日シてなかったせいか、それとも風呂場で中途半端にアルドに触れられたせいか、腰回りにズンと熱が溜まり重い

求めるようにロワンの唇へと噛みつき、舌を絡ませる。一層激しくなるロワンの舌使いに、どちらの物とも分からない唾液が顎を伝った。


「んっ、んん、ん」
「っ、ふ、」


お互いに何度も唇へと噛みつきあい、次第に軽いキスへと変わる頃、赤い瞳と視線が絡み合いそのまま、ベッドへと押し倒された。
少し潤んだ様に見える真紅の瞳へ、スルリと金色の髪が1束落ちる
俺がロワンの首へ腕を回したのが先か、ロワンが俺の唇へ噛みついたのが先か、息も整わぬ間に激しく口付け合い、2人して求め合った

甘く、優しく、ねっとりと絡み合う舌に思わず腰が揺れる
はち切れんばかりに下着とズボンを押し上げる俺自身が、ロワンに当たり甘い痺れが広がった
その痺れは収まることを知らず、もっと、もっと、と自然と何度も腰が揺れる



「ふふ、そんな可愛い事しないでください」



優しく笑ったロワンが俺の頭を撫でた。
その手は次第に下へと降り、首筋を擽り、鎖骨を這い、胸の間を通る
期待に腰が揺れ、息の仕方さえ忘れてしまったようだ


「あ、ンっ、んん」


するり、と自身を撫でられると同時、ロワンの頭が首筋へと埋まる
ベロリと舐められ、言い得ぬ感覚にゾワリと鳥肌が立った。カプカプと甘噛みされ、物足りぬ刺激にロワンの頭を抱える
小さなリップ音を奏でた後、次第に下へとずれたロワンが、シャツの上から小さな胸の膨らみを口へと含んだ。


「はっ、あ、ん…ロワンっ」


いつの間にか寛げられたズボン、下着の中へと侵入してきたロワンの手に手袋は無い


「もう、ドロドロですよ?」
「んんっ!あっ、」


悪戯げに笑ったロワンが、先走りで濡れた鈴口を優しく撫で回す。
次第に絡まる指が全てを包み、緩々と優しく上下に動き出した
上がる息に唇を噛み、必死に声を押し殺す
捲り上げられたシャツから覗く立ち上がった乳首へと、ロワンの赤い舌が這うのが見えて脳が蕩けそうな程の快感が走った

ペロリ、と舐められ、ジュルリと吸われ、押し潰すようにコリコリと捏ねられる。
その間に陰部を包み込んでいたロワンの手が下へと降り、後孔を確かめる様にグルリと撫で回した


「あっ、あッ、ロワンっ、んんん」


名を呼べば、ふと金髪が持ち上がり、赤い瞳と視線が絡み、舐るようなキスが落ちてくる
貪り合う様に互いの唇へと食らい付いていると、いつの間にか下半身に着けていた衣服は剥ぎ取られ、撫で回されていた後孔へと何かが侵入してくる
その異物感に、思わずロワンの背中へと爪を立てた


「ぐ、んっん゛ッ…!」


体内を確認する様に掻き混ぜるその指に思わず力が入る。
グチグチと何度も出し入れを繰り返されると同時、親指の腹で陰茎の裏筋を擦りあげられ、先走りが幹を伝った
ゆっくりと広げられる感覚と、増える指と、圧迫感。解放されない唇に、ずっと俺を見つめる熱く紅い瞳。とても長い間そうされいる気がした。
決定的な刺激が無く、限界まで勃ちあがった陰茎が苦しい。腹の奥の方が熱く疼く


「んっ、んふは、ッああ!!」


3本目の指が前立腺を押し上げると同時、漸く解放された唇から嬌声が漏れた。
慌てて唇を噛みシーツを握りしめるが、またもや前立腺を擦られあられもない声がこぼれ落ちる
ジクジクと何度も執拗に擦られ、何度もシーツを蹴った
息が上がり、頭がボーっとする



「トウヤ…入れても、いいですか?」


額へと静かにキスが落とされ、ロワンが熱い息を吐く
俺自身に添えられる、熱く硬い塊
恥ずかしさから、伏目がちに小さく頷いた
すると顔中に優しい雨の様なキスが降ってきた

