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28 タカちゃん
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——すぐに合流するから。
安原の声が何故か数分遅れて耳を掠めた。目の前の机を大きく平手で叩き立ち上がる。ポケットに入れたスマホに手を伸ばすと、既に九時近い事を教えられた。
——いったいいつまで放心しているつもりだ?
自身を鼓舞するための問い掛けに笑い出しそうになる。小林の捜査に関わった以上、刑事としてするべき事は一つだ。すぐにでも署を飛び出さなければ。安原が質す前に少しでも話を聞いておきたい。
まずは電話をして話がある事を伝えた方がよいだろう。いや、行き当たりばったりで行動した方がよいかもしれない。スマホを手に一瞬思考が錯誤したが、弾き出された答えは、行き当たりばったりの行動だった。
逃げられるなんて考えは及ばないが、電話で了承を得られなければ何も始まらない。それに電話の声に何か誤った判断をしても問題だ。幾ら気持ちを切り替え、鼓舞したとしても、少しばかりの動揺はまだ残っている。
明治通りを越え、六丁目に足を入れる。自分の部屋へと帰りたい気持ちを抑え、医大通りから五丁目に入る。細い路地が緩やかな上り坂になったところで、ぽつぽつと降り出していた雨が、勢いのある雨に変わった。
コンビニでビニール傘を買おうかと立ち止まりもしたが、目の前の信号の点滅に足は駆け出していた。署を後にしてまだ十分と経っていない。降り出した雨に急かされたが、どう口火を切ろうかと、横断歩道を渡り切り足を止める。
「急にどうしたの?」
その第一声に困惑する。髪の先から雫が落ちる。
急に雨が降り出して。そんなふうに切り出せば、核心に辿り着けず、他愛もない話をただ単に繰り返してしまいそうにも思う。
「タカちゃん、実は聞きたい事があって」
「タカちゃんって何? いきなりその懐かしい呼び方」
不思議そうな顔で笑うタカちゃんは、さっきの映像の少年とはやはり結び付かない。だが幼い日のタカちゃんと、目の前で不思議そうに笑う顔を結び付けなければ、何ら話が進まない事も理解している。
「いや、タカちゃんに聞きたいんだ。俺が知っている小学生のタカちゃんに」
「言っている意味が全く分からないよ」
「よく聞いてくれ。小林先生が殺された。俺は管轄の署の刑事だから勿論この事件の捜査に関わっている」
「それは知ってるよ」
「ああ、それで。小林先生のパソコンに保存された映像を見ていたんだ、捜査の一環として」
「映像?」
口にした映像と言う一言に、目の前の顔が固まる。
「ああ、俺も忘れていたけど……。二〇〇一年の七月。平成十三年。俺らが小学六年生の時だ。先生の家に行って、裸にされて、それをビデオに撮られて。その時の映像が残っていたんだ」
——こんなに白い顔だっただろうか。
目の前の固まった顔が急に青褪めていく。映像のタカちゃんの顔が再び脳裏に描かれる。
どうしてかは分からないが、目の前で青褪めていく肌と、映像の少年の白い肌が同じものだと確信できる。
「そんな事もあったね」
はぐらかしているのか、焦点が合わないその言葉に、覚悟を決めて目を見開く。その目はきっと何度も見てきた安原の鮟鱇のような目と同じはずだ。責める事は何一つない。ただ嘘は付かれたくない。
「その映像の一か月くらい前だった。先生の部屋で、先生とタカちゃんの二人が裸でいて、抱き合って、そんな映像が出てきたんだ。タカちゃん覚えているよね? 衝撃的だったよ。あんな衝撃的な。本人が忘れる訳ないよね?」
タカちゃんは目を逸らしたままだ。遠い昔を思い出しているような様子もない。何か発する言葉を探しているのか、それとも何も話す事がないのか、ただ黙って次の攻撃を待つような顔をしている。
「タカちゃんのあの顔。嫌がっている顔ではなかった。映像の中のタカちゃんは幸せそうだった。俺達が不快だと思った感情のこれっぽちもタカちゃんからは見えなかったんだ」
「そんなふうに見てくれたんだ。ありがとう」
「ありがとうって?」
何の礼なのか。疑問に対する答えは想像の遥か上をいくものだった。
「俺の顔が幸せそうに見えたんだ。きっと幸せだったんだと思うよ。……ううん、違う。本当に幸せだった。大好きな先生と一緒にいるだけで幸せだったんだ。先生も俺だけを見てくれていた。だから小林先生みたいな先生になるのが夢だった」
タカちゃんの顔が瞬時に曇る。青褪めた肌は元の色を取り戻しているが、そこに幸せを映す薄い赤色は見えない。怒りでも溜めたような紅潮した赤色に白い肌が染まっていく。
どうしてか分からないが、タカちゃんの顔を思い出す事が出来ない。目の前にある顔は紛れもなく三十四歳になった由之の顔だ。
