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2部 朝陽に照らされる部屋
24
キミを初めて抱き締めた時、
僕は、懐が海で満たされた
そう感じた
冷たくて暖かくて
硬くて柔らかくて
厳しくて優しくて
苦くて甘い
海だ、キミは海だ
僕の懐は海に満たされた
そう感じたんだ――
キッチンで、由紀恵と愛実が何やら談笑しながら、重箱に料理を詰めている。手伝うと言ったのに、邪魔よ、と追い出された懐空は、ダイニングと間続きの和室で、座布団を枕に不貞寝している。
それに添い寝しているのは真っ白い犬、ジョイだ。夏に来た時は刈り込んであった体毛が、冬の今、長くふさふさに伸びている。麗らかな天気の大晦日、静かに時間が流れていく。お蕎麦ができたわよ、と由紀恵の声が懐空を起こした。
懐空より早くジョイが起きて、くぅん、と懐空の顔を覗き込む。
「ジョイ、おまえ、僕よりずっと賢いね」
上体を起こした懐空が両手を上にあげて伸びをしてから、ジョイの頭を包み込むように撫でる。嬉しそうに尻尾を振っていたが、由紀恵に呼ばれてジョイはダイニングに行ってしまった。ジョイにはオヤツね、と由紀恵がジョイの皿に骨を象ったクッキーをパラパラと入れた。
「わぁ! エビが二本だ」
いつもは一本だけなのに、と懐空が単純に喜ぶ。
「カイは子どものころからエビ天がすきなのよ」
蕎麦を箸で引っ張り上げながら由紀恵が笑う。
「あら、そうなの? 知らなかったわ」
と、愛実は不満顔だ。
「知ってたら、天ぷら揚げるのに」
「天ぷら、家でできるんだ?」
「お店ほど上手じゃないけどね」
「エビとピーマンと茄子があれば、文句言いません」
「カイは豆腐の素揚げも好きよ」
「あぁ、あれは美味いよねぇ……」
「豆腐の素揚げって?」
愛実が由紀恵に問う。
「お豆腐を二センチくらいの厚さに切って水切りしたのをそのまま揚げるの。で、揚げたてを醤油に潜らせる、それだけ」
「お揚げとは違うの?」
「微妙に違う。揚げもいいけど、もっと美味い」
「でも、このエビ天、上手に揚がってますよね」
「ごめんね、あみさん、これ市販品」
「母さんは豆腐の素揚げか、冷凍のコロッケしか家じゃ揚げ物しない」
「あら、いけない?」
「僕は揚げ物なんかしたことない」
巧く誤魔化した、と由紀恵と愛実が声を揃えて笑った。
蕎麦の昼食を終えると、懐空はまた邪魔者扱いされた。
「母さん、パソコン借りるよ」
例のホームページを確認すると、トップページで新人賞の発表がされていた。見ると略歴も乗っていて、大学名まで書かれている。写メでいいからと言われた顔写真も、向こうで加工したのだろう、普通のスナップ写真に見える。
大学の図書館で、忠司に頼んで撮って貰ったものだ。見る人が見れば背景で、すぐにどこの大学の図書館か判ってしまうだろう。
由紀恵にはまだ言っていない。夕飯の時、このページを見せようと思った。口で言うよりその方が楽だと思った。
由紀恵はなんというだろう。喜んでくれるだろうか?
寒くなる前に、今日は忙しい由紀恵の代わりにジョイを連れて散歩に出かけた。朝夕散歩に連れて行くのだと言っていた。久しぶりに歩く懐かしい街並み、懐かしい海の匂い、懐かしい空の色……懐空は海岸沿いに出ると、暫く水平線を眺めた。
風もなく、波は穏やかだ。いい天気だったが、今は薄雲が出て仄かに空はブルーグレーに輝いている。潮騒が耳に優しい。
「行くよ、ジョイ」
海岸には降りず、そのまま車道を歩き、次の信号で山側に渡り、懐空は家路についた。
駐車場に寿司屋の車が止まっていて、やっぱり今夜は寿司か、と懐空がニヤッとする。すると、階段を降りてくる人がいた。懐空より一年下の寿司屋の娘だ。小中学校と同じで、いわゆる幼馴染だ。
「おっ、懐空、まいどあり!」
「相変わらず元気だね。家の手伝い?」
「バイト、バイト! ただじゃやらない」
ケラケラと笑う。
「お正月は忙しいからね、どうしても手伝ってって言われる」
「ごめんね、仕事増やして」
少しも悪いと思っていない懐空だ。
「いーや、ここんところ大野さんちは特上を取ってくれる上得意だからね。感謝しかないっす」
「特上って言ったって、年に数回じゃん」
「うん? 最近、月に1度は注文してくれる。お客さんが来るみたい。配達に行くと、玄関に革靴が置いてあるよ。上等そうな」
「革靴? って、男の人?」
誰だ、と懐空が思う。親戚なんかうちにはいない。それに月に一度? 何も聞いてない。
「うん、紳士靴。いつも夜、そして一人――懐空、聞いてないの? 由紀恵おばさんの恋人だと思ってた」
「おーい、滅多なこと言うなよ。勘違いして変な噂を流すな」
「言うわけないじゃん。話す相手が懐空で、由紀恵おばさんのことじゃなきゃ言わないよ。こちらもこう見えたって客商売なんだよ」
「ヘンな噂が流れたら、おまえのせいだと思うからな」
「こわや、こわや。退散するか。それじゃ、来年もよしなに!」
寿司屋の車が行ってしまうのを待って、懐空は階段を昇っていった。
月に一度、母を訪ねて男が来る。しかも男に母は寿司を振舞っている。懐空には思いつく相手がいない。
夜、男が一人で、一人暮らしの母を訪ねてくる。そして寿司を母と二人で食べて、帰る――帰るのだろうか?
庭の水道でジョイの足を洗いながら懐空がつい考え込む。
もし、帰らず泊まっていたとしたら? 泊まっていたとしたら母は?
なんだか判らないけれど、吐き気がしそうだった。自分の顔が蒼褪めているのが判る。
母は独身だ。相手の男も独身なら、なんの問題も障害もないはずだ。八十歳で結婚する人だっている。なのになぜ僕はこんなに狼狽えているんだろう?
くぅん、とジョイが鼻先を懐空の顔にあてた。ハッとして見ると、ジョイの足がずぶ濡れになっている。慌てて水道を止め、ジョイの体を拭き始める。
「カイ、帰ったの?」
部屋の中から由紀恵の声がした。
「うん……今、ジョイの足、綺麗にしてるから。終わったら中に入るよ」
自分の声が震えているような気がした。
ジョイの体を拭きながら、母さんには何も言うまい、と思った。必要ならば必ず母は自分から言い出すはずだ。それを言わないでいるのは、僕に聞かせる必要がない、僕には関係がないからだ。
それに少なくとも今は、僕からは訊けない。今の僕は動揺が大きすぎて、訊けば返事を聞く前に取り乱してしまいそうだ。
愛実とのことを相談したとき、相手が八十のお婆さんでも男でも、反対なんかしない、母は僕にそう言った。その母の想いに僕は応えなくちゃいけない。そう思う懐空だった。
掃き出し窓を開けて、絞ったぞうきんを置いてやると、ジョイがひょんと飛び上がり、ちゃんとぞうきんを踏んで中に入る。よく躾けたものだと感心しながら、ぞうきんを取り、窓を閉め、庭の水道の横にぞうきんを広げて干した。それから玄関に回って中に入った。
玄関で靴を脱ぐとき、ふとシューズボックスに目が行き、扉を開けて中を見た。見慣れない靴なんかない。何をしてるんだ、と自分に呆れる。おかえり、と愛実の明るい声が聞こえた。
ダイニングに行くとテーブルには寿司桶と、詰め終わった重箱が並んでいた。華やかに飾り付けられ、彩りよく詰められた正月料理の数々を見て、そうだ、正月だ、穏やかな心で過ごさなきゃ、と思う。
「あれ? 懐空、顔色悪いよ?」
愛実が懐空を覗き込む。すると由紀恵も懐空を見て
「ほんと……風邪でも引いた?」
と心配そうに言う。
「少し寒かったから……海を長く見過ぎたかも。ちょっと部屋で休むよ」
愛実の顔も由紀恵の顔も見ないで、懐空は言った。そして二階の自分の部屋に向かう。
懐空の部屋には、ベッドの上に新品の布団がカバーを掛けられた状態で畳まれて置かれていた。それを床に降ろし、自分のベッドに潜り込む。
太陽の匂いがした。昨日干したばかりなんだ……由紀恵の愛情を感じれば感じるほど、苦しくなる懐空だった。
僕は、懐が海で満たされた
そう感じた
冷たくて暖かくて
硬くて柔らかくて
厳しくて優しくて
苦くて甘い
海だ、キミは海だ
僕の懐は海に満たされた
そう感じたんだ――
キッチンで、由紀恵と愛実が何やら談笑しながら、重箱に料理を詰めている。手伝うと言ったのに、邪魔よ、と追い出された懐空は、ダイニングと間続きの和室で、座布団を枕に不貞寝している。
それに添い寝しているのは真っ白い犬、ジョイだ。夏に来た時は刈り込んであった体毛が、冬の今、長くふさふさに伸びている。麗らかな天気の大晦日、静かに時間が流れていく。お蕎麦ができたわよ、と由紀恵の声が懐空を起こした。
懐空より早くジョイが起きて、くぅん、と懐空の顔を覗き込む。
「ジョイ、おまえ、僕よりずっと賢いね」
上体を起こした懐空が両手を上にあげて伸びをしてから、ジョイの頭を包み込むように撫でる。嬉しそうに尻尾を振っていたが、由紀恵に呼ばれてジョイはダイニングに行ってしまった。ジョイにはオヤツね、と由紀恵がジョイの皿に骨を象ったクッキーをパラパラと入れた。
「わぁ! エビが二本だ」
いつもは一本だけなのに、と懐空が単純に喜ぶ。
「カイは子どものころからエビ天がすきなのよ」
蕎麦を箸で引っ張り上げながら由紀恵が笑う。
「あら、そうなの? 知らなかったわ」
と、愛実は不満顔だ。
「知ってたら、天ぷら揚げるのに」
「天ぷら、家でできるんだ?」
「お店ほど上手じゃないけどね」
「エビとピーマンと茄子があれば、文句言いません」
「カイは豆腐の素揚げも好きよ」
「あぁ、あれは美味いよねぇ……」
「豆腐の素揚げって?」
愛実が由紀恵に問う。
「お豆腐を二センチくらいの厚さに切って水切りしたのをそのまま揚げるの。で、揚げたてを醤油に潜らせる、それだけ」
「お揚げとは違うの?」
「微妙に違う。揚げもいいけど、もっと美味い」
「でも、このエビ天、上手に揚がってますよね」
「ごめんね、あみさん、これ市販品」
「母さんは豆腐の素揚げか、冷凍のコロッケしか家じゃ揚げ物しない」
「あら、いけない?」
「僕は揚げ物なんかしたことない」
巧く誤魔化した、と由紀恵と愛実が声を揃えて笑った。
蕎麦の昼食を終えると、懐空はまた邪魔者扱いされた。
「母さん、パソコン借りるよ」
例のホームページを確認すると、トップページで新人賞の発表がされていた。見ると略歴も乗っていて、大学名まで書かれている。写メでいいからと言われた顔写真も、向こうで加工したのだろう、普通のスナップ写真に見える。
大学の図書館で、忠司に頼んで撮って貰ったものだ。見る人が見れば背景で、すぐにどこの大学の図書館か判ってしまうだろう。
由紀恵にはまだ言っていない。夕飯の時、このページを見せようと思った。口で言うよりその方が楽だと思った。
由紀恵はなんというだろう。喜んでくれるだろうか?
寒くなる前に、今日は忙しい由紀恵の代わりにジョイを連れて散歩に出かけた。朝夕散歩に連れて行くのだと言っていた。久しぶりに歩く懐かしい街並み、懐かしい海の匂い、懐かしい空の色……懐空は海岸沿いに出ると、暫く水平線を眺めた。
風もなく、波は穏やかだ。いい天気だったが、今は薄雲が出て仄かに空はブルーグレーに輝いている。潮騒が耳に優しい。
「行くよ、ジョイ」
海岸には降りず、そのまま車道を歩き、次の信号で山側に渡り、懐空は家路についた。
駐車場に寿司屋の車が止まっていて、やっぱり今夜は寿司か、と懐空がニヤッとする。すると、階段を降りてくる人がいた。懐空より一年下の寿司屋の娘だ。小中学校と同じで、いわゆる幼馴染だ。
「おっ、懐空、まいどあり!」
「相変わらず元気だね。家の手伝い?」
「バイト、バイト! ただじゃやらない」
ケラケラと笑う。
「お正月は忙しいからね、どうしても手伝ってって言われる」
「ごめんね、仕事増やして」
少しも悪いと思っていない懐空だ。
「いーや、ここんところ大野さんちは特上を取ってくれる上得意だからね。感謝しかないっす」
「特上って言ったって、年に数回じゃん」
「うん? 最近、月に1度は注文してくれる。お客さんが来るみたい。配達に行くと、玄関に革靴が置いてあるよ。上等そうな」
「革靴? って、男の人?」
誰だ、と懐空が思う。親戚なんかうちにはいない。それに月に一度? 何も聞いてない。
「うん、紳士靴。いつも夜、そして一人――懐空、聞いてないの? 由紀恵おばさんの恋人だと思ってた」
「おーい、滅多なこと言うなよ。勘違いして変な噂を流すな」
「言うわけないじゃん。話す相手が懐空で、由紀恵おばさんのことじゃなきゃ言わないよ。こちらもこう見えたって客商売なんだよ」
「ヘンな噂が流れたら、おまえのせいだと思うからな」
「こわや、こわや。退散するか。それじゃ、来年もよしなに!」
寿司屋の車が行ってしまうのを待って、懐空は階段を昇っていった。
月に一度、母を訪ねて男が来る。しかも男に母は寿司を振舞っている。懐空には思いつく相手がいない。
夜、男が一人で、一人暮らしの母を訪ねてくる。そして寿司を母と二人で食べて、帰る――帰るのだろうか?
庭の水道でジョイの足を洗いながら懐空がつい考え込む。
もし、帰らず泊まっていたとしたら? 泊まっていたとしたら母は?
なんだか判らないけれど、吐き気がしそうだった。自分の顔が蒼褪めているのが判る。
母は独身だ。相手の男も独身なら、なんの問題も障害もないはずだ。八十歳で結婚する人だっている。なのになぜ僕はこんなに狼狽えているんだろう?
くぅん、とジョイが鼻先を懐空の顔にあてた。ハッとして見ると、ジョイの足がずぶ濡れになっている。慌てて水道を止め、ジョイの体を拭き始める。
「カイ、帰ったの?」
部屋の中から由紀恵の声がした。
「うん……今、ジョイの足、綺麗にしてるから。終わったら中に入るよ」
自分の声が震えているような気がした。
ジョイの体を拭きながら、母さんには何も言うまい、と思った。必要ならば必ず母は自分から言い出すはずだ。それを言わないでいるのは、僕に聞かせる必要がない、僕には関係がないからだ。
それに少なくとも今は、僕からは訊けない。今の僕は動揺が大きすぎて、訊けば返事を聞く前に取り乱してしまいそうだ。
愛実とのことを相談したとき、相手が八十のお婆さんでも男でも、反対なんかしない、母は僕にそう言った。その母の想いに僕は応えなくちゃいけない。そう思う懐空だった。
掃き出し窓を開けて、絞ったぞうきんを置いてやると、ジョイがひょんと飛び上がり、ちゃんとぞうきんを踏んで中に入る。よく躾けたものだと感心しながら、ぞうきんを取り、窓を閉め、庭の水道の横にぞうきんを広げて干した。それから玄関に回って中に入った。
玄関で靴を脱ぐとき、ふとシューズボックスに目が行き、扉を開けて中を見た。見慣れない靴なんかない。何をしてるんだ、と自分に呆れる。おかえり、と愛実の明るい声が聞こえた。
ダイニングに行くとテーブルには寿司桶と、詰め終わった重箱が並んでいた。華やかに飾り付けられ、彩りよく詰められた正月料理の数々を見て、そうだ、正月だ、穏やかな心で過ごさなきゃ、と思う。
「あれ? 懐空、顔色悪いよ?」
愛実が懐空を覗き込む。すると由紀恵も懐空を見て
「ほんと……風邪でも引いた?」
と心配そうに言う。
「少し寒かったから……海を長く見過ぎたかも。ちょっと部屋で休むよ」
愛実の顔も由紀恵の顔も見ないで、懐空は言った。そして二階の自分の部屋に向かう。
懐空の部屋には、ベッドの上に新品の布団がカバーを掛けられた状態で畳まれて置かれていた。それを床に降ろし、自分のベッドに潜り込む。
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