13 / 14
13
しおりを挟む
腰かけたままのオリレーズの妻、その傍らに立つオリレーズ、少しだけアースが進み出る。裏返したマントは曙、流れる髪は黄金に輝く。
「どうだ、美しいだろう?」
興奮気味のオリレーズに妻は答えず、微かに眉を寄せただけだ。
「さぁ、早く! いまさら勿体ぶることもなかろう」
「おまえは急いてばかりだな。それではどんな曲を奏じても、とてもよさなど判るまい。もっと落ち着いて堪能しようとは思わないか?」
「俺のことなどどうでもいい――妻が喜んでくれさえすれば」
オリレーズの言葉の、最後のほうは小さな呟きに変わっている。
「だから詩人よ。飛び切り美しい調べを妻に聞かせてくれ」
「まぁ、待て……どんな曲にするのか、考えている」
竪琴を撫でながら、静かにアースがオリレーズを宥める。どうにか治まるオリレーズを横目に、アースの神経の向かう先は隣室、フィルの仕事の塩梅を気にしている。
オリレーズの部屋では忍び込めたことに驚くフィルがいた。
『オリレーズの部屋に? 無茶言うな、きっと鍵が掛けてある』
『施錠されていたら、もう一度開けてみろ。ドアは二度目には開く」
奇妙なアースの言葉、思った通りオリレーズの部屋はしっかりと施錠され、僅かな時間で破るのは無理そうだ。それが、言われたとおりに試してみるとすんなりと開いた。いつの間にか開錠されている。
(ふむ、確かに『二度目には開いた』……これって魔法? アイツ、吟遊詩人で魔法使い?)
フィルの中にアースへの疑念が浮かぶ。だが、そんなことをゆっくり考えている暇などない。気付かれる前に済まさなければ……
アースは『オリレーズの寝室にある鏡を見つけ、布が被せてあれば掃い、曇って映らなければ磨け』と言った。多分、寝室はこのドアだ――いくつかあるドアの一つに目星をつけてフィルは中に入っていった。
「それでは今日は異国の曲をご披露しよう」
やっと演奏を始める気になったアースが、薄く微笑んで竪琴に軽く接吻する。それを見て、まるで一幅の絵のようじゃないか、同意を求めて妻を見るオリレーズ、妻は軽く俯くがオリレーズは頷いたと思い込んで疑いもしない。
詩人の長い指が糸を押さえ糸を弾き、優美な音色に部屋が満たされていく。そこへ詩人の歌声が加われば、空気が溶け出してしまいそうだ。その響きに心が揺さぶられて、身体が震えてくるのが判る。だが、この言葉は? そうか、異国の曲と言っていた。言葉の意味が判らずとも、これほどに引き込まれるのなら意味が判ればどれほどのものか――
なんとか意味の判る言葉にできないものか? 尋ねる機を探そうと、オリレーズが詩人を見る。すると詩人の視線は妻のほうに向かっている。そして妻は……うっとりとした眼差しで詩人を見つめている。あれほど潤んだ瞳、今まで見たことがあっただろうか? 心に焼けつくような痛みを覚えるオリレーズだ――
アースが言っていた鏡はすぐに見つかった。フィルの背より幾分高さのある姿見は、部屋の隅で厚い布を被せられ、なるべく目立たないように置かれていた。
覆いを外してみると縁取りに彫刻がほどこされた、古臭いが随分と立派なものだ。
(あぁあ、まったく手入れをしてない。汚れちまって、なんにも映しやしないじゃないか)
まったく金持ちは物を大事にしない。しっかりした造りのこの鏡、大事に使えばまだまだ使える。売れば庶民なら半年は食える……つい値踏みしてフィルが苦笑する。
(今はこいつの値段などどうでもいい、それより曇っていたら磨けと言ったな――ん? アースのヤツ、とうとう始めたようだ)
アースが奏でる竪琴の音が聞こえ始め、それに唸り声のような音が混じってくる。
(なんだろう、あの音は? 歌声? いいや違う、まるで獣が威嚇しているようだ)
不思議に思いながら、はぁっと息を吹きかけて、外した覆いで鏡を磨く。だんだんと艶が出て、何かが映し出されていく。自分の顔だと気にもしなかったが、違和感に手を休めて鏡を見る。
「うぉっ!!!」
小さな悲鳴を上げてフィルが尻もちをつく、そこに映し出されるのは顔のない男だった――
妻の顔を見つめるオリレーズの耳に、もはや竪琴の音も詩人の声も届かない。心の中で自問自答を繰り返す。
妻を喜ばせるために連れてきた詩人だ。そして妻は詩人を気に入った。今まで、どんな花も宝物も、気に入ることのなかった妻が、詩人に見惚れ瞳を潤ませ、涙を零さんばかりになっているじゃないか。俺の目的は達成された、狙い通りだ。なのに、なんだ、この胸の痛みは? 詩人を見つめる妻を、その妻に視線を向ける詩人を八つ裂きにしてやりたい。
なぜその眼差しを、俺には向けてくれないんだ? そんなに俺の妻になりたくなかったか? あぁ、そうだ、最初から判っている。こんな醜い俺の妻になど、なりたくなかったはずだ。そうだ、だから、妻を責めるのも、詩人を恨めしく思うのも、俺が間違っている。だけど、この痛み、この苦しさをどうしたらいいんだ?
詩人の十分の一ほども、俺に美しさがあればよかったのか? オリレーズが冷めた視線を詩人に向ける。輝くように美しい詩人――そう思ってオリレーズが我に返る。
(違う、実際に詩人は輝いている。光を放っている……しかもその輝きは徐々に強さを増している。それになんだ、この心地よさは? 懐かしいような切ないような?)
詩人が放つ光に照らされるオリレーズ、光は身体を照らし、染み込むように体内へと忍び込む。地平に昇る朝日のように心の内さえ温めていく。静かにゆっくり差し込んでくる。
(姫が目を潤ませているのは、この光がもたらす癒しのせいだ。だって、この俺でさえ……)
オリレーズの目頭が熱くなる。
「うおおおおおおおっ!!!!」
フィルの悲鳴が轟いたのはその時だった。ハッとオリレーズが覚醒し、何事かと身構える。隣では妻が立ち上がり、不安げにオリレーズを見る。詩人も竪琴を爪弾くのをやめて、部屋の入口のほうに顔を向けた。
部屋の入り口に、ゆっくりなにかが近づいてくる。やがて姿を現したのは……ゆらゆらと揺れる影のような男――男には顔がなかった。
「どうだ、美しいだろう?」
興奮気味のオリレーズに妻は答えず、微かに眉を寄せただけだ。
「さぁ、早く! いまさら勿体ぶることもなかろう」
「おまえは急いてばかりだな。それではどんな曲を奏じても、とてもよさなど判るまい。もっと落ち着いて堪能しようとは思わないか?」
「俺のことなどどうでもいい――妻が喜んでくれさえすれば」
オリレーズの言葉の、最後のほうは小さな呟きに変わっている。
「だから詩人よ。飛び切り美しい調べを妻に聞かせてくれ」
「まぁ、待て……どんな曲にするのか、考えている」
竪琴を撫でながら、静かにアースがオリレーズを宥める。どうにか治まるオリレーズを横目に、アースの神経の向かう先は隣室、フィルの仕事の塩梅を気にしている。
オリレーズの部屋では忍び込めたことに驚くフィルがいた。
『オリレーズの部屋に? 無茶言うな、きっと鍵が掛けてある』
『施錠されていたら、もう一度開けてみろ。ドアは二度目には開く」
奇妙なアースの言葉、思った通りオリレーズの部屋はしっかりと施錠され、僅かな時間で破るのは無理そうだ。それが、言われたとおりに試してみるとすんなりと開いた。いつの間にか開錠されている。
(ふむ、確かに『二度目には開いた』……これって魔法? アイツ、吟遊詩人で魔法使い?)
