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アビスフリード争奪戦
連鎖上のディストーション⑤後編
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「おはよう……って、もう起きてたのね……」
ユミはかなり眠そうに目をこする。
休日なので本来は問題は無いが、時計の針は八時を越えている。出生不明の子供を保護している者とは言えない遅すぎる起床だ。
「おはよう……?」
少女は寝起きのユミの姿に言葉を失った。あちこちで髪が跳ね、まぶたは重そうに開いている。
「朝ごはん食べたら友達の家に行くから。準備してね」
「昨日も言ってましたが……友達って、誰のことですの?」
「まぁ、親友と言った方がいいかな。昨日から泊まり込みで作業してるもんだから、何か差し入れないと」
ユミは適当にはぐらかす。
話がややこしくなりそうなので、本当は連れていきたくはなかったが、昨日の一件と、少女の話を信じるとなると、そうはいかなくなる。護衛と相談の意味を込めるとしたら、やはり連れていくしか他はない。
「みんな一見怪しい人なんだよねぇー。一人はいつも怖い顔してるし、一人はいつもニヤついてて何考えてるかわかんないし、一人は何を言っても反応薄いし」
ぶっきらぼうに言いながらも、ユミは笑いながら着替えている。結局、そんな友達がいる環境を楽しんでいるのだ。訓練生時代は勉強もプライベートも何もかもを忘れ、ひたすら鍛練に打ち込んでいた。しかしそれは無駄ではない。その時があったからこそ、今を全力で楽しめているのだ。そして、『あの瞬間』の真実を追える力となっている。
「孤独至上主義を否定する訳じゃないけど、やっぱり信頼できる友達は作るべきよ」
ユミはこちらを振り向く。
「利害の一致でも、理由がなくても……ただの良心でもいいから、つながりを持つことは必要。なぜなら、何かのネットワークは知的生命体が生きる上では、構築を避けることは出来ないから。『孤独』と言っても、何がその人にとっての孤独なのかなんて人によって代わり行くものだし、何かのアクションを起こした瞬間に、その人は孤独では無くなる。私達が孤独になるのは、構築されたネットワークが強制的に遮断、もしくは消失されることによって発生する。つまり、孤独は否定しないけど、孤独がはじめから構築されることは無い」
悟ったような笑顔を見せるユミ。上下共に脱ぎ終わったその下着姿は、何となく神秘的な雰囲気が漂う。
「その代わり、面と向かって意見を否定できることね。ただただ肯定するだけなら、それはいてもいなくても変わらないのと同じ。一度否定、もしくは反論されるプロセスを取ることで、その意見はより深まる。ちょっと難しかったかな?」
少女は黙って首を降る。すらすらと哲学的な言葉が放たれたことには少々驚いてしまったが、それよりも大切なことがあるのは忘れていない。そして、その友人が零弥であるという確証は得られていないが、何よりそれを検証しない手などはない。
「よし、早くご飯を食べて出発しようか!」
そう言ってユミは、意気揚々とキッチンへと足を運び始めた。
その朝食が頬が落ちるほど美味であったのは、我々にとって言うまでも無いことだろう。
ここはリーピタン王国。ヴァールリード家の宮殿だ。テラスには、何の意味もなく突っ立っている男がいる。
第五位、クーゲル・ヴァールリードだ。
襲撃事件から一週間以上経ち、宮殿内の清掃、遺体の処理、そしてこの戦闘で命を散らした者達の葬儀の準備も出来た。
「あれから一週間。俺は何を思って生き残った?」
正式な王位不在の街は言うまでもなく混乱している。
「お父様、お母様、そして従者の者達……下手したら一般人まで巻き込んでいるかもしれない。全滅させたから敵の素性は掴めてもいない。政治に対して実力も興味も欲も無い俺が、ヴァールリード家の血筋を持つからと、一時的に総指揮権を持つ」
荒廃したテラスには、大空から光が降り注いでくる。それはクーゲルの体を透き通り、存在までも消し去ってしまうような、それだけの虚しさを持っていた。
「クソ野郎が……これだけの血を流した挙げ句、逃走まで赦し、のうのうと国のトップに居座り続け……これが第五位か」
クーゲルは自己嫌悪に苛まれていたのだ。特に、世界的にその実力が認められているだけに、それが自己嫌悪を加速させている。
「そして、お父様の遺言通り、種族ごとに参加者を極秘で集めなければならない。その作業もほとんど終わった。八つの種族の内、六つは既に、エントリーが決定しているようだ」
クーゲルは振り向いて歩き出した。
「──お前はどこかで生きているよな、スフィア。この国を任せられるのはお前だけだ」
そうして、クーゲルは長い廊下を歩いていく。
「必ず、帰ってこいよ」
そう思っていた瞬間だけは、クーゲルは兄として生きていたのかもしれない。
─成川宅─
「ここが……」
「そ。例の友達の家。いいね?何かあったら大声で叫ぶんだよ?」
「……」
少女は無言で頷く。
コンコンッ……
ユミはドアをノックする。
………………。
返事がない。
コンコンッ。
次は強めに。
………………。
やはり返ってこない。
「おおーい!いないのー?」
大声で問いかけるも、返事は全く帰ってこない。
「開けるよー!」
これ以上に返答は求めなかった。
ドアをゆっくり開けて、ユミは侵入する。電気は消えているようで、辺りは暗いが、扉を開けたことによる光が、その内部をわずかに照らし出している。
「──うっっっわ ……」
そして、照らし出された情景は、辺り一面に転がされたカップラーメンを容器、菓子パンの袋、エナジードリンクの空き缶であった。
その先には、椅子と床と壁に計三名の遺体。
「きっ、たっ、なっ、い!どうしたらこうなるの!」
ユミは突発的に掃除してやりたくなった。もう、ここに水を噴射して丸洗いするぐらいに。わりとマジで。
「ぅうん?ユミか……」
最初に覚醒したのは零弥。覚醒したというほど意識ははっきりしていないが。
「なんなのよ!この有り様は。あちこちにゴミが散らかっているじゃない!いったいどういう生活したら一夜でこんなにゴミが出るのよ!」
「徹夜で作業していたからだ。脳にエネルギーを送るために糖分とカフェインを補給することは当然だろうが」
よっこらしょ、と起き上がり、一度背伸びをしてみれば、自分がどれだけ体に悪い一夜を過ごしていたのかが、身を持って理解できた。
「今何時だ?」
零弥は辺りを見回して時計を探す。
「もう十時を越えてるわ。起きるのが遅いのよ」
「お前にだけは言われたくない」
「うっ……」
今日も遅起きしてきたユミにとっては浅く突き刺さるトゲだった。
「……ユミちゃん?」
次第に、流雅、亜芽と目を覚ましていく。
「……帰るわ」
「お疲れ。亜芽ちゃんはどうしていく?」
「まだ寝る」
そう言って亜芽はバタリと床に突っ伏した。
じゃあねと挨拶し、零弥は玄関から外へと出た。
「……?そいつは?」
ユミの背後でしがみついている少女を零弥は見つけた。
「昨日に保護した子。家も身元もわからなくて困ってたところなの」
「そうか……じゃ、帰ろうか」
「そうだね……って、うち来るの?」
「あぁ。ちょっと用事があるからな」
零弥はあっけらかんとして適当に答えた。それが何を意味するのかは、この時理解できなかった。
「昨日の夜にパトロールしてたら、この子が男に襲われていたの。ちゃんと桐鋼を持ってたから対処できたけど、本当に危なかった」
「桐鋼……能力持ちか……」
「そう。だけど、その男の能力の詳細はわからなかった。すぐに逃げられたしね」
「で、そいつは夜間にどうして一人で歩いていたのか、知らないのか?」
「帰る家も無いようで……まだ詳細は聞いていない」
そうこうしているうちに、ユミの家に着いた。
「じゃ上がって。お茶でも出すから」
「待ってくれ」
零弥が下を向いて要求する。
「本当にお前は知らないのだな?どうしてこの子が夜間に歩いていたのか、が」
「?……知らないけど。だいぶ疲れていたから、休ませてあげたくて」
「そうか……じゃあ、今度はお前だ」
次は少女に視線を向ける。そしてその表情は相手を蔑むような、あの表情だった。
「一国の王女様が日本で何をしている?スフィア・ヴァールリード……!」