体内からズルリと指が引き抜かれ、代わりに熱く硬いものが後孔へと触れる
俺が深く息を吐くと、ロワンも小さく息を吐いた


「ッあ゛、う、ん゛んッ…!!!」
「っ、は」


ぐち、と肉を割って体内へと埋まる肉棒
あまりの熱さと質量に身体が強張る
あのロワンの凶悪な物を受け入れているのだ、押し広げられる圧迫感と、裂ける様な痛み
あまりの痛みに視界が歪む。
そんな俺を見たロワンが、申し訳なさそうな顔で俺の髪を梳く
俺が慣れるのを待っているのか、それ以上動く事はせず、優しく何度も何度も口付けてくれた。


「ん、っん、ロワン…」
「大丈夫ですか…?一回抜きましょうか?」

「…大丈夫、だから……噛んで」
「ッ…!!」


ぐいっと顔を背け、頸を露にすると、ロワンの瞳が揺れた


「……知りませんよ」


言葉と共に迫ってくる金色の髪


「っひ、いっ、ッあ゛あっあ!!」


プツンと、肉に刺さる感覚と、無理矢理押し開かれる身体
突然奥まで埋まったロワンの熱棒に慌てて身を引くが、しっかりと押さえ込まれた身体は少しも動かない

「あっ、あっ!ッあ、ンん゛」


首から何かが抜け出る感覚と、緩く身体の奥を往復する熱い肉棒に、身体中の熱が沸々と燃え上がりやり場の無い快感を抑えようとロワンに必死でしがみつく。

ジュルリ、と音を立てて俺の首筋から離れたロワンと視線が絡む
その口はいつもより赤く、満足そうに唇へと這わす舌はもっと赤い
美しい顔がニヤリと笑い、白く長い牙が見えた


「とても美味しいです」
「ンッ、あ、あっ!」
「一緒に気持ちよくなりましょう。」
「ひっ、ぁ、あンッ」


優しく前立腺を擦り上げられ、ビクリと背中が反る
ズンズンと優しく中を擦り上げる肉棒に、思わず力が入った
勃ちあがった陰茎からは留めどなくカウパーが溢れ、腹の上を汚していく
身体の奥からジワジワと広がる甘い痺れと、熱い熱をどうする事もできず、ロワンへとしがみついた。
もっと、もっと、と強請るようにじぶんから唇を合わせ真紅の瞳を見つめる
優しい手が頭をなで、次第に律動が早くなっていく。高まる熱がグルグルと渦巻き、解放されるのを今か今かと待ち侘びているようだ


「あっ、ああッ、ロワンっ…もうッ」
「ええ。ねえ、トウヤ
…もっと奥まで入れてもいいですか?」

「ひ、ぃグっ、だ、だめっ…!おくは、やだッ」


グリグリを奥を押し広げられ、足が震える
前回の、奥の奥を突かれ広げられ入り込まれた事を思い出し身体が強張る。
信じられない程気持ちよくて、おかしくなったのをハッキリと覚えている。気持ちいいのは良いが、気持ち良すぎるのはダメだ


「…分かりました。今日は奥には入れません。
大丈夫ですからもっと気持ちよくなって、イき顔見せてください」
「ッんん、っふあ!」

優しい顔で笑ったロワンが俺の髪を撫で、口付け、前立腺を優しく擦った
優しい律動と共に、陰茎にしなやかな指が絡みつき、上下に動く
ギリギリまで高められていた俺自身はもう限界で、絶頂へと向かうのはあっという間だった。



「あ、ああッ…い、くぅッ——!!」


勢いよく腹の上へと白濁が飛び散り、目の前が明滅する。
とてつもない脱力感に襲われて、ぐったりとした身体で荒い息を繰り返した


「っあ、?ッあ、待って!あっ、ああッ」


達したばかりでぐったりとしている俺の前立腺を、ロワンの熱棒がこすりあげる。


「私がイくまでお付き合いくださいね」
「ま、っあッ、そんなっ、あッ…!!」


イったばかりで敏感な身体を、さっきよりも激しく突き上げられ、シーツを手繰り寄せた
解放されたばかりの快楽の海へと、また引き摺り込まれる感覚に身体が震える
激しく突かれることにより、さっきよりも強い快感が身体を駆け巡り、少しの怖さから強請るようロワンへと口付けた。
答えるように俺の口内を舐め回しながらも、徐々に早まる律動
脳天を貫くような快感に、成す術もなく俺はただただ、ロワンにしがみ付くしか無かったのだ。

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