ひとりの獣人と精霊

わんコロ餅

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剣と宗と森の民

不足

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「・・・分かったにゃ。調べて見るにゃ!」

ぎんたは少し考え真面目な表情をした

「思い当たる節でもあるんですか?」

エメレッタは気になって尋ねる

「ぎんたはこれでも叡智を司る精霊にゃ。力は消耗してしまうけど、頑張って調べるにゃ!」

ドヤッと効果音が頭の上に出ていそうな表情で鼻をフンスッと鳴らすぎんた

「え!?それって・・・もしかして、ぎんたさんと繋がっている私にも何か影響があるんじゃ・・・」

寝耳に水、状態のエメレッタはぎんたに確認する

「それもそうにゃ!でも、大丈夫にゃ」

「え、えぇ!?でも、ぎんたさんが、そう言うのなら・・・」

ぎんたの言葉に自信がなさそうになるエメレッタ

「すまないね。私に何が起きたか精霊の力で診てもらうだけだから。」

守り神はエメレッタにフォローする

「ふぅ、それじゃ始めるにゃよ?」

ぎんたは一呼吸おいて集中する

「はい・・・」と言いつつも不安が残るエメレッタ

「世界の最奥に呼応せよ・・・叡智を司るケットシーが求める答えを我に導き給え!」

詠唱を初めたぎんたの額に眼のような柄が浮かび上がり、ぎんたとエメレッタの身体が輝き始め・・・地面から半透明の本が出現する

浮かび上がった本はパラパラとひとりでにページ捲られパタンっと本が閉じられた

「おぉ・・・」

見知らぬ現象に圧倒される守り神

「分かったにゃ!原因は・・・」パシュッ

バタンッ

突如、ぎんたが消えエメレッタが倒れる

「なっ!?ぎんた殿!?エメレッタ殿!?だ、大丈夫か!?」

驚いた守り神は倒れたエメレッタを起こすために近付いて揺さぶる

「う”ぅ・・・うぅ・・・」

「大丈夫??何があったんだい?」

意識が未だ朦朧もうろうとするエメレッタを優しく問いかける

「・・・はい。うぅ・・・だ、大丈夫です。」

ふら付きながらも自力で立ち上がるエメレッタ

「無理すること無いよ?」

心配する守り神

案内役の使者が外に待機している中、守り神ひとりで対処するしかない

「・・・ふぅ、まさか・・・ぎんたさんが消えるなんて・・・」

右手で頭を抱え辛そうにするエメレッタ

「と、とにかく、落ち着いてからでもいいから。現状を教えてもらっていいかな?」

「えぇ・・はい、大丈夫です。座らせてもらいます」

守り神の配慮に甘え腰を下ろして落ち着くエメレッタ

「・・・実は、ぎんたさんと私は周囲のエネルギーを取り込みつつも精霊の力を借りて繋がっていまして・・・それで維持をしていたんですが、恐らく・・・今回はぎんたさんが発現させた力で維持が出来なくなってしまったんです。」

辛いながらもポツリ、ポツリと説明するエメレッタ
その表情は自身の力不足が招いた結果だと再認識して悔しがっている

「なるほど・・・そういうことだったのか。」

少し目を細める守り神

「はい、そして・・・私とぎんたさんが、本来の姿で繋がっている事が理想なんですが、なかなか難しいのが現実なんです。」

エメレッタはさらに続ける

「修業していた時もそうでしたが、ぎんたさんを再びこの地に呼び寄せるのには、少し時間がかかってしまうんですね。」

目に涙を浮かべさせ、上を向くエメレッタ

「申し訳ないのですが・・・発現させた力の答えは私に来る前にぎんたさんが精霊界へ強制送還されてしまったので・・・ちょっと分からないです。ごめんなさい。」

守り神に対して頭を深々と下げるエメレッタ
足元にはポツンと落ちた涙の後がいくつもある

「そうか・・・いや、気にする事もあるまい。こちらこそ、無理をさせてしまったね。」

エメレッタをなだめる守り神

「ささ、何もない場所だけど、頭を上げてこちらにいらっしゃい。幸いここは微精霊の集う場所でもっとも精霊界に近いとされている場所のひとつなのだから。」

エメレッタの頭を優しく包み宥める守り神

「・・・はい。」

エメレッタは守り神の住まう祠の奥に連れられ休息を取る

周囲に漂う微精霊たちもだんだんとエメレッタを癒すため集まっていった
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