118 / 120
第3部 愛と憎しみに導かれて
118 見せなかった動揺
しおりを挟む
煌一が、アップルパイから零れたリンゴをフォークに刺す。
「それにしても、揃いに揃って嘘吐きばかり……ヤツの女房だけか、嘘がなかったのは?」
それはどうだろうとひなたが笑う。
「わたしたちとは接触していないから、嘘を言うチャンスもなかっただけだ。夫には嘘を吐き続けてる」
「あぁ……影を恨んでいるとか、影を手に掛けたことを忘れた、とか?」
「そう、元凶は案外そこにあるかもね。陽彩さんがもっと素直だったら、ヤツも陽彩さんのために影をどうにかしようなんて思わなかった……かもしれない」
ひなたがモンブランの上に乗っかっていた大きな栗をパクリと口に放り込む。
「影を恨んでいると言ったのは勢いで本心じゃない。あなたがいてくれれば幸せ。そう素直に言えばよかったんだ。影を殺めたことについても、怖くて仕方がないって言えばよかったんだ。それを無理して気にしていないフリなんかするからどんどん苦しくなった――でも、言えなかったんだろうね。自分に自信がないから。こんなこと言ったら捨てられないか、不安だったんだろうね。影として大した能力を持っていなかった陽彩さんが、自分に自信が持てないのは、判んなくもない」
やっぱり影の暮らしの在り様を考えなきゃいけないね、これはひなたの独り言だ。
ふと見ると、マスターがじっとケーキを見詰めている。そう言えばマスターの選んだケーキはどちらもチョコレートが使われたものだ。
雷雅が自分を見ていることに気付いたマスターが少しだけ笑んだ。
「陽彩さんは狩人を殺めるつもりはなかったと言っていました――わたしはなぜ、庇われたのでしょう。わたしへの攻撃はきっと足元あたりを狙ったもの、前に出たばかりにわたしの……」
わたしの相方は命を落とした、マスターはそう言うつもりで言葉を詰まらせたのだと雷雅は思った。ところが、
「わたしの妹は命を落としてしまった」
と、マスターは続けた。四人の視線がマスターにそっと注がれる。マスターは自分のために命を投げ出したのが妹だと知っていたのか?
「わたしに妹がいることは人伝に聞いていました――ひと目見てこの子だと、気が付いていました。苗字が同じで、きっとそうだろうとだけですが、なぜか確信していました……懐かしく思えたし、わたしを狩人の先輩と慕ってくれるのも嬉しかった。けれど狩人のプライドが、彼女に心を開くことをわたしに許してくれませんでした」
オペラを一口マスターが口に運ぶ。チョコレートが好物でね、マスターの呟きは、妹がそうなのか、それともマスターがそうなのか判らない。
「相方を亡くしたわたしに大奥さまは『狩人の役目を果たしただけだ』、だからおまえが悔やむことはないと仰いました。そして、やはり狩人に情は不要なのかもしれない、と漏らされたのです」
マスターは瞬きすることもなく、ケーキを睨み続けている。
「妹と気付いていながら、ほんの少しも情をかけてやることがなかった妹、狩人に情は不要という大奥さま。わたしはその時思ったのです。これから先、なにがあっても誰に対しても情をもつ事はしない、と。それが妹への弔いになると感じ、大奥さまへの意地でもありました」
チラリとひなたがマスターを盗み見た。マスターは相変わらずケーキを睨みつけている。
「妻はわたしと同じタイプ――狩人の使命に生きる、そんな女性でした。だから愛情だのなんだので悩まされることはありませんでした。でも、ひょっとしたらわたしが気付かないだけで、わたしは彼女を苦しめていたかもしれません。彼女がこの世にいない今、確かめようもないことです」
硬い表情だったマスターがやっと、フッと息を漏らす。
「さつきが生まれた時は、そんなわたしの心も揺れました――抱き上げた身体の柔らかさと温かさ。軽くて壊れてしまいそうで、守りたいと思いました。心が熱いものに満たされていく……愛しいとはこのことかと思ったのです。でも、わたしは、今思えばそんな当たり前の感情を狩人なのだからと封印したのです」
言葉が途切れ、何度かマスターがオペラを口に運ぶ。誰も何も言わず、チラチラとマスターの様子を窺うだけだ。
「そんなでしたから、さつきに愛情を向けたこともありませんでした。常に狩人の師匠として接したのです――妻が病気で亡くなったのはさつきが十歳の時、わたしは妻の入院先に行くこともありませんでした。危篤だと連絡が来ても行きませんでした。さつきを頼む、妻からそう言われるのが怖かったのです」
本当にそれだけだろうかと雷雅が思う。死んでいく妻を見るのが怖かったんじゃないのか? 母親を亡くして泣く娘を抱き締めてしまいそうで、それが怖かったんじゃなかったのか?
