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第一章 孫を追いかけ旅の始まりで御座います。
1-5 疲れずの実ピンガルで御座います。
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「探偵さんよぅ。今日はこれから何処へ行くんじゃ?」
昨日の秋刀魚と肉じゃがで元気になったのでしょう。じぃじは朝からご機嫌です。ただ一つ気になるのが……。昨日のドワーフさん達に、じぃじが全く興味を示さなかった事です。
「……"家、収納"。……今日はこの辺りで一番近い、パノスの町を目指しましょう。準備が整ったら教えてください」
今日はパノスと言う町を目指すようです。その町に雷人はいるのでしょうか?
「探偵さん。そのパノスと言う町に雷人はいるのでしょうか?」
そんな事を探偵さんに、尋ねていましたら、隣りでじぃじがさっさと家を片付けたのです。探偵さんに向いていましたので、じぃじが"家、収納"と、言った声を聞き漏らしてしまいました。
「いえ、雷人君が居るかは分かりません。ですが、このライネルス王国のどこかに居る事は間違いありません。雷人君が召喚されたと言う事は、何か町で噂が流れているかもと考えたんです。なのでここから一番近いパノスの町を目指そうかと」
「そうじゃった、そうじゃった。雷人を探しに来たんじゃった」
隣りのじぃじが大きな口を開けて笑い出しました。じぃじったら、一番大切な事を忘れていたのかしら? 人の事は言えませんが、本当歳を取るって嫌ですね。……すると、その時。突然、昨日のドワーフさん達が現れたじゃありませんか。
「あら、おはよう御座います。今日も良いお天気ですね」
ドワーフさん達にご挨拶をすると、小さなバスケットを差し出されましたの。バスケットの中には薄紫色の木の実が沢山。
「私にですか?」
ドワーフさん達が何度も大きく頷かれます。
「きっと、昨日の食事のお礼じゃないでしょうか。その木の実はピンガルと言います。別名、疲れずの実とも呼ばれています。一粒食べれば今日一日、疲れ知らずで過ごせますよ」
「一粒で一日疲れないんじゃな? ようはこの世界での精力剤なんじゃな」
じぃじがピンガルを一粒摘みあげ、口に含みました。……それでは、私も。……あら。ほんのり甘くて酸っぱい。
「一粒で充分効果がありますから、残りはアイテムボックスに収納されておかれるといいですよ」
そうでした。私どもには便利なアイテムボックスが御座いました。
「ピンガル、収納。で、御座います」
じぃじは精力剤だと申しましたが、すぐに効果が表れるものではありませんね。でも、これで一日じぃじが疲れたと言い出さなければ、本当ピンガル様様、ドワーフ様様で御座います。
「ドワーフさん達。ありがとう御座います。何かお礼をしたいのですが、生憎全てアイテムボックスにしまっていて、何もお渡し出来る物を持ち合わせていません。ごめんなさいね」
首を振るドワーフさん達の横で、探偵さんが笑い出しました。はて? 何の笑いでしょうか?
「光江さん。ドワーフ達は昨日の食事のお礼にピンガルを持って来たんです。そこに更にお礼をされたらドワーフ達も困りますよ」
確かにそうで御座います。お礼だった事を忘れておりました。私、不覚で御座います。
「そうでしたね。ドワーフさん達、本当にありがとう御座います。……じぃじからもお礼を言ってくださいな」
「わしは礼などせん!」
あら、どうした事でしょう? 何故かじぃじが拗ねてしまいました。
「大丈夫ですよ。礼には及ばないとドワーフ達も言っています。光江さん、もしかしたら康夫さんはドワーフ達にヤキモチを焼いているのかも知れません」
探偵さんの言葉にじぃじは更にムッとしてしまいました。もしかしたら図星なのでしょうか。
「……知らない男達を簡単に家に入れて、ばぁばにも困ったもんじゃ」
昨日、ドワーフさん達にじぃじが興味を示さなかったのは、そう言う事だったのですね。
ヤ・キ・モ・チ……。改めてじぃじの愛を感じます。神様、朝からありがとう御座います。今日も一日幸せな日になりそうです。
「準備が大丈夫でしたら、出発しましょう」
「はい」
目指すはパノスの町です。軽い足取りでじぃじと探偵さんに続きます。青い空と草原の緑のキラキラ。それに微風が気持ち良う御座います。そして振り返るとドワーフさん達が手を振っていてくださりました。
昨日の秋刀魚と肉じゃがで元気になったのでしょう。じぃじは朝からご機嫌です。ただ一つ気になるのが……。昨日のドワーフさん達に、じぃじが全く興味を示さなかった事です。
「……"家、収納"。……今日はこの辺りで一番近い、パノスの町を目指しましょう。準備が整ったら教えてください」
今日はパノスと言う町を目指すようです。その町に雷人はいるのでしょうか?
「探偵さん。そのパノスと言う町に雷人はいるのでしょうか?」
そんな事を探偵さんに、尋ねていましたら、隣りでじぃじがさっさと家を片付けたのです。探偵さんに向いていましたので、じぃじが"家、収納"と、言った声を聞き漏らしてしまいました。
「いえ、雷人君が居るかは分かりません。ですが、このライネルス王国のどこかに居る事は間違いありません。雷人君が召喚されたと言う事は、何か町で噂が流れているかもと考えたんです。なのでここから一番近いパノスの町を目指そうかと」
「そうじゃった、そうじゃった。雷人を探しに来たんじゃった」
隣りのじぃじが大きな口を開けて笑い出しました。じぃじったら、一番大切な事を忘れていたのかしら? 人の事は言えませんが、本当歳を取るって嫌ですね。……すると、その時。突然、昨日のドワーフさん達が現れたじゃありませんか。
「あら、おはよう御座います。今日も良いお天気ですね」
ドワーフさん達にご挨拶をすると、小さなバスケットを差し出されましたの。バスケットの中には薄紫色の木の実が沢山。
「私にですか?」
ドワーフさん達が何度も大きく頷かれます。
「きっと、昨日の食事のお礼じゃないでしょうか。その木の実はピンガルと言います。別名、疲れずの実とも呼ばれています。一粒食べれば今日一日、疲れ知らずで過ごせますよ」
「一粒で一日疲れないんじゃな? ようはこの世界での精力剤なんじゃな」
じぃじがピンガルを一粒摘みあげ、口に含みました。……それでは、私も。……あら。ほんのり甘くて酸っぱい。
「一粒で充分効果がありますから、残りはアイテムボックスに収納されておかれるといいですよ」
そうでした。私どもには便利なアイテムボックスが御座いました。
「ピンガル、収納。で、御座います」
じぃじは精力剤だと申しましたが、すぐに効果が表れるものではありませんね。でも、これで一日じぃじが疲れたと言い出さなければ、本当ピンガル様様、ドワーフ様様で御座います。
「ドワーフさん達。ありがとう御座います。何かお礼をしたいのですが、生憎全てアイテムボックスにしまっていて、何もお渡し出来る物を持ち合わせていません。ごめんなさいね」
首を振るドワーフさん達の横で、探偵さんが笑い出しました。はて? 何の笑いでしょうか?
「光江さん。ドワーフ達は昨日の食事のお礼にピンガルを持って来たんです。そこに更にお礼をされたらドワーフ達も困りますよ」
確かにそうで御座います。お礼だった事を忘れておりました。私、不覚で御座います。
「そうでしたね。ドワーフさん達、本当にありがとう御座います。……じぃじからもお礼を言ってくださいな」
「わしは礼などせん!」
あら、どうした事でしょう? 何故かじぃじが拗ねてしまいました。
「大丈夫ですよ。礼には及ばないとドワーフ達も言っています。光江さん、もしかしたら康夫さんはドワーフ達にヤキモチを焼いているのかも知れません」
探偵さんの言葉にじぃじは更にムッとしてしまいました。もしかしたら図星なのでしょうか。
「……知らない男達を簡単に家に入れて、ばぁばにも困ったもんじゃ」
昨日、ドワーフさん達にじぃじが興味を示さなかったのは、そう言う事だったのですね。
ヤ・キ・モ・チ……。改めてじぃじの愛を感じます。神様、朝からありがとう御座います。今日も一日幸せな日になりそうです。
「準備が大丈夫でしたら、出発しましょう」
「はい」
目指すはパノスの町です。軽い足取りでじぃじと探偵さんに続きます。青い空と草原の緑のキラキラ。それに微風が気持ち良う御座います。そして振り返るとドワーフさん達が手を振っていてくださりました。
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