カウンターの中、由之がすっと屈んだ。それは身を隠すためではなく、ただ冷蔵庫を開けているだけだった。
「一応飲み屋だからね、ビールくらい飲んでもらわないと」
立ち上がった由之の向こう。2nd Anniversary Party の文字が見えた。宣伝用の小さなポスター。とてもカラフルなそのポスターには、少し古めかしい格好の女性がいる。
それはパーティーの招待状を受け取りに行った安原を思い出させるものでもあった。
「小林先生がこの店に来たのって、今年じゃなく去年なんだよね?」
「いつだったかな?」
はぐらかす由之だが不信感を募らせる事は出来ない。二十年以上経って再会を果たした。だが再会を果たしたなんて大袈裟なものではなく、ただ偶然により再び会う事になっただけだ。
空白の時間がどのように由之を形成したかは分からない。だが目の前にいる由之に、何か後ろめたい影を感じる事はない。
「……はっきり覚えていないけど。それよりビール飲もうよ。何度も言うけど、ここ一応飲み屋だし。それに晴人しかお客さんいなんだから、飲んでよ」
「ああ」
軽い返事が口を滑る。由之は二つのグラスにビールを注いでいる。
小林と由之の過去に何かあったとしても、それは二十年以上も昔の話で、小林殺しの事件とは何の関係もないはずだ。
「子供の頃は、愛しているとかそんな感情分からないから。自分の好きな人が別の所を向いているだけで悲しくなって。大人になってからよ。それが嫉妬なんだって知ったのは」
飲み屋の他愛もない話のように聞こえたが、そこに由之の真意があるように思えた。
頭の中に、嫉妬と言う文字を書いてみる。だがその文字は何故か大きなクエスチョンマークに変わった。
どう言う事だろう? 由之は、タカちゃんは誰かに嫉妬していたのだろうか?
「嫉妬って? 子供の頃、誰かに嫉妬していたって事? 小林先生の事が好きで、その先生が別の所を向いていたから、嫉妬をしたって事?」
何気ない一言のはずだったが、由之の顔色が見る見るうちに変わった。由之は何も発しない。それはあくまで想像でしかないが、ふと降ってきた仮説を口にする。
「……由之は先生の事が好きだった。先生と過ごす時間が幸せだった。だからあんな、裸で。でも、先生は俺や夏樹や貴久まで裸にしてビデオに納めた。先生の目が由之にだけじゃなく、俺達三人にも向いてる事を知って嫉妬した」
口にしながらも、子供の頃を思い出す。口にした仮説は間違いなく、刑事としての今があるからこそ打ち立てれたものだ。
「そうかもね」
由之は否定しなかった。暫くの沈黙が続く。
狭い店内には似つかわしくない大きなモニターがただ安室のPVを流していた。赤いノースリーブにツインテールの安室。だが流れる曲に耳を傾けてもそのタイトルは浮かばない。由之に尋ねればすぐにそのタイトルも出てくるだろうがその必要はなかった。沈黙を破る騒々しい音が背中に響いたからだ。
「由之! ビール! キンキンに冷えたビールくれよ」
勢いよく開かれたドアには夏樹の顔があり、相変わらずの不躾な言葉が由之へと投げられていた。夏樹の後ろには貴久。何故かその後ろには安原の姿もあった。
遠慮を知らない夏樹は既に隣の椅子に座っている。そんな夏樹の催促に由之は冷蔵庫へと屈んでいる。一本、二本、三本と取り出されたビール。由之の目にも貴久と安原が映ったのかもしれない。
「安原さん。それに貴久までどうして?」
安原には合流すると言われていたが、まさかこんな所で合流になるとは予想していなかった。いや、タカちゃんの名前を出したのだから、ここで合流は自然な流れなのかもしれない。だがどうして貴久まで。
「皆さん、ビールでよろしいですか?」
営業用の笑みだろうか。由之が口許だけで笑っている。
「安原さんが勘違いして俺に電話して来たんだよ」
まだ一滴も酒が入っていない貴久の口はしっかりと動いている。
「何を勘違い?」
「タカちゃんを俺だと思ったみたいで」
「ああ」
貴久の言葉に一人納得をする。見せられた映像があまりにも衝撃的過ぎて、タカちゃんが由之である事を、安原に教えていなかった。
「それで、高原さん」
ビールを注ぐ由之に向かい、安原が目を見開いている。鮟鱇のような目。さっき由之へと見開いた目など、比べものにならないほどの迫力がある。
だがそんな安原の目に心配が一つ浮かんだ。あの映像の話をすれば、再び蒸し返す事になる。そんな事をすれば幼い日の由之を、夏樹と貴久にも晒す事になる。それがどう言う事なのか、由之にとっても、何も知らない二人にとっても良い方向に進むはずはない。
安原の声が何故か数分遅れて耳を掠めた。目の前の机を大きく平手で叩き立ち上がる。ポケットに入れたスマホに手を伸ばすと、既に九時近い事を教えられた。
——いったいいつまで放心しているつもりだ?
自身を鼓舞するための問い掛けに笑い出しそうになる。小林の捜査に関わった以上、刑事としてするべき事は一つだ。すぐにでも署を飛び出さなければ。安原が質す前に少しでも話を聞いておきたい。
まずは電話をして話がある事を伝えた方がよいだろう。いや、行き当たりばったりで行動した方がよいかもしれない。スマホを手に一瞬思考が錯誤したが、弾き出された答えは、行き当たりばったりの行動だった。
逃げられるなんて考えは及ばないが、電話で了承を得られなければ何も始まらない。それに電話の声に何か誤った判断をしても問題だ。幾ら気持ちを切り替え、鼓舞したとしても、少しばかりの動揺はまだ残っている。
明治通りを越え、六丁目に足を入れる。自分の部屋へと帰りたい気持ちを抑え、医大通りから五丁目に入る。細い路地が緩やかな上り坂になったところで、ぽつぽつと降り出していた雨が、勢いのある雨に変わった。
コンビニでビニール傘を買おうかと立ち止まりもしたが、目の前の信号の点滅に足は駆け出していた。署を後にしてまだ十分と経っていない。降り出した雨に急かされたが、どう口火を切ろうかと、横断歩道を渡り切り足を止める。
「急にどうしたの?」
その第一声に困惑する。髪の先から雫が落ちる。
急に雨が降り出して。そんなふうに切り出せば、核心に辿り着けず、他愛もない話をただ単に繰り返してしまいそうにも思う。
「タカちゃん、実は聞きたい事があって」
「タカちゃんって何? いきなりその懐かしい呼び方」
不思議そうな顔で笑うタカちゃんは、さっきの映像の少年とはやはり結び付かない。だが幼い日のタカちゃんと、目の前で不思議そうに笑う顔を結び付けなければ、何ら話が進まない事も理解している。
「いや、タカちゃんに聞きたいんだ。俺が知っている小学生のタカちゃんに」
「言っている意味が全く分からないよ」
「よく聞いてくれ。小林先生が殺された。俺は管轄の署の刑事だから勿論この事件の捜査に関わっている」
「それは知ってるよ」
「ああ、それで。小林先生のパソコンに保存された映像を見ていたんだ、捜査の一環として」
「映像?」
口にした映像と言う一言に、目の前の顔が固まる。
「ああ、俺も忘れていたけど……。二〇〇一年の七月。平成十三年。俺らが小学六年生の時だ。先生の家に行って、裸にされて、それをビデオに撮られて。その時の映像が残っていたんだ」
——こんなに白い顔だっただろうか。
目の前の固まった顔が急に青褪めていく。映像のタカちゃんの顔が再び脳裏に描かれる。
どうしてかは分からないが、目の前で青褪めていく肌と、映像の少年の白い肌が同じものだと確信できる。
「そんな事もあったね」
はぐらかしているのか、焦点が合わないその言葉に、覚悟を決めて目を見開く。その目はきっと何度も見てきた安原の鮟鱇のような目と同じはずだ。責める事は何一つない。ただ嘘は付かれたくない。
「その映像の一か月くらい前だった。先生の部屋で、先生とタカちゃんの二人が裸でいて、抱き合って、そんな映像が出てきたんだ。タカちゃん覚えているよね? 衝撃的だったよ。あんな衝撃的な。本人が忘れる訳ないよね?」
タカちゃんは目を逸らしたままだ。遠い昔を思い出しているような様子もない。何か発する言葉を探しているのか、それとも何も話す事がないのか、ただ黙って次の攻撃を待つような顔をしている。
「タカちゃんのあの顔。嫌がっている顔ではなかった。映像の中のタカちゃんは幸せそうだった。俺達が不快だと思った感情のこれっぽちもタカちゃんからは見えなかったんだ」
「そんなふうに見てくれたんだ。ありがとう」
「ありがとうって?」
何の礼なのか。疑問に対する答えは想像の遥か上をいくものだった。
「俺の顔が幸せそうに見えたんだ。きっと幸せだったんだと思うよ。……ううん、違う。本当に幸せだった。大好きな先生と一緒にいるだけで幸せだったんだ。先生も俺だけを見てくれていた。だから小林先生みたいな先生になるのが夢だった」
タカちゃんの顔が瞬時に曇る。青褪めた肌は元の色を取り戻しているが、そこに幸せを映す薄い赤色は見えない。怒りでも溜めたような紅潮した赤色に白い肌が染まっていく。
どうしてか分からないが、タカちゃんの顔を思い出す事が出来ない。目の前にある顔は紛れもなく三十四歳になった由之の顔だ。
カウンターの中、由之がすっと屈んだ。それは身を隠すためではなく、ただ冷蔵庫を開けているだけだった。
「一応飲み屋だからね、ビールくらい飲んでもらわないと」
立ち上がった由之の向こう。2nd Anniversary Party の文字が見えた。宣伝用の小さなポスター。とてもカラフルなそのポスターには、少し古めかしい格好の女性がいる。
それはパーティーの招待状を受け取りに行った安原を思い出させるものでもあった。
「小林先生がこの店に来たのって、今年じゃなく去年なんだよね?」
「いつだったかな?」
はぐらかす由之だが不信感を募らせる事は出来ない。二十年以上経って再会を果たした。だが再会を果たしたなんて大袈裟なものではなく、ただ偶然により再び会う事になっただけだ。
空白の時間がどのように由之を形成したかは分からない。だが目の前にいる由之に、何か後ろめたい影を感じる事はない。
「……はっきり覚えていないけど。それよりビール飲もうよ。何度も言うけど、ここ一応飲み屋だし。それに晴人しかお客さんいなんだから、飲んでよ」
「ああ」
軽い返事が口を滑る。由之は二つのグラスにビールを注いでいる。
小林と由之の過去に何かあったとしても、それは二十年以上も昔の話で、小林殺しの事件とは何の関係もないはずだ。
「子供の頃は、愛しているとかそんな感情分からないから。自分の好きな人が別の所を向いているだけで悲しくなって。大人になってからよ。それが嫉妬なんだって知ったのは」
飲み屋の他愛もない話のように聞こえたが、そこに由之の真意があるように思えた。
頭の中に、嫉妬と言う文字を書いてみる。だがその文字は何故か大きなクエスチョンマークに変わった。
どう言う事だろう? 由之は、タカちゃんは誰かに嫉妬していたのだろうか?
「嫉妬って? 子供の頃、誰かに嫉妬していたって事? 小林先生の事が好きで、その先生が別の所を向いていたから、嫉妬をしたって事?」
何気ない一言のはずだったが、由之の顔色が見る見るうちに変わった。由之は何も発しない。それはあくまで想像でしかないが、ふと降ってきた仮説を口にする。
「……由之は先生の事が好きだった。先生と過ごす時間が幸せだった。だからあんな、裸で。でも、先生は俺や夏樹や貴久まで裸にしてビデオに納めた。先生の目が由之にだけじゃなく、俺達三人にも向いてる事を知って嫉妬した」
口にしながらも、子供の頃を思い出す。口にした仮説は間違いなく、刑事としての今があるからこそ打ち立てれたものだ。
「そうかもね」
由之は否定しなかった。暫くの沈黙が続く。
狭い店内には似つかわしくない大きなモニターがただ安室のPVを流していた。赤いノースリーブにツインテールの安室。だが流れる曲に耳を傾けてもそのタイトルは浮かばない。由之に尋ねればすぐにそのタイトルも出てくるだろうがその必要はなかった。沈黙を破る騒々しい音が背中に響いたからだ。
「由之! ビール! キンキンに冷えたビールくれよ」
勢いよく開かれたドアには夏樹の顔があり、相変わらずの不躾な言葉が由之へと投げられていた。夏樹の後ろには貴久。何故かその後ろには安原の姿もあった。
遠慮を知らない夏樹は既に隣の椅子に座っている。そんな夏樹の催促に由之は冷蔵庫へと屈んでいる。一本、二本、三本と取り出されたビール。由之の目にも貴久と安原が映ったのかもしれない。
「安原さん。それに貴久までどうして?」
安原には合流すると言われていたが、まさかこんな所で合流になるとは予想していなかった。いや、タカちゃんの名前を出したのだから、ここで合流は自然な流れなのかもしれない。だがどうして貴久まで。
「皆さん、ビールでよろしいですか?」
営業用の笑みだろうか。由之が口許だけで笑っている。
「安原さんが勘違いして俺に電話して来たんだよ」
まだ一滴も酒が入っていない貴久の口はしっかりと動いている。
「何を勘違い?」
「タカちゃんを俺だと思ったみたいで」
「ああ」
貴久の言葉に一人納得をする。見せられた映像があまりにも衝撃的過ぎて、タカちゃんが由之である事を、安原に教えていなかった。
「それで、高原さん」
ビールを注ぐ由之に向かい、安原が目を見開いている。鮟鱇のような目。さっき由之へと見開いた目など、比べものにならないほどの迫力がある。
だがそんな安原の目に心配が一つ浮かんだ。あの映像の話をすれば、再び蒸し返す事になる。そんな事をすれば幼い日の由之を、夏樹と貴久にも晒す事になる。それがどう言う事なのか、由之にとっても、何も知らない二人にとっても良い方向に進むはずはない。
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