フィルの中にアースへの疑念が浮かぶ。だが、そんなことをゆっくり考えている暇などない。気付かれる前に済まさなければ……
アースは『オリレーズの寝室にある鏡を見つけ、布が被せてあれば掃い、曇って映らなければ磨け』と言った。多分、寝室はこのドアだ――いくつかあるドアの一つに目星をつけてフィルは中に入っていった。
「それでは今日は異国の曲をご披露しよう」
やっと演奏を始める気になったアースが、薄く微笑んで竪琴に軽く接吻する。それを見て、まるで一幅の絵のようじゃないか、同意を求めて妻を見るオリレーズ、妻は軽く俯くがオリレーズは頷いたと思い込んで疑いもしない。
詩人の長い指が糸を押さえ糸を弾き、優美な音色に部屋が満たされていく。そこへ詩人の歌声が加われば、空気が溶け出してしまいそうだ。その響きに心が揺さぶられて、身体が震えてくるのが判る。だが、この言葉は? そうか、異国の曲と言っていた。言葉の意味が判らずとも、これほどに引き込まれるのなら意味が判ればどれほどのものか――
なんとか意味の判る言葉にできないものか? 尋ねる機を探そうと、オリレーズが詩人を見る。すると詩人の視線は妻のほうに向かっている。そして妻は……うっとりとした眼差しで詩人を見つめている。あれほど潤んだ瞳、今まで見たことがあっただろうか? 心に焼けつくような痛みを覚えるオリレーズだ――
アースが言っていた鏡はすぐに見つかった。フィルの背より幾分高さのある姿見は、部屋の隅で厚い布を被せられ、なるべく目立たないように置かれていた。
覆いを外してみると縁取りに彫刻がほどこされた、古臭いが随分と立派なものだ。
(あぁあ、まったく手入れをしてない。汚れちまって、なんにも映しやしないじゃないか)
まったく金持ちは物を大事にしない。しっかりした造りのこの鏡、大事に使えばまだまだ使える。売れば庶民なら半年は食える……つい値踏みしてフィルが苦笑する。
(今はこいつの値段などどうでもいい、それより曇っていたら磨けと言ったな――ん? アースのヤツ、とうとう始めたようだ)
アースが奏でる竪琴の音が聞こえ始め、それに唸り声のような音が混じってくる。
(なんだろう、あの音は? 歌声? いいや違う、まるで獣が威嚇しているようだ)
不思議に思いながら、はぁっと息を吹きかけて、外した覆いで鏡を磨く。だんだんと艶が出て、何かが映し出されていく。自分の顔だと気にもしなかったが、違和感に手を休めて鏡を見る。
「うぉっ!!!」
小さな悲鳴を上げてフィルが尻もちをつく、そこに映し出されるのは顔のない男だった――
妻の顔を見つめるオリレーズの耳に、もはや竪琴の音も詩人の声も届かない。心の中で自問自答を繰り返す。
妻を喜ばせるために連れてきた詩人だ。そして妻は詩人を気に入った。今まで、どんな花も宝物も、気に入ることのなかった妻が、詩人に見惚れ瞳を潤ませ、涙を零さんばかりになっているじゃないか。俺の目的は達成された、狙い通りだ。なのに、なんだ、この胸の痛みは? 詩人を見つめる妻を、その妻に視線を向ける詩人を八つ裂きにしてやりたい。
なぜその眼差しを、俺には向けてくれないんだ? そんなに俺の妻になりたくなかったか? あぁ、そうだ、最初から判っている。こんな醜い俺の妻になど、なりたくなかったはずだ。そうだ、だから、妻を責めるのも、詩人を恨めしく思うのも、俺が間違っている。だけど、この痛み、この苦しさをどうしたらいいんだ?
詩人の十分の一ほども、俺に美しさがあればよかったのか? オリレーズが冷めた視線を詩人に向ける。輝くように美しい詩人――そう思ってオリレーズが我に返る。
(違う、実際に詩人は輝いている。光を放っている……しかもその輝きは徐々に強さを増している。それになんだ、この心地よさは? 懐かしいような切ないような?)
詩人が放つ光に照らされるオリレーズ、光は身体を照らし、染み込むように体内へと忍び込む。地平に昇る朝日のように心の内さえ温めていく。静かにゆっくり差し込んでくる。
(姫が目を潤ませているのは、この光がもたらす癒しのせいだ。だって、この俺でさえ……)
オリレーズの目頭が熱くなる。
「うおおおおおおおっ!!!!」
フィルの悲鳴が轟いたのはその時だった。ハッとオリレーズが覚醒し、何事かと身構える。隣では妻が立ち上がり、不安げにオリレーズを見る。詩人も竪琴を爪弾くのをやめて、部屋の入口のほうに顔を向けた。
部屋の入り口に、ゆっくりなにかが近づいてくる。やがて姿を現したのは……ゆらゆらと揺れる影のような男――男には顔がなかった。
10
あなたにおすすめの小説
転移先で日本語を読めるというだけで最強の男に囚われました
桜あずみ
恋愛
異世界に転移して2年。
言葉も話せなかったこの国で、必死に努力して、やっとこの世界に馴染んできた。
しかし、ただ一つ、抜けなかった癖がある。
──ふとした瞬間に、日本語でメモを取ってしまうこと。
その一行が、彼の目に留まった。
「この文字を書いたのは、あなたですか?」
美しく、完璧で、どこか現実離れした男。
日本語という未知の文字に強い関心を示した彼は、やがて、少しずつ距離を詰めてくる。
最初はただの好奇心だと思っていた。
けれど、気づけば私は彼の手の中にいた。
彼の正体も、本当の目的も知らないまま。すべてを知ったときには、もう逃げられなかった。
毎日19時に更新予定です。
招かれざる客を拒む店
篠月珪霞
ファンタジー
そこは、寂れた村のある一角。ひっそりとした佇いに気付く人間は少ない。通称「招かれざる客を拒む店」。正式名称が知られていないため、便宜上の店名だったが。
静寂と平穏を壊す騒々しさは、一定間隔でやってくる。今日もまた、一人。
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
包帯妻の素顔は。
サイコちゃん
恋愛
顔を包帯でぐるぐる巻きにした妻アデラインは夫ベイジルから離縁を突きつける手紙を受け取る。手柄を立てた夫は戦地で出会った聖女見習いのミアと結婚したいらしく、妻の悪評をでっち上げて離縁を突きつけたのだ。一方、アデラインは離縁を受け入れて、包帯を取って見せた。
妻からの手紙~18年の後悔を添えて~
Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。
妻が死んで18年目の今日。
息子の誕生日。
「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」
息子は…17年前に死んだ。
手紙はもう一通あった。
俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。
------------------------------
捨てられ侯爵令嬢ですが、逃亡先で息子と幸せに過ごしていますので、邪魔しないでください。
蒼月柚希
恋愛
公爵様の呪いは解かれました。
これで、貴方も私も自由です。
……だから、もういいですよね?
私も、自由にして……。
5年後。
私は、ある事情から生まれ育った祖国を離れ、
親切な冒険者パーティーと、その地を治める辺境伯様のご家族に守られながら、
今日も幸せに子育てをしています。
だから貴方も勝手に、お幸せになってくださいね。
私のことは忘れて……。
これは、お互いの思いがこじれ、離れ離れになってしまった一組の夫婦の物語。
はたして、夫婦は無事に、離婚を回避することができるのか?
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる