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「手切れ金?」
由紀恵がそんな金を受け取るとは、懐空も思えなかった。由紀恵がそれに答える。
「今、住んでいる家をそのお金で買ったのよ」
信じられないと言った顔で自分をまじまじと見つめる懐空に、由紀恵が続ける。
「この人の父親が突然訪ねてきたの。その時、お腹にあなたがいることにわたしは気が付いていて……でも、わたしはこの人にも、この人のお父さんにもそのことが言えなかった。言っていたら、別の道もあったかもしれない。でもね、その時のわたしは、言えばお腹の子は生まれてこられないんじゃないか、って思った」
杉山は二十になったばかりの大学生、生まれてくる子どもの父親になってなんて言えなかった。若い息子に重荷を背負わせたい親はいないと思った。
「だけど子どもを育てるにはお金が必要だわ。少しは貯金もあったけど、きっと足りない――金額を確かめずに受け取ったら、驚くような大金だったわ。転居先を探す時、家を買おうなんて思ってなかったのに、あの家を見た時ここに住みたいって思った。貰ったお金で買える額だった。何年も家賃を払うことを考えたら、買ってもいいはずだって思った」
「今となっては訊きようもないけれど」
と杉山が呟くように言った。
「父はもう亡くなったのでね――父なりに由紀恵に同情したんだと思う。だけど、可哀そうな他人より自分の息子だったんだろう。父の性格を考えると、由紀恵が妊娠していると知ったら、別れろとは言わなかった……かもしれない。由紀恵が産みたいと言ったら、堕ろせとは言わなかったと思う」
懐空としては黙るしかない。自分の誕生が喜ばれるものだったのか、厭わしがられるものだったのか、それが目の前で話されている。
「すぐに由紀恵の家に行った。自分の目で確かめて来いと、父はわたしを止めなかった――アパートは引き払われ、近所に聞いて回ったが誰も行き先を知らなかった」
職場にも押し掛けた。いきなり辞めると言ってそれきり連絡が取れないと言われた。何日か海で待ったが、由紀恵が姿を見せることはなかった。
「由紀恵は呪縛から解き放たれた。わたしがその呪縛を解いた。だからどこにでも行けるようになった……もう、この海には来ない。そう思った」
どうしていいか判らなかった。途方にくれたわたしは、家には帰らず友人の部屋に転がり込んだ。
茫然自失と言うのだろう。一日中横たわり、何もせず、食事もとらず……心配した友人が、由紀恵とのことを小説に書けと言った。それが売れれば由紀恵が帰ってくるぞ、と囁いた。
「その小説がわたしのデビュー作だ――舞台や、細かな設定は変えてあるけれど、ほぼ実体験だ。気が付いているだろうけれど」
杉山が懐空を見る。
「えぇ……読んではいませんが、映画を見ました。今、聞いた話と同じ内容でした。海に飛び込むまでで、その後どうなったかは描かれていませんでしたね」
懐空が答え、うん、と杉山が頷く。
「その後も、友人に唆されて書き続けた。有名になればきっと由紀恵が帰ってくる、友人はわたしにそう言った。そんなことはないんだと、判っていたけれど、ほかにできることがわたしにはなかった」
映画化が決まり、一度くらいはと撮影現場を見に行った時、犬を散歩させている由紀恵とあの海で巡り合った。作家を続けてよかったと、あれほど感じたことはない――だが、由紀恵は取り戻せても、失った時間は取り戻せないのだと、まざまざと思い知らされることになる。
「由紀恵は会ってくれるようになってからも、子どもがいるなんて一言も言ってくれなかった。新人賞の選考委員を務め、キミの書いた文章を読み、キミの名を見て、初めてわたしは自分に子がいることに気が付いた。それがなければ未だに気が付いていなかったかもしれない」
えっ? と懐空が杉山を見る。その懐空に杉山が頷く。
「驚いたよ。そして焦りもした。ここでキミに受賞させたら、世間はわたしやキミに弓を引くかもしれないと思った。でもね、懐空、選考委員はわたしだけじゃない。ほかの人も皆、キミを推した。それでわたしも堂々とキミに票を入れることができた」
そう言いながら杉山が心内で思う。どれほど誇らしかったかキミに判るだろうか。が、それは言葉にしなかった。
「失った時間――わたしはキミの存在を知った時、由紀恵に詰め寄った。なぜ言わなかった? なぜわたしから子を取り上げた?」
一番に思ったことは、この子はどんな風に育ったんだろうと言うことだった。どんな顔で泣き、どんな声で笑い、どんな事に喜んで、どんな事に怒り、どれほどの悩みを抱え、それをどう乗り越え、何が好きで何が嫌いで……わたしはなんも知らないじゃないか。
「苦労して育てる喜びを奪われたと感じたんだ」
「そうね……」
黙って聞いていた由紀恵が俯く。
「そう言われた時、返す言葉がなかった。その通りだと思った」
その由紀恵に懐空が断じた。
「違う、母さんは悪くない――苦労して育てる喜び? ふざけるな。その苦労をしていないから言える言葉だ」
「懐空……」
由紀恵は懐空を見つめ、杉山は息をのむ。
「うん……キミの言う通りかもしれない」
しばらく考え込んで杉山が言った。
「キミが生まれた時、わたしは二十一かそこらだ。その時もし、由紀恵とキミを抱えていたらと考えたら、正直判らない」
必死に二人を守ろうとしただろう、それは間違いない。でもその結果がどうなったかまで確証が持てない。
「逃げ出すことはなかったと思う。でも、うん、やっぱり父に頼ってしまったような気がする」
「……風空、それはいけないことではないわ」
そう言ったのは由紀恵だった。
「親って、子が自分の力で生活できるように導くのが最大の役目だと思う。だから苦しければ頼っていいのよ。頼りながら自立を目指せばいいの。あの頃の風空は、それが許される年齢だわ」
由紀恵の言葉に杉山が苦笑する。
「あの時、いなくならずにそう言ってくれたなら、って思うのはダメかい?」
由紀恵は杉山を見つめるだけで、答えなかった。杉山もそれ以上は由紀恵に問わなかった。
そんな二人を眺めながら懐空が疑問を口にする。
「母さんの職場の人が、僕の父親は酷い男だって言ってた」
杉山と由紀恵が懐空を見る。
「二人の話を聞いていると、どこが酷いのかよく判らない。なぜ職場の人は先生を酷い男だと言ったんだろう?」
懐空を見る由紀恵を杉山が見る。由紀恵にしか判らないことだ。その答えを杉山も聞きたいのだろう。
「酷い男――そんなこと、言ってないわ」
由紀恵がぽつりと言う。
「懐空がお腹にいるときに別れた、それきり会っていない、そう言っただけ。だからどこで何をしているか知らない、って。酷い男って、きっと、話を聞いた人の感想だわ」
「何をしているか知らないって嘘だよね? 作家になったわたしを知らないってことはなさそうだよ」
と杉山が笑う。どこではともかく何をしているかは知っていたはずだ。
「そりゃあ、そうよ。ずっと気にしていたもの――あなたがなんとかって女優さんといい仲だって記事が出た時は何日も泣いたわ」
おいおい、と杉山が慌てる。
「あんなガセを信じたんだ?」
「あら、どれを言っているの? どれがガセでどれがガセじゃないの?」
「キミは! 全部でっち上げだ。一度だって誰かと恋仲になんかなってない! 二人きりになったことすらない! だいたいキミは――」
呆れた懐空が口を挟む。
「それ、あとで二人でやって貰えませんか?」
苦笑するしかなかった。母さんはやっぱりこの人が好きなんだ、と思った。ずっと、この人だけが好きで、どうしようもないんだ。そして『酷い男』は存在しなかった。職場の人が勝手に作り上げただけだ。
杉山が軽く咳ばらいをし、それでだ、と再び話し始める。その声を聞きながら懐空は思う。
もう、どうしようもないじゃないか。この二人を引き離すなんて、僕にはできない。僕を前にして二人は互いに相手への思いを隠そうともしない。隠せないんだ、それほど好きなんだ。
男の言いなりかと思えた由紀恵がそうじゃないことも懐空を安心させた。パシッとした物言いで杉山を黙らせたり、ポンポンと言いたいことを言い、慌てさせたりしている。果てには恥ずかしげもなく痴話喧嘩だ。
僕とあみは喧嘩したことがなかった……あみはずっと我慢していたんだろうか? それが限界になって消えてしまったんだろうか?