「えっ……えぇぇぇぇぇぇ!?」
その住宅街に、ユミの驚愕の悲鳴が鳴り響いた。
ユミはかなり眠そうに目をこする。
休日なので本来は問題は無いが、時計の針は八時を越えている。出生不明の子供を保護している者とは言えない遅すぎる起床だ。
「おはよう……?」
少女は寝起きのユミの姿に言葉を失った。あちこちで髪が跳ね、まぶたは重そうに開いている。
「朝ごはん食べたら友達の家に行くから。準備してね」
「昨日も言ってましたが……友達って、誰のことですの?」
「まぁ、親友と言った方がいいかな。昨日から泊まり込みで作業してるもんだから、何か差し入れないと」
ユミは適当にはぐらかす。
話がややこしくなりそうなので、本当は連れていきたくはなかったが、昨日の一件と、少女の話を信じるとなると、そうはいかなくなる。護衛と相談の意味を込めるとしたら、やはり連れていくしか他はない。
「みんな一見怪しい人なんだよねぇー。一人はいつも怖い顔してるし、一人はいつもニヤついてて何考えてるかわかんないし、一人は何を言っても反応薄いし」
ぶっきらぼうに言いながらも、ユミは笑いながら着替えている。結局、そんな友達がいる環境を楽しんでいるのだ。訓練生時代は勉強もプライベートも何もかもを忘れ、ひたすら鍛練に打ち込んでいた。しかしそれは無駄ではない。その時があったからこそ、今を全力で楽しめているのだ。そして、『あの瞬間』の真実を追える力となっている。
「孤独至上主義を否定する訳じゃないけど、やっぱり信頼できる友達は作るべきよ」
ユミはこちらを振り向く。
「利害の一致でも、理由がなくても……ただの良心でもいいから、つながりを持つことは必要。なぜなら、何かのネットワークは知的生命体が生きる上では、構築を避けることは出来ないから。『孤独』と言っても、何がその人にとっての孤独なのかなんて人によって代わり行くものだし、何かのアクションを起こした瞬間に、その人は孤独では無くなる。私達が孤独になるのは、構築されたネットワークが強制的に遮断、もしくは消失されることによって発生する。つまり、孤独は否定しないけど、孤独がはじめから構築されることは無い」
悟ったような笑顔を見せるユミ。上下共に脱ぎ終わったその下着姿は、何となく神秘的な雰囲気が漂う。
「その代わり、面と向かって意見を否定できることね。ただただ肯定するだけなら、それはいてもいなくても変わらないのと同じ。一度否定、もしくは反論されるプロセスを取ることで、その意見はより深まる。ちょっと難しかったかな?」
少女は黙って首を降る。すらすらと哲学的な言葉が放たれたことには少々驚いてしまったが、それよりも大切なことがあるのは忘れていない。そして、その友人が零弥であるという確証は得られていないが、何よりそれを検証しない手などはない。
「よし、早くご飯を食べて出発しようか!」
そう言ってユミは、意気揚々とキッチンへと足を運び始めた。
その朝食が頬が落ちるほど美味であったのは、我々にとって言うまでも無いことだろう。
ここはリーピタン王国。ヴァールリード家の宮殿だ。テラスには、何の意味もなく突っ立っている男がいる。
第五位、クーゲル・ヴァールリードだ。
襲撃事件から一週間以上経ち、宮殿内の清掃、遺体の処理、そしてこの戦闘で命を散らした者達の葬儀の準備も出来た。
「あれから一週間。俺は何を思って生き残った?」
正式な王位不在の街は言うまでもなく混乱している。
「お父様、お母様、そして従者の者達……下手したら一般人まで巻き込んでいるかもしれない。全滅させたから敵の素性は掴めてもいない。政治に対して実力も興味も欲も無い俺が、ヴァールリード家の血筋を持つからと、一時的に総指揮権を持つ」
荒廃したテラスには、大空から光が降り注いでくる。それはクーゲルの体を透き通り、存在までも消し去ってしまうような、それだけの虚しさを持っていた。
「クソ野郎が……これだけの血を流した挙げ句、逃走まで赦し、のうのうと国のトップに居座り続け……これが第五位か」
クーゲルは自己嫌悪に苛まれていたのだ。特に、世界的にその実力が認められているだけに、それが自己嫌悪を加速させている。
