13 / 50
第3章:仲間集め―後半
第13話「闇より現るネクロマンサー」
しおりを挟む
夜の旧市街は、まるで廃墟の迷宮だった。
宅男は息を切らしながら、古いビルの間を駆け抜けていた。街灯の光は乏しく、割れた窓ガラスが月光を不規則に反射している。風が建物の隙間を通る度に、不気味な唸り声のような音が響いた。
「森下さん!どこにいるんですか!」
宅男の声が暗闇に吸い込まれていく。返事はない。
一時間前、森下は「異世界帰還者の新たな情報を得た」と言って一人で出かけた。連絡を取ろうとしても携帯電話は圏外。GPS信号も途切れている。
宅男が最後に森下の居場所を特定できたのは、この廃墟群の入り口だった。
「まさか……」
宅男は不安を抱えながら、さらに奥へと進んだ。足音が響く度に、何かが動く気配を感じる。しかし、振り返っても何も見えない。
古いオフィスビルの階段を上がっていると、突然暗闇から声が響いた。
「そこまでだ」
宅男は立ち止まった。声の主は見えないが、確実にそこにいる。
「森下優斗を探しているんだろう?」声が続いた。「残念だが、彼は私の手の中にある」
「誰ですか?姿を見せてください」宅男は震え声で言った。
笑い声が暗闇から響いた。そして、階段の上の影が動いた。
現れたのは、二十代後半と思われる女性だった。長い黒髪、黒い服装、そして何より印象的なのは、その瞳の冷たさだった。まるで生きる者を見下すような、氷のような視線。
「根黒凪だ」女性は名乗った。「お前が間二屋宅男か」
「森下さんはどこに?」宅男は恐怖を押し殺して質問した。
凪は指を鳴らした。すると、宅男の足元に影が現れ、その中から森下が姿を表した。しかし、彼は影に縛られたような状態で、動くことができずにいる。
「森下さん!」宅男は駆け寄ろうとしたが、凪が手を上げて制した。
「動くな。彼の命は私の手の中にある」
森下は恐怖で顔を青ざめさせていたが、宅男を見つけて安堵の表情を見せた。
「宅男さん……」森下は弱々しく言った。「この人は本物です。影を操って……」
「黙れ」凪が冷たく命令すると、森下の口が影で塞がれた。
宅男は震えながらも、凪と向き合った。
「何が目的ですか?」
「お前を試すことだ」凪は答えた。「無力な司令塔など、この世に必要ない」
「試す?」
「そうだ」凪は影を操って、森下を宙に浮かべた。「お前に選択を与えよう。この男を見捨てて逃げるか、無駄な抵抗をして一緒に死ぬか」
宅男は冷や汗をかいた。凪の能力は明らかに人間の常識を超えている。影を自在に操り、人を縛り、移動させることができる。
「どちらを選ぶ?」凪が問い詰めた。「弱者を守る策?そんなもの、最初に死ぬのはお前だ」
宅男は必死に考えた。力では凪に対抗できない。しかし、諦めるわけにはいかない。
「俺は弱いです」宅男は認めた。「力もありません。魔法も使えません」
「なら、諦めろ」凪は冷笑した。
「でも」宅男は続けた。「弱いからこそ、分かることがあります」
「何だと?」
「強いお前たちを導く方法です」宅男は真剣に言った。「俺は切り捨てる策は選びません。全員を生かす策を選びます」
凪の表情が微かに変わった。
「全員を生かす?馬鹿なことを言うな」
「馬鹿でも何でもありません」宅男は反論した。「俺にはそれしかないんです。力がないから、知恵で勝つしかない。誰も見捨てない作戦を立てるしかないんです」
凪は影渡りを使って、瞬時に宅男の背後に移動した。冷たい殺気が首筋に感じられる。
「きれいごとだ」凪が耳元で囁いた。「現実はそんなに甘くない」
宅男は振り返らなかった。恐怖で体は震えていたが、一歩も退こうとしない。
「甘くないのは分かってます」宅男は答えた。「でも、それでもやります」
「なぜだ?」
「俺には、それしかできないからです」宅男の声に力が込もった。「力がない俺にとって、仲間は全てです。一人でも失えば、作戦は破綻します」
凪は長い間、宅男を見詰めていた。その瞳には、微かな動揺の色があった。
「お前は……」凪が呟いた。「死者を操る私に、生者を大切にしろと言うのか?」
「言いません」宅男は答えた。「でも、生者を見捨てないでほしいと言います」
凪は影から手を出して、森下の拘束を解いた。森下は地面に落下したが、無事だった。
「森下さん!」宅男は駆け寄った。
「宅男さん……」森下は安堵の涙を流した。「信じてました。あなたなら、必ず助けに来てくれるって」
凪は二人を見下ろしていた。
