【完結】White Whirling ~二丁目探偵物語~

かの

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Interlude 『ルーミー』

02

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 窓の外に見える小さな空が紺色から少しずつ白を混ぜた青に変わっていく様を、ぼんやりと見ていた。

 時計を見なくても日の出が近い事は分かる。

——お祈りの時間だ。

 同室の七人はまだ深い眠りの中にいるようだが、誰かに囚われる必要はない。ここは修行の場で自分は自分だ。二十八年間守り続けてきた父の教えを、今日ここで破る必要はない。

 朝の支度に時間は掛からないが、ふと浮かんだ亮平の顔に一人ではない事を教えられる。

——亮平? 先週は浩司だったはずだが?

 だがそれは亮平に合わせられているって事だ。

——亮平、亮平。

 何度かその名前を胸の内に唱えながら、ダイニングへと急ぐ。席に着いている者はまだ数えるほどしか見えないが、調理係が慌ただしく朝食の用意をしていた。

「おはようございます」

 名前の知らない調理係へ朝に似つかわしい声を掛けてみたが、軽く会釈されただけで、返される声はなかった。

 沈黙も美徳とされるここではよくある事だが、気持ちの良い朝くらい共有したいものだとも思う。誰かに囚われる必要はない。確かに父の教えではあるけど、時々寂しくも思う。

 自身の朝食は牛乳で割ったコーヒーで、パンを一つ流し込むだけだ。それは一分と時間を要さない。食事と言うものが現世に囚われての事だと、どこかでそんな意識が働いているからだろう。ただ亮平への食事が同じであっていいはずはない。調理係から受け取った目玉焼きとソーセージの皿。それに大きな籠から取ったクロワッサン二つと、淹れたてのコーヒーをトレイに並べる。

「おはようございます。お食事をお持ちしました」

 股間に手を伸ばす昨日の姿がふと過ったが、そんな理由で扉を開く事を躊躇う訳にはいかない。トレイを片手で持ち直し勢いよく扉を開ける。

「——それでだ。昨日の続きを聞かせてほしい」

 挨拶もなしだった。

 そんな亮平の態度に腹を立てた訳ではないが、二本の指で亮平の唇を塞ぐ。

「そんなに慌てなくても大丈夫じゃないですか? 口は一つしかないんだから、話の前にまず朝食を食べて下さい。話はそれからでも遅くはないですよ。上の人間に亮平さんの部屋に当分いますって了承取ってきましたし。それに次の金曜日まで時間はたっぷりありますから。なので、どうぞ。まずは朝食です」

「金曜日?」

 聞き返された声は届いていたが、何も聞かなかった振りで椅子を引き亮平を座らせる。

「昨日の夕食もちゃんと食べてくれたんですね。よかった。ありがとうございます」

「食べたよ。とりあえずこの朝食も食べればいいんだろ?」

「はい。食べて下さい」

 昨日のトレイを片付けながら、クロワッサンに手を伸ばす亮平を目の端で追いかける。

「……でも、なんかここでクロワッサンって言うのもおかしいですよね」

 何気なく言ったつもりだったが、亮平の反応は大きかった。

「どうしてだ? 何がおかしいんだ?」

「だって、ほら。クロワッサンって三日月の形でしょ? 三日月はトルコのシンボルです。トルコを食べるって事です。敵を喰らうって言う意味で、トルコの敵だったオーストリアで最初に作られたし」

「どうしてトルコを食べる事がおかしな事なんだ?」

「だって、ほら。あっ、話は後です。後でゆっくりお話しますよ」

 食べる事を急かしている訳ではないのに、皿に盛られた目玉焼きとソーセージを、コーヒーで一気に流し込み、最後のクロワッサンに亮平は手を伸ばしている。

「ここはワーリン・ダーヴィッシュだって言いましたよね?」

「ああ」

 聞き取りにくいその声は、コーヒーで流し込んだクロワッサンが、まだ喉に残っているからだろう。

「このワーリン・ダーヴィッシュの開基かいきはトルコなんです。一九二三年トルコ革命で解散させられた、メヴレヴィー教団の意志を引き継いでいます」

「え? トルコ? ここはトルコなのか?」

「そんな訳ないでしょ」

 亮平の発言に呆れるが、それは入神性交の後遺症である事。力が強ければ強いほど後遺症も大きくなるのかも。

「それじゃ、ここは何処だ? 日本なのか?」

「何言っているんですか? もちろん日本ですよ。亮平さんも私も日本人だし、今こうして日本語で話しているじゃないですか」

「日本の、東京なのか?」

「そうですよ。東京です。代々木の近くです。多分、東京モスクも近いから、ここを修行の場としたんだと思いますけど、その辺りの事は私にも詳しく分からないです」

「代々木?」

 亮平の声のトーンが上がる。

「代々木に大きく反応しますね? 代々木に何かあるんですか?」

「いや、分からない。何も分からないんだけど、ただ……」

「あっ、もしかして亮平さんも、フェスの人ですか?」

「フェスの人?」

「三カ月くらい前に代々木公園でEDMフェスがあったんです」

「EDMフェス?」

 記憶が全て消えているのか、ただ単にEDMフェスを知らないだけなのか、亮平の声色からその判断は難しい。

「エレクトリック・ダンス・ミュージックです。私はうるさい音楽が苦手なんで全然聞かないですけど。あっ、こんな言い方したら亮平さんに怒られますね」

「何で俺が怒るんだ?」

「だってもし亮平さんがフェスの人だったら、EDMとか好きでしょ? それをうるさい音楽だなんて良い気はしないかなって」

「ああ。だけどどうでもいいよ。好きかどうかも分からない」

「そうなんですね。良かった。安心しました」

「それで?」

「ああ、それでその三カ月くらい前のEDMフェスには、オランダから有名なDJも来ていて、盛り上がったみたいですよ。まあ、私は苦手なんで、話を聞いて知っているだけなんですけど」

 代々木と言う地名には大きな反応を示したくせに、EDMフェスにはそれ程の反応を示さない亮平。そんな亮平が一点を見つめ固まってしまっている。その視界に手を翳し振ってみるが、亮平の黒目は動かない。少し様子を見ていてもぴくりとも動かない亮平。

 物音を気にする必要もなく、食べ終えられたトレイを手にダイニングへ向かう。

——ゆっくりコーヒーでも飲もう。

 二つの紙コップを手に亮平の部屋に戻ったが、その姿はさっきから一ミリも動いていないように見えた。

「熱いうちに亮平さんも飲んで下さいね」

 亮平の肩を叩き、紙コップを差し出す。そして亮平が座る椅子に対角になれるようベッドに腰掛け、紙コップのコーヒーに何度も息を吹きかける。

「猫舌なのか?」

「えっ? 違いますよ。ただ熱過ぎて」

 亮平にとっては気にならない温度だったのか、平気で紙コップに口を付けている。さっき固まっていたのは何だったんだろう。小さな疑問は残るが、動き出した亮平にまた質問攻めされる事は目に見えている。

「それでですね。昨日、亮平さんに全部教えてくれって言われて、私なりに一晩どう話そうかなって考えてみたんです」

 質問を待つより、自分から切り出した方が纏まった話が出来る事は心得ている。

「ああ、そうだった。ごめん」

「いえ。教えを広める事も私の大事な修行の一つですから」

「教え?」

「そうです。ルーミーの教えです」

「ルーミー?」

 言葉を知らない子供のように、一つ一つの言葉に返してくる。亮平の心と頭はあの部屋の天井や壁やシーツのように真っ白なのかも。

「このワーリン・ダーヴィッシュはルーミーの教えの基にあります」

「ルーミーの教え? 詳しく説明してくれ」

「勿論ですよ。……まずこのワーリン・ダーヴィッシュの、いえ、正しくは一九二三年のトルコ革命の後、解散させられたメヴレヴィー教団の開基者がルーミーです。ジャラールッディーン・ルーミー。まあ、これも正しくはルーミーの教えを引き継いだ者によって、教団は開基されたんですけど。そんなルーミーが開基したメヴレヴィー教団は今お話ししたように、トルコ革命の後、解散させられます。解散させられた教団の信徒たちは世界中に散り散りとなり、ルーミーの教えを引き継いだ教団をそれぞれに作ったんです。その一つがこのジャパン・ワーリン・ダーヴィッシュです。これも正しくは信徒ではなく、メヴレヴィー教団研究の第一人者だった研究者が作ったんですけど。日本で発足した教団がこのジャパン・ワーリン・ダーヴィッシュです。勿論今は世界中の教団と交流を持ち、昔の様な大きな団体になっていますが」

「その日本での本部がここだって言うんだな」

「そうです」

「それでここが修行の場だって言うのは? 修行って何だ? 何をするんだ?」

「それはルーミーの教えを説くために勉強をする事も修行の一つですが、一番の修行はやっぱりセマーです」

「セマー?」

 何度目だろうか? ただ同じ言葉を口にする亮平にどうしても呆れた顔を隠せない。

「セマーの事も覚えていないんですか?」

「ああ、覚えていない。俺が宮下亮平だって事と。あと……」

 何か繋げるつもりだったのか、作られたその間に息を飲んで待ってみたが、亮平の口は何も語らない。ただ何故かほんのりと頬を赤らめているように見える。昨日の夜、股間に手を伸ばした亮平の頬も確か同じ色だった。

「セマーは儀式でもありますが、ここでは修行と捉えられています。ワーリン・ダーヴィッシュ。ワーリンと言うのは旋廻と言う意味です。クルクル回る事。ダーヴィッシュは分かり易く言えば修行僧ですね。その名前が示すように、私達のセマーは一般的に旋廻舞踊と呼ばれる事もあります。右掌を天に向け神の力を頂きます。そして左掌を地に向け、人々に神の力を示します。セマーとは神と一体化するための儀式です」

 説明のまま、右掌を天に向け、左掌を地へ向けてみたが、そんな簡単に神と一体化できるものではない。

「まだまだ修行が足りないので、私には神と一体化なんて無理なんですけど」

 照れを誤魔化すためか自然に顔が綻ぶ。

「神と一体化すればどうなるんだろうな?」

 亮平の問いにどんな色が添えられているのかは分からない。ただその問いに素直に答えるだけだ。

「それは入神状態です。言い換えればトランスみたいなものです」

「トランス?」

 亮平がまた同じ言葉を繰り返す。

「肉体と心と意識の解放です。この三つを解放できた時、ようやく神と一体化し入神状態になれるんです」

「それもルーミーの教えなのか?」

「いえ。これはルーミーの教えと言うよりは、ワーリン・ダーヴィッシュ。この教団の教えです。ルーミーの教えと言うのは例えば」

 大きく息を吸い、目を閉じる。数々の書物で読み解いてきたルーミーの教え。そんな教えが頭の中を駆け回る。

「いざとなったら難しいですね。沢山あり過ぎて何からお話すればいいのか」

 せっかく亮平が興味を持ち始めたのに、申し訳なくなる。

「無理にじゃなくていいよ」

「すみません。ゆっくり考えていいですか?」

「ああ。ルーミーの教えって、そんなに沢山あるんだな」

「そうですね。ルーミーの教えだけでも沢山あります。それに他にも色々あって」

「他にもあるのか?」

 亮平の目に一瞬光が走ったように見えた。

「はい。イスラム神秘主義の教えは数え切れないほどあります。父が研究者だったんで、子供の頃から色々な教えに触れていたんです。その頃からルーミーの教えに一番かれていましたけど」

「子供の頃から?」

「そうです。あっ、私の颯斗って言う名前。トルコ語でを意味する Hayat から付けられたんですよ」

「人生?」

「そうです。人生です。アラビア語ではとかと言う意味も持つそうです。いつか亮平さんに私のをあげますね」

 何故そんな事を口にしたのかは分からない。だが心の奥底で望んでいる事の表れだとはもう気付いている。

「あっ、今ふと浮かびました。とか、そんな感じです」

「それがルーミーの教えなのか?」

「そうですね。これも教えの一つです。理解は出来るんですけど、まだ本当に愛している者になんか出会えていないし、自分を委ねる事なんか出来ていないですけど。亮平さんは本当に愛している者に出会えていますか?」

「えっ? 愛している者? いや、分からない」

「そうなんですね。ちょっと安心しました」

 亮平と重ねる時間が少しずつ何かを解放させていくように思えた。それを真の力だと呼ぶのなら、全てを亮平に委ねてしまいたい。

「広く世界で知られているものはルーミーの七つの教えと呼ばれています」

「七つの教え?」

「そうです。奉仕や人助けは川のように。情け深さと親切心は太陽のように。人の過ちは夜の闇のように。怒りや苛立ちは死者のように。慎み深さと謙虚さは大地のように。寛大な心は海のように。己に忠実に生きるか、或いは、見られるがままの己になりなさい。……ただ私はこの教えより、ルーミーの詩から読み解く方が好きなんです」

「さっきのだな」

「そうです。他にも沢山の詩を残しています。例えば、とか」

って何だ?」

「私が求めているものです。私にはまだルーミーが言うが何なのか分からないんです。ずっとについて考える時もありますが、私なんかじゃまだその答えを出せないみたいで。亮平さんには解りますか? が何なのか?」

「えっ? 俺にか? 颯斗に分からない事が分かるはずないだろ?だけど何かの力の事かなって、特別なパワーみたいなやつ」

「特別なパワー? あっ、もしかして神のパワーって事ですか?」

「まあ、そんなところかな」

「だから入神性交なんですね」

 ふっと湧いた答えに大きく目が見開く。ただ目の前の亮平には何も降って来ていないようで、「入神性交?」と、また同じ言葉を繰り返している。

「それもルーミーの教えなのか?」

「いえ。これもルーミーの教えと言うよりは、このワーリン・ダーヴィッシュの教えです。セマーによって神と一体化できた者は入神状態のまま性交に移るんです。肉体と心と思考を解放させた中での性交は極限の力を引き出すと言われています」

「高幡様、ルーミーがお呼びです」

 ノックもなしに開かれた扉の前には髭面の男が立っていた。あの一番髭の濃い男だ。

「あっ、すみません。すぐに行きます。……亮平さん、また来ますね。今日はこれで失礼します」

 また来ますね。そう言っておきながら、亮平の部屋を訪れる事が出来たのは、翌週の金曜日になってからだった。日曜日、月曜日、火曜日。捲られていく日々の中で何度もルーミーの説得に当たった。

 ルーミーの目的は知っている。何故、手にした権力を放棄したいのか、その理由までは分からないが、亮平にルーミーの座を託そうとしている事は分かる。
 利害は違っても目的は同じだと言う事。幼い日の、そう父がいた頃のワーリン・ダーヴィッシュを取り戻したい。

 そうであれば——。

 望む事はただ一つだ。亮平の十二人目となる事。

 どれだけの書物を読み耽り、どれだけの詩を読み解いたとしても、神との一体化を自由に操る事なんて出来なかった。それは今のこの世界に埋もれ続けると言う事だ。そうであれば——。亮平が築く新しい世界の礎になりたいと願うだけだ。
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