ひとりの獣人と精霊

わんコロ餅

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生命との狭間

原因

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守り神の身体のほとんどが黒くなっており、呪いが進行していた

ぎんたが揺さぶっても目が覚める様子もない

「にゃ!?ま、間に合わなかったかにゃ!?」

焦りながらも慌てふためくぎんた

それを見たエメレッタも慌てて守り神の背を揺さぶる・・・するとポワァッと触れた手が光りはじめた

「えっ!?」「にゃっ!?」

柔らかい光がエメレッタと守り神を包み

暖かくゆっくりと時間が進む感覚が襲い

サァ・・・と吹いた風で葉がフワッと舞い上がり、ユラユラと舞った葉が2人を中心に優しく落ちていく

「・・・綺麗だにゃ」と思わずぎんたの口から溢れでる

ぎんたの瞳に映ったのはエメレッタから放たれた優しい光と落ち葉が幻想的に止まって見え感動させる

「・・・にゃ?」

エメレッタの触れた所から徐々に変色した部分が少しずつ引いていく事に気づく

「えっ?」

ぎんたの声に自身の手で起きてる事に気づきユサユサともう一度、背を揺さぶる

「・・・ぅ」

朦朧とする中、ゆっくりと瞼を開けた守り神

「・・・!目が覚めたんですね!?」

意識を取り戻した様子を見たエメレッタは安堵する

「ゔぅ・・・私は??」

守り神がまだまだ変色したままの辛そうな様子で起きあがろうとする

「無理しないでください!」「うぐっ」

エメレッタは起きあがろうとする身体を容赦なくバシッと力強く手で叩き寝かしつけた

「にゃ!?エメレッタ!?守り神がぁ?!」

エメレッタの信じられない行動に毛を逆立て驚くぎんた

「だ、大丈夫です!!」と鬼気迫る表情がぎんたの言葉を黙らせた

優しい光がだんだんと黒く変色していった守り神の身体を元の白い美しい肌へと少しずつ戻っていった

「はぁ・・・良かったにゃ、引いていったにゃ」

エメレッタの暴走に少し取り乱したものの回復していく様を見て安心し胸を撫で下ろしたぎんたはその場で崩れ落ちる

「・・・ふぅ、これで一安心ですね!!」

そんな様子を知ってか知らずかエメレッタは清々しい達成しきった笑顔で横に振り返る

守り神を抑え・・つけたまま

「いやいやいやいやいやいや・・・気を失ったままにゃ!」

思わず、猛ツッコミをしてしまうぎんたに「別に良いじゃないですか!」と目を輝かせ一蹴する

そして間髪入れずに横たわる守り神をバシッと叩き

「さっ、目を覚ましてください」と容赦なく起こすエメレッタ

「ゔぅ・・・私はいったいどうしたんだ??」

朦朧としながらも周りをキョロキョロする守り神

「守り神様、治りましたよ!」

満面の笑みで伝えるエメレッタ

「そうか・・・そうか、ありがとう。ありがとう。」

深々と頭を下げ涙を流し噛み締めて感謝をする

「あれは・・・何にゃ!?」

少し離れた所でエメレッタと守り神を観ていたぎんたがふと上空に目を向けると異変に気付く

「え?」「ん??」

エメレッタ、守り神共にぎんたの声に反応して見上げると黒くウゴウゴとうごめく液状の何かが漂っている

「な、なんですかね??」

「あれは・・・いったい?」

2人は脳内を働かせてみるが、記憶になく見たことのない物だと認識する



少しボコボコッと活発に蠢いた後に楕円形のような形状に変化しスゥー・・・シュッと何処かへと飛んでいった

「あ、あれは何だったんのでしょう??」

エメレッタは首を傾げ疑問符を浮かべ2人に振る

「さぁ・・・私の記憶にはありませんね。」

白い身体をクネっと傾げる守り神

「うーむ。ぎんた的に多分、守り神に付いていた奴にゃ!呪いの類いは呪った本人の元に戻るってラクシスが言ってたにゃ。」

頭を働かせて思い出しながら伝えるぎんた

「なるほど・・・納得できますね。」

「え??そうなんですか??じゃお、追いかけないと!!」

腑に落ちる守り神と横で慌て始めるエメレッタ

「にゃ!?そ、そうだったにゃ!?原因を探らにゃいと行けなかったにゃ!!」

エメレッタの言葉に気付き慌て始めるぎんた

「ぎ、ぎんたさん!あれですよ、アレ!ほらっ」

そしてテンパりながらも伝えようとする

「そ、そうにゃ!ちょっと待つにゃ!」

「?」

疑問符を浮かべる守り神を横目にハッと気づいたぎんたは集中する

ポォッ・・・とぎんたの眉間が光り始める

「バステト神よ。眷属である我に・・・叡智の一旦を示したまえ。」

前回よりも簡易的にそして安定した力で発動する

ファ・・・と光っていた眉間に第3の眼が開く

瞼を閉じたまま、ギョロッと光る第3の眼が動き何かを探し始める

・・・フッ

「分かったにゃ!」

光が収まって元のぎんたの姿に戻る

「・・・何とも不思議な感じがする。」

「いつ観ても・・・変な感じですね。」

守り神とエメレッタはそれぞれ反応する

「にゃ!失礼だにゃ!!」

2人の反応に毛を逆立てるぎんたに「ふふふ、ぎんたさ~ん冗談ですよぉ。」とニヤニヤしながら話すエメレッタ

「絶対ウソにゃ。顔が冗談じゃないにゃ。もう、知らないにゃ。」

「えぇ~。そんなぁヘソを曲げないで下さいよぉ。」

プイッとヘソを曲げるぎんたを戯れるエメレッタ

「ふふふ・・・いってらっしゃい。」

ひとり微笑み、納得し送り出そうとする守り神

「え??」「にゃ、何にゃ!?」

2人は不満げになりながらもその場を後にした
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