「大奥さまはわたしが反抗的な態度をとる理由を見抜いていらしたかもしれません。さつきをどうしても大奥さまの傍に置いて欲しいというわたしを見詰めて、狩人を辞めろと仰いました。おまえは相方を亡くしたことを忘れられずにいる。そんなおまえは狩人に向かない――」
不意にマスターがニッコリと笑った。
「そんなわたしを変えたのはひなたさまでした」
マスターの急変に、ひなた以外が視線をしっかりとマスターに向けた。
「狩人名簿から抹消されしばらく経ったころ、木陰家から『執事にならないか』とお誘いが来ました。執事とは名ばかり、実際はお嬢さまの護衛、狩人だったことを見込んでと言われ、よく考えもせず承諾しました。ところが、蓋を開けてみれば護衛とは名ばかり、ただの子守……プライドが傷つけられたのを覚えています」
苦笑するマスターの顔は懐かしそうだ。
「子守などしたことのないわたしです。こちらから辞めると言わなくても、そのうちクビになる。そう思っていたのに、もう十七年を過ぎました――五歳のひなたさまは喋 らず笑わず、どこを見ているのか判らず……あの時わたしは、ひなたさまの中に自分自身を見たのかもしれません。木陰家当主のご依頼は、ひなたさまの感情を取り戻すこと。ひなたさまに生き生きとした心の動きが戻ると同時に、わたしの中の抑圧されたものも解き放たれていくのを感じました」
煌一が腕を組み、マスターがそれを静かに見た。
「さつきのことで煌一さまはわたしに腹をお立てになった……煌一さまのお怒りもごもっともだと思っております」
ひなたが何か言おうとしたが、マスターの顔を見て辞める。
「あの時、わたしの中で渦巻いていたのはさつきのことだけでした――ひなたさまのお傍にいて、ひなたさまの成長を目の当たりにし、それがわたしの喜びとなるにつれ、なぜ自分の娘に同じように接しなかったか、後悔しておりました。さつきの身に何かがあったかもしれない、そう感じるほど怖くてさつきの名を口にすることさえできなかった。大奥さまの安否を尋ねるしか、わたしにはできなかったのです」
煌一が腕を組んだまま目を閉じた。ひなたがそっとコーヒーに手を伸ばし、中を覗き込む。
「コーヒー、空っぽ……」
慌てて立ち上がった龍弥をマスターが制した。
「わたしがお淹れしますよ――いまではここでの仕事がわたしの生甲斐なんです。取り上げてはいけません」
いつも通りのマスターがニッコリ笑う。
「あれ? わたしの成長を見守るのは?」
ひなたがお道化ると、煌一が
「おまえ、まだ成長する気でいるのか?」
と呆れた。
コーヒーのお替りが配られると、他愛ない話が続く。ひなたが燥ぎ、煌一が苦笑いし、雷雅がひなたを煽り、龍弥が目を白黒させ、マスターも笑いを抑えきれないでいる。そうして、やっと全員がケーキを食べ終わると、食器が片付けられ、代わりに紅茶が用意された。
僕の番だ。僕が話す番が来た――雷雅はゆっくりと影たちを見渡した。
「それにしても、揃いに揃って嘘吐きばかり……ヤツの女房だけか、嘘がなかったのは?」
それはどうだろうとひなたが笑う。
「わたしたちとは接触していないから、嘘を言うチャンスもなかっただけだ。夫には嘘を吐き続けてる」
「あぁ……影を恨んでいるとか、影を手に掛けたことを忘れた、とか?」
「そう、元凶は案外そこにあるかもね。陽彩さんがもっと素直だったら、ヤツも陽彩さんのために影をどうにかしようなんて思わなかった……かもしれない」
ひなたがモンブランの上に乗っかっていた大きな栗をパクリと口に放り込む。
「影を恨んでいると言ったのは勢いで本心じゃない。あなたがいてくれれば幸せ。そう素直に言えばよかったんだ。影を殺めたことについても、怖くて仕方がないって言えばよかったんだ。それを無理して気にしていないフリなんかするからどんどん苦しくなった――でも、言えなかったんだろうね。自分に自信がないから。こんなこと言ったら捨てられないか、不安だったんだろうね。影として大した能力を持っていなかった陽彩さんが、自分に自信が持てないのは、判んなくもない」
やっぱり影の暮らしの在り様を考えなきゃいけないね、これはひなたの独り言だ。
ふと見ると、マスターがじっとケーキを見詰めている。そう言えばマスターの選んだケーキはどちらもチョコレートが使われたものだ。
雷雅が自分を見ていることに気付いたマスターが少しだけ笑んだ。
「陽彩さんは狩人を殺めるつもりはなかったと言っていました――わたしはなぜ、庇われたのでしょう。わたしへの攻撃はきっと足元あたりを狙ったもの、前に出たばかりにわたしの……」
わたしの相方は命を落とした、マスターはそう言うつもりで言葉を詰まらせたのだと雷雅は思った。ところが、
「わたしの妹は命を落としてしまった」
と、マスターは続けた。四人の視線がマスターにそっと注がれる。マスターは自分のために命を投げ出したのが妹だと知っていたのか?