「面白い男だな、お前は」凪は宅男に言った。「普通なら、とっくに逃げ出している」
「逃げませんよ」宅男は答えた。「仲間を見捨てることはできません」
「仲間?」凪は首をかしげた。「私はまだ、お前の仲間になったつもりはないが」
「でも、話は聞いてくれました」宅男は指摘した。「それだけで十分です」
凪は小さくため息をついた。
「信頼はしない」凪は断言した。「だが、観察はしてやる」
「観察?」
「お前の『全員を生かす策』とやらを見てやる」凪は続けた。「もし、その策で本当に核ミサイルを止められるなら、考えを改めてもいい」
宅男は希望を感じた。
「ありがとうございます」
「礼はいらない」凪は影の中に消えかけた。「次はもっと深い闇を見せてやる。覚悟しておけ」
凪が完全に姿を消すと、廃墟に静寂が戻った。
「大丈夫ですか?」宅男は森下を支えた。
「ええ、何とか」森下は震えながら答えた。「しかし、すごい能力でした。影を自在に操って、瞬間移動まで……」
「彼女も仲間になってくれるかもしれません」宅男は希望的に言った。
「本当ですか?」
「完全に断られたわけじゃありません」宅男は説明した。「観察してくれるということは、可能性があるということです」
二人は廃墟を出て、街の明かりがある場所まで戻った。
宅男は手帳を取り出して、新しい項目を書き込んだ。
諜報担当候補、根黒凪。影渡り、隠密、死者操作のスキル確認。信頼は未満だが、観察・協力の余地あり。
「これで五人目ですね」森下が言った。
「まだ確定じゃありませんが」宅男は答えた。「可能性は見えてきました」
「残りは一人ですか?」
「はい」宅男は頷いた。「最後の一人。そして、最終準備」
夜空を見上げながら、宅男は決意を新たにした。あと数時間で、核ミサイル発射の時間が近づいている。
しかし、チームはほぼ完成していた。防御の結、攻撃の勇、生産の作良、空戦の龍一、そして諜報の凪。
最後の一人が加われば、最強のチームが完成する。
「必ず成功させる」
宅男の決意は、闇の中でも揺らぐことはなかった。どこかの影から、凪がその様子を見詰めているのを感じながら。
第13話 終わり
宅男は息を切らしながら、古いビルの間を駆け抜けていた。街灯の光は乏しく、割れた窓ガラスが月光を不規則に反射している。風が建物の隙間を通る度に、不気味な唸り声のような音が響いた。
「森下さん!どこにいるんですか!」
宅男の声が暗闇に吸い込まれていく。返事はない。
一時間前、森下は「異世界帰還者の新たな情報を得た」と言って一人で出かけた。連絡を取ろうとしても携帯電話は圏外。GPS信号も途切れている。
宅男が最後に森下の居場所を特定できたのは、この廃墟群の入り口だった。
「まさか……」
宅男は不安を抱えながら、さらに奥へと進んだ。足音が響く度に、何かが動く気配を感じる。しかし、振り返っても何も見えない。
古いオフィスビルの階段を上がっていると、突然暗闇から声が響いた。
「そこまでだ」
宅男は立ち止まった。声の主は見えないが、確実にそこにいる。
「森下優斗を探しているんだろう?」声が続いた。「残念だが、彼は私の手の中にある」
「誰ですか?姿を見せてください」宅男は震え声で言った。
笑い声が暗闇から響いた。そして、階段の上の影が動いた。
現れたのは、二十代後半と思われる女性だった。長い黒髪、黒い服装、そして何より印象的なのは、その瞳の冷たさだった。まるで生きる者を見下すような、氷のような視線。
「根黒凪だ」女性は名乗った。「お前が間二屋宅男か」
「森下さんはどこに?」宅男は恐怖を押し殺して質問した。
凪は指を鳴らした。すると、宅男の足元に影が現れ、その中から森下が姿を表した。しかし、彼は影に縛られたような状態で、動くことができずにいる。
「森下さん!」宅男は駆け寄ろうとしたが、凪が手を上げて制した。
「動くな。彼の命は私の手の中にある」
森下は恐怖で顔を青ざめさせていたが、宅男を見つけて安堵の表情を見せた。
「宅男さん……」森下は弱々しく言った。「この人は本物です。影を操って……」
「黙れ」凪が冷たく命令すると、森下の口が影で塞がれた。
宅男は震えながらも、凪と向き合った。
「何が目的ですか?」
「お前を試すことだ」凪は答えた。「無力な司令塔など、この世に必要ない」
「試す?」
「そうだ」凪は影を操って、森下を宙に浮かべた。「お前に選択を与えよう。この男を見捨てて逃げるか、無駄な抵抗をして一緒に死ぬか」
宅男は冷や汗をかいた。凪の能力は明らかに人間の常識を超えている。影を自在に操り、人を縛り、移動させることができる。
「どちらを選ぶ?」凪が問い詰めた。「弱者を守る策?そんなもの、最初に死ぬのはお前だ」
宅男は必死に考えた。力では凪に対抗できない。しかし、諦めるわけにはいかない。
「俺は弱いです」宅男は認めた。「力もありません。魔法も使えません」
「なら、諦めろ」凪は冷笑した。
「でも」宅男は続けた。「弱いからこそ、分かることがあります」
「何だと?」
「強いお前たちを導く方法です」宅男は真剣に言った。「俺は切り捨てる策は選びません。全員を生かす策を選びます」
凪の表情が微かに変わった。
「全員を生かす?馬鹿なことを言うな」
「馬鹿でも何でもありません」宅男は反論した。「俺にはそれしかないんです。力がないから、知恵で勝つしかない。誰も見捨てない作戦を立てるしかないんです」
凪は影渡りを使って、瞬時に宅男の背後に移動した。冷たい殺気が首筋に感じられる。
「きれいごとだ」凪が耳元で囁いた。「現実はそんなに甘くない」
宅男は振り返らなかった。恐怖で体は震えていたが、一歩も退こうとしない。
「甘くないのは分かってます」宅男は答えた。「でも、それでもやります」
「なぜだ?」
「俺には、それしかできないからです」宅男の声に力が込もった。「力がない俺にとって、仲間は全てです。一人でも失えば、作戦は破綻します」
凪は長い間、宅男を見詰めていた。その瞳には、微かな動揺の色があった。
「お前は……」凪が呟いた。「死者を操る私に、生者を大切にしろと言うのか?」
「言いません」宅男は答えた。「でも、生者を見捨てないでほしいと言います」
凪は影から手を出して、森下の拘束を解いた。森下は地面に落下したが、無事だった。
「森下さん!」宅男は駆け寄った。
「宅男さん……」森下は安堵の涙を流した。「信じてました。あなたなら、必ず助けに来てくれるって」
凪は二人を見下ろしていた。
「面白い男だな、お前は」凪は宅男に言った。「普通なら、とっくに逃げ出している」
「逃げませんよ」宅男は答えた。「仲間を見捨てることはできません」
「仲間?」凪は首をかしげた。「私はまだ、お前の仲間になったつもりはないが」
「でも、話は聞いてくれました」宅男は指摘した。「それだけで十分です」
凪は小さくため息をついた。
「信頼はしない」凪は断言した。「だが、観察はしてやる」
「観察?」
「お前の『全員を生かす策』とやらを見てやる」凪は続けた。「もし、その策で本当に核ミサイルを止められるなら、考えを改めてもいい」
宅男は希望を感じた。
「ありがとうございます」
「礼はいらない」凪は影の中に消えかけた。「次はもっと深い闇を見せてやる。覚悟しておけ」
凪が完全に姿を消すと、廃墟に静寂が戻った。
「大丈夫ですか?」宅男は森下を支えた。
「ええ、何とか」森下は震えながら答えた。「しかし、すごい能力でした。影を自在に操って、瞬間移動まで……」
「彼女も仲間になってくれるかもしれません」宅男は希望的に言った。
「本当ですか?」
「完全に断られたわけじゃありません」宅男は説明した。「観察してくれるということは、可能性があるということです」
二人は廃墟を出て、街の明かりがある場所まで戻った。
宅男は手帳を取り出して、新しい項目を書き込んだ。
諜報担当候補、根黒凪。影渡り、隠密、死者操作のスキル確認。信頼は未満だが、観察・協力の余地あり。
「これで五人目ですね」森下が言った。
「まだ確定じゃありませんが」宅男は答えた。「可能性は見えてきました」
「残りは一人ですか?」
「はい」宅男は頷いた。「最後の一人。そして、最終準備」
夜空を見上げながら、宅男は決意を新たにした。あと数時間で、核ミサイル発射の時間が近づいている。
しかし、チームはほぼ完成していた。防御の結、攻撃の勇、生産の作良、空戦の龍一、そして諜報の凪。
最後の一人が加われば、最強のチームが完成する。
「必ず成功させる」
宅男の決意は、闇の中でも揺らぐことはなかった。どこかの影から、凪がその様子を見詰めているのを感じながら。
第13話 終わり
0
あなたにおすすめの小説
異世界転移からふざけた事情により転生へ。日本の常識は意外と非常識。
久遠 れんり
ファンタジー
普段の、何気ない日常。
事故は、予想外に起こる。
そして、異世界転移? 転生も。
気がつけば、見たことのない森。
「おーい」
と呼べば、「グギャ」とゴブリンが答える。
その時どう行動するのか。
また、その先は……。
初期は、サバイバル。
その後人里発見と、自身の立ち位置。生活基盤を確保。
有名になって、王都へ。
日本人の常識で突き進む。
そんな感じで、進みます。
ただ主人公は、ちょっと凝り性で、行きすぎる感じの日本人。そんな傾向が少しある。
異世界側では、少し非常識かもしれない。
面白がってつけた能力、超振動が意外と無敵だったりする。
【完結】転生したら最強の魔法使いでした~元ブラック企業OLの異世界無双~
きゅちゃん
ファンタジー
過労死寸前のブラック企業OL・田中美咲(28歳)が、残業中に倒れて異世界に転生。転生先では「セリア・アルクライト」という名前で、なんと世界最強クラスの魔法使いとして生まれ変わる。
前世で我慢し続けた鬱憤を晴らすかのように、理不尽な権力者たちを魔法でバッサバッサと成敗し、困っている人々を助けていく。持ち前の社会人経験と常識、そして圧倒的な魔法力で、この世界の様々な問題を解決していく痛快ストーリー。
【モブ魂】~ゲームの下っ端ザコキャラに転生したオレ、知識チートで無双したらハーレムできました~なお、妹は激怒している模様
くーねるでぶる(戒め)
ファンタジー
よくゲームとかで敵を回復するうざい敵キャラっているだろ?
――――それ、オレなんだわ……。
昔流行ったゲーム『魔剣伝説』の中で、悪事を働く辺境伯の息子……の取り巻きの一人に転生してしまったオレ。
そんなオレには、病に侵された双子の妹がいた。
妹を死なせないために、オレがとった秘策とは――――。
俺、何しに異世界に来たんだっけ?
右足の指
ファンタジー
「目的?チートスキル?…なんだっけ。」
主人公は、転生の儀に見事に失敗し、爆散した。
気づいた時には見知らぬ部屋、見知らぬ空間。その中で佇む、美しい自称女神の女の子…。
「あなたに、お願いがあります。どうか…」
そして体は宙に浮き、見知らぬ方陣へと消え去っていく…かに思えたその瞬間、空間内をとてつもない警報音が鳴り響く。周りにいた羽の生えた天使さんが騒ぎたて、なんだかポカーンとしている自称女神、その中で突然と身体がグチャグチャになりながらゆっくり方陣に吸い込まれていく主人公…そして女神は確信し、呟いた。
「やべ…失敗した。」
女神から託された壮大な目的、授けられたチートスキルの数々…その全てを忘れた主人公の壮大な冒険(?)が今始まる…!
爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。
秋田ノ介
ファンタジー
88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。
異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。
その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。
飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。
完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
無能と言われた召喚士は実家から追放されたが、別の属性があるのでどうでもいいです
竹桜
ファンタジー
無能と呼ばれた召喚士は王立学園を卒業と同時に実家を追放され、絶縁された。
だが、その無能と呼ばれた召喚士は別の力を持っていたのだ。
その力を使用し、無能と呼ばれた召喚士は歌姫と魔物研究者を守っていく。
エレンディア王国記
火燈スズ
ファンタジー
不慮の事故で命を落とした小学校教師・大河は、
「選ばれた魂」として、奇妙な小部屋で目を覚ます。
導かれるように辿り着いたのは、
魔法と貴族が支配する、どこか現実とは異なる世界。
王家の十八男として生まれ、誰からも期待されず辺境送り――
だが、彼は諦めない。かつての教え子たちに向けて語った言葉を胸に。
「なんとかなるさ。生きてればな」
手にしたのは、心を視る目と、なかなか花開かぬ“器”。
教師として、王子として、そして何者かとして。
これは、“教える者”が世界を変えていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる