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プロローグ_星雨が降った日
【プロローグ___星雨が降った日】
___その日、『空』が落ちてきた。
星々は宙を巡り、赤く、煌々と燃え上がる星は命を燃やし尽くした蝉のように大地に降り注いだ。夜空に見惚れていた人類は瞬く間に光と轟音に包まれ、大地と彼らの文明と共に殆ど姿を消した。星々は大地を砕き、さらに奥底の地殻まで到達した。
世界が絶望の灰に包まれる中、地殻に亀裂が入ったことにより人智を超えた力『マナ』が地表に噴き出た。マナをその身に受けた人々は新たな力を得て進化を果たし、またある者はその力に耐えきれず消えていった。
そしてその恩恵は人類だけにはとどまらなかった。
落ちてきた星が大地の記憶と残骸を吸収し、新たな『ヒト』となったのだ。
元々自我などなくただただ流されるまま、暗黒に包まれた宇宙空間を放浪していた『ソレ』は大地の記憶を読み取ることで『自己』を獲得した。大地の記憶には人類が刻んできた数多の歴史と思惑、感情が刻まれており、それは彼らには未知の体験で非常に刺激的だった。
___『星人』の誕生である。
『星人』は星に眠っていた自然の力『マナ』を取り込み、『火』『水』『地』『風』『闇』『光』の主たる六つの属性を操り、滅んだ文明に代わる新たな文明を築き出した。
『火』はその熱を活かして文明を発展させ___
『水』はその清浄たる恵みで世界を潤し___
『地』は荒れ果てた大地に豊穣をもたらし___
『風』はよどみ穢れた風を吹き飛ばし___
『闇』が穢れを抱え___
『光』で世界は満たされた___
この光景を目の当たりにしていた人類の生き残りは、複雑な想いを抱いていた。ある者は『共存』の道を歩み、ある者は『対立』の道を歩み___またある者は『独立』の道を歩んだ。
善悪関係なく、分け隔てなくもたらされた祝福は終わりなき争いをもたらし、人類同士、人類と星人、そして星人同士が領土や主従、権利、思想の為に争い始めた。
そんな混迷の中___『災禍』は生まれた。『レクス』と呼ばれる星人が人類、星人関係なくその圧倒的な力で世界を手中に収めようとしていた。原初の頃に生まれた彼の能力は凄まじく、そのいかなる者も寄せ付けない隔絶した力は筆舌しがたいものであった。彼に立ち向かった者は皆、塵となって消え失せた。その圧倒的な力を前に膝をついた人類と星人もいた。
だがこのような状況においても人類と星人の中には決して諦めない者達が多くいた。この圧倒的な『暴』の前にようやく、人類と星人は団結したのだ。
人類はマナの主たる六属性を統べる『神子』を筆頭にバラバラだった人々をまとめあげた。そして六つの属性の象徴ともいえる星人の王___『六星皇』と手を結び、人類と星人の連合軍を構築し、『暴君』に立ち向かった。
この戦いは後に『星乱大戦』と名付けられた。
この戦の結末は、多大な犠牲を出しながらも連合軍の勝利で終戦を迎えた。『暴君』どのようにして敗れたのか、敗れた後どうなったのかは歴史の闇の奥底へと消えていった。
この争いを経て、人類と星人は互いを理解しようと互いに歩み寄り始めた___
___その日、『空』が落ちてきた。
星々は宙を巡り、赤く、煌々と燃え上がる星は命を燃やし尽くした蝉のように大地に降り注いだ。夜空に見惚れていた人類は瞬く間に光と轟音に包まれ、大地と彼らの文明と共に殆ど姿を消した。星々は大地を砕き、さらに奥底の地殻まで到達した。
世界が絶望の灰に包まれる中、地殻に亀裂が入ったことにより人智を超えた力『マナ』が地表に噴き出た。マナをその身に受けた人々は新たな力を得て進化を果たし、またある者はその力に耐えきれず消えていった。
そしてその恩恵は人類だけにはとどまらなかった。
落ちてきた星が大地の記憶と残骸を吸収し、新たな『ヒト』となったのだ。
元々自我などなくただただ流されるまま、暗黒に包まれた宇宙空間を放浪していた『ソレ』は大地の記憶を読み取ることで『自己』を獲得した。大地の記憶には人類が刻んできた数多の歴史と思惑、感情が刻まれており、それは彼らには未知の体験で非常に刺激的だった。
___『星人』の誕生である。
『星人』は星に眠っていた自然の力『マナ』を取り込み、『火』『水』『地』『風』『闇』『光』の主たる六つの属性を操り、滅んだ文明に代わる新たな文明を築き出した。
『火』はその熱を活かして文明を発展させ___
『水』はその清浄たる恵みで世界を潤し___
『地』は荒れ果てた大地に豊穣をもたらし___
『風』はよどみ穢れた風を吹き飛ばし___
『闇』が穢れを抱え___
『光』で世界は満たされた___
この光景を目の当たりにしていた人類の生き残りは、複雑な想いを抱いていた。ある者は『共存』の道を歩み、ある者は『対立』の道を歩み___またある者は『独立』の道を歩んだ。
善悪関係なく、分け隔てなくもたらされた祝福は終わりなき争いをもたらし、人類同士、人類と星人、そして星人同士が領土や主従、権利、思想の為に争い始めた。
そんな混迷の中___『災禍』は生まれた。『レクス』と呼ばれる星人が人類、星人関係なくその圧倒的な力で世界を手中に収めようとしていた。原初の頃に生まれた彼の能力は凄まじく、そのいかなる者も寄せ付けない隔絶した力は筆舌しがたいものであった。彼に立ち向かった者は皆、塵となって消え失せた。その圧倒的な力を前に膝をついた人類と星人もいた。
だがこのような状況においても人類と星人の中には決して諦めない者達が多くいた。この圧倒的な『暴』の前にようやく、人類と星人は団結したのだ。
人類はマナの主たる六属性を統べる『神子』を筆頭にバラバラだった人々をまとめあげた。そして六つの属性の象徴ともいえる星人の王___『六星皇』と手を結び、人類と星人の連合軍を構築し、『暴君』に立ち向かった。
この戦いは後に『星乱大戦』と名付けられた。
この戦の結末は、多大な犠牲を出しながらも連合軍の勝利で終戦を迎えた。『暴君』どのようにして敗れたのか、敗れた後どうなったのかは歴史の闇の奥底へと消えていった。
この争いを経て、人類と星人は互いを理解しようと互いに歩み寄り始めた___
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