15 / 38
第2缶
3ー1新たに
しおりを挟む
しばらくして宣言通りの場所にたどり着きふと見てみると少し小さめな建物には入り口があり、赤く光る楕円形の細かな溝が入った物には何か黒い文字が書かれていている。
それがいくつか左右に飾ってある。
車から出た少女が、慣れた様子でガラッと入り口に手をかけ
「おばちゃん!来たよ!」
と入っていく。
建物の奥から
「いらっしゃい!あらっミサキちゃんじゃないの~よう来たね~!ささっ中で座りんしゃい」
と頭に何かを巻き付け首から下げた花柄が一際、目につく一風変わった格好の老女が出迎えにきた。
そして私たちも母に抱きしめられながら後をついて建物に入ろうとしたその瞬間
ワンワンワンッ
「だ、誰だ!てめぇ!何しにきた!」
!?
な、なんだ?
このしわくちゃな顔をした短い尾っぽの白い身体に黒いマダラ模様の獣物は!?
と驚いてると
「あ~!まめ大福!久しぶり!」
ヘッヘッと腹を見せ少女に撫でられている。
「超気持ちいい!もっとやってー」
と尻尾を千切れんばかり振りながら喜んでる。
なんなんだ?あの獣物は・・・
さすがのぎんたも目をまん丸にして理解が追いついていない様子だ。
その獣物はこちらをチラリと見て勝ち誇った表情をしているようにも見える。
そしてこのモヤモヤとした複雑な気持ちは何だ?
ぎんたを観ると顔をくしゃくしゃにしたなんとも言えない表情を作っている。
「クロミ様あいつ(?)気に入りません!私、悔しいです!」
!?
な、なんだ?突如こちらを向き何かを訴えるぎんた。
「私の(?)ミサキちゃんをあんな獣物なんかに取られたくないです!」
どうやら、少女を取られるかも知れないと御乱心の様子。
「ミサキちゃんまめ大福と遊ぶのはその辺にしてこちらにいらっしゃい!ほら、メニューで何するか決めるわよ?」
「は~い!まめ大福またあとでね!」
母の呼びかけに元気よく応え、まめ大福とやらと約束をする。
3人はご飯を何にするか決めてるみたいでその様子を見た獣物はこちらに気づき向かってくる。
「おぉ?あんさんら初めて見る顔じゃなー?俺のお気に入りと来て挨拶もなしか!おぉん?何もんじゃ?」
なんだかよく分からないが、ここに来たら挨拶をしないといけないらしい。
「私はこのクロミ様の家臣!ぎんただ!貴様こそ何者だ!」
ん?どうやらぎんたは名前を聞いてなかったみたいだ。
「おぉん?ワシか?ワシはなぁパグちゅうおばちゃんに飼われている可愛いワンちゃんじゃ!」
どうやらこの獣物はワンちゃんといい、まめ大福という名前らしい。
まぁ、決め事に従い私も自己紹介を軽くしておこう。
私は猫という獣物で名はクロミという。
ぎんたとは同じ境遇でミサキという少女の家族たちと住んでいる。
「な、なんだとぉ?あの可愛いミサキちゃんの家に厄介になっとるんか?」
シワで隠れた目がカッと開き興奮している。
「ま、まぁワシもおばちゃんのおかげで幸せやから・・・あんたらもミサキちゃんを幸せにさせたってなぁ!」
「クロミ様なんかあのまめ大福とかいう奴、偉そうですね!」
ぎんたが言うなとは思ったものの口には出さず、まぁなと軽く流しておいた。
「おやまぁ~まめちゃんと仲良くしてくれてるんだね~!」
と奥から先程のおばちゃん現れた。
「こんないい子の猫ちゃんには鰹節をあげよう。」
と茶色く硬そうで凄く香ばしい匂いのする食べ物だ。
ごくりっ
なんだ、これは見ているだけで口の中にある唾液が魔力の如く溢れ出てくるではないか!!
こ、これかもしれない。
私が求めていた魔力を戻す方法は!
溢れ出る唾液を抑えつつ無我夢中で鰹節にしゃぶり付く!
おぉー、これは予想以上だ!
なんとも香ばしく濃厚のある味わいで全身の体毛が祝福をしている!
吸えば吸うほど味が喉へ通っていって魔力へと還元されるようだ。
ふふふ、フハハハッ
もう止まらない!
こうして・・・2匹の猫は本能の赴くまま鰹節の虜となって食事を終えた。
「「ご馳走様でした。」」
それがいくつか左右に飾ってある。
車から出た少女が、慣れた様子でガラッと入り口に手をかけ
「おばちゃん!来たよ!」
と入っていく。
建物の奥から
「いらっしゃい!あらっミサキちゃんじゃないの~よう来たね~!ささっ中で座りんしゃい」
と頭に何かを巻き付け首から下げた花柄が一際、目につく一風変わった格好の老女が出迎えにきた。
そして私たちも母に抱きしめられながら後をついて建物に入ろうとしたその瞬間
ワンワンワンッ
「だ、誰だ!てめぇ!何しにきた!」
!?
