ひとりの獣人と精霊

わんコロ餅

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原因とその先

行先

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謎を残したまま消え去ったクロミ(?)


あの後、衛兵やら役人やら騒ぎを嗅ぎつけた人たちが子どもたちに呼ばれ就寝部屋へと駆けつけた

5人は何とか無事で駆け寄った人たちに起こされ信じられない状況を説明した

その結果、クロミの事は分からないままなので、街の人たちと協力して捜索を開始する事になった

「何が起きたのか正直に言ってまだわかりませんが、このままだと・・・何も出来なくなった私自身、悔しいですし、クロミちゃんを元の姿に戻したいです。」

「あぁ、そうだな。私も力が及ばずで・・・情け無い」

「そうにゃ!やったるにゃ!エメレッタ、ぎんたが調べるにゃ!」

「エメレッタさん、ポセイラスさん、それにぎんたさんの力があれば、必ず見つかりますよ!」

「あぁ、そうだね。セイラ。あんたたちが外から帰って来た時の私たちが帰る場所にならないとね。」

3人に願うシスターセイラの震えた肩にオババ様が手を置く

どこかで今回が危険だと察しているのだろう

「そうにゃ!では、捜索するにゃ!」

ぎんたは5人しか居なくなった部屋でゆっくりまぶたを閉じて何度目かの探索の詠唱をする

「世界の最奥に呼応せよ・・・叡智を司るケットシーが求める答えを我に導き給え!」

詠唱を初めたぎんたの額に眼のような柄が浮かび上がり、ぎんたとエメレッタの身体が輝き始め・・・地面から半透明の本が出現する

浮かび上がった本はパラパラとひとりでにページ捲られパタンっと本が閉じられた

「よし、分かったにゃ!」

「おぉ!さすが、ぎんた!」

「それで、どこでしたか!?」

ガッツポーズをして喜ぶポセイラスと期待を胸に尋ねるエメレッタ

「それが・・・み、水の中にゃ。」

自信がなさそうに答える

「「み、みず!?」」

ぎんたの答えに思わず、重なる2人

「そ、そうにゃ・・・海の中にゃ。」

「海の中って・・・私は大丈夫だが、ぎんたとエメレッタは泳げるの・・・か?」

目を逸らすぎんたに疑問符を浮かべるポセイラス

「わ、私、泳いだ事すらないですよ!?」

慌てて答える

「それが・・・泳いで行ける場所じゃないにゃ。」

「!?」

ぎんたの言葉に驚くポセイラス

「そ、それじゃ・・・ん?ぎんたさんちょっと待ってください」

「もう、何にゃ。」

何かに気づいたエメレッタにどうせくだらない事だろうと適当に返事をするぎんた

「確か、私たち精霊は自然現象からの影響って受けないんですよね?」

「・・・確かに呼吸は出来るにゃ。でも泳げにゃいから沈むにゃ。」

淡々と答える

「え??それじゃ・・・」

「ん?って事は・・・ぎんた、大丈夫かも知れない。」

落胆するエメレッタを他所目よそめにぎんたの言葉でポセイラスが何かを思いつく

「もう、ポセイラスも何にゃ。」

興味なく答える

「いや、大丈夫かも知れないんだ。」

「どういう事ですか??」

ポセイラスの言葉に興味を湧くエメレッタ

「私が水の民と混血っていうのは話したよね?」

「うん」「そうですね。」

それぞれ答える

「その体質で私は水中で呼吸が出来るし、泳げるから」

「「連れて行ってもらえる!」にゃ!」

納得する2人

「そういう事だ。」


「まぁ、良かったですね!!」

「カカカカッこりゃ、たまげた。そんな方法があるとはね。」

3人のやり取りを見ていたシスターセイラとオババ様は納得し、安心する

「それじゃ何があるか分からないし、完全武装の準備をしてくる。」

決心した目つきと変わって準備の為に自身の拠点へと戻るポセイラス

「そうと決まれば、ぎんたたちも準備するにゃ!」

「そ、そうですね!クロミさん待っていて下さいね!」

やる気を出す2人

「うむ、それじゃ私らは他の人たちに居場所が分かったと伝えるわい。」

「そ、そうですね!孤児院としてもギルドへ話をしてまいります。」

5人はそれぞれに動き出す

シスターセイラとオババ様は迎えるために

ぎんた、エメレッタ、ポセイラスはクロミを探し出して救うため



目的地は海の中、何が起こるか予測できないため
2人でできる事を事前に行う

単純に防水対策をすれば良い事は理解できるが、他はどうすれば良いのか不明のままでいる

「とりあえず、できる事はしてあとはポセイラスに任せるかにゃ?」

「そ、そうですね!」

ポセイラスに頼らざる得ない事に気づいた2人だった

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