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第2章 不遇の王子
王宮
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すかさず魔法使いが答える。
「ならばなおさら好都合。ジョジシアスさまの実力を見せつければ簡単に平伏すことでしょう」
「俺の実力?」
「もちろん、一朝一夕とは参りません。でもジョジシアスさまなら必ず、頭角をお示しになると――」
「もうよい!」
いきなり怒鳴るジョジシアスに、魔法使いがたじろぐ。どこで失敗した? 蒼褪める魔法使いに、ジョジシアスが今度は身をよじって笑い始めた。
「ジョジシアスさま?」
笑い転げるジョジシアス、ただ黙って見守る魔法使い、魔法使いは頭の中でジョジシアスの笑いの原因を探るが、どうにも思い至れない。
「もうよい、判った――おまえ、魔法使い。要は俺に取り立てろ、と言っているのだろう? 傍に置けと、さっき言ったな」
「あ……はぁ、確かに。ジョジシアスさまであればお仕えし甲斐があると感じております」
魔法使いの言葉に寂し気な顔をするジョジシアスだ。
「俺が言ったところで、おまえはなんだかんだと納得しないだろう――ついて来い、俺の暮らしぶりを見せてやる。王宮での俺を見れば、おまえのほうから辞退すると言い出す」
どれでも好きな馬を使え、バカどもは相乗りでもして帰るだろうさ、ジョジシアスが馬に乗る。
「だが言っておく。俺に取り入ったところで、父王や兄上たちにお仕えできると思うな。毛嫌いされている俺が連れてきた男など、兄上たちは見向きもしない――五日ほどおまえにやろう。五日の後、それでもおまえの気持ちが変わらないというなら、その時は出仕を考えてやらないでもない。だがそれも俺の臣下の一人に加えるだけだ。国政に携われるなどと思うなよ。まあ、食べるに困ることはない」
扱い易そうなのを選んで魔法使いも馬に乗る。
「充分でございます――心変わりなどしようはずもなく、ジョジシアスさまに後悔させることもありません。きっとお役に立って見せます」
「羨ましい自信だな」
今度の笑いは愉快そうなジョジシアスだ。
「おまえは俺以上の変わり者だ――ところで名を聞いていない」
「はい、モフマルドと申します」
「では行くぞ、モフマルド。ついて来い!」
ジョジシアスが駆る馬の後をモフマルドの馬が追う。馬の手綱を握りしめ、第一関門は突破したと、密かに思うモフマルド、さあこれからだと胸を滾らせる。
正門を避け、北の搦手門から王宮に入る。二人の門番は馬上の人が王子と判れば、連れのモフマルドを咎める様子もない。王都の治安が良いのが知れる。
門を抜ければ城壁の内側に庭が広がるが、モフマルドが思ったよりも王子の屋敷は門から近い場所に位置していた。国王が住まう屋敷はもっとずっと奥だろう。
屋敷の入り口付近で馬を乗り捨てれば、すぐさま下遣いと判る男が出てきて馬を牽いていく。それには少しばかりの目も心もやらず、ジョジシアスは真っ直ぐ中へと入るだけだ。下遣いに礼を言い、モフマルドは急いでジョジシアスを追った。
「王子! どこに行っていらした? お探ししましたぞ――うん? この男は?」
帰ってくるなりジョジシアスに小言を浴びせた男は、ジョジシアスに付けられたお目付け役か? 身なりや立ち居振る舞いからそれなりの貴族と見える。モフマルドを見ると小言を中断した。
「煩いぞ、ネデントス。顔を見るなり小言を言うな――俺の客だ。丁重に扱え」
ジョジシアスが皮肉な笑いを浮かべる。
「王子、このような者をお連れになっては……どこの誰です? 旅の者のように見えますが?」
ネデントスの声が小さくなる。
「魔法使いだ。諸国を巡って見聞を広めているそうだ。この国を案内してやろうと思って連れてきた――それよりもグリンボニアの森の向こうの村で、娘に手を付けた」
「王子! また、そんなっ!」
モフマルドどころではなくなったネデントスが声を荒げる。荒げはしたが、まずは善後策を打とうというのだろう。血相を変えて部屋から出て行った。それを見送ってジョジシアスがフンと鼻を鳴らした。
王宮北側の屋敷とは言え、高い壁の上部に取った窓からはさんさんと陽光が降り注いでいる。グランデジアの王宮とはずいぶんと造りが違うものだと思いながら、モフマルドは部屋を見渡した。調度はどれも豪奢なものだ。王の子としての体裁は充分保たれている。
「随分と物珍しそうだ」
「はい、グランデジア国以外の王宮に入るのは初めてでございます」
「そうか、こんなにあっさり入り込めて呆れているか?」
「滅相もない! ジョジシアスさまにお会いできた幸運に感謝しております――こちらのお屋敷は部屋ごとに扉があるのですね。それに、王館以外にいくつもの屋敷が軒を連ねている」
「グランデジアでは扉がないのか?」
「いいえ、ございますが、特に重要な部屋にだけ……大抵薄絹で仕切っているだけでございます――いくつかの門と高い塀に囲まれた王宮内の建物は、幾つもの渡り廊下で繋げられております。政を執り行う王宮本館などのほか、王宮内の棲み処として重臣に与えられた屋敷などがあり、渡り廊下を選べばすべての建物に行けました」
「なるほど、城壁で囲んだ中に多数の屋敷があるのは我がバイガスラと同じだな――我が国も屋敷を臣下に貸し与える形、王館以外はどれも似たり寄ったりの造りだ。だけど渡り廊下はない。石畳の道で繋がっている。雨の時は行き来が面倒だし、冬はそれぞれの屋敷に籠る……扉は全部屋にあって頑丈、冬の寒さを凌ぐにはそのほうがいい。まぁ、気候の違いもあるのだろうな」
「さようでございましょうな、グランデジアはこちらより、ずっと温暖、そして……貴国ほど豊かというわけではありません。これほどの規模の王宮を構える力はないでしょう」
「温暖か……雪は降らぬと聞いている」
「はい、中でもフェニカリデ・グランデジアは花の都。一年中、何かしらの花が咲き誇っております」
特に王宮の庭は――込み上げてきそうな苦い思いを、無理やり閉じ込めるモフマルドだった。
「ならばなおさら好都合。ジョジシアスさまの実力を見せつければ簡単に平伏すことでしょう」
「俺の実力?」
「もちろん、一朝一夕とは参りません。でもジョジシアスさまなら必ず、頭角をお示しになると――」
「もうよい!」
いきなり怒鳴るジョジシアスに、魔法使いがたじろぐ。どこで失敗した? 蒼褪める魔法使いに、ジョジシアスが今度は身をよじって笑い始めた。
「ジョジシアスさま?」
笑い転げるジョジシアス、ただ黙って見守る魔法使い、魔法使いは頭の中でジョジシアスの笑いの原因を探るが、どうにも思い至れない。
「もうよい、判った――おまえ、魔法使い。要は俺に取り立てろ、と言っているのだろう? 傍に置けと、さっき言ったな」
「あ……はぁ、確かに。ジョジシアスさまであればお仕えし甲斐があると感じております」
魔法使いの言葉に寂し気な顔をするジョジシアスだ。
「俺が言ったところで、おまえはなんだかんだと納得しないだろう――ついて来い、俺の暮らしぶりを見せてやる。王宮での俺を見れば、おまえのほうから辞退すると言い出す」
どれでも好きな馬を使え、バカどもは相乗りでもして帰るだろうさ、ジョジシアスが馬に乗る。
「だが言っておく。俺に取り入ったところで、父王や兄上たちにお仕えできると思うな。毛嫌いされている俺が連れてきた男など、兄上たちは見向きもしない――五日ほどおまえにやろう。五日の後、それでもおまえの気持ちが変わらないというなら、その時は出仕を考えてやらないでもない。だがそれも俺の臣下の一人に加えるだけだ。国政に携われるなどと思うなよ。まあ、食べるに困ることはない」
扱い易そうなのを選んで魔法使いも馬に乗る。
「充分でございます――心変わりなどしようはずもなく、ジョジシアスさまに後悔させることもありません。きっとお役に立って見せます」
「羨ましい自信だな」
今度の笑いは愉快そうなジョジシアスだ。
「おまえは俺以上の変わり者だ――ところで名を聞いていない」
「はい、モフマルドと申します」
「では行くぞ、モフマルド。ついて来い!」
ジョジシアスが駆る馬の後をモフマルドの馬が追う。馬の手綱を握りしめ、第一関門は突破したと、密かに思うモフマルド、さあこれからだと胸を滾らせる。
正門を避け、北の搦手門から王宮に入る。二人の門番は馬上の人が王子と判れば、連れのモフマルドを咎める様子もない。王都の治安が良いのが知れる。
門を抜ければ城壁の内側に庭が広がるが、モフマルドが思ったよりも王子の屋敷は門から近い場所に位置していた。国王が住まう屋敷はもっとずっと奥だろう。
屋敷の入り口付近で馬を乗り捨てれば、すぐさま下遣いと判る男が出てきて馬を牽いていく。それには少しばかりの目も心もやらず、ジョジシアスは真っ直ぐ中へと入るだけだ。下遣いに礼を言い、モフマルドは急いでジョジシアスを追った。
「王子! どこに行っていらした? お探ししましたぞ――うん? この男は?」
帰ってくるなりジョジシアスに小言を浴びせた男は、ジョジシアスに付けられたお目付け役か? 身なりや立ち居振る舞いからそれなりの貴族と見える。モフマルドを見ると小言を中断した。
「煩いぞ、ネデントス。顔を見るなり小言を言うな――俺の客だ。丁重に扱え」
ジョジシアスが皮肉な笑いを浮かべる。
「王子、このような者をお連れになっては……どこの誰です? 旅の者のように見えますが?」
ネデントスの声が小さくなる。
「魔法使いだ。諸国を巡って見聞を広めているそうだ。この国を案内してやろうと思って連れてきた――それよりもグリンボニアの森の向こうの村で、娘に手を付けた」
「王子! また、そんなっ!」
モフマルドどころではなくなったネデントスが声を荒げる。荒げはしたが、まずは善後策を打とうというのだろう。血相を変えて部屋から出て行った。それを見送ってジョジシアスがフンと鼻を鳴らした。
王宮北側の屋敷とは言え、高い壁の上部に取った窓からはさんさんと陽光が降り注いでいる。グランデジアの王宮とはずいぶんと造りが違うものだと思いながら、モフマルドは部屋を見渡した。調度はどれも豪奢なものだ。王の子としての体裁は充分保たれている。
「随分と物珍しそうだ」
「はい、グランデジア国以外の王宮に入るのは初めてでございます」
「そうか、こんなにあっさり入り込めて呆れているか?」
「滅相もない! ジョジシアスさまにお会いできた幸運に感謝しております――こちらのお屋敷は部屋ごとに扉があるのですね。それに、王館以外にいくつもの屋敷が軒を連ねている」
「グランデジアでは扉がないのか?」
「いいえ、ございますが、特に重要な部屋にだけ……大抵薄絹で仕切っているだけでございます――いくつかの門と高い塀に囲まれた王宮内の建物は、幾つもの渡り廊下で繋げられております。政を執り行う王宮本館などのほか、王宮内の棲み処として重臣に与えられた屋敷などがあり、渡り廊下を選べばすべての建物に行けました」
「なるほど、城壁で囲んだ中に多数の屋敷があるのは我がバイガスラと同じだな――我が国も屋敷を臣下に貸し与える形、王館以外はどれも似たり寄ったりの造りだ。だけど渡り廊下はない。石畳の道で繋がっている。雨の時は行き来が面倒だし、冬はそれぞれの屋敷に籠る……扉は全部屋にあって頑丈、冬の寒さを凌ぐにはそのほうがいい。まぁ、気候の違いもあるのだろうな」
「さようでございましょうな、グランデジアはこちらより、ずっと温暖、そして……貴国ほど豊かというわけではありません。これほどの規模の王宮を構える力はないでしょう」
「温暖か……雪は降らぬと聞いている」
「はい、中でもフェニカリデ・グランデジアは花の都。一年中、何かしらの花が咲き誇っております」
特に王宮の庭は――込み上げてきそうな苦い思いを、無理やり閉じ込めるモフマルドだった。
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