うちの孫知りませんか?! 召喚された孫を追いかけ異世界転移。ばぁばとじぃじと探偵さんのスローライフ。

かの

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第四章 孫を追いかけタターニャの町で御座います。

4-5 レッドワイバーンさんとやらで御座います。

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「探偵さんよぅ。もうちっとだけでええんで、寝かせてくれんかのぅ」

 じぃじが探偵さんに甘えた事を言っております。お団子を作るために、家を出してもらったのが失敗でした。……ですが、そうは問屋が卸しません。お昼寝の時間は終了で御座います。

「皆さんナポリタンを食べ終わって、出発の準備が出来ております。おチビちゃんも、お団子を食べ終わってますし。皆んなじぃじを待っておいでです。早くベッドから出て来てください」

「康夫さん。タターニャには今日中に着きたいので、そろそろ出発させていただけませんか」

「何じゃ、二人して。仕方ないのぅ」

 嫌々でしょうが、じぃじがベッドから下りてくださりました。もうお昼に家を出してもらうのは、最後に致しましょう。

「さあ、さあ。参りましょう」

 さっさと家を出て歩き始めれば、じぃじも慌てて家を収納してついて来る事でしょう。……探偵さんがおっしゃりました。今日にタターニャの町にと。探偵さんには雷人の情報を集めていただかなくてはなりません。少しでも早くタターニャに到着したいと願うのは、当然の事で御座います。

 あら? そんな事を考えながら、歩き始めましたら、遠くに人影が見えてまいりました。……あら? 走っておいででしょうか? 見る見る姿が大きくなります。

「……わっ! びっくりした!」

 近づいてきた人影は、背負子しょいこを背負った年配の男性でした。年配と言っても、きっと私やじぃじよりは、お若いでしょうが。それにしても勢いよく走って来て、私達を見るなり驚いて、尻餅しりもちをつくなんて、どう言う事で御座いましょうか?

「大丈夫ですか? 随分慌てていらっしゃったようですが?」

 探偵さんが、男性に手を差し出していらっしゃいます。

「……大丈夫かって? それよりそのワイバーンは大丈夫なのか? 危険じゃないのか?」

 どうやら男性は、おチビちゃんを連れている事に驚いたようです。

「この子はさっき産まれたばかりなんです。危なくはないですよ。ほら、見てください。こんなに可愛いらしんですよ」

 とても可愛いらしい、おチビちゃんを紹介したのですが、男性は後ずさっておいでです。

「……すみません。ここまで走って来られたようですが、何かあったんですか?」

 探偵さんは、男性の慌てた姿を気にしている様子です。確かにここまで走っていらっしゃいました。

「ああ、何かって。ワイバーンだよ。……あれはレッドアイバーンだった。……町を出る時、ドラゴンが出る噂を聞いていたけど、まさかレッドワイバーンだったなんて」

「この先にレッドワイバーンが居るのですか?」

「ああ。道端で休んでいたよ」

 男性の話に、探偵さんの目が少し見開きました。レッドワイバーン……。ワイバーンはドラゴンさんの一種だと、お聞きしました。レッドと言う事は赤いのでしょうか? ふと私の足元にいるおチビちゃんに目を落としましたが、赤くはありません。この先に居るレッドワイバーンさんは、おチビちゃんのママさんではないのでしょうか?

「……康夫さん、光江さん。この先にレッドワイバーンが居るとの事です。……もう引き返せませんから、このまま進みますが、くれぐれも注意してください」

「……注意で御座いますね。承知致しました。それでそのレッドワイバーンと言うのは?」

「ええ、かなり凶暴な奴として知られています。それ程、知能は高くないんですが、その分かなり凶暴で、見境なく目に入ったものを攻撃してくるんです」

 それは大変で御座います。そんな凶暴なドラゴンさんなら、おチビちゃんのママさんのはずでは御座いません。……私の身と、おチビちゃんにも注意を払わなくてはいけませんね。

「……情報をありがとうございました。旅籠までの道は安全でしたが、どうぞお気をつけて」

 男性に挨拶をした探偵さんに続きます。凶暴だなんて聞かされて、少しドキドキは致しますが、雷人のためなら、私、どんな困難にも立ち向かう所存で御座います。それにいざとなったら戦う覚悟も出来ております。

 私、ランクDの冒険者で御座います。じぃじとおチビちゃんは、私のこの手でお守り致します。……なんて、気張ってみましたが、お恥ずかしい限りで御座います。
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