な、なんだ?
このしわくちゃな顔をした短い尾っぽの白い身体に黒いマダラ模様の獣物は!?
と驚いてると
「あ~!まめ大福!久しぶり!」
ヘッヘッと腹を見せ少女に撫でられている。
「超気持ちいい!もっとやってー」
と尻尾を千切れんばかり振りながら喜んでる。
なんなんだ?あの獣物は・・・
さすがのぎんたも目をまん丸にして理解が追いついていない様子だ。
その獣物はこちらをチラリと見て勝ち誇った表情をしているようにも見える。
そしてこのモヤモヤとした複雑な気持ちは何だ?
ぎんたを観ると顔をくしゃくしゃにしたなんとも言えない表情を作っている。
「クロミ様あいつ(?)気に入りません!私、悔しいです!」
!?
な、なんだ?突如こちらを向き何かを訴えるぎんた。
「私の(?)ミサキちゃんをあんな獣物なんかに取られたくないです!」
どうやら、少女を取られるかも知れないと御乱心の様子。
「ミサキちゃんまめ大福と遊ぶのはその辺にしてこちらにいらっしゃい!ほら、メニューで何するか決めるわよ?」
「は~い!まめ大福またあとでね!」
母の呼びかけに元気よく応え、まめ大福とやらと約束をする。
3人はご飯を何にするか決めてるみたいでその様子を見た獣物はこちらに気づき向かってくる。
「おぉ?あんさんら初めて見る顔じゃなー?俺のお気に入りと来て挨拶もなしか!おぉん?何もんじゃ?」
なんだかよく分からないが、ここに来たら挨拶をしないといけないらしい。
「私はこのクロミ様の家臣!ぎんただ!貴様こそ何者だ!」
ん?どうやらぎんたは名前を聞いてなかったみたいだ。
「おぉん?ワシか?ワシはなぁパグちゅうおばちゃんに飼われている可愛いワンちゃんじゃ!」
どうやらこの獣物はワンちゃんといい、まめ大福という名前らしい。
まぁ、決め事に従い私も自己紹介を軽くしておこう。
私は猫という獣物で名はクロミという。
ぎんたとは同じ境遇でミサキという少女の家族たちと住んでいる。
「な、なんだとぉ?あの可愛いミサキちゃんの家に厄介になっとるんか?」
シワで隠れた目がカッと開き興奮している。
「ま、まぁワシもおばちゃんのおかげで幸せやから・・・あんたらもミサキちゃんを幸せにさせたってなぁ!」
「クロミ様なんかあのまめ大福とかいう奴、偉そうですね!」
ぎんたが言うなとは思ったものの口には出さず、まぁなと軽く流しておいた。
「おやまぁ~まめちゃんと仲良くしてくれてるんだね~!」
と奥から先程のおばちゃん現れた。
「こんないい子の猫ちゃんには鰹節をあげよう。」
と茶色く硬そうで凄く香ばしい匂いのする食べ物だ。
ごくりっ
なんだ、これは見ているだけで口の中にある唾液が魔力の如く溢れ出てくるではないか!!
こ、これかもしれない。
私が求めていた魔力を戻す方法は!
溢れ出る唾液を抑えつつ無我夢中で鰹節にしゃぶり付く!
おぉー、これは予想以上だ!
なんとも香ばしく濃厚のある味わいで全身の体毛が祝福をしている!
吸えば吸うほど味が喉へ通っていって魔力へと還元されるようだ。
ふふふ、フハハハッ
もう止まらない!
こうして・・・2匹の猫は本能の赴くまま鰹節の虜となって食事を終えた。
「「ご馳走様でした。」」
10
あなたにおすすめの小説
一緒に異世界転生した飼い猫のもらったチートがやばすぎた。もしかして、メインは猫の方ですか、女神様!?
たまご
ファンタジー
アラサーの相田つかさは事故により命を落とす。
最期の瞬間に頭に浮かんだのが「猫達のごはん、これからどうしよう……」だったせいか、飼っていた8匹の猫と共に異世界転生をしてしまう。
だが、つかさが目を覚ます前に女神様からとんでもチートを授かった猫達は新しい世界へと自由に飛び出して行ってしまう。
女神様に泣きつかれ、つかさは猫達を回収するために旅に出た。
猫達が、世界を滅ぼしてしまう前に!!
「私はスローライフ希望なんですけど……」
この作品は「小説家になろう」さん、「エブリスタ」さんで完結済みです。
表紙の写真は、モデルになったうちの猫様です。
喪女なのに狼さんたちに溺愛されています
和泉
恋愛
もふもふの狼がイケメンなんて反則です!
聖女召喚の儀で異世界に呼ばれたのはOL・大学生・高校生の3人。
ズボンを履いていた大学生のヒナは男だと勘違いされ、説明もないまま城を追い出された。
森で怪我をした子供の狼と出会ったヒナは狼族の国へ。私は喪女なのに狼族の王太子、No.1ホストのような武官、真面目な文官が近づいてくるのはなぜ?
ヒナとつがいになりたい狼達の恋愛の行方は?聖女の力で国同士の争いは無くすことができるのか。
ゲーム未登場の性格最悪な悪役令嬢に転生したら推しの妻だったので、人生の恩人である推しには離婚して私以外と結婚してもらいます!
クナリ
ファンタジー
江藤樹里は、かつて画家になることを夢見ていた二十七歳の女性。
ある日気がつくと、彼女は大好きな乙女ゲームであるハイグランド・シンフォニーの世界へ転生していた。
しかし彼女が転生したのは、ヘビーユーザーであるはずの自分さえ知らない、ユーフィニアという女性。
ユーフィニアがどこの誰なのかが分からないまま戸惑う樹里の前に、ユーフィニアに仕えているメイドや、樹里がゲーム内で最も推しているキャラであり、どん底にいたときの自分の心を救ってくれたリルベオラスらが現れる。
そして樹里は、絶世の美貌を持ちながらもハイグラの世界では稀代の悪女とされているユーフィニアの実情を知っていく。
国政にまで影響をもたらすほどの悪名を持つユーフィニアを、最愛の恩人であるリルベオラスの妻でいさせるわけにはいかない。
樹里は、ゲーム未登場ながら圧倒的なアクの強さを持つユーフィニアをリルベオラスから引き離すべく、離婚を目指して動き始めた。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
『異世界ごはん、はじめました!』 ~料理研究家は転生先でも胃袋から世界を救う~
チャチャ
ファンタジー
味のない異世界に転生したのは、料理研究家の 私!?
魔法効果つきの“ごはん”で人を癒やし、王子を 虜に、ついには王宮キッチンまで!
心と身体を温める“スキル付き料理が、世界を 変えていく--
美味しい笑顔があふれる、異世界グルメファン タジー!
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。
小さな小さな花うさぎさん達に誘われて、異世界で今度こそ楽しく生きます!もふもふも来た!
ひより のどか
ファンタジー
気がついたら何かに追いかけられていた。必死に逃げる私を助けてくれたのは、お花?違う⋯小さな小さなうさぎさんたち?
突然森の中に放り出された女の子が、かわいいうさぎさん達や、妖精さんたちに助けられて成長していくお話。どんな出会いが待っているのか⋯?
☆。.:*・゜☆。.:*・゜
『転生初日に妖精さんと双子のドラゴンと家族になりました。もふもふとも家族になります!』の、のどかです。初めて全く違うお話を書いてみることにしました。もう一作、『転生初日に~』の、おばあちゃんこと、凛さん(人間バージョン)を主役にしたお話『転生したおばあちゃん。同じ世界にいる孫のため、若返って冒険者になります!』も始めました。
よろしければ、そちらもよろしくお願いいたします。
*8/11より、なろう様、カクヨム様、ノベルアップ、ツギクルさんでも投稿始めました。アルファポリスさんが先行です。
猫好きのぼっちおじさん、招かれた異世界で気ままに【亜空間倉庫】で移動販売を始める
遥風 かずら
ファンタジー
【HOTランキング1位作品(9月2週目)】
猫好きを公言する独身おじさん麦山湯治(49)は商売で使っているキッチンカーを車検に出し、常連カードの更新も兼ねていつもの猫カフェに来ていた。猫カフェの一番人気かつ美人トラ猫のコムギに特に好かれており、湯治が声をかけなくても、自発的に膝に乗ってきては抱っこを要求されるほどの猫好き上級者でもあった。
そんないつものもふもふタイム中、スタッフに信頼されている湯治は他の客がいないこともあって、数分ほど猫たちの見守りを頼まれる。二つ返事で猫たちに温かい眼差しを向ける湯治。そんな時、コムギに手招きをされた湯治は細長い廊下をついて歩く。おかしいと感じながら延々と続く長い廊下を進んだ湯治だったが、コムギが突然湯治の顔をめがけて引き返してくる。怒ることのない湯治がコムギを顔から離して目を開けると、そこは猫カフェではなくのどかな厩舎の中。
まるで招かれるように異世界に降り立った湯治は、好きな猫と一緒に生きることを目指して外に向かうのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる