転生したら猫でした。

わんコロ餅

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第1缶

1ー2

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長閑のどかで暖かくもどこか懐かしい匂いが鼻を通ってゆく

なんだこの匂いは?

私は確か・・・勇者から深傷を負い
隠し階段で行き倒れ
とどめを刺されたのでは・・・?

ガサッ

ここは何処だ?

そうか・・・ここはあの世という場所なのか?

うっ

ガサガサッ

それにしては雑音が耳障りだ。

カリカリッ

  カリカリッ

何事だ?

「あっめ、目が覚めましたか!?」

!?

な、なんだここは?

地面は低く緑が鬱蒼うっそうと生い茂っている!?

いや、待てまず目の前にいるこの獣物はなんだ?

そして、こやつは何を言っている?

私と同じ言語を話しておる・・・・

「大丈夫ですか?」


大丈夫?

そうだ私は勇者に敗れ傷が!?
どうなっている?!

「勇者?」

そうだ、私は魔王で勇者に・・・って獣物こやつに話しても意味がないか・・・私はまだ混乱してるようだな。

「え!?ま、魔王様ですか!?」

ん!?
そ、そうだが・・!?

「私です。家臣である智将アルフォンスです。」

!?
アルフォンスなのか?
アルフォンス・・・お前、その姿は・・・・どうしたんだ?

「ふぇ!?し、失礼しました。や、しかし、どういう事でしょうか?」

・・・・・・。

いや、まて少し落ち着こう。

状況が理解できておらん。

まず、アルフォンスの全身は灰色の毛にそして長い尾のついた獣物・・・姿。

「そ、その・・・とても申し上げにくいのですが、恐らくま、魔王様も私と同様なお、お姿と・・」

!?

にゃ、なんということだ。

顔を振り自分の姿を確かめるように観る・・・・




黒い全身に所々紫掛かった模様が描かれている。





どうやら私は家臣の1人(?)アルフォンスと同じ獣物となったようだ。



・・・・・。



うむ。

何故こうなったのか
色々とまだ理解できない部分はあるのだが・・・。

このままでは何も進まない。

さて、アルフォンスから話をまとめると
ここはどこかの森の中で
周りには私たちしか居らず目を覚ましたら既にこの状態で・・・・。

得体の知れない獣物わたしが目覚める前にこの茶色壁(?)をどうにかしようともがもがいていたら私が目を覚まし慌てて声をかけたのだ・・・と


・・・・智将・・よ。


バカだ。



まぁ、兎にも角にも
現状把握と打破をしなければ何も始まらぬわけで

さて、幾つか試しておこうではないか
せっかく2匹(?)おるのでな

まずは以前なら魔術など可能だったのだが、果たしてこのすがた獣物で可能なのか・・・?

私は目をそっと閉じ魔力を探った。

・・・・。
・・・・・・・・!?

わ、僅かではあるが魔力を感じる・・・。

では行使するのは?
・・・いや、貴重な魔力だ。
今は控えるべきで次に移るべきだろう・・・。

肉体はどうだ・・?

手、足、尾、顔と全ての動作確認をする・・・。


うむ、どうやらこの身体も悪くない・・・・。

さて、アルフォンスの方は・・・っと彼は彼なりに
身体チェックをしているようだ。

私よりどうやら一回りほど小柄みたいで本人は意外と気に入ってる様子だ。


ぐぅ・・キュルキュル。

・・・・。

うむ、どうやら現状把握ができたら腹を空かしてる事に身体が思い出したようだ。

食・・・。

まず、ここから脱出が先になるが、はてこの茶色壁はどうしたものか・・・・。

見るからに私の背丈ほどで跳べなくはないが、アルフォンスは可能だろうか?

「魔王様!ここ跳べそうです!」

どうやら、私の杞憂で安易に跳べそうだ。


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