「そして、お父様の遺言通り、種族ごとに参加者を極秘で集めなければならない。その作業もほとんど終わった。八つの種族の内、六つは既に、エントリーが決定しているようだ」
クーゲルは振り向いて歩き出した。
「──お前はどこかで生きているよな、スフィア。この国を任せられるのはお前だけだ」
そうして、クーゲルは長い廊下を歩いていく。
「必ず、帰ってこいよ」
そう思っていた瞬間だけは、クーゲルは兄として生きていたのかもしれない。
─成川宅─
「ここが……」
「そ。例の友達の家。いいね?何かあったら大声で叫ぶんだよ?」
「……」
少女は無言で頷く。
コンコンッ……
ユミはドアをノックする。
………………。
返事がない。
コンコンッ。
次は強めに。
………………。
やはり返ってこない。
「おおーい!いないのー?」
大声で問いかけるも、返事は全く帰ってこない。
「開けるよー!」
これ以上に返答は求めなかった。
ドアをゆっくり開けて、ユミは侵入する。電気は消えているようで、辺りは暗いが、扉を開けたことによる光が、その内部をわずかに照らし出している。
「──うっっっわ ……」
そして、照らし出された情景は、辺り一面に転がされたカップラーメンを容器、菓子パンの袋、エナジードリンクの空き缶であった。
その先には、椅子と床と壁に計三名の遺体。
「きっ、たっ、なっ、い!どうしたらこうなるの!」
ユミは突発的に掃除してやりたくなった。もう、ここに水を噴射して丸洗いするぐらいに。わりとマジで。
「ぅうん?ユミか……」
最初に覚醒したのは零弥。覚醒したというほど意識ははっきりしていないが。
「なんなのよ!この有り様は。あちこちにゴミが散らかっているじゃない!いったいどういう生活したら一夜でこんなにゴミが出るのよ!」
「徹夜で作業していたからだ。脳にエネルギーを送るために糖分とカフェインを補給することは当然だろうが」
よっこらしょ、と起き上がり、一度背伸びをしてみれば、自分がどれだけ体に悪い一夜を過ごしていたのかが、身を持って理解できた。
「今何時だ?」
零弥は辺りを見回して時計を探す。
「もう十時を越えてるわ。起きるのが遅いのよ」
「お前にだけは言われたくない」
「うっ……」
今日も遅起きしてきたユミにとっては浅く突き刺さるトゲだった。
「……ユミちゃん?」
次第に、流雅、亜芽と目を覚ましていく。
「……帰るわ」
「お疲れ。亜芽ちゃんはどうしていく?」
「まだ寝る」
そう言って亜芽はバタリと床に突っ伏した。
じゃあねと挨拶し、零弥は玄関から外へと出た。
「……?そいつは?」
ユミの背後でしがみついている少女を零弥は見つけた。
「昨日に保護した子。家も身元もわからなくて困ってたところなの」
「そうか……じゃ、帰ろうか」
「そうだね……って、うち来るの?」
「あぁ。ちょっと用事があるからな」
零弥はあっけらかんとして適当に答えた。それが何を意味するのかは、この時理解できなかった。
「昨日の夜にパトロールしてたら、この子が男に襲われていたの。ちゃんと桐鋼を持ってたから対処できたけど、本当に危なかった」
「桐鋼……能力持ちか……」
「そう。だけど、その男の能力の詳細はわからなかった。すぐに逃げられたしね」
「で、そいつは夜間にどうして一人で歩いていたのか、知らないのか?」
「帰る家も無いようで……まだ詳細は聞いていない」
そうこうしているうちに、ユミの家に着いた。
「じゃ上がって。お茶でも出すから」
「待ってくれ」
零弥が下を向いて要求する。
「本当にお前は知らないのだな?どうしてこの子が夜間に歩いていたのか、が」
「?……知らないけど。だいぶ疲れていたから、休ませてあげたくて」
「そうか……じゃあ、今度はお前だ」
次は少女に視線を向ける。そしてその表情は相手を蔑むような、あの表情だった。
「一国の王女様が日本で何をしている?スフィア・ヴァールリード……!」
「えっ……えぇぇぇぇぇぇ!?」
その住宅街に、ユミの驚愕の悲鳴が鳴り響いた。
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