――五年前、杉山との海岸での邂逅は懐空の想像通りだった。由紀恵の思惑によるもので、杉山は訳も判らずあの場所で途方に暮れていたと言った。
「で、だ。実はこれからが本題なんだ」
そうだ、ここまでは経緯でしかない。大事なのはこれからどうするかだ、と懐空も思う。由紀恵が杉山と結婚してからの生活をどうするかの話になるのだろう。
その前にいい加減、昼にしようと杉山が言い、由紀恵が席を立つ。何にしたんだい、と杉山が問えば、由紀恵は、風空と懐空が好きはオムライスよ、と笑った。
「いや、キミも好きでよかったよ」
由紀恵がキッチンに向かうと杉山が笑った。
「子どもみたいなものが好きだと、いつも揶揄われる」
「……僕も友人にお子様メニューって言われました」
学生だった頃、オムライスを食べている懐空に友人の忠司がそう言った。
「それを彼女に話したら、ほかの人は違っても懐空が食べるとお子様メニューに見えるって言われました」
苦笑する懐空に、『そりゃあ、由紀恵より手厳しいな』と、杉山が微笑んだ。
由紀恵がそんな金を受け取るとは、懐空も思えなかった。由紀恵がそれに答える。
「今、住んでいる家をそのお金で買ったのよ」
信じられないと言った顔で自分をまじまじと見つめる懐空に、由紀恵が続ける。
「この人の父親が突然訪ねてきたの。その時、お腹にあなたがいることにわたしは気が付いていて……でも、わたしはこの人にも、この人のお父さんにもそのことが言えなかった。言っていたら、別の道もあったかもしれない。でもね、その時のわたしは、言えばお腹の子は生まれてこられないんじゃないか、って思った」
杉山は二十になったばかりの大学生、生まれてくる子どもの父親になってなんて言えなかった。若い息子に重荷を背負わせたい親はいないと思った。
「だけど子どもを育てるにはお金が必要だわ。少しは貯金もあったけど、きっと足りない――金額を確かめずに受け取ったら、驚くような大金だったわ。転居先を探す時、家を買おうなんて思ってなかったのに、あの家を見た時ここに住みたいって思った。貰ったお金で買える額だった。何年も家賃を払うことを考えたら、買ってもいいはずだって思った」
「今となっては訊きようもないけれど」
と杉山が呟くように言った。
「父はもう亡くなったのでね――父なりに由紀恵に同情したんだと思う。だけど、可哀そうな他人より自分の息子だったんだろう。父の性格を考えると、由紀恵が妊娠していると知ったら、別れろとは言わなかった……かもしれない。由紀恵が産みたいと言ったら、堕ろせとは言わなかったと思う」
懐空としては黙るしかない。自分の誕生が喜ばれるものだったのか、厭わしがられるものだったのか、それが目の前で話されている。
「すぐに由紀恵の家に行った。自分の目で確かめて来いと、父はわたしを止めなかった――アパートは引き払われ、近所に聞いて回ったが誰も行き先を知らなかった」
職場にも押し掛けた。いきなり辞めると言ってそれきり連絡が取れないと言われた。何日か海で待ったが、由紀恵が姿を見せることはなかった。
「由紀恵は呪縛から解き放たれた。わたしがその呪縛を解いた。だからどこにでも行けるようになった……もう、この海には来ない。そう思った」
どうしていいか判らなかった。途方にくれたわたしは、家には帰らず友人の部屋に転がり込んだ。
茫然自失と言うのだろう。一日中横たわり、何もせず、食事もとらず……心配した友人が、由紀恵とのことを小説に書けと言った。それが売れれば由紀恵が帰ってくるぞ、と囁いた。
「その小説がわたしのデビュー作だ――舞台や、細かな設定は変えてあるけれど、ほぼ実体験だ。気が付いているだろうけれど」
杉山が懐空を見る。
「えぇ……読んではいませんが、映画を見ました。今、聞いた話と同じ内容でした。海に飛び込むまでで、その後どうなったかは描かれていませんでしたね」
懐空が答え、うん、と杉山が頷く。
「その後も、友人に唆されて書き続けた。有名になればきっと由紀恵が帰ってくる、友人はわたしにそう言った。そんなことはないんだと、判っていたけれど、ほかにできることがわたしにはなかった」
映画化が決まり、一度くらいはと撮影現場を見に行った時、犬を散歩させている由紀恵とあの海で巡り合った。作家を続けてよかったと、あれほど感じたことはない――だが、由紀恵は取り戻せても、失った時間は取り戻せないのだと、まざまざと思い知らされることになる。
「由紀恵は会ってくれるようになってからも、子どもがいるなんて一言も言ってくれなかった。新人賞の選考委員を務め、キミの書いた文章を読み、キミの名を見て、初めてわたしは自分に子がいることに気が付いた。それがなければ未だに気が付いていなかったかもしれない」
えっ? と懐空が杉山を見る。その懐空に杉山が頷く。
「驚いたよ。そして焦りもした。ここでキミに受賞させたら、世間はわたしやキミに弓を引くかもしれないと思った。でもね、懐空、選考委員はわたしだけじゃない。ほかの人も皆、キミを推した。それでわたしも堂々とキミに票を入れることができた」
そう言いながら杉山が心内で思う。どれほど誇らしかったかキミに判るだろうか。が、それは言葉にしなかった。
「失った時間――わたしはキミの存在を知った時、由紀恵に詰め寄った。なぜ言わなかった? なぜわたしから子を取り上げた?」
一番に思ったことは、この子はどんな風に育ったんだろうと言うことだった。どんな顔で泣き、どんな声で笑い、どんな事に喜んで、どんな事に怒り、どれほどの悩みを抱え、それをどう乗り越え、何が好きで何が嫌いで……わたしはなんも知らないじゃないか。
「苦労して育てる喜びを奪われたと感じたんだ」
「そうね……」
黙って聞いていた由紀恵が俯く。
「そう言われた時、返す言葉がなかった。その通りだと思った」
その由紀恵に懐空が断じた。
「違う、母さんは悪くない――苦労して育てる喜び? ふざけるな。その苦労をしていないから言える言葉だ」
「懐空……」
由紀恵は懐空を見つめ、杉山は息をのむ。
「うん……キミの言う通りかもしれない」
しばらく考え込んで杉山が言った。
「キミが生まれた時、わたしは二十一かそこらだ。その時もし、由紀恵とキミを抱えていたらと考えたら、正直判らない」
必死に二人を守ろうとしただろう、それは間違いない。でもその結果がどうなったかまで確証が持てない。
「逃げ出すことはなかったと思う。でも、うん、やっぱり父に頼ってしまったような気がする」
「……風空、それはいけないことではないわ」
そう言ったのは由紀恵だった。
「親って、子が自分の力で生活できるように導くのが最大の役目だと思う。だから苦しければ頼っていいのよ。頼りながら自立を目指せばいいの。あの頃の風空は、それが許される年齢だわ」
由紀恵の言葉に杉山が苦笑する。
「あの時、いなくならずにそう言ってくれたなら、って思うのはダメかい?」
由紀恵は杉山を見つめるだけで、答えなかった。杉山もそれ以上は由紀恵に問わなかった。
そんな二人を眺めながら懐空が疑問を口にする。
「母さんの職場の人が、僕の父親は酷い男だって言ってた」
杉山と由紀恵が懐空を見る。
「二人の話を聞いていると、どこが酷いのかよく判らない。なぜ職場の人は先生を酷い男だと言ったんだろう?」
懐空を見る由紀恵を杉山が見る。由紀恵にしか判らないことだ。その答えを杉山も聞きたいのだろう。
「酷い男――そんなこと、言ってないわ」
由紀恵がぽつりと言う。
「懐空がお腹にいるときに別れた、それきり会っていない、そう言っただけ。だからどこで何をしているか知らない、って。酷い男って、きっと、話を聞いた人の感想だわ」
「何をしているか知らないって嘘だよね? 作家になったわたしを知らないってことはなさそうだよ」
と杉山が笑う。どこではともかく何をしているかは知っていたはずだ。
「そりゃあ、そうよ。ずっと気にしていたもの――あなたがなんとかって女優さんといい仲だって記事が出た時は何日も泣いたわ」
おいおい、と杉山が慌てる。
「あんなガセを信じたんだ?」
「あら、どれを言っているの? どれがガセでどれがガセじゃないの?」
「キミは! 全部でっち上げだ。一度だって誰かと恋仲になんかなってない! 二人きりになったことすらない! だいたいキミは――」
呆れた懐空が口を挟む。
「それ、あとで二人でやって貰えませんか?」
苦笑するしかなかった。母さんはやっぱりこの人が好きなんだ、と思った。ずっと、この人だけが好きで、どうしようもないんだ。そして『酷い男』は存在しなかった。職場の人が勝手に作り上げただけだ。
杉山が軽く咳ばらいをし、それでだ、と再び話し始める。その声を聞きながら懐空は思う。
もう、どうしようもないじゃないか。この二人を引き離すなんて、僕にはできない。僕を前にして二人は互いに相手への思いを隠そうともしない。隠せないんだ、それほど好きなんだ。
男の言いなりかと思えた由紀恵がそうじゃないことも懐空を安心させた。パシッとした物言いで杉山を黙らせたり、ポンポンと言いたいことを言い、慌てさせたりしている。果てには恥ずかしげもなく痴話喧嘩だ。
僕とあみは喧嘩したことがなかった……あみはずっと我慢していたんだろうか? それが限界になって消えてしまったんだろうか?
――五年前、杉山との海岸での邂逅は懐空の想像通りだった。由紀恵の思惑によるもので、杉山は訳も判らずあの場所で途方に暮れていたと言った。
「で、だ。実はこれからが本題なんだ」
そうだ、ここまでは経緯でしかない。大事なのはこれからどうするかだ、と懐空も思う。由紀恵が杉山と結婚してからの生活をどうするかの話になるのだろう。
その前にいい加減、昼にしようと杉山が言い、由紀恵が席を立つ。何にしたんだい、と杉山が問えば、由紀恵は、風空と懐空が好きはオムライスよ、と笑った。
「いや、キミも好きでよかったよ」
由紀恵がキッチンに向かうと杉山が笑った。
「子どもみたいなものが好きだと、いつも揶揄われる」
「……僕も友人にお子様メニューって言われました」
学生だった頃、オムライスを食べている懐空に友人の忠司がそう言った。
「それを彼女に話したら、ほかの人は違っても懐空が食べるとお子様メニューに見えるって言われました」
苦笑する懐空に、『そりゃあ、由紀恵より手厳しいな』と、杉山が微笑んだ。
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