「わたしに妹がいることは人伝に聞いていました――ひと目見てこの子だと、気が付いていました。苗字が同じで、きっとそうだろうとだけですが、なぜか確信していました……懐かしく思えたし、わたしを狩人の先輩と慕ってくれるのも嬉しかった。けれど狩人のプライドが、彼女に心を開くことをわたしに許してくれませんでした」
オペラを一口マスターが口に運ぶ。チョコレートが好物でね、マスターの呟きは、妹がそうなのか、それともマスターがそうなのか判らない。
「相方を亡くしたわたしに大奥さまは『狩人の役目を果たしただけだ』、だからおまえが悔やむことはないと仰いました。そして、やはり狩人に情は不要なのかもしれない、と漏らされたのです」
マスターは瞬きすることもなく、ケーキを睨み続けている。
「妹と気付いていながら、ほんの少しも情をかけてやることがなかった妹、狩人に情は不要という大奥さま。わたしはその時思ったのです。これから先、なにがあっても誰に対しても情をもつ事はしない、と。それが妹への弔いになると感じ、大奥さまへの意地でもありました」
チラリとひなたがマスターを盗み見た。マスターは相変わらずケーキを睨みつけている。
「妻はわたしと同じタイプ――狩人の使命に生きる、そんな女性でした。だから愛情だのなんだので悩まされることはありませんでした。でも、ひょっとしたらわたしが気付かないだけで、わたしは彼女を苦しめていたかもしれません。彼女がこの世にいない今、確かめようもないことです」
硬い表情だったマスターがやっと、フッと息を漏らす。
「さつきが生まれた時は、そんなわたしの心も揺れました――抱き上げた身体の柔らかさと温かさ。軽くて壊れてしまいそうで、守りたいと思いました。心が熱いものに満たされていく……愛しいとはこのことかと思ったのです。でも、わたしは、今思えばそんな当たり前の感情を狩人なのだからと封印したのです」
言葉が途切れ、何度かマスターがオペラを口に運ぶ。誰も何も言わず、チラチラとマスターの様子を窺うだけだ。
「そんなでしたから、さつきに愛情を向けたこともありませんでした。常に狩人の師匠として接したのです――妻が病気で亡くなったのはさつきが十歳の時、わたしは妻の入院先に行くこともありませんでした。危篤だと連絡が来ても行きませんでした。さつきを頼む、妻からそう言われるのが怖かったのです」
本当にそれだけだろうかと雷雅が思う。死んでいく妻を見るのが怖かったんじゃないのか? 母親を亡くして泣く娘を抱き締めてしまいそうで、それが怖かったんじゃなかったのか?
「大奥さまはわたしが反抗的な態度をとる理由を見抜いていらしたかもしれません。さつきをどうしても大奥さまの傍に置いて欲しいというわたしを見詰めて、狩人を辞めろと仰いました。おまえは相方を亡くしたことを忘れられずにいる。そんなおまえは狩人に向かない――」
不意にマスターがニッコリと笑った。
「そんなわたしを変えたのはひなたさまでした」
マスターの急変に、ひなた以外が視線をしっかりとマスターに向けた。
「狩人名簿から抹消されしばらく経ったころ、木陰家から『執事にならないか』とお誘いが来ました。執事とは名ばかり、実際はお嬢さまの護衛、狩人だったことを見込んでと言われ、よく考えもせず承諾しました。ところが、蓋を開けてみれば護衛とは名ばかり、ただの子守……プライドが傷つけられたのを覚えています」
苦笑するマスターの顔は懐かしそうだ。
「子守などしたことのないわたしです。こちらから辞めると言わなくても、そのうちクビになる。そう思っていたのに、もう十七年を過ぎました――五歳のひなたさまは喋 らず笑わず、どこを見ているのか判らず……あの時わたしは、ひなたさまの中に自分自身を見たのかもしれません。木陰家当主のご依頼は、ひなたさまの感情を取り戻すこと。ひなたさまに生き生きとした心の動きが戻ると同時に、わたしの中の抑圧されたものも解き放たれていくのを感じました」
煌一が腕を組み、マスターがそれを静かに見た。
「さつきのことで煌一さまはわたしに腹をお立てになった……煌一さまのお怒りもごもっともだと思っております」
ひなたが何か言おうとしたが、マスターの顔を見て辞める。
「あの時、わたしの中で渦巻いていたのはさつきのことだけでした――ひなたさまのお傍にいて、ひなたさまの成長を目の当たりにし、それがわたしの喜びとなるにつれ、なぜ自分の娘に同じように接しなかったか、後悔しておりました。さつきの身に何かがあったかもしれない、そう感じるほど怖くてさつきの名を口にすることさえできなかった。大奥さまの安否を尋ねるしか、わたしにはできなかったのです」
煌一が腕を組んだまま目を閉じた。ひなたがそっとコーヒーに手を伸ばし、中を覗き込む。
「コーヒー、空っぽ……」
慌てて立ち上がった龍弥をマスターが制した。
「わたしがお淹れしますよ――いまではここでの仕事がわたしの生甲斐なんです。取り上げてはいけません」
いつも通りのマスターがニッコリ笑う。
「あれ? わたしの成長を見守るのは?」
ひなたがお道化ると、煌一が
「おまえ、まだ成長する気でいるのか?」
と呆れた。
コーヒーのお替りが配られると、他愛ない話が続く。ひなたが燥ぎ、煌一が苦笑いし、雷雅がひなたを煽り、龍弥が目を白黒させ、マスターも笑いを抑えきれないでいる。そうして、やっと全員がケーキを食べ終わると、食器が片付けられ、代わりに紅茶が用意された。
僕の番だ。僕が話す番が来た――雷雅はゆっくりと影たちを見渡した。
10
あなたにおすすめの小説
あの日、幼稚園児を助けたけど、歳の差があり過ぎてその子が俺の運命の人になるなんて気付くはずがない。
NOV
恋愛
俺の名前は鎌田亮二、18歳の普通の高校3年生だ。
中学1年の夏休みに俺は小さい頃から片思いをしている幼馴染や友人達と遊園地に遊びに来ていた。
しかし俺の目の前で大きなぬいぐるみを持った女の子が泣いていたので俺は迷子だと思いその子に声をかける。そして流れで俺は女の子の手を引きながら案内所まで連れて行く事になった。
助けた女の子の名前は『カナちゃん』といって、とても可愛らしい女の子だ。
無事に両親にカナちゃんを引き合わす事ができた俺は安心して友人達の所へ戻ろうとしたが、別れ間際にカナちゃんが俺の太ももに抱き着いてきた。そしてカナちゃんは大切なぬいぐるみを俺にくれたんだ。
だから俺もお返しに小学生の頃からリュックにつけている小さなペンギンのぬいぐるみを外してカナちゃんに手渡した。
この時、お互いの名前を忘れないようにぬいぐるみの呼び名を『カナちゃん』『りょうくん』と呼ぶ約束をして別れるのだった。
この時の俺はカナちゃんとはたまたま出会い、そしてたまたま助けただけで、もう二度とカナちゃんと会う事は無いだろうと思っていたんだ。だから当然、カナちゃんの事を運命の人だなんて思うはずもない。それにカナちゃんの初恋の相手が俺でずっと想ってくれていたなんて考えたことも無かった……
7歳差の恋、共に大人へと成長していく二人に奇跡は起こるのか?
NOVがおおくりする『タイムリープ&純愛作品第三弾(三部作完結編)』今ここに感動のラブストーリーが始まる。
※この作品だけを読まれても普通に面白いです。
関連小説【初恋の先生と結婚する為に幼稚園児からやり直すことになった俺】
【幼馴染の彼に好きって伝える為、幼稚園児からやり直す私】
裏切られ続けた負け犬。25年前に戻ったので人生をやり直す。当然、裏切られた礼はするけどね
竹井ゴールド
ファンタジー
冒険者ギルドの雑用として働く隻腕義足の中年、カーターは裏切られ続ける人生を送っていた。
元々は食堂の息子という人並みの平民だったが、
王族の継承争いに巻き込まれてアドの街の毒茸流布騒動でコックの父親が毒茸の味見で死に。
代わって雇った料理人が裏切って金を持ち逃げ。
父親の親友が融資を持ち掛けるも平然と裏切って借金の返済の為に母親と妹を娼館へと売り。
カーターが冒険者として金を稼ぐも、後輩がカーターの幼馴染に横恋慕してスタンピードの最中に裏切ってカーターは片腕と片足を損失。カーターを持ち上げていたギルマスも裏切り、幼馴染も去って後輩とくっつく。
その後は負け犬人生で冒険者ギルドの雑用として細々と暮らしていたのだが。
ある日、人ならざる存在が話しかけてきた。
「この世界は滅びに進んでいる。是正しなければならない。手を貸すように」
そして気付けは25年前の15歳にカーターは戻っており、二回目の人生をやり直すのだった。
もちろん、裏切ってくれた連中への返礼と共に。
女帝の遺志(第二部)-篠崎沙也加と女子プロレスラーたちの物語
kazu106
大衆娯楽
勢いを増す、ブレバリーズ女子部と、直美。
率いる沙也加は、自信の夢であった帝プロマット参戦を直美に託し、本格的に動き出す。
一方、不振にあえぐ男子部にあって唯一、気を吐こうとする修平。
己を見つめ直すために、女子部への入部を決意する。
が、そこでは現実を知らされ、苦難の道を歩むことになる。
志桜里らの励ましを受けつつ、ひたすら練習をつづける。
遂に直美の帝プロ参戦が、現実なものとなる。
その壮行試合、沙也加はなんと、直美の相手に修平を選んだのであった。
しかし同時に、ブレバリーズには暗い影もまた、歩み寄って来ていた。
復讐のための五つの方法
炭田おと
恋愛
皇后として皇帝カエキリウスのもとに嫁いだイネスは、カエキリウスに愛人ルジェナがいることを知った。皇宮ではルジェナが権威を誇示していて、イネスは肩身が狭い思いをすることになる。
それでも耐えていたイネスだったが、父親に反逆の罪を着せられ、家族も、彼女自身も、処断されることが決まった。
グレゴリウス卿の手を借りて、一人生き残ったイネスは復讐を誓う。
72話で完結です。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
クラス転移したからクラスの奴に復讐します
wrath
ファンタジー
俺こと灞熾蘑 煌羈はクラスでいじめられていた。
ある日、突然クラスが光輝き俺のいる3年1組は異世界へと召喚されることになった。
だが、俺はそこへ転移する前に神様にお呼ばれし……。
クラスの奴らよりも強くなった俺はクラスの奴らに復讐します。
まだまだ未熟者なので誤字脱字が多いと思いますが長〜い目で見守ってください。
閑話の時系列がおかしいんじゃない?やこの漢字間違ってるよね?など、ところどころにおかしい点がありましたら気軽にコメントで教えてください。
追伸、
雫ストーリーを別で作りました。雫が亡くなる瞬間の心情や死んだ後の天国でのお話を書いてます。
気になった方は是非読んでみてください。
俺得リターン!異世界から地球に戻っても魔法使えるし?アイテムボックスあるし?地球が大変な事になっても俺得なんですが!
くまの香
ファンタジー
鹿野香(かのかおる)男49歳未婚の派遣が、ある日突然仕事中に異世界へ飛ばされた。(←前作)
異世界でようやく平和な日常を掴んだが、今度は地球へ戻る事に。隕石落下で大混乱中の地球でも相変わらず呑気に頑張るおじさんの日常。「大丈夫、俺、ラッキーだから」
一級魔法使いになれなかったので特級厨師になりました
しおしお
恋愛
魔法学院次席卒業のシャーリー・ドットは、
「一級魔法使いになれなかった」という理由だけで婚約破棄された。
――だが本当の理由は、ただの“うっかり”。
試験会場を間違え、隣の建物で行われていた
特級厨師試験に合格してしまったのだ。
気づけばシャーリーは、王宮からスカウトされるほどの
“超一流料理人”となり、国王の胃袋をがっちり掴む存在に。
一方、学院首席で一級魔法使いとなった
ナターシャ・キンスキーは、大活躍しているはずなのに――
「なんで料理で一番になってるのよ!?
あの女、魔法より料理の方が強くない!?」
すれ違い、逃げ回り、勘違いし続けるナターシャと、
天然すぎて誤解が絶えないシャーリー。
そんな二人が、魔王軍の襲撃、国家危機、王宮騒動を通じて、
少しずつ距離を縮めていく。
魔法で国を守る最強魔術師。
料理で国を救う特級厨師。
――これは、“敵でもライバルでもない二人”が、
ようやく互いを認め、本当の友情を築いていく物語。
すれ違いコメディ×料理魔法×ダブルヒロイン友情譚!
笑って、癒されて、最後は心が温かくなる王宮ラノベ、開幕です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる